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心の時空

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a day in my life

枇杷の葉を漆器にして菓子皿として遊んでみました。
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準備工程は、先日「枇杷の葉っぱ」で書きましたので、その続きとして読んでくださると光栄です。
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枇杷の葉 漆器は、菓子器や薬味皿なら 風情(趣)が、あって好いかもしれません。
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漆が、乾くには (ウルシオーロとラッカーゼが完全に凝固するには)、概ね1年くらい必要です。
a0212807_16472232.jpg手で触れるには、1週間くらい乾かし、3か月くらい経つと色素が、馴染み 漆特有のピカピカした艶(光沢)も出てきます。
歳月を経て、艶(光沢)のトーンが、気になるようなら、そのつど拭き漆をすれば、漆の強度は、さらに増し、艶も一段と深みを増すことでしょう。
名陶工と邪道弟子の陶芸コラボレーション」の「オリーブ用植木鉢」に小さなオリーブの木を植栽してみました。



左写真 : 手捻り(紐作り)の植木鉢に跳び鉋(とびかんな)

# by blues_rock | 2018-05-07 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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ベルリン、ヴェネチア、カンヌの国際映画祭で受賞歴のあるドイツの名匠 ファティ・アキン監督(1973~、トルコ移民二世の映画監督、骨太な社会派監督で 2014年秀作映画「消えた声が、その名を呼ぶ」など多数) が、製a0212807_04512697.jpg作・脚本・監督した最新作のシリアスなサスペンス人間ドラマ「女は二度決断する」(原題 Aus dem Nichts 何もない)は、人の心から多様性と受容性が、喪失しつつある今こそ、‘いつか来た道(悪路)’に還らないためにも多くの方に見ていただきたい映画です。
a0212807_04513197.jpg何といってもアキン監督のディテールも疎かにしないきめ細かな演出(丁寧なリアリティの表現)とネオナチ(移民排斥人種差別主義者ら)の爆弾テロで一瞬にして最愛の家族(トルコ系クルド人の夫と一人息子)を失った主人公のドイツ女性カティヤを演じたダイアン・クルーガー(1976~)の渾身の名演技が、必見の傑作映画(ドイツ人女優ダイアン・クルーガーがドイツ映画に初出演、)です。
a0212807_04514091.jpgアキン監督は、脚本を2000年から2007年にかけて発生した外国人排斥を主張するネオナチ(NSU)の銃器や爆弾による移民への連続テロ事件の実話をもとに三部構成のプロットにし、第一部が、被害者の悲劇な叫び(悲痛・絶望・喪失の感情)とドイツ警察のおざなりな捜査、第二部では、ネオナチの犯行と立証できる証拠が、あるにもa0212807_04515421.jpg関わらずドイツ法廷の裁判は、必ずしも 正義=善、不正義=悪の司法システムでないと暗喩し、第三部が、不条理な社会の在り様と理不尽な現実の中でもがく被害者の悲痛・不信・絶望・孤独・復讐・自死(エンディング)として描いています。
a0212807_04515892.jpgアキン監督の演出は、視軸(主観)をトルコ系クルド人移民の夫と息子を突然爆弾テロで惨殺された被害者のドイツ人女性 カティヤ(ダイアン・クルーガー)におき、映画を見る者に‘彼女の感情’を移入、「もし、あなたが、カティヤならどうしますか?」と問いかけしているように私は、感じました。
とにかく、主人公のカティヤを演じたダイアン・クルーガーが、すばらしく、カンヌ国際映画祭女優賞受賞は、すんa0212807_04520129.jpgなり納得できる傑出した演技です。
映画は、ドイツの港町ハンブルグが、舞台です。
トルコ移民の夫と一人息子の三人幸せな家庭を築いていたドイツ人女性のカティヤが、爆弾テル事件に巻きこまれ突然夫と息子を失いました。
a0212807_04523429.jpg警察は、東欧からの移民による犯罪組織またはイスラム宗派間の抗争を疑いカティヤが、容疑者を目撃しているにも関わらず無視、警察の捜査は、地獄にいるような思いをしている被害者の神経を逆なでするようなものでした。
絶望と孤独(喪失感)の中でカティヤは、愛する家族の元へ行こうと自死を決断、リストカットしますが、弁護士ダa0212807_04524325.jpgニーロ(デニス・モシット 1977~)からの電話で我に返りました。
犯人は、カティヤの云うとおり人種差別主義者集団ネオナチでした。
容疑者は、逮捕されるも法廷で爆弾テロの被害者である亡き夫と自分が、侮辱され、テロリストらのアリバイ偽装工作で裁判所は、彼らに推定無罪の判決を下しました。
a0212807_04525490.jpgまたしても耐え難い絶望の淵に立たされたカティヤは、最終決断をしました。
アキン監督の盟友スイスの撮影監督 ライナー・クラウスマン(1949~、2004年傑作映画「ヒトラー 〜 最期の12日間」)の映像が、すばらしく、また音楽監督を担ったアメリカのロックミュージシャン ジョシュ・ホーミ(1973~)の、アキン監督の演出とクラウスマン撮影a0212807_04525846.jpg監督の映像にシンクロした変幻自在な音楽も秀逸です。
エンドロールに映る水の映像を見ながらバックに流れる歌を聴いていたらこれも傑作であった「shape of water」が、表現した多様性と受容性へのメッセージを思い出しました。
(上写真 : 撮影の打合をするファティ・アキン監督とカティヤ役でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したダイアン・クルーガー)

# by blues_rock | 2018-05-05 05:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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耽美派の映画監督と呼ばれたフランスのロジェ・バディム監督(1928~2000)の映画は、どれも凡庸な作品ばかりと思い込んでいましたが、1959年作品の「危険な関係」は、なかなかの秀作で見直しました。
a0212807_12174673.jpg私が、映画に求めるものは、「レアリテ(リアリズム=存在感)」で、古今東西 どんなジャンルの映画であっても(たとえ スーパー・アクション、SF、ホラーであっても)、レアリテが、希薄な、あるいは感じられない作品は、いつもパス(スルー)するのが、私の悪癖でもあります。
a0212807_12175014.jpg美男美女の五角関係を描く「危険な関係」の主人公を演じるのは、フランス映画界伝説の美男子俳優 ジェラール・フィリップ(1922~1959病没、享年36歳、「危険な関係」が遺作)と、若い頃から独自の個性(危険な女のイメージ)をもつ稀代の名女優 ジャンヌ・モロー(1928~2017、「危険な関係」出演時31歳)、これに当時バディム監督二番a0212807_12181279.jpg目の妻であったデンマークの美人女優 アネット・バディム(1936~2005、出演時23歳、バディム監督が、結婚した女性は、最初の妻 ブリジット・バルドー、三番目の事実婚妻 カトリーヌ・ドヌーブ、四番目の妻 ジェーン・フォンダ、五番目の妻 マリー=クリスティーヌ・バローと皆な美人女優ばかり)ならびに 出演時18歳の初々しい美女 ジャンヌ・バレリー(1941~)、さして当時まだ無名に近かった名優 ジャン=ルイ・トランティニャン(1930~、出演時29a0212807_12181588.jpg歳)が、絡みスタイリッシュな男と女の痴情怨恨ドラマを展開していきます。
ジェラール・フィリップは、「危険な関係」の前作である1958年の名作「モンパルナスの灯」で演じた天才画家 モディリアーニも秀逸でしたが、奇しくもそのモディリアーニと同じ36歳の若さで次作撮影中に病気のため亡くなりました。
a0212807_12184192.jpg美男美女の五角の「危険な関係」をバディム監督は、ジャズ好きの感性を駆使し アート・ブレイキートとジャズ・メッセンジャースなど斬新なモダンジャズとコラボレーションしたような秀逸なカメラ(撮影監督 マルセル・クリニョン 1914~1990)が、バディム監督の演出を耽美的なモノクロのすばらしい映像(退廃的な官能美)で表現しています。
バルモン(ジェラール・フィリップ)とジュリエット(ジャンヌ・モロー)の外交官夫妻は、お互いのアバンチュールa0212807_12183997.jpg(自由恋愛=情事)の成果を報告し合う奇妙な夫婦(今でいう変態夫婦)でした。
ジュリエットは、若い情夫が、18歳のセシル(ジャンヌ・バレリー)に求婚したと知ると、夫のバルモンにセシルを誘惑するよう頼みました。
スイスのスキー・リゾート地にいるセシルに近づき、手練手管で口説き性的関係を持ったバルモンですが、そこで貞淑な貴族夫人のマリアンヌ(アネット・バディム)と出遭a0212807_12184557.jpgい、恋に落ちてしまいました。
外交官の妻でありたいジュリエットは、夫バルモンのマリアンヌへの恋が、本気と知るや悪質な妨害(ニセの電報を発信)を始めました。
セシルを熱愛する純情な学生ダンスニー(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、浮気男の外交官バルモンが、大切な恋人セシルと関係を持ったと知るや激怒し殺意を抱きました。
バルモンの自分を愛する気持ちが、本気と分かったマリアンヌ夫人は、彼を受け入れ愛するようになりますが、a0212807_12184369.jpgジュリエットからのニセ電報で精神を病み、すでにダンスニーに殺され帰らぬ人となった愛人バルモンを待ち続けていました。
外交官であり自分の奔放な自由恋愛(情事=アバンチュール)を許してくれた亡き夫バルモンの遺品にあったマリアンヌからの純真な恋文(ラブレター)を見て焼き捨てようとした火が、ジュリエットに燃え移り顔に酷い火傷の痕を残しました。
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私は、もう一度4Kデジタル・リマスター版で、この「危険な関係」を見ようと思っています。
ロジェ・バディム監督が、並みの男でないのは、最初の妻で当時22歳の ブリジット・バルドーを寝盗った(コキュa0212807_16082016.jpgした)男 ジャン=ルイ・トランティニャンを自分の映画で使い続けていること、フランスには、本物のロマンスが、あります。


(右写真 : BB ベベ と呼ばれ世界中の映画ファンから愛された若い頃のブリジット・バルドー)

# by blues_rock | 2018-05-03 05:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
漆の‛唐塗り‘は、‛若狭塗’や‛津軽塗‘など 秀吉の根来衆討ち(1585年根来寺焼討ち)で 全国に散った根来の漆職人たちの子孫による個性(オリジナリティ)豊かな漆工芸品になり生き続けています。
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現在、‛変わり塗り‘とも呼ばれ 数ある漆工芸のひとつです。 (上下写真 : 陶胎茶碗、外 銀箔、内 梨子地銀漆)
手間(作業工程)や暇(時間)は、かかりますが、必要なのは、技術より根気 ・・ 極論すれば、唐塗り(変わり塗り)
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に失敗はなく、失敗と思って中断していた仕掛品もまた諦めずに続けていると、不思議なことに One & Only の個性に 突然変身します。 (下写真 : 前に掲載した記事の最初の写真が、このように変化しました。)
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ともあれ 「焦らず 緩まず 諦めず」に 辛抱強く 続けていると 漆のミューズが、あるべき道に導いてくれます。
願えば叶う、叶わないのは、願う気持ち(と努力)が、足りないから ・・ 人生(C'est la vie)のようでもあります。

# by blues_rock | 2018-05-01 00:01 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
ローマを舞台に荒唐無稽にして滑稽なダークヒーローが、悪党相手にムチャクチャな活劇をするイタリア発のフィルムノワール映画「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク」(2015)は、子供のころから日本アニメの大ファンであった
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ガブリエーレ・マイネッティ監督(1976~)が、自ら製作・監督、音楽監督も担って撮った映画です。
いまローマ市民は、常に得体のしれない爆弾テロの恐怖に怯えて暮らしていますが、「皆はこう呼んだ、鋼鉄a0212807_08154722.jpgジーク」は、そんな現代ローマ社会を痛烈に風刺したブラックユーモアSF映画の怪作で、イタリアのアカデミー賞と呼ばれる ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主要7部門の主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・新人監督賞・プロデューサー賞・編集賞を受賞、このことでもマイネッティ監督が、日本のSFロボットTVアニメ「鋼鉄ジーク」(原作 永井豪と安田達矢ダイナミック企画)を下敷きに実写リメイクした本作は、ハリウッドの巨費をかけたおバカ映画ではa0212807_08160071.jpgないことが、よく分かると思います。
母親が、亡くなり、父親の服役中、養護施設にいた娘 アレッシア(イレニア・パストレッリ 1985~)は、心を病み父親と暮らしていますが、日本のSFロボットTVアニメ「鋼鉄ジーグ」を唯一の心の支えに生きていました。
一方、悪党たちから追われ必死で逃げていた窃盗チンピラのエンツォ(クラウディオ・サンタマリア 1974~)は、逃亡のa0212807_08160425.jpg最中、飛び込んだ川底の不法投棄された危険な劇薬を大量に体内に取り込みました。
逃げ帰った自室で翌朝、目が、覚めるとエンツォは、超人的な鋼鉄の肉体とパワーをもった男に変身(異変)していました。
頭からすっぽりフードをかぶり悪党たちをいとも簡単にやっつけたエンツォは、TVニュースにギャングa0212807_08162895.jpg(カモッラ)を成敗した‘謎の男’として一躍ヒーローになりますが、アレッシアは、彼こそが、弱気を助け強気を挫く‛鋼鉄ジーク’と信じました。
アレッシアは、私利私欲のために超人パワーを使う‘謎の男’の隠れ家(アパート)を見つけ、‘謎の男’エンツォに自分の体を与え「人類のためにパワーを使い、出所した父親を助け、闇の日から世界を救って欲しい。」と懇願しました。
a0212807_08163812.jpg始めは、自分にまとわりつくアレッシアを鬱陶しがっていたエンツォでしたが、彼女の大切にしている「鋼鉄ジーグ」のDVDを見たことで彼の心境は、変化、アレッシアを幸せにするために自分の超人パワーを使うことにしました。
a0212807_08163337.jpgアレッシアは、毛糸で編んだ「鋼鉄ジーグ」のマスクをエンツォにプレゼントしました。
そして、異性に触れられると突然パニックを起こす(ハグも拒否、エンツォとのセックスで硬直していた理由が次第に分かる)アレッシアの深い心の病(闇)が、幼少からの父親による性的虐待と分かるとエンツォの怒りは、沸点に達しました。
ダークヒーローが、活躍する奇想天外なエンタメ映画ながらハリウッド映画と大きく違うのは、イタリア映画らしいa0212807_08372679.jpgフィルムノワールの仕様に加え 随所にブラックユーモアを散りばめ現代社会を皮肉る骨太な社会派SF映画にしているところです。

# by blues_rock | 2018-04-30 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
「エタニティ」(Éternit 永遠)は、12歳のときヴェトナム戦争の難民となり、旧盟主国のフランスに移住、奮闘努力して映画監督になった トラン・アン・ユン脚本・監督(1962~)が、19世紀のフランスを舞台にブルジョアながら
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女性三人の幸福と苦難に満ちた人生を抒情的に描いた映画です。
主人公である三人の女性を演じるのが、美貌・実力ともにフランスを代表する名女優たちで、オドレイ・トトゥa0212807_07011258.jpg(1976~、2001年「アメリ」で一世を風靡)、メラニー・ロラン(1983~、2001年18歳の時出演した日本未公開の成人映画「これが私の肉体」でヌードも辞さず熱演、2009年「オーケストラ!」の美しい清楚な演技も印象に残る) 、ベレニス・ベジョ(1976~、何といっても2011年アカデミー賞作品賞・監督賞「アーティスト」は秀逸)です。
三人の女性が、それぞれ結婚し子供を産み、夫や愛する子供と死に別れながら人生を生きていく、ストーリーa0212807_07011929.jpgは、いわばベタなメロウ・ドラマですが、ユン監督は、三人の名女優をセット(シークエンス)のなかの道具のように配する演出で美術監督(プロダクションデザイナー)トラン・ヌー・イェン・ケー(1968~、ユン監督の妻)が、パリ装飾美術館に入り浸って考えたという19世紀当時の衣装・髪型(ヘアスタイル)さらにセットに配置された小道具類・室内装飾(インテリア)なども徹底的に時代考証され、これらを台湾の名撮影監督 リー・ピンビン(1954~)のカメラは、草や木、空、a0212807_07012423.jpg湖や海の光など印象派の画家たちが、感動した自然を色彩豊かな美しい映像で映しています。
映画に登場する人物の会話(セリフ)は、少なく、主人公女性三人の人生が、女性のナレーション(ナレーターは、美術監督のトラン・ヌー・イェン・ケー)で淡々と語られていくというのもユニークです。
三人の女性たちを巡る生命の誕生と、そして死が、繰り返され、次の世代に受け継がれ「エタニティ」(永遠)は、a0212807_07014551.jpg現代のパリ、ポンヌフ(新橋)のうえで恋人同士の若い男女が、抱擁するシーンで終わります。
主人公の中心となる女性ヴァランティーヌをオドレイ・トトゥが、17歳の少女から老いて亡くなるまでを演じ、ヴァランティーヌの娘マチルドをメラニー・ロラン、マチルドの従姉妹ガブリエルにベレニス・ベジョとお互いすばらしい演技でコラボレーションしています。
サウンドトラックのクラシック音楽が、また秀逸で、ドビュッシー・バッハ・ベートーベン・ヘンデル・リスト・ラヴェルa0212807_07013250.jpgなどの名曲が、女性三人の人生絵巻を抒情的に美しく盛りあげています。
映画に登場する少女たちが、皆な美しく白い肌に紅潮した頬や唇、恥じらう表情、好奇心を秘めた瞳など絵画を想わせる耽美的な作品です。
無垢な美しさを愛する方にお薦めしたい映画です。

# by blues_rock | 2018-04-28 07:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
ロンドンから友人母娘(おやこ)が、家族の結婚式に出るために帰国、寒いイギリスの森しか知らない5歳の幼い娘ミズキちゃんに新緑の九州の自然を体感させたいとの友人の願いを叶えてあげようと大分県 飯田高原に行
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きました。 (上写真 : 私の最年少の友だち ハナ=ミズキ・T・ラムナラインちゃん5歳、と下写真 : 生後6か月のころ)
標高1000㍍の飯田高原は、いま春真っ盛り、昼間のポカポカ陽気の中、目に映る山一面のクヌギの新緑が、
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5歳の幼いミズキちゃんの心を解放するのかいつもより快活で大はしゃぎ、母親である友人は、「ロンドンのいつもの娘とちがう」と目を細めていました。 (下写真 : 叶館の庭、正面右の林の中に私お気に入りの露天風呂)
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その日宿泊する湯坪温泉の「お宿 叶館」の庭には、春の花が、咲いて飛び交う蝶を追いかけて走り回る幼い少女の様子を見ていると私までウキウキ、楽しくなります。 (下写真 : 叶館の庭から眺めた暁光)
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太陽が、沈み夕方になると飯田高原は、まだ肌寒く、庭の片隅にある新緑に囲まれた心地よい露天風呂で ゆるり温泉タイムです。
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そして、九重町 飯田高原で採れた身土不二の食材で料理された叶館の夕食に舌鼓をうちながら、お互い近況を語り合うおしゃべりタイムとなり ・・ 英語と日本語ともに流暢な5歳のミズキちゃんが、叶館の食卓を愉快に盛り上げてくれa0212807_15584478.jpgました。
飯田高原は、いま星が、一番きれいな季節とか、で 急きょ「星見会」となり、真っ暗闇の中、坂道の窪みに墜ちないよう 皆なで手を繋ぎ、満天の星を見上げていると「あっ、流れ星だ!」と母娘(おやこ)が、大歓声、ロンドンで星を眺めることはないのだとか、母の国で母親と一緒に見た流れ星の思い出は、ミズキちゃんの心にずっと残ることでしょう。
夜更けに露天風呂でまったり長湯しているとミズキちゃんが、寒い中、防寒服を着て乱入、露天風呂の洗い場から「お風呂が長い、早く出て」と彼女にお説教されました。
間もなくロンドンに帰る母娘(おやこ)家族との心行く迄の楽しい旅でした。

# by blues_rock | 2018-04-26 00:06 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(2)
a0212807_03441215.jpgこのところフランスを代表する名女優 イザベル・ユペール(1953~、1974年21歳の時出演したインモラル青春映画「バルスーズ」のハスッパな不良娘役で注目される)が、主演あるいは、出演している映画の紹介を続けています。
イザベル・ユペールも65歳、必ずしも艶やかな美人女優では、ありませんが、フランス以外の名監督作品に主演女優としてキャストされ、どんな難しい役柄もイザベル・ユペールならではの個性的な演技で一作ごとに確実に世界の映画ファンのハーa0212807_03441751.jpgトを掴み、今では、フランス、EUどころか、世界的な大女優になりました。
1988年製作のフランス最後のギロチン死刑となった女性の実話を描いたシリアスなフランス映画「主婦マリーがしたこと」(監督・脚本 クロード・シャブロル1930~2010) の主人公マリー役の演技でベェネツィア国際映画祭女優賞を受賞、フランス女優 イザベル・ユペールの秀逸な演技力は、ヨーロッパのa0212807_03452712.jpg名監督たちの目にとまり以降、主演のオッファが、目白押しとなりました。
「主婦マリーがしたこと」は、ナチスドイツに占領された北フランス、ノルマンディーを舞台に主婦マリーが、貧しい暮らしの中で夫ポール(フランソワ・クリュゼ 1955~、2011年ヒューマンコメディ映画「最強のふたり」主演)への愛情も失せる中、子供二人を抱え、女としての憧れの生活をa0212807_03453941.jpg夢見て金になる闇の堕胎(非合法妊娠中絶)に手を染めたことから起きる悲劇を描いています。
マリーは、戦時下に望まぬ妊娠をした隣人女性が、自分の体を痛めつけ無理やり流産しようとしているのを見て妊娠中絶の手伝いをしてあげました。
やがて、マリーの闇堕胎を耳にした女性たち ‥ 夫の出征中に他の男の子供を身ごもった主婦や娼婦からマa0212807_03454229.jpgリーのもとに非合法の妊娠中絶依頼が、来るようになりました。
そんな中、マリーは、リュシー(マリー・トランティニャン 1962~2003没、享年41歳、ジャン=ルイ・トランティニャンの娘)という娼婦と親しくなりました。
一介の家庭の主婦であったマリーの生活は、一変し、ナチスドイツの軍需物資を扱うフランス人ブローカーの愛人もでき派手な生活が、家庭を壊してしa0212807_03461189.jpgまいました。
マリーの稼ぎで安アパートから高級アパルトマンへ引っ越し食生活も豊かになったマリーの家族でしたが、腹に据えかねた夫のポールは、あろうことか マリーの闇の堕胎(非合法妊娠中絶)をナチスドイツの傀儡である地元警察に密告しました。
a0212807_03461321.jpg望まぬ妊娠をした女たちの妊娠中絶は、人助けと主張する当事者のマリー、妻マリーの行為を軽い罪と考え、元の主婦マリーにしたかった夫のポール、いくらなんでも一介の主婦マリーの行った闇の妊娠中絶で死刑になると予想しなかったフランス市民でしたが、地元警察から連絡を受けた現地のナチスドイツ軍司令官は、占領下のフランス国民への見せしめとa0212807_03461773.jpgしてマリーにギロチンによる死刑を命じました。
「主婦マリーがしたこと」は、フランスにおける最後の女性ギロチン処刑(実話)となりました。

# by blues_rock | 2018-04-24 04:24 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
オーストリアの名匠 ミヒャエル・ハネケ監督の最新作「ハッピイエンド」は、2012年製作の名作「愛、アムール」に続く、フランスの名優 ジャン=ルイ・トランティニャン(1930~、1966年 クロード・ルルーシュ監督作品「男と女」で
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世界的に有名となる)と、名女優 イザベル・ユペール(1953~、近作では、2015年作品「アスファルト」、2016年作品「エル ELLE」・「未来よ、こんにちは」・「母の残像」いずれも秀作)の二人を親子にした秀作映画です。
a0212807_04223801.pngフランス北部の港町カレーを舞台に元建設会社のオーナーで富豪ながら自殺願望のある85歳のジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と、その後継者で現オーナー娘のアンヌ(イザベル・ユペール)を軸に、ジョルジュの孫娘エヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン 2005~、現在13歳ながらハネケ監督の‛お眼鏡’に適う不穏な雰囲気と辛辣な眼差しの少女を見事に演じた新人女優)の冷徹な視線(クールで批判的な目)で、この三世代を取りa0212807_04224317.png巻く家族の欺瞞・悪意・不穏・エゴなどネガティブな感情をあからさまに暴いていきます。
ハネケ監督は、冒頭いきなり エヴが、自分のスマホで撮影した一緒に暮らす離婚した母親のプライベートな日常生活(下着姿・洗面・トイレなど)の映像を見せて見る者の心を挑発、そして妙な不快感にさせるハネケ監督ならではの演出は、さすがです。
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2009年秀作「白いリボン」、2012年秀作「愛、アムール」と二作続けてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したハネケ監督の “人間” を見つめる視線は、2017年製作の最新作「ハッピイエンド」でも健在です。
a0212807_04230029.jpg映画は、難民が、多く暮らすフランス北部の港町カレーで彼らを雇い、豪華な邸宅に暮らす建設会社経営者のロラン家家長で祖父ジョルジュ85歳の誕生日に、三世代の家族が、集まるところから始まります。
この家族は、皆な嘘や裏切りなど家族の誰にも言えない秘密を抱えており、いつも一緒に食事していますが、温かい団欒(だんらa0212807_04230485.jpgん)には、ほど遠くいつもギスギスした雰囲気に包まれています。
一家の長ジョルジュは、高齢のためすでに事業から引退、娘のアンヌが、家業を継いでいました。
社長のアンヌは、建設現場の作業員の人身事故に会社の管理責任を問われ、その問題解決に次期後継者である一人息子のピエール(フランツ・ロゴフスキ 1986~)をa0212807_04230738.jpg担当させるも対応能力が、なく、さらに社長の母親アンヌが、創業者の祖父ジョルジュ85歳の誕生日パーティに招待した顧客の前で母親への当てつけのような恥さらしの大失態を演じました。
アンヌの弟の医者トマ(マチュー・カソビッツ 1967~)は、前妻と暮らす13歳の娘エヴが、起こした事件をきっかけに再婚した妻アナイス(ローラ・a0212807_04233355.jpgファーリンデン 1984~)との新しい家族に彼女を迎え入れるも父トマには、すでに新しい愛人が、いることをエヴは、すぐ見抜きました。
お互い無関心な家族を冷徹な目で眺める13歳の孫娘エヴに自殺未遂の後遺症で車いす生活の祖父ジョルジュは、自分の秘密を打ち明けました。
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ハネケ監督が、13歳の少女エヴの目を通して描く人間ドラマは、どこまでも辛辣でクール、同朋の撮影監督 クリスティアン・ベルガー(1945~、2013年撮影の「悪童日記」は、秀逸)が、撮った映像もハネケ監督の演出同様
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ひんやりしています。
映画のラスト・シーンでアンヌ(イザベル・ユペール)が、自殺未遂ながらジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャa0212807_04240328.jpgン)の自殺を幇助しようとしたエヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)に振り返りながら向ける‘何とも言いようのない冷ややかな視線’は、映画史に残るイザベル・ユペールの名演技と言って良いでしょう。  (上写真 : ジャン=ルイ・トランティニャン、ファンティーヌ・アルドゥアンと撮影の打ち合わせをするミヒャエル・ハネケ監督)

# by blues_rock | 2018-04-22 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
私が、時おり訪ねる六本松「節魚 すし宗」に、オーナーのご好意で拙金継ぎ作品の展示コーナー `金継ぎのマ・ギャラリ´ が、できました。
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私が、金継ぎや漆にとり憑かれ、没頭しても拙作を見ていただける方あってこその質と技の向上です。
これは、絵画、映画、音楽、すべての芸術に言えることながら、やはり厳しい批評の目が、ないと、拙くとも自分
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の満足できる作品は、できません。
何より私は、小鳥の巣のような自宅に作品の置き場(保管場所)が、なく困っていましたので、すし宗に展示させ
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ていたくのは、渡りに舟でした。
コーナーの片隅に私のカード(上写真右下)を置いていますので、ご意見やご感想をお聞かせください。

# by blues_rock | 2018-04-20 08:20 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)