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心の時空

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a day in my life

忌野清志郎の曲「トランジスターラジオ」を聴いていたら、私のラジオデイズ‥ラジオ部品が、真空管(~鉱石)~トランジスター~ITチップへと進化していった時代、ラジオから流れていた当時の音楽を懐かしく思い出しました。
a0212807_0545937.jpg10月12日ブログ「真空管ラジオ・アワー‥ウシュクダラ」の続きとして読んでいただけると幸いです。
子供のころ好きな音楽を聴こうと思ったら、木箱の真空管ラジオのスイッチを入れ、真空管が温まるのをじっと待ち、ピィー‥ガガッー‥のノイズが聞えたら、丸いツマミを回しながらラジオ局の周波数を探し出し、音を合わせて耳を傾ける以外に方法はありませんでした。
NHK第一ラジオの周波数を拾い合わせると‥♪朝はどこから来るかしら、‥とか‥♪緑の丘の赤い屋根‥など敗戦を引きずる暗い世相にあって明るくふるまう歌ばかりが、流れていました。
a0212807_0553342.jpg占領軍局(FEN)に周波数を変えると、ビックバンドのスイング・ジャズが流れ‥♪デーオ、デーオ、イテデーオ‥♪ショーショーショージョジ‥♪ユエン、ナシンバラ、ハウンドッグなどの英語の歌が聴こえてきて、それまで聴いたことのない音楽を聴くトキメキがありました。
いつしか巷のラジオは、つまらない歌謡番組が氾濫し、没個性の歌謡曲や洋楽ポップスのカバー曲(粗末な訳詩とヘタな歌手が歌う)が、いつも流れていました。
当時小学生でしたが、双子の女性デュオ、ザ・ピーナッツが好きで、ハーモニーの良さと歌の上手さは、子供の耳にも分かりました。
すぐに真空管ラジオから鉱石ラジオ‥トランジスター(携帯)ラジオへ進化し、オリジナルの洋楽ポップスや初期ロックンロールが聴けるようになるとザ・ピーナッツの歌もいつの間にか聴かなくなりました。
正しく、故忌野清志郎の名曲「トランジスターラジオ」のような少年時代でした。
歌詞にあるような光景‥彼女と校舎の屋上でデートしたり、タバコを吸ったりはありませんでしたが、確かに必死でリバプールに‥ビートルズやマージービートに、周波数を合わせたことは確かでした。
a0212807_056814.jpgあれから半世紀あまり、ザ・ピーナッツのベスト盤CDを聴いていると遠い昔‥昭和30年代の貧しかった日本の暮らしを懐い出しました。
今、街にはあらゆる物が溢れ、欲しいものはいつでも手に入り、安易に欲望は満たされるのに、なんと人々の表情の暗く険しいことか‥心を閉ざしたエゴだけが氾濫し、そのくせ孤独に怯え、自分の不安・不満・不幸を他人のせいにする幼稚な若者たち、そして彼らの親たちの未熟さ、偏狭さ、自己責任のなさ‥ラジオは、デジタル電波で届き、数多くのAM・FM放送局からワンタッチで選局できるようになり、アナログ(真空管)からデジタル(半導体)へ急速に進化しましたが、それと逆行するように日本人は、繁栄の虚構と精神の貧困という現実に、向き合うことになりました。
人間の心は、いつもアナログ‥お互いの心の周波数を探し波動をキャッチしなければ、相手の心が奏でる音楽は、決して聴こえないでしょう。
# by blues_rock | 2011-12-16 20:53 | 人生/愛(Love) | Comments(0)
a0212807_17432585.jpgR&Bの名曲「stand by me(1961)」は、多くのミュージシャンにカバーされ、コンサート(ライブ)で歌われ、レコーディングされています。
この曲を歌い作曲者でもあるBen E King(1938~73才)は、ダレのカバー・バージョンが好きかの質問に、ジョン・レノンの「stand by me」と答え、ジョンのヴォーカルを絶賛しています。
1975年ジョン・レノンは、自分の音楽の原点であるロックンロールに回帰し、50年から60年代にヒットしたロックンロールのカバー・アルバム(LP)をリリースしました。
そのA面2曲目に収録された「stand by me」が、1961年にベン・E・キングが歌って大ヒットした曲です。
ジョン・レノンの稀有な歌唱能力は、この歌で如何なく発揮されオリジナルをしのぐ大ヒット曲となりました。
ジョン・レノン(のヴォーカル)は「stand by me」を甘く切なく、そして激しく情熱的に歌い、この曲に永遠の命を与えました。
「stand by me」

When the night has comea0212807_21302869.jpg
And the land is dark
And the moon is the only light we see
No, I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me,
So, darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand
Stand by me
Stand by me
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If the sky that we look upon
Should tumble and fall
Or the mountain
Should crumble to the seaI won't cry, I won't cry
No, I won't shed a tear
Just as long as you standstand by me
Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me..
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Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me
Whenever you're
in trouble
Won't you stand
by me
Oh stand by me
Oh stand now
Oh stand
Stand by me..
# by blues_rock | 2011-12-15 21:27 | ビートルズ(Beatles) | Comments(0)
今年の1月半ば、2年ぶりに東京に行きました。
a0212807_11444245.jpg東京に住んでいたころ、私がよく行ったのは「美術館・博物館・映画館」の三つでした。
今回、出光美術館を訪ねて、改めて私の人生に「東京の三館(美術館・博物館・映画館)」の占める位置の大きさを感じました。
そのひとつに出光美術館がありました。
昨日12月13日のブログ「東京の古陶磁美術館」の続編(付録)として出光美術館について書きたいと思います。
日本の古陶の名品を堪能したかったら、ここを訪れると時間の経つのを忘れます。
とくに、優れた古陶を生み出した全国各地の古窯(のモノハラ)から発掘された陶片の数々は、中国古窯の磁器片収集と併せて質量ともに見事なコレクションです。
a0212807_12495458.jpg美術館(帝劇ビル9階)休憩室の大きな窓から目の前に広がる江戸城跡の石垣とお堀の緑は、四季折々に美しく、無料サービスの飲み物を飲みながら東京の空と景色を眺めるのも心地よいものです。
出光美術館を訪ねた時、幸運なことに新年企画「麗しのうつわ-日本やきもの名品選」展(2011年1月9日~3月22日)が、始まったばかりで140点くらいの名品を見ることができました。
一番感激したのは、桃山時代美濃窯で焼かれた「古志野13点」‥ただうっとり、とにかくすばらしい名品でした。
桃山時代の美濃窯で焼かれた志野の器は、私の心を惹きつけます。
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この企画展は、奈良時代の猿投(さなげ)~室町時代の灰釉(かいゆう)・古瀬戸・古唐津・鍋島・古九谷・柿右衛門・野村仁清(9点)・尾形乾山(15点)など名品選と銘打ったとおり数々の逸品を見ることができました。
a0212807_12512130.jpg東京で暮らしていたころ、いつでも見に行けると甘く考えて見逃した貴重な展覧会・映画を憶い出しては、今更ながら悔しくて「覆水、盆に返らず」の格言をしみじみ噛みしめています。

出光美術館:本館(丸の内)
# by blues_rock | 2011-12-14 21:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
東京には、近代の数寄者が、古陶磁に心を奪われ収集した名品揃いの個人コレクションが、いくつかあります。
その個人コレクションを展示した古陶磁美術館を訪ねては、古陶磁の名品を見てきました。
a0212807_15741.jpg出光美術館(千代田区丸の内)は、JR有楽町駅からすぐ帝国劇場の9階にあります。
美術館の大きな窓からは、江戸城跡の松の緑が、四季折々に美しく、仙崖和尚(1750~1837博多の聖福寺禅僧)の書画千点に及ぶコレクションは、貴重です。
仙崖和尚については、11月2日「絵の話‥□△○(仙崖)」に書きましたので興味のある方は、そちらをご覧ください。
出光美術館の古陶片資料室へは、幾度となく足を運び眺めてきましたが(たぶん)世界のどこにもない古陶磁片の貴重なコレクションと推察します。
a0212807_0423474.jpg日本・中国・朝鮮を始め、世界の著名な窯跡や古代都市遺跡から発見された古陶磁片を時代と場所(古代の国)別に、体系的に区分整理しているので、古陶磁の学術的な実物資料館としても、超一流です。
他にも、絵唐津、中国龍泉窯青磁などの古陶磁の逸品は、必見です。
根津美術館(港区南青山)の収蔵品もまたすばらしく、必見の価値があります。
尾形光琳の燕子花図はじめ国宝7点、重要文化財指定32点、古陶磁コレクションは言うに及ばず、仏典・書跡・墨蹟など考古資料の収集などいったいどれくらいあるのか分かりません。
a0212807_0433014.jpg日本庭園も美しく南青山の住宅街の中に静寂な場所を提供しています。
五島美術館(世田谷区上野毛)にも、根津美術館と同様、国宝・重要文化財が、数多くあります。
庭園は、広大で美しく、東京に古(いにしえ)の日本の自然が、異空間のように存在しています。
初めて大井戸茶碗「喜左衛門」(国宝、京都大徳寺の孤蓬庵所蔵)を見たのも、この美術館でした。
古伊賀水指・中国龍泉窯・鼠志野茶碗(峰紅葉)は、垂涎の逸品です。
畠山美術館(港区白金台)には、茶陶を中心とした見事なコレクションがあります。
風流茶人が、自らの数寄のまま数寄を極めていくと‥どこまで至るのか、稀代の数寄者に問うてみたいものです。
静嘉堂文庫美術館(世田谷区岡本)へは、東急田園都市線二子玉川駅からバスに乗り静嘉堂文庫バス停で降りると正門があり、森の小道をしばらく歩くと岡本の広大な自然の中にようやく美術館の建物が見えてきます。
a0212807_049170.jpgこの美術館の厖大なコレクションは、日本・中国中心の古美術品で、岩崎弥之助(号静嘉堂)・小弥太親子が収集したものです。
とくに「曜変天目茶碗(稲葉天目)」は、中国南宋時代(12~13世紀)の建窯で生成されたもので大名物です。
世界に現存する曜変天目茶碗は、わずか3点‥いずれも日本にあり、3碗いずれも国宝です。
京都の大徳寺(龍光院)と大阪の藤田美術館が、各1碗所蔵しています。
a0212807_0565718.jpg曜変は、耀変とも書き、星の瞬き(輝き)を意味する耀の字が、当てられていました。
作者は不詳ですが、形状や大きさが良く似ていることから同じ陶工(同一人物)の作ではないかと推察されています。
時空を超えて作品だけが、目の前に存在し、その芸術品に宿る名もなき陶工の魂に、大いに感動いたしました。
# by blues_rock | 2011-12-13 22:19 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
チャビー・チェッカーが、1960年「レッツ・ツイスト・アゲイン」を大ヒットさせ「ツイスト」というダンスが、世界的に流行しました。
1959年ハンク・バラードの「ツイスト」という曲がヒット、それにモータウンの振付師であったチョーリー・アトキンスの考案によるR&Bビートのツイスト・ダンス‥つまり、腰や足をひねりながら踊るダンスが、シンクロナイズされ、ロックンロールに熱狂する当時の若者の間にあっという間に広まりました。
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チャビー・チェッカーの「レッツ・ツイスト・アゲイン」は、ハンク・バラード「ツイスト」のカバー曲で、チャビー・チェッカーの芸名も、当時すでに有名で人気のあったピアノを弾きながらロックンロールを歌うファッツ・ドミノの名前にあやかり‥ファッツ(太った)をチャビー(小太りの)に、ドミノ(ドミノゲームの駒)をチェッカー(チェスの駒)に変えてプロデューサーが名付けたものです。
曲のカバーといい、ツイストの振り付けといい、歌手の名前といい‥あまりにイージーな気がします。
a0212807_1818481.jpg第2次世界大戦の疲弊から立ち直り始めた50年代から激動の60年代へ、時代が移る一時(ひととき)の、ブレイク・タイムのようなもの、誰も世界的に大ヒットするなど想像していなかったのでしょう。
ダンスの中で、ツイストだけが、私の踊れる唯ひとつのダンスで、私個人としてはビートルズの「ロックンロール・ミュージック」(チャック・ベリーのカバー曲)が、一番楽しく踊りやすいように思います。
今でも‥♪レッツ・ツイスト・アゲインと、曲が流れると、パブロフの犬のように条件反射で踊りそうになりますが、いまではすぐに息切れて、目眩(めまい)がし、足腰ふら付き、心臓もバクバクとエンストしそうになるので自粛しています。
# by blues_rock | 2011-12-12 00:51 | 音楽(Rock ほか) | Comments(0)
a0212807_1223358.jpg昨年、東京に出かけた時、京橋のブリジストン美術館で「安井曾太郎の肖像画」展を見ました。
安井曾太郎(1888~1955享年67才)の肖像画は、依頼主からの注文により描いた絵がほとんどです。
一般に肖像画は、一昔前まで写真がない時代の王侯貴族や金持ちの自己顕示欲のために注文された写真の代わりの絵画でした。
依頼主本人か家族をモデルに、見栄えの悪い容姿を補う修整も加え“写真のように”描いた絵が多く、感動しない退屈でつまらない肖像画がほとんどです。
例外もあります。
古代ローマ時代に描かれたフレスコの人物画、ルネッサンス期の肖像画、中世の肖像画には、絵画としての傑作も数多くありますので、美しいか否か、感動するか否かは、肖像画を見る側の好み(センス)がすべてでしょう。
a0212807_1232242.jpgさて、安井曾太郎の肖像画は、人物画と呼んだほうが的確な表現ではないかと思います。
展覧会には、63点の油彩と鉛筆による肖像画が、出品されていました。
一枚の油彩肖像画を描くために何枚もの油彩習作(エスキース)・鉛筆デッサンが描かれており、一緒に展示されているので興味深く見せてもらいました。
安井曾太郎の肖像画は「モデルが絵に似てくる」と言われます。
モデル本人を前にデッサンし、イーゼル上のキャンバスに油彩で丁寧に肖像を描き、さらに自宅アトリエで何か月もかけて一枚の絵(人物画)を完成させていく手順で描かれています。
完成された肖像画(依頼主はそのつもりで注文)を見たモデルは、決まって「これは自分ではない、似ていない」と言うそうです。
しかし、絵の完成から歳月を経て、いつの間にかモデルになった人物が、安井曾太郎の描いた肖像画の人物にそっくりになっているのに驚くのだそうです。
a0212807_1235991.jpg優れた画家には、対象(人物の本質)を見抜く力があり、その才能こそ人物画の傑作を生み出す源泉なのです。
彼の人物画の傑作に、自分の家族を描いた作品が、多いのも頷けます。
安井曾太郎は、渡仏時代セザンヌの影響を強く受けていて、薔薇などの花の絵や山など自然の風景画などにも、安井曾太郎の才能と描写力溢れる名画が、数多くあります。
# by blues_rock | 2011-12-11 01:33 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
バイオリンに、触ったことはなく、当然弾いたこともありませんが、とにかくバイオリンの音色が好きで、バイオリンの楽曲ならなんでも聴きます。
20数年前、ステファン・グラッペリ(1908~1997没、享年89才)のバイオリン演奏を聴いて感動、すぐにLPレコード2枚(サテンドール他)を手に入れました。
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当時まだ「マヌーシュ・スイング・ジャズ」というものを知らず、ジプシー音楽のようなジャズだなあ‥好いなと感動して聴いていました。
ロックばかり聴いていましたから、スイングジャズのバイオリン演奏が、新鮮でロックでも誰かバイオリンをやればいいのに‥と思い探していました。
a0212807_1205041.jpgロックにも、バイオリンをフューチャーしたサイケデリック・ロックバンドの「イッッ・ア・ビューティフル・デイ」(1967~1974)がいました。
デビューアルバム(LP)「イッッ・ア・ビューティフル・デイ(1969)」はロックの名盤です。
レコード盤が、ブルーでアルバム・ジャケットと併せ印象に残りました。
ステファン・グラッペリの盟友ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953、享年43才)のギターを聴き、彼がマヌーシュ・スイング・ジャズの創始者であることを初めて知りました。
1949年二人は、フランス・ホットクラブ五重奏団を結成しローマで活躍、五重奏団のマヌーシュ・スイング・ジャズは瞬く間に、ヨーロッパ・アメリカで人気を博していきました。
a0212807_1039731.jpgマヌーシュとは、フランス中北部やベルギー・オランダで暮らすジプシー(ロマ民族)のこと、マヌーシュ・スイング・ジャズは、ミュゼットというアコーディオンによる彼らのダンス音楽(ワルツ伴奏)とスイングジャズとが融合して誕生したものです。
いまでは多くのマヌーシュ・ジャズミュージシャンが活躍しており中でもチャボロ・シュミットの豪放なギターは楽しめます。
ステファン・グラッペリのバイオリンは、クラシック音楽家の間でも評価が高くメニューヒン(バイオリン)・ヨーヨーマ(チェロ)などがコラボレーションしています。
# by blues_rock | 2011-12-10 12:15 | 音楽(Rock ほか) | Comments(0)
このところ女性映画監督の秀作が、続いています。
どの映画も秀作ぞろいで映像・シナリオ・センス・キレ味などに女性監督たちの映画に取り組む姿勢が、ストレートに表われています。
先日見たデブラ・グラニック監督の「ウィンターズ・ボーン」も見事な映画でした。
映画は、アパラチア山脈にあるミズーリ州の荒れ果てた小さな山村で暮らす姉弟3人の物語です。
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ここには、豊かなアメリカ、強いアメリカはありません。
村にあるのは、貧困と絶望、因習・退廃‥人間関係も、親戚同士であっても陰険で暴力的でドロドロと荒廃しています。
主人公の17歳の少女(ジェニファー・ローレンス)は、家族と住む小さな家と土地を形(かた)に借金し行方不明になった父親の代わりに、家族を支え精神異常の母親と小さい弟と妹の面倒を見ています。
a0212807_21233927.jpg借金の取立てに金融業者が来て、担保になっている家と土地を明け渡すよう迫りました。
なぜ父親は、家族を捨て黙って逃亡しなければならなかったのか?どこにいるのか?生きているのか?‥少女は、家族と暮らす家と土地を守るために父親を捜しますが、村の隣人や親戚は、冷ややかな態度で協力を拒否しました。
映画は、少女が必死で捜す父親の気配を少しずつミステリアスに明かし、次第に緊張感を高めていきます。
やがて少女が、知るショッキングな事実から、アメリカ社会底辺の暗部が見えてきます。
村の掟に背いた者は、許さないという村人に抵抗し、自分の過酷な人生にくじけず諦めないで厳しい現実に向かっていく少女の執念に感動します。
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デブラ・グラニック監督は、徹底的なリアリズム映像で映画を撮影しています。
荒れ果てた山村の荒涼とした風景もヒンヤリとしたシャープな映像なのでミステリーとしての効果をより引き出していたように感じました。
好きな映画でも些細なことが気になり、いちゃもん付けたくなる時もありますが、「ウィンターズ・ボーン」は、いちゃもん付けようのない秀作映画でした。
# by blues_rock | 2011-12-09 00:32 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_21362256.jpg今日は、ジョン・レノンの命日です。
ジョン・レノン(1940年10月9日~1980年12月8日没、享年40才)が、もし生きていたら、まだ71才です。
彼が、生きていたら‥「もしも生きていたら」と、いくら想像しても無意味なことくらい百も承知していますが、ニューヨークで暴漢(狂人)に襲われ、死亡するまでに残した音楽の質・量から想像して、1980年12月8日以降この31年の間に、もっと多くの美しい作品を残していたに違いない・・と、それを思うと憤りを覚えるとともに悔しくてなりません。
彼は、まぎれもないロック音楽の天才でした。
映画「Nowhere boy ひとりぼっちのあいつ」では、ジョンの実母ジュリアと育ての母ミミ叔母さん二人の愛の間で苦悩するビートルズ結成前のジョン・レノンが、リアルに描かれています。
(興味のある方は、11月10日の拙ブログをご覧ください。)
この映画の主題歌に「Mother」が、挿入されていました。
ビートルズ解散後、ジョン・レノンが、リリースした名盤アルバム「ジョンの魂(下の写真はアルバム・ジャケット)」A面の最初に入っていた名曲です。
a0212807_21373330.jpg人間(男)としてジョン・レノンの致命的なウィークポイントであったマザーコンプレックスを手玉にとり、彼の孤独な心を鷲づかみにしたのが、7才年上の日本人女性のオノ女史・・彼女のジョンへの影響力が、彼のビートルズに対する愛着と情熱を次第に失くさせ、ポール・マッカートニーが脱退‥ついにビートルズは、解散しました。
孤独なジョンの心をつかみ天才ジョン・レノンの弱点を音楽的に昇華させ、彼をさらなる天才にしたのも、また彼女でした。
それにしても、このオノ女史の己のゲージュツへの勘違いは甚だしく、見ても聴いてもおられません。
彼女が、ケージュツと思っているオブジェも音楽演奏と考えているパフォーマンスのどれを取ってもヒドイもの、美術や音楽を愛する気持ちがあるのなら他人から言われずとも自分で気付いて欲しいものです。
世界で最も有名な日本人女性として、もう少し“お淑やか”であって欲しいと思います。
無礼で失礼千万なこと、よく承知し、余計なお世話であること、深くお詫びしますが、敬愛するジョン・レノンのファンとして見るに堪えず、重(かさ)ね重(がさ)ね、切にお願い申しあげます。
# by blues_rock | 2011-12-08 00:00 | ビートルズ(Beatles) | Comments(0)
人間は、ダレも奇跡的な偶然から産まれ‥死ぬまでの数十年間、愛し合い憎しみ合い、喜び笑い、時に苦しみ泣きながら生きて‥やがて死期を迎えます。
これだけは、すべての人間に「絶対平等」に与えられ、一人の例外もありません。
古代の権力者・支配者は、自分の永遠の命を求めてミイラになりました。
ミイラの何体かは、後年発掘され博物館で展示されていますが、その価値は考古学的な意味があるくらいで人間の干物が、美しいはずもありません。
黄金の城をもつ王たちもまた、不老長寿を願い、ありとあらゆる努力をしましたが、生き永らえた王は一人もいませんでした。
近代でも独裁者の遺体を防腐加工し、永久保存しようとしていますが、これも愚劣でおぞましく醜悪な趣味といえるでしょう。
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人間ダレもアタマでは、自分もいずれ老いて死ぬのだと分かっていても、いま自分をとりまく現実の不安や不満、恐怖からは、逃れられずに苦しみ悩みます。
拝金(カネ)と虚栄(ミエ)が、氾濫する競争社会では、勝ち組・負け組といった薄っぺらな関係しか存在せず、正直な人ほどストレスで鬱(うつ)になるのも分かります。
いま鬱(うつ)で苦しむ人たちも、子供の頃はきっと天真爛漫で、夜になると明日が待ち遠しく、今日の出来事などすぐに忘れていたと思います。
自意識に縛られるようになり、自信を失くしたり神経が衰弱したりすると、鬱(うつ)といわれる状態になっていきます。
本来人の心には、常に喜怒哀楽の感性があり、それは変幻自在に移ろうもの、それが精神の姿ですが、故障してしまうとどうなるのか‥きっと苦しいだろうと想像します。
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鬱(うつ)病と診断された人の性格は、真面目で正直・潔癖・几帳面・完全主義などの傾向があるので、エゴイズムが蔓延し、閉塞した人間関係の中では、息もできなくなるのかもしれません。
そんな世の中に自信を失くし、自分の心を傷つけ、悶々としてベッドから起き上がれないほど神経を痛めているのでしょう。
そんな自分がイヤで、さらに自分を責め、憔悴(しょうそう)し、いよいよ身動きとれなくなるのです。
私も時に、神経が疲労し精神に穴があいてウツウツしている時もありますが、自分の気分に折り合いを付け、普段の生活をするようにしています。
そんな時は、自分に‥今日(こんにち)ただいま、正になすべきを熱心になせ、と呪文のように唱えながら「鬱(うつ)でええやん」と無ざまに不恰好(ぶかっこう)に‥あるがままに暮らしています。
# by blues_rock | 2011-12-07 00:22 | 人生/愛(Love) | Comments(0)