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心の時空

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a day in my life

今日掲載する器は、三瀬峠のアンティーク・モールや長住のACBユースド・ショップの片隅にあったものを購入、
漆で変身させました。
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中蓋の付いた八角木筒ながら塗りの状態(漆ではない)悪く、サンドペーパーで水研ぎしても木肌が、なかなか現れませんでした。
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内側を黒呂色漆で塗り、外側の上・下を唐塗りにして錫の微塵箔を蒔きました。
つぎは、テニスボールくらいの中央で上・下に分かれる円球の器です。
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香合か何かの容器と推察します。
もう少し透き漆で拭いて光沢を出そうと思っています。
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もう一つ、ウレタン加工された輸入材のサラダボールにサンドペーパーをかけ、ウレタンを砥ぎ落とし、黒呂色漆塗り(見込みに錫微塵箔を蒔いて梨子地)の器にしてみました。
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(付 録) 今年、春の終わり「クラフトの店 梅屋」を訪ね、庭先のテラスに 花入れか何かのために ‛輪切りされた竹筒’が、あったので焼き(伐採竹の油抜き)の色具合といい、小枝の張様といい、たいへん面白いので(ユニーa0212807_10425529.jpgクなので)しげしげ眺めていたら、オーナーから「おもしろいでしょ!? 庭の竹を切って焼いたのよ。 残ったのは、それだけ‥あげましょう。」と言われ、びっくり仰天、ありがたくいただいて来ました。
半年あまり、湿気のない室内で乾燥させましたので、偏漆狂の虫が、ムズムズしてきました。
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時間をかけて「拭き漆 壁掛け竹筒花入れ」(銘「お手あげ」早くも決まり)にしようと思っています。


# by blues_rock | 2018-09-15 09:15 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_18433480.jpg現在(いま)、私たちの住まう同じ世界が、別に存在するとしたら ‥ それは、ユートピア(理想郷)へ誘(いざな)うのか、デストピア(地獄郷)へ誘うのか、現実が、同じ時間で進行する別世界「パラレルワールド」を描いたSF映画は、たいへん面白いのでいくつかご紹介いたします。
SF映画のみならず映画史の不朽の名作「2001年宇宙の旅」は、50年前に製作されたSF映画の大傑作ですが、あまりに‘未来(50年後の現実)’を予見していることに驚かされます。
まるで神の手(道具)になるかのように急速に進化している人工知能のAIは、‘HAL9000’、人類にとっての神が、‘モノリス’、人類の複製(DNAのコピー=生命の誕生)は、‘スターチャイルド’が、「2001年宇宙の旅」で描かれ、スタンリー・キューブリック監督のコンピューター工学や生命科学(DNA操作やクローン科学)などに対する予見予知能力には、心底 驚きます。
a0212807_18433602.jpg‘パラレルワールド’とは、SFファン以外の方にとって、普段なじみのない世界観ながら簡単に言うと、いま在る自分の現実とまったく同じ世界が、別にいくつも存在し同時進行している(「ブロック宇宙論」によると、‘時間’は、存在しない)という観念を意味します。
とても同じ人類とは思えない超天才頭脳のアインシュタイン博士が、唱えた「物理の相対性理論」以降、世界の宇宙物理a0212807_18434897.jpg学(量子力学)の天才科学者たちは、これを証明しようと日々奮闘しています。
凡人の頭には、チンプンカンプンながらSF映画「ザ・ドア/交差する世界」などの映像を見ると ‘そうかもしれない !?’ と 理解できるから不思議です。
ユートピアが、理想未来を意味することは、子供でも知っていることながら、‘デストピア’が、ユートピアの反対で地獄未来を意味しa0212807_18440143.jpgていることを知る方は、案外少ないだろうと思います。
SFデストピア映画は、VFXを駆使すれば、分かりやすい娯楽(エンタメ)映画を製作しやすいので巨額を投じたそんな映画が、昨今氾濫しています。
最近のSFデストピア映画の秀作と云えば、昨年の「ブレードランナー 2049」でしょう。
現在(いま)の世界で起きている争乱を見ていると私たちの行く末は、SFデストピア映画の秀作である2006年の「トゥモロー・ワールド」や2009年「ザ・ロード」のようになるかもしれないと感じます。
話題を変えて私たちは、すでにデストピアの渦中にいることを教えるのが、遺伝子組み換え食品の氾濫です。
3年半前、拙ブロクで「食の安心≠安全(続編) 日本の台所‥遺伝子組み換え食品の氾濫」で、この問題に少しa0212807_18440366.jpg触れ、さらにその半年前には、「食の安心≠安全」で、私たち消費者が、あまりにつんぼ桟敷におかれていることをお伝えしました。
図らずも今年になり偶然に YouTubeで、これを裏付ける分かりやすい動画を見つけましたので貼付してご紹介します。
“世界ゆっくり紀行”というサイトで、的確かつ正確な事実を述べていますので国家にとって不都合な真実は、忖度されて近日中に削除されるかも知れませんので早めにご覧ください。
これをご覧いただくとすでに人類は、「神の領域」に足を踏み入れたことが、分かります。
近未来(そう遠くない将来)進化したメガAIが、モノリス(神)になったとき、AIは、地球に棲む生きとし生ける生物(人類も含む)の遺伝子を蓄積した遺伝子組み換えデータと技術でAIの都合良いよう創り変え、絶対服従のヘンテコリンな異形(モンスター)を無数誕生させるa0212807_04534871.jpgことでしょう。
SF映画の見過ぎで私の方が、先にヘンテコリンな妄想頭になりました。

# by blues_rock | 2018-09-13 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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フランスのマルタン・プロヴォ監督(1957~)が、二人のカトリーヌ、74歳のカトリーヌ・ドヌーブ(1943~)と60歳のカトリーヌ・フロ(1956~)をダブル主演に迎え撮った「ルージュの手紙」(原題「Sage femme」助産婦)は、フランa0212807_01522215.jpgスの大女優二人の演技が、すばらしく見応えのある秀作でした。
わが国 稀代の名女優 樹木希林は、歯に衣着せぬ直言で有名で同時に日ごろ映画批評なんてさらさら興味なさそうに思えますが、この映画「ルージュの手紙」を称賛、とくに勝手気ままに放蕩な人生を送る主人公の初老女性ベアトリスをa0212807_01522710.jpg演じたカトリーヌ・ドヌーブを絶賛していました。
もう一人の主人公ベアトリスの義理の娘で助産婦のクレールをカトリーヌ・フロ(2001年「女はみんな生きている」、2012年「大統領の料理人」)が、ベアトリスの生き方と対極の女性、助産婦であることにプライドを持ち派手を嫌い、自転車での病院の行き帰りは、セーヌ河畔の自家菜園で過ごし質素に暮a0212807_01530166.jpgらす中年女性を秀逸に演じています。
映画のストーリーは、パリ郊外のセーヌ川沿いの小さな町の病院で助産婦として働くクレールの前に、30年前突然、夫(クレールの父親)と義理の娘(クレール)を捨てて出て行ったベアトリスが、現われました。
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クレールの父親は、ベアトリスが、姿を消したことで精神を病み自死、クレールは、そのことを忘れていませんでした。
a0212807_01530523.jpgそれから30年、ジコチューでウソつき、男好き、酒・タバコ・ステーキ好きで博打好き、そんな自由奔放なベアトリスも年老いて病気(脳腫瘍)になると身寄りもないので元夫を訪ねて来たのでした。
ベアトリスの出現に驚くとともに元夫(クレールの父親)の自死を知らなかったベアトリスの動揺と悲嘆に困惑したクレールは、しばa0212807_01530363.jpgらく自宅に住まわせることにしました。
対照的な二人ですが、少しずつ気持ちを通わせ死期を予感するベアトリスは、ストイックな人生を送るクレールの心を解放させ、「ルージュの手紙」を残し、またクレールの前から姿を消しました。
a0212807_01532778.jpg「ルージュの手紙」のルージュは、赤い色を意味しているとばかり私は、思っていましたが、邦題のルージュは、口紅の意味(無粋な男でした)であることが、ラストでやっと分かりました。
私は、若かりし頃、カトリーヌ・ドヌーブ(1943~)の美貌に一目惚れ、1964年「シェルブールの雨傘」、1967年「昼顔」、1969年「暗くなるまでこの恋を」、1970年「哀しみのトリスターナ」、2000a0212807_01533104.jpg年「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 ‥ とその美貌をスクリーンで追って来ました。
17歳でロジェ・ヴァディム監督の愛人になり19歳で未婚の母、21歳のときミュージカル映画の傑作「シェルブールの雨傘」で清純で可憐な乙女を演じ、24歳のとき主演した「昼顔」では、昼間だけ娼婦になる性的マゾの貴婦人をエロチックに演じ、26歳のとき出演した「暗くなるまでこの恋を」では、奔放なヌードを、27a0212807_01533520.jpg歳の主演映画「哀しみのトリスターナ」では、冷血鬼のサディスチックな淑女と、女性の性の極端なあり様を見事に演じ分けてみせました。
フランス映画のレジェンドのような大女優のカトリーヌ・ドヌーブですが、まだ現役の名女優、是枝裕和監督の次作のキャストは、カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュ(1964~)とか、一刻も早く見たいものです。
「ルージュの手紙」の共演キャストに、セーヌ河畔にあるクレールの自家菜園隣りの菜園主ポールを名優 オリビエ・グルメ(1963~、2011年「大臣と影の男」主演)とベアトリスの旧い友人で金貸しの老女役を往年の美人女優 a0212807_01534657.jpgミレーヌ・ドモンジョ(1935~)が、それぞれ個性的な演技で脇をしっかり固めています。

# by blues_rock | 2018-09-11 01:11 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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アメリカの作家 ヘンリー・ミラー(1891~1980)が、1934年に発表し処女作にして代表作ともなった「北回帰線(Tropic Of Cancer)」を読んだわけではないので、性愛描写うんぬんは、分かりません(当時アメリカでは、赤
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裸々な性描写が、問題となり発禁)が、名匠フィリップ・カウフマン監督(1936~、1988年作品「存在の耐えられない軽さ」は、映画の最高傑作)の1990年(監督・脚本)作品「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女(Henry & a0212807_17272717.jpgJune)」は、「北回帰線」を執筆中の無名作家ヘンリー・ミラーと、2番目の妻で女優にして作家のジューン・ミラー(プロファィル不詳)、そしてヘンリー・ミラーの愛人で、銀行家の妻にして性愛作家アナイス・ニン(1903~1977)とジューン・ミラーとの同性愛をアナイス・ニンの無修正日記「愛の日記」(1931~1932)をもとに描いています。
a0212807_17522826.jpgアナイス・ニンは、11歳のときから60年間日記を書き残していることでも 有名で愛人ヘンリー・ミラーとの情事(性愛)や それを隠して彼の妻ジューンとの同性愛、さらに自分の日々のことだけではなく、心の内や創作した小説のこと、当時の著名な作家、芸術家、心理分析家たちなどのことが、書かれていた(彼女と関わった男性たちは、内心a0212807_17531388.jpg穏やかではなく ヒヤヒヤしたでしょうね)そうです。
日本では、8番目の妻で 46歳年下の日本人ジャズシンガー ホキ徳田(1937~)と75歳のとき結婚したことのほうが、ずっと有名でヘンリー・ミラーは、何者であるか ‥、作家であることを知る人のほうが、少ないと推察します。
a0212807_17274015.jpg「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」の主人公は、バイセクシャルで「愛の日記」の作者 アナイス・ニンで、ポルトガルの新人女優マリア・デ・メデイロス(1965~、デビュー作品、出演時25歳で美しく魅力的)が、熱演しています。
頭髪のない当時のヘンリー・ミラーを名優のフレッド・ウォード(1942~)、妻のジューンを当時20歳の ユマ・サーマン(1970~、実にa0212807_17530180.png美しい)が、好演しています。
売れない作家で 夫のヘンリーと、パリへ移住したものの収入のない貧しい暮らしに妻のジューンは、金持ちのパトロンに体を売り、二人の生活を支えていましたが、夫ヘンリーとアナイスとの関係を知り、その日を境に二人の前から姿を消しました。
それを知ったアナリスもヘンリーと別れ、銀行家の夫のもとへ戻りました。
a0212807_17392246.jpgヘンリー・ミラーの処女作「北回帰線」に大きな影響を与えたアナリスと銀行家の夫は、ヘンリー・ミラーと生涯友人であったと言いますから 三人とも人生を達観していたのでしょうね。
映画ファン冥利なのは、いま亡き往年の美人女優やいまや押しも押されぬ大女優、ならびに老いたりとはいえ円熟した惚れ惚れする演技を見せてくれa0212807_18033572.jpgる名女優たちの 20代から30代の人生で最も美しかった時代(今でも十分美しい女優もいますが‥)のうっとりする艶姿(女性写真家 蜷川実花は、美しい女性を 国宝であると絶賛、私も同感です)をいつも ‘リアルタイム’ で見ることが、できることです。

# by blues_rock | 2018-09-09 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_01165818.jpg資産価値 1兆ドルの会社が、2社アメリカに出現しました。
その2社とは、アメリカ経済を牽引する GIGA(ガーファ)4社のうちの2社、アップルとアマゾンです。
1兆ドルとは、どれぐらいの金額か? ‥ 想像できますか?
今日の為替レート、1ドル=111円 で、換算すれば、1社 555兆円になり、2社合わせると1、100兆円です。
「だから、どうした!?」と、お金に無縁な貧乏人は、開き直りますが、お金は、なくともお金の威力(パワー)を知る方なら、驚異的過ぎて、ゾォーっとすることでしょう。
日本の次年度国家予算が、100兆円(それも国家の台所は火の車)、その11倍なので2社の経済的価値は、11の日本国家が、経済上存在するのと同じ(財務内容は、雲泥の差ながら)、ということは、簡単に日本国家の財政を支配できる驚異的な実力(パワー)だからです。
2年前の夏(8月)、アメリカ大統領選挙戦の喧騒を拙ブログ「GAFA(ガーファ)とは」でからかい、「アメリカでも大統領選挙を前に狭量な反移民のプロバガンダ(邪悪な独裁者の常とう手段)によa0212807_09155730.jpgる選挙運動と併せて偏狭な白人至上主義と人種差別を煽るおバカな候補もいますので笑いごとでは、済まされなくなりました。」と書きましたが、皮肉なことに、そのおバカな候補をアメリカ国民は、大統領にしました。
そのおバカな大統領の目の敵なのが、GAFA(ガーファ)であるのは、痛烈な皮肉です。
おバカな候補を大統領に選んだのが、時代に置いて行かれた落ち目の白人移民の子孫たち、ラストベルト(錆び付いた工業地帯)と呼ばれる鉄鋼や石炭などの旧い産業地帯に住まい、50~60年前のアメリカンドリームから目覚めない、そしてAI新時代の産業構造に対応できない保守的な白人系の住民たちでした。
アメリカのノーベル文学賞受賞ミュージシャン、ボブ・ディランは、1960年代初頭に「時代は変わる」と団塊(ベビーブーマー)の世代にメッセージし、「ライク・ア・ローリングストーン」と変革していく現実を歌いましたが、ミレミアム世代以降の若いアメリカ市民の意識も「アメリカ・ワースト」となる前に、変わるでしょう。
さて、さて、日本国民に返済義務のある国家債務1,300兆円という世界最悪「ジャパン・ワースト」a0212807_09160764.jpgの借金地獄(5年半前、アベ=クロダのバズーカ景気刺激策の失敗を警告)の熱湯の中で、熱さを感じないユデカエルのような私たち日本国民に、これからどんな地獄絵図が、待ち受けているのか、くわばら、くわばら、です。




(写真 : 糊漆で繋ぎ錆漆と呂色漆で下地を整え、浅葱色漆で直した金継ぎ技法  古伊万里 唐草文深鉢 経36㌢×高さ14㌢、大明年製の底款、江戸時代中期と推察)

# by blues_rock | 2018-09-07 00:07 | 経済/政治/世界 | Comments(2)
私の最も若い友だちで、ロンドンに住まうミズキちゃん5歳(友人夫婦の長女)に妹が、誕生しました。
私には、子供も孫もいないので、幼い子供のいる暮らしは、今まで異次元(別世界)でした。
親戚、同僚、隣近所に子供たちは、たくさんいますが、いままでそう身近に感じることはなく、さして関心もありませんでした。
a0212807_23294247.jpgそんな私のパラダイムをガラリと変えてくれたのが、友人の娘さん(日本人のお母さん)とイギリス人の友人との間に生まれたミズキちゃん(2012年9月生まれ)でした。
イギリスの友人家族が、日本に来たら友人宅に押しかけて、無邪気(やんちゃ)で、元気なミズキちゃんに会うのをいつも楽しみにしています。
彼女は、おしゃべりで天真爛漫そのもの、お母さんとは、博多なまりの日本語をペラペラ、横にいるお父さんとは、ロンドンなまりの英語でペラペラ(何言っているのか私には、さっぱり分からない)なので、生来のバイリンガa0212807_23294727.jpgル少女です。
私が、英語で話しかけても無視されて返事は、いつも博多なまりの日本語です。
私が、流暢な英語で 「Why don't you speak to me in English?」と質問すると、「だって、ヘタやもん!」と強烈なご指摘、そして博多なまりの日本語で、「なん言いよると? 分らんと よ、だけん ‥ 」と一方的にペラペラ返されると私は、おし黙るしかありません。
ところで、私のまわりに自分の子供のために自分のことは、さておいて一生懸命、お母さんをしている友だちが、何人かいます。
a0212807_23295417.jpg日々の子育て生活のたいへんさは、私に分かりませんが、私は、相手に迷惑にならないよう配慮しつつ私にできることがあれば、少し応援しようと思っています。
さりとて私にできることと言っても、時おり声かけしたり、季節イベントでささやかなプレゼントをしたり、ほんのたまに食事に誘い 一緒にさわいだり ‥ そんな他愛ないこと、それも子供たちが、思春期(十代)になるまでの、ほんのわずかな時間(数年)です。
子供たちは、やがて自立し家族の愛を支えに社会人として一人で生きていきます。
a0212807_23392775.jpgそれでも、「母と子(娘であれ息子であれ)」は、永遠に親子、精神のへその緒で、しつかり結ばれています。
私は、いま子育てしている若いお母さんとその子供たちが、どうか幸せであるようにと心から願っています。
(付録) 私の知人、学習障害児を持つ親のブログ なので、よかったら読んでくださり親同士の連帯を呼びかけていますのでぜひ連帯してあげてください。

# by blues_rock | 2018-09-05 00:05 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
a0212807_00064444.jpgイギリスの名匠アンソニー・ミンゲラ監督(1954~2008病没、享年54歳、1999年作品「リプリー」は、ルネ・クレマン監督の1960年作品「太陽がいっぱい」のリメイク版、2003年作品「コールド・マウンテン」も秀作、後半参照)が、1996年に発表した「イングリッシュ・ペイシェント」(The English Patient)は、アカデミー賞の監督賞・作品賞始め、オーストラリアの撮影監督 ジョン・シール(1942~)が、撮影賞、フランスの音楽監督(レバノン出身の作曲家) カブリエル・ヤレド(1949~)は、作曲賞を受賞するなど全9部門でアカデミー賞を受賞した傑作映画です。
a0212807_00093768.jpg主演は、レイフ・ファインズ(1962~、出演時34歳)、クリスティン・スコット・トーマス(1960~、出演時36歳)、ジュリエット・ビノシュ(1964~、出演時32歳、アカデミー賞 助演女優賞を受賞)、ウィレム・デフォー(1955~、出演時41歳)、コリン・ファース(1960~、出演時36歳)と今やイギリス・フランス・アメリカを代表する名優・名女優が、皆な30代a0212807_00072597.jpg(ウィレム・デフォーだけ41歳)の魅力的な成熟期に同年代のミンゲラ監督(製作時42歳)は、キャストしたひとり一人の役柄を見事に演出しています。
クリスティン・スコット・トーマスの美しいこと、ジュリエット・ビノシュのチャーミングなこと、レイフ・ファインズ、ウィレム・デフォー、コリン・ファースの若々しいこと、彼らを見ているだけでも楽しめる映画です。
a0212807_00072946.jpg物語は、第2次大戦末期のイタリア、カナダ人看護師ハナ(ジュリエット・ビノシュ)は、空襲で破壊された修道院に住み着き、全身大火傷をした「イングリッシュ・ペイシェント」(イギリス人患者)と呼ばれる男性患者(レイフ・ファインズ)の看護をしていました。
彼は、酷い火傷を負っており英語を話すが、自分の名前は、憶い出せませんでした。
a0212807_00110720.jpgそこにカナダ軍スパイのデヴィッド(ウィレム・デフォー)が、現われ、ナチスドイツの拷問で両手の親指を切り落とされ、復讐するためにナチスドイツの将校を追っていました。
直感で患者と会ったことが、あるのではないかと思うデヴィッドの問いかけに患者は、少しずつ記憶を取り戻していきました。
a0212807_00104115.jpg患者は、ハンガリー人伯爵アルマシーで、1930年代後半、英国人のジェフリー(コリン・ファース)と妻のキャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)たちとエジプトやリビアで考古学調査を行うため ‘サハラ砂漠の地図’ を作成していたと語りました。
ここからドラマは、患者の伯爵アルマシーが、激しい愛憎の入り交じったロマンス(三角関係)を看護師のハナにa0212807_00110922.jpg少しずつ語る構成で(過去をフラッシュバックさせながら)展開していきますので詳しくは、ぜひ映画をご覧ください。
患者のアルマシーは、話し終えると、看護人のハナに「自分が、戻ってくるのを待っていた最愛の人(キャサリン)を死なせた自分に、もう生きている意味はない。」とモルヒネ注射で安楽死させてくれるよう強く要望しました。
アルマシーの話を聞いたハナは、彼の願いを叶えてやろうと廃墟の修道院にあるモルヒネを一度に注射、アルa0212807_00113038.jpgマシーの眼差しが、穏やかになり、ハナは、キャサリンが、洞窟で書き残した最期の日記を読んであげながら患者アルマシーの死を看取りました。
そしてハナは、親しくなったイギリス将校のシーク教徒インド人兵士と一緒にフィレンツェへ向かうのでした。

# by blues_rock | 2018-09-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_19483813.jpgイギリス映画の新作「追想」(原題「On Chesil Beach」 チェジル・ビーチにて)に話を戻します。
資産家階級の令嬢でバイオリニストのフローレンス(シアーシャ・ローナン)は、自分の四重管弦楽団の編成を夢見ていますが、労働者階級の歴史学者を目指すエドワード(ビリー・ハウル 1989~)と出遭い、お互い一目惚れし愛し合うようになりました。
a0212807_19485280.jpg旧い階級制度と道徳規範が、厳然と残るイギリス社会にあって二人は、愛を育み結婚するも性経験のない処女と童貞でした。
1962年夏、二人は、結婚しイギリス南部ドーセット州のチェジル・ビーチへ新婚旅行に行き初夜を迎えました。
愛し合う二人ですが、初夜への興奮や期待そして不安の綯(な)い交ぜになった感情と相俟ってお互い過去の様々なことを憶いa0212807_19485616.jpg出したことで会話は、止切れ、気まずくなりました。
初夜の興奮を抑えつつエドワードが、フローレンスの服を脱がせ、やさしく彼女の体に触るとフローレンスは、How to Sexの本で学んだ知識で彼女の手が、エドワードの性器に触れたとたん彼女の脚に射精してしまいました。
a0212807_19491203.jpgその瞬間、フローレンスは、少女時代に厳格で口うるさい父親から受けた性的虐待の記憶が、よみがえり(ショット映像で暗示)パニックとなりホテルを飛び出しました。
失態に茫然自失のエドワードは、気持ちを落ち着かせると後を追い、チェジル・ビーチの海岸にいたフローレンスと仲直りしようとしますが、彼女を愛する気持ちより、これまで我慢していた些細なことを言い始め、またa0212807_19491557.jpg口論となりました。
フローレンスは、エドワードへの愛を伝え、パニックになった自分を詫びますが、当惑したエドワードの怒りや羞恥心は、治まらず一緒にいたいと願うフローレンスの気持ちを拒否しました。
映画は、二人の新婚生活が、新婚旅行先のチェジル・ビーチに滞在した6時間で破局する様子を丁寧に描き、二人それぞれの過去や家族との関係を交錯a0212807_19493892.jpgさせながら展開していきます。
名撮影監督 ショーン・ボビット(1958~、2008年「ハンガー」、2011年「シェイム」、2012年「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」、2013年「それでも夜は明ける」、2015年「ロック・ザ・カスバ!」など)のカメラワークが、すばらしく映像にヒンヤリした透明感もあって秀逸です。
a0212807_19493178.jpg共演のキャストも、エミリー・ワトソン(1967~、1996年「奇跡の海」、1997年「ボクサー」)、アンヌ=マリー・ダフ(1970~、2009年「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」、2014年「リピーテッド」、サミュエル・ウェスト(1966~、2017年「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」)と名女優、名優が、しっかり脇を固め、主演のシアーシャ・ローナンとビリー・ハウルの好演もa0212807_19494743.jpgあって優れた心理劇映画になっています。
私見ながら ‥ 新婚初夜の些細な諍(いさか)いで別れて以来45年、一度も会わなかったフローレンスとエドワードが、2007年彼女の引退コンサート会場で再会し涙するラストシーンは、少しメロウ過ぎます。
エンディングは、ステージでバイオリンを演奏しているフローレンスが、客席にいるエドワードを見つけ、二人静a0212807_19495227.jpgかに見つめ合うだけにして欲しかったと私は、思いました。
私の意見をついでに、もう一つ、原題(オリジナル・タイトル)やプロットを無視して日本語字幕上映タイトルを「追想」や「旅愁」など映画ファンをバカにしたような安直なタイトルは、字幕翻訳家の責任なのか、配給会社の低レベルの営業センスなのか、もういい加減、止めてもらいたいと思います。

# by blues_rock | 2018-09-02 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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イギリス映画の新作「追想」(原題「On Chesil Beach」 チェジル・ビーチにて)を見ようか見まいか逡巡するも、2007年のイギリス映画「つぐない」の原作者 イアン・マキューアン(1948~)が、自分の原作「初夜(On Chesil
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Beach)」を自ら脚本にしていること、ならびに初めて長編映画を撮る舞台監督のドミニク・クック(1966~)は、‘どのような演出’をするのだろうかと二つの好奇心で見ることにしました。
a0212807_19470329.jpgさらにもう一つ、13歳のとき「つぐない」で思春期の性に敏感で残酷な少女という難しい役どころを名演した少女のシアーシャ・ローナン(1994~、2011年SF「ハンナ」主演時17歳)も あれから10年、成人(現在23歳)した彼女が、この「追想」(On Chesil Beach)で 無垢で純粋な主人公のフローレンスをどう演じるだろうかとの関心もありました。
そして、もう一作、1975年製作のフランス映画「追想」(原題「Le vieux fusil」 旧い猟銃)と同じタイトルながら、a0212807_19470715.jpgまったく異なる「追想」を二夜連続で紹介します。
フランス映画「追想」は、オーストリア(ウィーン)出身の美人女優ながらフランスで名女優になったロミー・シュナイダー(1939~1982病没、享年43歳)と名優 フィリップ・ノワレ(1930~2006、1988年イタリア名作映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のアルフレード役で有名)が、主人公を演じています。
ロミー・シュナイダーは、1972年 名匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の名作「ルートヴィヒ」に出演、当時、33歳のa0212807_19472474.jpgロミー・シュナイダーが、演じた美しく品格ある皇后 エリーザベトをヴィスコンティ監督は、絶賛しました。
品性ある美貌の女優としてオーストリア=ドイツ圏で、人気抜群のロミー・シュナイダーでしたが、1958年 奔放な雰囲気をもつ当時無名のアラン・ドロンと共演したことをきっかけに、恋に落ちアラン・ドロンのいるフランスに移住、ドイツ語のできないアラン・ドロンとフランスで女優に
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なるためにフランス語を特訓、そしてアラン・ドロンと婚約しました。
二人は、長い婚約期間を経て別れることになりますが、やがてロミー・シュナイダーは、‘フランス最高の女優’とa0212807_19474443.jpg称賛されるまでになります。
一方、オーストリアとドイツでは、彼女が、人気絶頂たっただけに ‘祖国を捨てた女優’のレッテルを貼られ、排斥されました。
ロミー・シュナイダーの人生は、華やかな印象と違って幸薄いものでした。
多くの男性に愛されましたが、1981年、生き甲斐のように溺愛する14歳の息子を事故で亡くすと、精神のバラa0212807_19474721.jpgンスを壊し、睡眠薬とアルコールに依存、その一年後、愛息のもとへ旅立つように亡くなりました。
「追想」(原題「旧い猟銃」)出演時、ロミー・シュナイダーは、36歳(凛として美しい)でフランスに侵攻したナチスドイツ軍に娘を目の前で殺され、集団レイプされたあげく火炎放射機により焼き殺されるという医者の妻を壮絶なリアリティで名演しています。
a0212807_19475279.jpgフランス映画の「追想」は、追想なんて甘っちょろいものではなく、愛する家族をナチスドイツ軍に惨殺された男(医者)による怨念の復讐劇です。
ストーリー(プロット)は、1944年ナチスドイツに占領されたフランスの田舎モントーバンの古城を舞台に、外科医のジュリアン(フィリップ・ノワレ)が、愛する妻クララ(ロミー・シュナイダー)と娘フロランスをナチスドイツ兵らに嬲(なぶり)り殺され、張り裂けa0212807_19474943.jpgる怒りと復讐心に燃え、家にある狩猟用の旧い散弾銃を持ち出しナチスドイツ兵を一つずつ殺しながら復讐していく物語です。
監督は、フランスの巨匠 ロベール・アンリコ(1931~2001)で、1967年のアラン・ドロン(1935~)とリノ・バンチェラ(1919~1987)主演の「冒険者たち」が、代表作として有名です。(後編に続く)

# by blues_rock | 2018-09-01 00:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
今日は、八月の晦日(最後の日)です。
今年の夏の思い出にと「拭き漆と陶胎茶碗」の新作を掲載しましたので、ご覧いただけたら光栄です。
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今年(七・八月)は、私の住まう柏原にも避難勧告が、発令されるくらいの豪雨と普段の台風進路を逆走する(地球自転に逆らう動きの)台風、そして猛暑 ‥ いま異常気象を‘異常’と言わず「気象変動」と呼ぶそうな、つまり
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地球(日本)の気象や天候は、誰も予想できない現象(異常)が、常態化しているので気象庁は、もう責任持てないから “そこのところを日本国民の皆さんもよく承知しといてね” と、私たちに宣言しています。
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子供のころから私は、夏日 25℃以上、真夏日が、30℃以上、猛暑日は、35℃以上‥と思っていました。
いまや35℃以上の猛暑日は、当たり前、今年40℃以上の気温が、日本列島のあちらこちらで記録され
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ましたので、新たに 40℃以上を ‘熱暑日’ とでも呼ぶ必要に迫られています。
さりとて、人間の体温が、40度の高熱になったら緊急入院で、命(生死)に関わる“異常”事態なんですけどね ‥
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やっぱり“異常気象”でしょう。
ご参考までに 6年前に拙ブログに書きました「2012年9月の異常気象」を掲載します。
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じりっ、じりっと 確実に温暖化していく地球 ‥ 私たち地球人は、ゆでがえる になるのでしょうか?
私の尊敬する「地球環境学者 レスター・ブラウン博士」の記事(2011年12月30日)を貼付しますので、興味ある方(ゆでがえる になりたくない方)は、ご覧ください。

# by blues_rock | 2018-08-31 00:01 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
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中国は、国体が、共産党一党独裁国家(中国政府を支配する権力組織)で ‘言論の自由’のない抑圧社会ながら、時々びっくりする傑作映画を製作します。
a0212807_01330050.jpg先に二日連続で ご紹介したソンタルジャ監督(1973~、2015年「草原の河」)は、チベット族ですが、漢族のジャ・ジャンクー監督(1970~、私が 中国で最も敬愛する監督)、この2016年「長江 愛の詩」(原題「長江図」Crosscurrent逆流)が、長編第2作目となるヤン・チャオ監督(1974~)と1970年代生まれの中国映画第6世代の若い監督たちに私は、“ヌーヴェルa0212807_01324763.jpgヴァーグ・シノワーズ” を感じます。
映画は、長江の河口 上海で出遭った男女が、少しずつ時間を遡っていくというシュール(幻想的)なラブロマンスながら、チャオ監督の詩情豊かな演出を台湾の名撮影監督 リー・ピンビン(1954~ 2009年是枝裕和監督作品「空気人形」ほか名作の撮影多数)は、美しい長江(揚子江)の風景をバックに亡き父親が、旧い貨物船とともに遺した長a0212807_01325622.jpg江図をもとに長江を遡上していく船長の若い男と停泊する先々で出遭う謎の女との 出遭いと別れ を叙事詩のように描いていきます。
中国一の大河 揚子江(長江、全長6、300㌔、世界3位)で、亡き父が、貨物の運搬をしていた小さなオンボロ貨物船の船長となったガオ(チン・ハオ 1978~)は、ある日、機関室で「長江図」と記された一冊の詩集を見つけました。
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ガオは、20年前の1989年(天安門事件の年)に父親が、「長江図」に書いた創作詩を読み感動、揚子江の河口上海から大河長江を遡る旅に出発しました。
a0212807_01334791.jpg彼は、「長江図」の詩に導かれるように行く先々の停泊地で謎めいたアン・ルー(シン・ジーレイ1986~)という女性に出遭いました。
しかし、三峡ダム(2009年完成)を境に彼女が、現われなくなったことを不思議に思いました。
ガオは、三峡ダムを越え長江の水源(青海省=チベット高原アムド地方、「草原の河」参照)へ、謎の女性アン・ルーを探して遡上、その旅の果てにたど
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り着いた処は ‥ これは、誰の記憶なのか ‥ 現実と虚構、現在と過去が、交錯しながら展開していく見ごたえのある傑作映画です。
a0212807_01333127.jpgチャオ監督は、長編第2作となる「長江図」を10年かけて製作、そのために何度もシナハン(シナリオハンティング~脚本のための取材)とロケハン(ロケーションハンティング~撮影現場探し)を行ない、真冬の長江を中心に2か月あまりかけて、オールロケで撮影しています。
全長6、300㌔の揚子江(長江)は、中国悠久の歴史、古代文化、雄大で神秘的な自然を育み、大河流域に暮らa0212807_01333395.jpgす庶民の暮らしに恵みをもたらしてきました。
2009年、世界最大の三峡ダムが、揚子江中流(重慶の下流域)に完成するころから中国社会も急激に変化、長江流域もまた大きく変貌していきました。
このことは、ジャ・ジャンクー監督の2006年作品「長江哀歌」(山峡ダムのために強制移住させられる110万住民、悲喜交々の物語)をご覧いただくと理解できます。
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ヤン・チャオ監督の2015年作品「長江 愛の詩」に登場する名優 ワン・ホンウェイ(1969~)が、9年前のジャ・ジャンクー監督作品「長江哀歌」にも出演、ワン・ホンウェイは、ジャンクー監督の2000年作品「プラットホーム」でデa0212807_01340112.jpgビューして以来、ジャンクー監督作品の常連でありチャオ監督が、共演にワン・ホンウェイをキャストしたのは、ジャンクー監督作品「長江哀歌」へのオマジュを感じました。
ジャ・ジャンクー監督の「長江哀歌」繋がりで、この映画の撮影助手を務めたルー・ションが、撮影監督した鬼才 ワン・ビン監督(王兵 1967~)の2010年長編デビュー作品「無言歌」も傑作なのでぜひご覧くだa0212807_01335347.jpgさい。
致命的な中国の病巣をこれほど的確、明晰に描いた映画は、ありません。
当然、中国では、上映禁止です。
拙ブログ(シネマの世界)をご覧になった方の近くに、国の行く末を憂う中国人の友人ならびに知人が、おられれば、ぜひこの「無言歌」をご覧になるようお勧めください。


# by blues_rock | 2018-08-30 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
私の通う博多漆芸研究所(2階)の下にカレー店が、オープンしました。
a0212807_13135176.jpgカレー・ラーメン・うどんの店は、福岡市内どこにでもありますが、私のお好みカレー店は、天神の「Tiki」(チキンカレーとキーマカレーの2タイプ)、唐人町の「ヤドカリ」(グリーンカレー)でしたが、新たに裏六本松の「モリトネリ」(チキンカレー、ポークカレー、キーマカレーの3タイプ)を加えたいと思います。
天神の「Tiki」は、昼時にもなると いつも行列で当日分の仕込みが、終わると閉店さらに不定休、唐人町の「ヤドカリ」は、ワインバー「パファム・ドュ・ヴァン(PduV)」が、ランチタイム(11:30~13:30の2時間、15食限定)だけ、カレー店‘ヤドカリ’に変身し営業(木・土日・祭日、店休)、オーナーの専門(本業)は、知る人ぞ知るパイプオルガン奏者なので 11月開催のコンサート準備(参考 4年前のリハーサルの様子)のために現在 ‘ヤドカリ’ 臨時休業中です。
今日ご紹介する「モリトネリ(moritoneri)」は、3年前まで浮羽市吉井町にあったカレー店が、福岡市六本松に移転、オープン(木・日・祭日、店休)した店、オーナーは、薬院近く大宮でチャイ専門店「チャイティ ヘロン」も営業しています。
昭和レトロな裏六本松情報に関心ある方は、他にも博多漆芸研究所のサイトで適宜 紹介されていますので ぜひご覧ください。
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写真は、私が、オーダーしたチキンカレー、店内は、8席のこじんまりした雰囲気です。
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# by blues_rock | 2018-08-28 00:08 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
a0212807_19262749.jpgヤンチェン・ラモの母親ルクドルは、夫のグルが、山中の洞窟で修行している僧侶(行者)の義父(グルの父親=ヤンチェン・ラモの祖父)と、4年前に母親(祖母)の臨終を巡り対立、以来グルは、父親(ルクドルの義父=ヤンチェン・ラモの祖父)を頑なに拒否、夫婦仲は、良いのにギクシャク、二人の間に「河」が、あります。
a0212807_19263575.jpg6歳のヤンチェン・ラモは、オッパイを欲しがっても母親が、応じてくれなくなったのは、お腹の中に赤ちゃんが、いるからだと拗(す)ね、駄々を捏(こ)ねるようになりました。
どこかに出かける時、ヤンチェン・ラモをいつもオートバイの後ろに乗せてくれるやさしい父親グルが、大事にしお供えしている天珠(細長い玉、チベットの護符)のおかげで赤ちゃんができたと喜ぶ母親を見て、a0212807_19264204.jpgある日 ヤンチェン・ラモは、天珠をこっそりパオ(遊牧テント)から持ち出して 草原に隠しましたが、どこか分からなくなりました。
盗まれたと大騒ぎする父親とどうせ模造品だからと冷ややかな母親、両親から天珠のことを訊ねられても「知らない」と答えるヤンチェン・ラモ ‥ 幼いヤンチェン・ラモも両親との間に ‘小さ
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な河’ が、できました。
映画の主題(テーマ)は、人間、つまり「人と人との間(あいだ)」にある「河」です。
a0212807_19552350.jpgこの河を日々の暮らしの中で、母と幼な子、父と娘、夫婦、父と息子が、一生懸命渡ろうとします。
河に橋は、なく、自分の「愛」や「コミュニケーション」、「誠実さ」や「真心」という舟で愛する人のいる「河」向こうへ行くしかないのです。
ソンタルジャ監督は、映画の中で多くの“珠玉のエピソード”を映しながら家族の「河」と「合流」を描いていきます。
a0212807_19265770.jpgソンタルジャ監督は、登場人物たちの ‘在りのままの姿’ をドキュメンタリーのように演出、それを息もピッタリの撮影監督 ワン・モンが、チベット高原の厳しい冬から春へ移ろう雄大な自然、そしてそこで暮らす牧畜民たちをロングショットの長回しで撮り、6歳のヤンチェン・ラモの表情(甘えたり、拗ねたり、怒ったり、泣いたり、の喜怒哀楽)、ならびに父親グルや母親ルクドルの表情をa0212807_19270292.pngクローズアップの長回しで撮影、さらにヤンチェン・ラモの手や指の動き、パオ室内の光と影、室内外の空気の動きなど モン撮影監督のカメラワークは、お見事! 陰の功労者と云えるでしょう。
お腹の大きな母親のルクドルにオッパイをねだり、甘えて拗ねるヤンチェン・ラモが、父親と一緒に母親から祖父の病気見舞いに食料品を持って行くシーンで、オートバa0212807_19271312.jpgイの後ろにから「お父ちゃんは、おじいちゃんが、嫌いなの?」とたずねるところから映画の劇(ドラマ)は、動いていきます。
子供の視点から大人の世界を描いた 1973年「ミツバチのささやき」、1982年「エル・スール」、1999年「蝶の舌」などに並ぶ 不朽の名作が、またひとつ チベットから誕生しました。

# by blues_rock | 2018-08-27 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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福岡市総合図書館の映像ホールで開催された‘8月のシネラ’で、チベット映画「草原の河」(原題「河」 River、2015年)が、3回上映されましたので、うち2回見ました。
a0212807_19253612.jpg製作国は、中国ながら監督と脚本が、チベットのソンタルジャ監督(1973~)で 製作スタッフおよびキャストも全員チベット人の皆さん方なので これは、正真正銘の ‘チベット映画’(映画冒頭のクレジットは、チベット文字で会話もすべてチベット語)と云ってよいでしょう。
「草原の河」は、ソンタルジャ監督の長編第2作でチベット人監督の作品が、日本で公開されるのは、これが初めa0212807_19254928.jpgてとか、もしこの映画が、今年のカンヌ国際映画祭に出品されていたら「万引き家族」とパルムドールを競ったかも、もしかしたら「草原の河」に軍配は、上がっていたかもしれません。
日本初公開のチベット映画「草原の河」が、いきなりこんな大傑作ですから 私は、心底驚きました。
a0212807_19255331.jpgさらにもっと驚くのは、出演しているのが、演技訓練を受けていないチベット高原アムド地方の住民たちで、皆なびっくりするくらい見事な演技(演じていると思えない演技)を披露しています。
とくに主人公の、牧畜民の少女 ヤンチェン・ラモ(6歳、本名で、‘小さな女神’という意味)の、素のままの演技をしない天才的演技(存在感=リアリティ)が、また何ともお見事で、ソンタa0212807_19255701.jpgルジャ監督は、故郷のチベット高原アムドで この幼女ヤンチェン・ラモ(監督の親戚の子供とか)に出遭ったことが、この映画製作すべての始まりだったと(映画のインスピレーションとイメージをヤンチェン・ラモから受けたと)コメントしています。
ソンタルジャ監督にとって6歳のヤンチェン・ラモは、まさしく‘小さな女神’で、主人公牧畜民の少女 ヤンチェン・ラモは、チベット高原アムドに住む6歳の幼女 ヤンチェン・ラモ、そのものだったのです。
子役経験もない素人で映画初出演の6歳のヤンチェン・ラモは、その年の上海国際映画祭で、何と史上最年少新人賞ならびに主演女優賞のダブル受賞、この映画を見た方なら、さもありなん!と 大いに納得すると思います。
映画のプロットは、標高3千㍍のチベット高原で、牧畜をしながら暮らす3人家族、ヤンチェン・ラモと父親のグル(グル・ツェテン~監督の親戚で幼なじみ)、2番目の子供を妊娠中の母親ルクドル(ルンゼン・トルマ~監督のa0212807_19262026.jpg友人、チベット語で歌う歌手)、さらに村人たちが、行者さまと崇めるチベット仏教の修行僧で、ヤンチェン・ラモの祖父を入れると家族4人の、世界どこの家族にも共通する ‘普遍’ の物語です。
ソンタルジャ監督演出のキーは、このチベット高原の4人家族それぞれの間を流れる「河」にあります。
a0212807_19262466.jpg映画のタイトル「河 River」が、出る前にヤンチェン・ラモの父親グルは、ヘベレケに酒に酔ってオートバイを運転し転倒、顔から血を流しながら「4年前‥」と独り言を言い、そしてスクリーンにチベット文字のクレジットが、流れて映画は、始まります。(後編に続く)

# by blues_rock | 2018-08-26 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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フジコ・ヘミングさん(年齢非公開はご本人談)は、‘遅咲きのピアニスト’ (1999年、NHK-ETVドキュメンタリー番組「フジコ~あるピアニストの軌跡」で大ブレイク、この時67歳)と呼ばれ、86歳の現在(いま)でも、リサイタルのa0212807_03420219.jpgオッファが、あれば北半球は、言うに及ばず南半球のどこであっても出かけて、年間60コンサートの演奏活動を続けておられます。
「フジコ・ヘミングの時間」の監督(ならびに企画・構成・撮影・編集)は、ドキュメンタリー作家 小松莊一良(1964~)で、2年間フジコ・ヘミングさんに密着、1年のうちの半分を暮らすパリほか 東京・ニューヨーク・ベルリン・ブェノスアイレス・ロサンゼa0212807_03421079.jpgルス・京都の自宅での暮らしと その都市でのリサイタルの模様をリアルに撮影しています。
2年もの間、ドキュメンタリー撮影のカメラが、終始まとわりついているので煩わしい時もあったでしょうに、フジコさんは、カメラが、あろうとなかろうと、一日4時間の練習(クリスチャンの彼女は、天国での出番の準備なんだとか)、猫や犬と戯れ タバコをふかし 酒を飲み おしゃれをし お気に入りのアンティークを愛で、どこの街でもふらりと散歩に出てa0212807_03420769.jpg彼女は、街路に物乞いが、いれば、必ず立ち止まり小銭をあげるというその自分のライフ・スタイル(フジコ・ヘミングの時間)は、変わらないのだろうと思います。
そのために世界各地に自分の家を持ち、マネージメントは、すべて自分で行い「いつも気分は、16歳のままよ。」と笑顔で語り、「残された時間は、わずかだもの。」と屈託のないフジコさんですが、その人生は、波乱万丈a0212807_03422294.jpgで、少女のころ天才ピアニストと絶賛され東京藝術大学在学中、新人登竜門のピアノ・コンクールで数々受賞、しかし1932年(昭和7年と推察)、スウェーデン人の父親(グラフィック・デザイナー)と日本人の母親(ピアニスト)の間にベルリンで出生しているためフジコさんは、戦後日本の混乱で赤十字認定の難民扱いされ、1961年、駐日ドイツ大使の助力で、やっと国立ベルa0212807_03425349.jpgリン音楽大学(現ベルリン芸術大学)への留学が、叶いました。
その時、フジコさんは、すでに30歳になろうとしていました。
小松監督は、フジコさんの母親が、彼女に遺してくれた下北沢の家から発見された14歳(終戦直後)当時 少女時代の絵日記(文章力といい絵の描写力といい14歳の中学生とは思えない)を挿入することで上手く構成、自ら編集しているので波乱万丈にして艱難
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辛苦の人生であったフジコさんの語る「いつも気分は、16歳のままよ。」の精神(心、魂)は、この絵日記のままであることが、映画を見ていて良く分かります。
a0212807_03430907.jpg「フジコ・ヘミングの時間」は、2018年6月16日の「ピア」の初日公開満足度ランキング調査で第1位になったとか、福岡のKBCシネマでは、1か月を超えるロングラン公開中ですが、見に行く方は、世代を超えてまだ多いようです。
フジコさんは、16歳のとき患った中耳炎で右耳の聴力を失い、さらにベルリン留学中に世界デビュー・リサイタル直前、風邪をこじらせ(真冬にも暖房のなa0212807_03425762.jpgい貧乏生活ゆえ)左耳の聴力を失いうという不幸に襲われました。
フジコさんは、将来あるピアニストとしてのキャリアを断たれ失意のどん底にいましたが、ストックホルムの病院でリハビリし左耳の聴力は、40%まで回復、たとえ耳が、聴こえなくても彼女は、ピアノの練習を続けていたそうです。
a0212807_04153903.jpg不遇なフジコさんでしたが、ピアノの教師をしながら毎年コンサートを開催していたそうなので、‘遅咲きのピアニスト’どころか “人知れず咲いていたピアニスト”と称するのが、正確です。
フジコさんの口から「いま、恋してるの。 2年ぐらい楽しければいいじゃない。 片想いでも ワクワクすればいいじゃない。」と発せられる言葉の何と みずみずしいことか、映画のラスト、2017年
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12月、東京オペラ・シティでフジコさんが、演奏された「ラ・カンパネラ」の何と美しいこと!
フジコ・ヘミングさんは、「この曲(ラ・カンパネラ)は、すべてを捧げなきゃ弾けない曲、誰とくらべられたっていa0212807_03431433.jpgい。」ときっぱりと言い、「音には色が、ある。」とも‥、音が、氾濫する現在(いま)の世界に色彩豊かな音楽は、どれくらいあるのでしょうか?
美しい音楽が、聴こえる現代絵画は、どこへ行けば、目することが、できるのでしょうか?
(予告編 こちら

# by blues_rock | 2018-08-24 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_23260657.jpg中学生の夏休み、宿題をしようと机の前に座ったものの、いつものようにヤル気なく、ぼんやり窓の外を眺めていたら蜘蛛が、一匹 ‘蜘蛛の巣’ を一生懸命作っていました。
軒先の天上から、蜘蛛の糸を出しながら、スーッと下に降り、風の力を利用して横の壁に掴まると糸の先を固定し、その糸をよじ登って、また天上の別の位置から下へ ‥ と時に糸を交差させながら同じ動作を繰り返し、どれa0212807_23262457.jpgくらい経ったのか、蜘蛛の巣の基礎工事(グランドデザイン)を終えました。
そして、蜘蛛の巣の中心を決めると等間隔とは言えないものの一定の間隔を保ちながら外に向かって獲物を捕らえる網、蜘蛛の巣(網の目)を編んでいきました。   (下写真 : 唐塗り敷板 新作2枚、表と裏)   
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出来上がると蜘蛛は、蜘蛛の巣の真ん中で身動きせずに、じっと獲物(エサ)が、かかるのを待ちます。
その罠に首尾よく昆虫が、かかると蜘蛛の巣にまとわりつく獲物の動きで蜘蛛は、瞬時の動きで仕留め、体液をa0212807_23265853.jpg吸いエサとして不要になると蜘蛛の糸から上手に外しポイと棄て多少の網の目(蜘蛛の巣)の破れなど仔細かまわず次の獲物が、かかるのを待ちます。
私は、ノートの端を千切り丸めた紙切れをポイと蜘蛛の巣に投げると網に何かが、かかったのは、察知しているようながら、生きた獲物のように動かないので 「ん!? 何だ!?」といった風で
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ゆっくり近づき、獲物らしきものを吟味、エサではないと分かると「チッ!何だぁ、こりゃ!?」とばかり、異物を外しポイと下に落とします。
a0212807_23273229.jpgそれをしばらく繰り返していると学習しているのか(怒っているのか)だんだん見向きしなくなり ‥ 私の蜘蛛の巣観察も終わり、確か夏休み宿題の課題としてレポートした記憶が、あります。
閑話休題、長い前置きになりましたが、この少年期に長い時間、飽かず眺めた蜘蛛の巣を懐い出し ‘沈金’ にトライしてみました。

# by blues_rock | 2018-08-22 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_12375147.jpg映画館は、全国どこにもありますが、異色の秀作映画を上映している映画館は、あまりありません。
いま懐えば、東京に居たからこそ見ることが、できたのでは ‥ と思える作品が、いくつかあります。
・「夢のまにまに」‥映画監督デビュー91才の新人木村威夫監督(1918~)作品、老いていくこと、生きていくことが、テーマで認知症の老妻を介護する老夫の暮らしを軸に映画は、展開します。
統合失調症を患う青年の母親を演じた桃井かおりが、とくに秀逸でした。
・「君を想う」‥カナダ映画で女性監督、この映画も認知症が、テーマです。(詳細は、タイトルをクリックしてください。 以下同じです。)
・「麦の穂をゆらす風」‥アイルランド祖国独立戦争で殺しあう兄弟の愛と葛藤が、テーマです。
・「長い散歩」(記事の中段参照)‥緒方拳の卓越した名演が、すばらしいと思います。
a0212807_12303751.jpg・「ゆれる」‥香川照之とオダギリジョーが、兄弟の愛憎を熱演しています。
・「太陽」‥ロシア映画、イッセー尾形の演技が光る映画、昭和天皇を名演しています。
・「あおげば尊し」‥テリー伊藤が存在感のある小学校の先生役を名演しています。
・「狼少女」‥三人の子供それ
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それぞれが、個性的な役柄を好演しています。
・「ベニスの商人」‥名優アル・パチーノが、ユダヤ商人シャイロックをアクの強い守銭奴として怪演しています。
・「≒舟越桂」(記事半ば参照)‥彫刻家舟越桂の彫刻制作を撮ったドキュメンタリー映像です。
もちろん全国の主要な都市で上映することもありますが、短期上映かレイトショー(夜遅く)一回だけの上映なのでつい見逃してしまいます。
東京に住んでいるころは、神田・新宿・渋谷・銀座界隈の小さな映画館で封切られる良い映画を心待ちにして見に行くのも楽しいものでした。
いま暮らす福岡で、私が、見たいと思う映画や上映待ち遠しい映画を全部見るという願いは、叶わないでしょうから、そんな時きっと東京にいない寂しさを味わうのかもしれません。
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シネマ・ジャンキーは、これからも ‥ ドキドキするストーリー、ワクワクする俳優、ハラハラする映像、ズキズキするシナリオなど、シネマの世界から、心に沁みる名作を探し出し、1本でも多くの映画を見たいと思います。

# by blues_rock | 2018-08-20 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
名匠ロバート・ゼメキス監督(1952~、1985年から1990年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」は、とくに有名)が、1997年に撮ったSF映画「コンタクト」は、“地球外知的生命体”の探査を通して、いまここにいる私たち
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にとって「人類とは何か? 科学(その存在を証明した知性)と宗教(神の存在)の対立、ポピュリズムの氾濫(集団迎合の市民社会と衆愚政治)、愛の実証(その証明)」などが、SF映画の範疇(プロット)を超えて描a0212807_07563507.jpgかれています。
原作者であるアメリカの天文学者にしてSF作家カール・セーガン(1934~1996病没、享年62歳)は、映画製作を喜び、公開を楽しみにしていたそうです。
しかし、完成した映画を見ることなく、カール・セーガンが、亡くなりましたので ゼメキス監督は、カール・セーガンへの哀悼と敬意をこめて映画の最後に「カールに捧げる」とクレジットして
います。
撮影監督ドン・バージェス(1956~、1994年「フォレスト・ガンプ/一期一会」からゼメキス監督作品の常連撮影監督)の映像もゼメキス監督演出の期待に応え神秘的な宇宙の様子を見る者の目に解るよう視覚的に描いて
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います。 (上写真 2枚 : 地球から25光年のベェガ、中央左斜め下の明るい星、と アレシボ天文台)
主人公の地球外知的生命体探査(SETI セティ)責任者で天文学教授のエリーをジョディ・フォスター(1962~)、a0212807_07570813.jpgそして エリーに近づきSETIを監視する政府の宗教学者パーマーをマシュー・マコノヒー(1969~、主演した「インターステラー」も SF映画の秀作)、さらにエリーを天文学に導き彼女の愛する亡父テッドをデヴィッド・モース(1953~)、エリーの少女時代をジェナ・マローン(1984~、2001年「ドニー・ダーコ」は、長編2作目)が、務めています。
a0212807_07572095.jpg“地球外知的生命体”は、存在するのか ‥ 「コンタクト」で地球外知的生命体いわゆるエイリアンのような姿あるものは、登場しませんが、“兆候(地球から25光年のベェガから届く微かな電波)”を見せながら映画は、展開していきます。
前述したとおり映画は、「人類とは何か? 科学と宗教の対立、ポピュリズム(無知ゆえの衆愚)、愛の実証(存在の証明)」を絡め今a0212807_07574746.jpgもなお無限に拡大している宇宙、宇宙の創造主とかいう神の存在(「神が、人間を創ったのではない。人間が、神を作ったのだ。」という1963年ゴダール監督作品「軽蔑」の中のセリフが、最も正しい)、知見できる愛(愛したこと、愛していることの証明)、知性の共有など、哲学的、神学的、ときに思想的な思索を必要とします。
a0212807_07575140.jpgとくに14世紀、イギリス(オツカム出身)のスコア哲学者にして神学者ウィリアム(1285~-1347)が、唱えた単純な説明ほど正しいという「オッカムの剃刀(かみそり)」は、今も格言として使われ、この映画の中でもエリー教授が、地球外知的生命体探査(SETI)存続を議論する公聴会で理解できない議員や政府の役人に“地球外知的生命体存在の兆候”を説明するとき、このオッカムの剃刀で一刀両断します。
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この一言で無神論者(実証主義者)である天文学教授エリーの研究と情熱をアメリカ大統領の宗教顧問で神学者パーマーも認め、それまでエリーに冷ややかであったパーマーが、エリーに協力するようになりました。
a0212807_07584521.jpg映画のリアリティを表現するためにCNNの現役リポータ25人の出演、宇宙にある時空の捻じれ(ワームホール)を抜ける探査カプセルが、狂信的宗教活動家の自爆テロで破壊され、そんなリスクを想定していたのか北海道東北部の海岸に極秘で建造された探査カプセルの登場とか、見どころも多くとても書き切れませんので SFファンの方は、名作ですのa0212807_07584735.jpgでぜひご覧ください。
映画は、冒頭カメラが、広大な天体を写し出し宇宙空間をズームバックしながら少女時代のエリーの瞳につながるという印象的なシーンから始まります。
エンディングは、宇宙の地球外知的生命体探査(SETI)の責任者として子供たちに宇宙の神秘を教えているところで終わります。
a0212807_07585043.jpgそれは、悪霊のさまよう闇の世界をロウソクの光で照らすようなもの、懐疑する精神、不思議な現象に驚く感受性、弛まず努力を続ける情熱という‘科学する技術’が、なければできないことであるとゼメキス監督は、メッセージ(私たちの心にコンタクト)しています。

# by blues_rock | 2018-08-18 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
陶胎 唐塗り錫蒔絵 漆器トランペットの先のような簡易プラスチック容器のデザインが、面白いので陶胎漆器にできませんか と玄洋窯の冨永陶工に相談したところ、ロクロであっという間に成形し素焼き(経16㌢×底4.5㌢
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×高さ9㌢)にしてくれました。
青貝と錫箔を散らして錫蒔絵にしました。
a0212807_11142995.jpg下細(したぼそ)なので食器としては、少し使いづらく、花入れセンスの良い方に 花器として使っていただこうかなと思っています。
二つ目は、私が、拙いロクロでやっと挽いた 初めての陶胎漆器(茶碗)です。
玄洋窯で無釉硬焼きしてもらい、下地を錆漆で固め、生漆を塗り青貝を蒔き、錫粉で押さえ摺り漆で固めた 小ぶりな漆茶碗(経11a0212807_11144221.jpg㌢×高さ6㌢)です。
三つ目(最後)は、手捻り作陶を始める動機であった金継ぎするための窯キズ茶碗(経10㌢×高さ9.5㌢)が、念願叶ってようやく焼成できたものの至るところから水の滲みだす破れ茶碗でした。
そこで茶碗の内にシリコン液を入れ水の滲みだしを止め錆漆で内を固め呂色漆で仕上げました。
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外は、還元焼き締め好い表情なのであまり弄らず茶碗にある筋状のひび割れ(陶土の繋ぎが、緩かったため) 3箇所を金・銀・錫と継ぎ分けしてみました。
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# by blues_rock | 2018-08-16 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
いまKBCシネマで公開中の2017年イギリス映画の怪作「スターリンの葬送狂騒曲」(原題:「The Death of Stalin」)は、いまから65年前の1953年3月、共産圏の盟主にして超大国ソ連の最高権力者=独裁者スターリン
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が、脳溢血で倒れ‘粛清(=処刑)’の恐怖に慄(おのの)いていたソ連共産党中央委員会の幹部(スターリンの側近)たちは、内心スターリンの死を願っていたので、表向き右往左往しているふりだけして誰一人医者を呼ぼa0212807_02140647.jpgうとせず見殺しにしました。
スターリンの後釜を狙い色めき立つクレムリン(旧ソ連共産党中央委員会の所在地、現在のロシア大統領府)内に蠢(うごめ)く姑息な権力闘争を辛辣なブラック・コメディとして描いています。
ロシア国内で “上映禁止” というのは、ナチスドイツのヒトラーとならぶ最悪の独裁者スターリンとその手下でa0212807_02141482.jpgあったソ連共産党中央委員会を強烈におちょくった映画だからです。
この映画の上映を禁止してロシア国民を笑わせない(見せない)という国策は、現在のロシア、つまり最高権力者プーチン大統領率いるクレムリン(ロシア政府)も当時とさほど変わっていないということだろうと推察します。
a0212807_02144134.jpg監督(ならびに脚本)は、政治風刺に定評のあるイギリスのアーマンド・イアヌッチ監督(1963~)です。
映画に登場するのは、ソ連の中枢にいた共産党中央委員会(クレムリン)の幹部たちで最高幹部スターリン(アドリアン・マクローリン 1947~)始め、スターリンの補佐官マレンコフ(ジェフリー・タンバー 1944~)、スターリンの死後スターリン主義を批判し首相となa0212807_02141988.jpgるフルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ 1957~)、スターリンの命じる‘粛清(抹殺)’を忠実に遂行しスターリンの死後、今度は、自分が、粛清された秘密警察長官ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール 1961~)など、他にもソ連暗黒の歴史に悪名を残すサイコパス(精神異常)な幹部たちが、大勢出てきます。
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他にスターリンから父と兄を粛清(処刑)されたピアニストのマリヤ(オリガ・キュレンコ 1979~)、スターリンの娘スヴェトラーナ(アンドレア・ライズボロー 1981~、2011年イギリス映画「シャドー・ダンサー」主演)、スターリンのa0212807_02161526.jpg息子でスヴェトラーナの兄、アル中のワシーリー(ルパート・フレンド 1981~)などが、スターリンの取り巻きたちと何でもありの駆け引き、嘘と裏切り、やったもの勝ちと、そのゲスな本性をむき出しにして卑劣極まりない権力闘争を大真面目に展開していきます。
イアヌッチ監督は、1953年3月スターリンが、没するその前後のソ連共産党(クレムリン)の舞台裏をブラック・a0212807_02164906.jpgユーモアとギャグをふんだんに入れた演出で、スターリンの末路とその取り巻きたちの強欲に駆られた滑稽千万なドタバタを辛辣に描いています。
この映画を見ていると今の中国、北朝鮮、ロシア、トルコ、南米諸国のドタドタ劇の舞台裏も透けて見えて来ます。

# by blues_rock | 2018-08-14 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)