ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

2019年の暮れまでは、最寄りの映画館(数館、車で20~30分のところにあり)で見たい映画が、夜10時以降に深夜上映あれば、私は、よく見に行ったものでした。
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00262537.jpg
年が、変わり2020年早々から映画館も コロナ騒ぎで レイトショウを自粛し、やがて昼間の時間も含め 一斉休館となりました。
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00263030.jpg
6月くらいから映画館は、開館し始めましたが、昼間だけで 最終回の時間たるや夕方の 6時、それも日替わり スケジュールなので、私の生活への影響も大きく、昼間上映時間との調整も厄介で 見逃した映画もありました。
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00263591.jpg今年 2021年の春から 少しずつ 夜の時間の上映スケジュールも増え始めましたが、ほとんど まだ夜 10時前の最終回で上映しています。
4月になり博多駅ビルのシネコン Tジョイが、レイトショウ(深夜上映)を始めましたので早速 見に行きました。 (写真 : 閑散とした当夜の博多駅広場)
この時間になると、昼間バカ高い 博多駅周辺の 駐車場料金も 郊外並みの料金になるので、博多駅ビル横の駐車場に停められ 道路も渋滞が、なく楽ちんです。
久しぶりに見た深夜映画は、今やベテラン(44歳)女優の ジェシカ・チャスティン(1977~、2012年「ゼロ・ダーク・サーティ」、2016「女神の見えざる手」ほか)が、凄腕暗殺者を演じる アクション映画の新作「エヴァ」でした。
監督 テイト・テイラー(1969~、2016年「ガール・オン・ザ・トレイン」監督)は、主人公の暗殺者 エヴァ(ジェシカ・チャスティン)が、所属する特殊組織の上司に 名優 ジョン・マル
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00270791.jpg
コビッチ(1953~)、エヴァと敵対し抹消を 目論む同僚に コリン・ファレル(1976~)、さらに映画の冒頭、エヴァから 最初に暗殺される金融ディラーを ヨアン・グリフィズ(1973~)など いずれも主演級の俳優で固め、他にも 我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00271104.jpgエヴァの母親を演じたのが、今や御年 65歳のベテラン女優 ジーナ・デイヴィス(1956~、1991年「テルマ&ルイーズ」主演 当時35歳)、エヴァの元恋人に コモン(1972~)など 名立たる俳優陣をキャストした割には、メロウな男女関係が、得意なのか 好きなのか テイラー監督の演出は、41人を暗殺したという冷酷な ‘暗殺者’のエヴァを クールな女ではなく、メロウな女性として描いています。
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00275222.jpgそのため少女時代の父親との確執(エヴァから浮気を知られた父親が、彼女の虚言とされたトラウマ)と その後遺症によるアルコール中毒、それによる交通事故、減刑のために陸軍に志願入隊したこと、その高い戦闘能力を評価され、暗殺を仕事とする特殊組織に所属したこと(リュック・ベンソン監督の「ニキータ」っぽい)、そのために黙って元恋人と別れたことなどメロウな説明が、多すぎると私は、思いました。
キャストの素材も 生かせておらず、テイラー監督が、そのメロウな演出を抑え、エヴァに クールなエッジを利かせたら もっと面白くなるはずのプロットでしたが、41人を殺した凄腕暗殺者のエヴァに冷酷さは、感じませんでした。
私なら組織の規律を守らない エヴァを抹消しようとする同僚(コリン・ファレル)の役と エヴァを抹消から守ろうとし、部下(コリン・ファレル)から殺される上司(ジョン・マルコビッチ)の役を逆にしたキャストが、冴えると思うし、エヴァの妹
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00275817.jpg
の婚約者でギャンブラーの元恋人役のコモンは、リアリティに欠けた無理のあるミスキャストでした。
映画のラストは、殺されたジョン・マルコビッチの復讐のため ジェシカ・チャスティンと コリン・ファレルが、激しい格
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00285636.jpg
闘を繰り広げるシークエンスは、見応えが、ありました。
余談ながら私が、監督なら、少し脚本を弄り、エヴァの元恋人は、コリン・ファレルにし、エヴァを消そうとする組織
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00285918.jpg
から 彼女を守るために コリン・ファレルが、ジョン・マルコビッチから殺されるという設定にしたい(そのほうが、面白い)と思います。
我が暮らしに不可欠のレイトショウ 新作「エヴァ」  シネマの世界<第1088話>_a0212807_00292022.jpgエンディングが、続編を匂わせていたのは、「AVA Ⅱ」の企画が、すでにあるのかも‥ ならば、次作では、冷酷非道で無慈悲な暗殺者の ‘エヴァ’を、見たいものです。

# by blues_rock | 2021-04-22 00:22 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
‘その場の空気を感じる’とか、‘行間を読む’、さらに ‘忖度する’などという 曖昧な、時として 好い加減な コミュニケーションのもとに成り立っている日本と違い、ロジック(論理)とロゴス(言葉)で 社会が、成り立ってきた国私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23223899.jpg フランスでも、いまや 衆愚の悪しき ポピュリズムの氾濫に苦労しているらしく、フランス映画の新作「私は確信する」(原題「Une intime conviction」 ある内なる確信)は、それを良く表現した秀作です。
「私は確信する」は、フランスの新鋭 アントワーヌ・ランボー監督(1978~)の 長編初監督作品ながら ‘編集’出身だけあってストーリー構成が、秀逸です。
この映画をランボー監督が、長編映画初演出とは、思えないエッジの利いたすばらしい 心理劇として描けたのも、登場人物たちの 深層心理を巧みに取り入れた脚本を書いたイザベル・ラザール(ランボー監督と共同脚本)と、それを ヒンヤリした映像で撮影した ピエール・コットローの力量にも支えられ、さらに主人公の異常な執念で被告(失踪した妻殺しの容疑者)の 冤罪を頑なに主張する女性 ノラを演じた マリアナ・フォイス(1970~)、司法や ゴシップ好きの世論(マスコミやそれを鵜呑みで信じる庶民)から 何の物的証拠もないまま私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23224338.jpg 推測と予断を以って妻失踪事件の犯人と決めつけられて 傷付き、心を閉ざした大学教授 ジャックを演じたローラン・リュカ(1965~)の無表情な演技、ノラと共にこの映画の主人公である弁護士 デュポン=モレッティを演じたベルギーの名優 オリヴィエ・グルメ(1963~) 三者三様の心理描写は、必見です。
現在フランスには、年間 4万人の失踪者が、いて、自分の意思で 行方不明になる失踪者は、1万人くらいと映画の最後にランボー監督が、クレジット、いまフランスで現実に発生している失踪者データを映画の冒頭に表示すると、見る者の好奇心は、「えっ!? そうなの?」となり、映画のサスペンス性と面白味が、欠けると先刻承知で、冒頭から主人公の中年女性 ノラについての説明を一切しないで見る者に ‘この女、いったい何者なの?’という姿を見せながら ストーリーを構成し 演出していく ランボー監督の手腕は、長編初監督ながらお見事です。
私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23232603.jpgシングルマザーの主人公 ノラ(マリアナ・フォイス 1970~)は、仕事(レストランのシェフ)も、一人息子の世話(や学校の送迎)など私生活の何もかも放り出して、異常なくらいの執念で、突然失踪した 38歳で 3人の子供をもつ女性スザンヌ(大学で法学を教える大学教授の妻、映画には 登場しません)の夫、大学教授 ジャック(ローラン・リュカ 1965~)を 司法当局(裁判所・検察・警私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23240104.jpg察)ならびに世論(マスコミのゴシップ記事や人の不幸を喜ぶ大衆)が、スザンヌ失踪事件の容疑者とする説に、ただ一人、10年前のスザンヌ失踪当時、離婚調停中で 悪い夫婦仲だけでスザンヌ失踪(=殺人)の容疑者と推定するのは、物的証拠もなく「冤罪である」と 真っ向からジャック容疑者説を否定、憑かれたように 自ら冤罪を主張するノラの姿が、映画「私私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23241405.jpgは確信する」 を見ている者に「信用できない語り手」との印象を抱かせながら展開していきます。
この映画のプロットは、何の証拠もないのに 他人からの情報やメディアが、一方的にタレ流す映像を見て 抱いた感情に流されていくことの そら恐ろしさ、怖さ、また仮説(思い込み)に翻弄されることの 危うさ、司法だけの問題ではなく、大衆受けを狙うメディアや 警察の怠慢による機能私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23242258.jpg不全などが、絡み合っていくと、もう歯止め(明白な証拠と論理的思考)の利かない不条理の恐怖は、サイコホラーの世界です。
映画は、2000年 2月、実際に トゥールーズで起きた ヴィギエ事件(大学の法学部教授ジャック・ヴィギエが、妻スザンヌを殺し死体遺棄(隠した)容疑で逮捕された事件)を元に 2010年、トゥールーズの裁判所重罪院で繰り広げられるミステリータッチの法廷私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23243980.jpg劇です。
2009年 4月、ジャックは、10年という長い第一審の結果、証拠なしとして陪審員評決で無罪となったものの、検察のメンツで 2010年に控訴され、第二審が、始まりました。
シェフのノラ(映画のために創られた架空の女性)は、そのニュースを知り激怒、強引とも言える懇願で弁護士 デュポン=モレッティ(無罪請負人と呼ばれた実在の弁護士、現フランス政府
私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23245237.jpg
の法務大臣)に ジャックの弁護士を依頼し引き受けてもらいました。
ノラは、裁判所に提出された証拠の中から 自分の時間のすべてを注ぎ込み 短時間で 250時間分の通話音私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23251525.jpg声データを分析、弁護士に提出しました。
デュポン=モレッティ弁護士は、ノラのその優秀な分析能力に驚くと共に 彼女をこの失踪事件の動機究明に駆り立てものが、何なのか、ノラは、スザンヌの愛人 オリヴィエの通話記録から スザンヌの失踪事件の真相を知る唯一の人物が、オリヴ私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23255697.jpgィエという自分の推論を過剰なくらい頑なに弁護士に認めさせようとして彼を怒らせます。
ここが、この映画「私は確信する」の核心です。
ランボー監督は、法廷劇としての緊張感を高めるため 被告のジャックや 彼の三人の子供たちの心理描写(情緒的な描写)を排し 「傍聴席の視点」を重視、映画を見る者それぞれに 様々な思いや考え、疑問を抱いてもらうランボー監督の演出が、冴
私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23261557.jpg
えています。
シドニー・ルメット監督の名作「十二人の怒れる男」、黒澤明監督の「羅生門」が、描いた「疑問」、ここにすべての
私は確信する  シネマの世界<第1087話>_a0212807_23261925.jpg
真実、真理の原点が、あるとの 法廷劇の神髄を「私は確信する」でも感じました。
鵜呑みや噂話は、‘思考の弱点’です、まずすべてを疑いましょう。
(付記) 青文字をクリックしていただくと その記事が、表示されます。

# by blues_rock | 2021-04-20 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19372328.jpgブルーハーツの「情熱の薔薇」から スピリッチュアルな力を借り、勝手に NPO SOS子どもの村JAPAN応援チャリティ作品展を開催します。
「情熱の薔薇」作品展と銘打ちましたので、'薔薇'の展覧会と思っている方が、おられますので今夜は、会期前ではありますが、プレブログ作品展として一部ご覧いただこうと掲載いたしました。
左フライヤーの赤で白文字抜きの詩が、ブルーハーツ甲本ヒロトさん作詞作曲の「情熱の薔薇」の歌詞です。
歌詞の最後にある QRをお手持ちのスマホにかざしていただくと YouTubeから「情熱の薔薇」の楽曲が、流れますので、詩を読みながら聴いていただくと、きっとあなたの心は、何かを感じるかも知れません。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19372965.jpg
ワインのコルクでハートのタブローを作り、一凛の赤い薔薇を挿し、「情熱の薔薇」の詩と併せて作品にしました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19374758.jpg
麻紐で創ったハートのタブローです。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19380272.jpg
私の住まう柏原には、梅林が、多く、剪定された梅の木の小枝をいただき、蜘蛛の巣のタブローを作りました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19381405.jpg
斑(まだら)古唐津の陶片をタブローにしてみました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19381955.jpg
シャレた厚紙のチョコレート箱の上下に 'タンポポの綿毛'で、仲良く遊ぶ二人の子どもをイメージして描きました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19382392.jpg
'タンポポの綿毛'シリーズは、「墨とカリグラフィのペン」、「鉛筆とさっぴつ、消しゴム」の二種類です。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19383717.jpg
廃棄した旧いパソコンの脳の一部で「知識人」という銘を付けました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19390189.jpg
上下の 'タンポポの綿毛'は、「鉛筆とさっぴつ、消しゴム」で描いた作品です。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19390569.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19390827.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19391332.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19391506.jpg
発砲スチロール板をカルトン代わりに 'タンポポの綿毛'を 仲良しの子ども二人のイメージで描きました
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19392826.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19393231.jpg
空に舞う 'タンポポの綿毛'を 三つ、四つ、五つと増やし、野原を走り回る幼子たちをイメージして描きました。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19393501.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19394091.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19394277.jpg
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19395415.jpg
フリーハンドの カリグラフィ「Fuwari Fuwari」です。
情熱の薔薇 NPO SOS子どもの村JAPAN チャリティ ブログ作品展_a0212807_19395922.jpg


# by blues_rock | 2021-04-18 20:00 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
石釜を訪ねるようになって 10年、知る人ぞ知る「クラフトの店 梅屋」へ 工芸目利きのオーナーならびにスタッフお二人が、選らばれた全国各地、いろいろな分野の上質な工芸品を時おり見学に行っていました。
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04200175.jpg
梅屋の奥まった駐車場の前に 山小屋風な離れが、あり、以前は、梅屋の カフェ兼店舗、その名も ‘koya’だったとか、時おり 風変わりな おもしろい(楽しいかな)イベントが、開催されていて、覗いているうちに 私も我流で始め
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04200504.jpg
た 金継ぎ作品展をしようと思い、咄嗟に申し込んだのが、3年前でした。
「最初で最後の金継ぎ作品展」と思っていましたので、気持ちのボルテージをあげて、準備に一年をかけ、念願石釜 Over the double rainbows_a0212807_04202458.jpg叶って「金継ぎ、漆と陶の作品展」を開催できました。
開催前に梅屋のスタッフの方から、私の作品展が、終わると ‘koya’は、人手に渡るとお聞きしていましたので、最初で最後の金継ぎ作品展にふさわしいな、と思いました。
会期中(2019年10月末)に次のオーナー(妙齢の女性)が、 ‘koya’の下見で会場におられるも生来の人見知りするシャイな性格ゆえご挨拶もできないま2020年 3月、koyaオープン準備の時(コロナ禍騒ぎで夏に延期されましたが)、ギャラリー&カフェにし、店名も「koya」のままと聞きました。
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04202766.jpg
ならば、三瀬蕎麦街道への 蕎麦の旅の途中に立ち寄り、庭の席で脊振山系を眺め、四季折々の景色を愉しみながらコーヒータイムの時間も悪くないなあと、その時は、まだ次の「金継ぎ、漆と陶の作品展」を開催すると思っていませんでした。
そして、第2回「金継ぎ、漆と陶の作品展」を開催しました。
2020年の緊急事態宣言の巣籠りで、タブロー&オブジェのミニマル我楽多作品を数多制作したこともあり、展示点数が、100数十点と増えましたので、会期を10日間と長くし(かつ会期中無休にし)ました。
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04203013.jpg長期間、お付き合いいただき、カフェ営業してくれた ‘koya’のオーナー(私のおしゃべり相手でお疲れでした)と、店長の笹かまぼこ猫 ハンペンマルには、たいへんお世話になりました。
作品展を終えてお礼を言うとき、次回 2021年第 3回「金継ぎ、漆と陶の作品展」の予約をお願いしたら、「何回なさるのですか?」と 訊ねられましたので 「100回のつもりです。(本当は、2019年の一回だけのつ
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04410627.jpg
もりでした。) 2020年の第 2回が、終了しましたので、残りあと 98回です。」と答えたら ニコリ笑顔のオーナーから「じゃ、私のほうが、先ですね。」と答えられ、一本取られました。
石釜 Over the double rainbows_a0212807_04410978.jpgまあ、ともかく 意欲(好奇心&集中力)が、衰えないうちは、続けたいと 2021年の今年、1か月早めて 田んぼの稲穂と 畦地(あぜ)の曼珠沙華が、美しい季節の 10月 9日(土)から 10月 17日(日)の会期で開催予定です。
2021年は、「金継ぎ(とくに 蒔絵)」、「漆(とくに 螺鈿・鞘塗り・拭き漆)」、「高麗茶碗」の新作中心に、作品も昨年の半分以下の 50点くらいに絞り、ゆっくり ご覧いただき、残り時間は、今夜の写真に写る虹(極めて珍しい ダブル・レインボーで 笹かま店長をモデルに koyaスタッフの撮影)が、かかる同じ石釜の秋の景色、脊振山系を背景に黄金色の稲穂と 朱色の曼珠沙華を koya石釜 Over the double rainbows_a0212807_04412320.jpgの庭から眺めていただこうと思っています。

(付 録 : 緑色と黄色文字をクリックしていただくと記事をご覧いただけます。)

# by blues_rock | 2021-04-16 00:06 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(5)
大阪の数寄者の茶人から 先日のお点前で使った茶碗の一つが、写真で送られて来ました。
古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07293626.jpg
高麗茶碗ファンの私、とくに古唐津茶碗が、好きな私は、この茶碗で 茶を嗜んでいる旧友たち茶人仲間を羨ましく思いました。
古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07300887.jpg
桃山から江戸初期(400年前)に焼かれた古唐津の ‘掘の手(発掘品)無地釉小服茶碗’(それも無傷)だろうと思います。
古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07301349.jpg
写真を見ただけで、その野趣豊かな風情にうっとりします。
少し小振りながら(径12㌢、高8㌢とか)背が、高いので、手で持ったときの収まりは、好いと思われ、バランスの古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07301653.jpg良い凛とした佇まいが、すばらしい茶碗です。
釉のカイラギの 暴れよう(生々しさ)と云い、高台脇のササクレとは、反対に 土見せと高台の素朴な表情が、魅力で、いずれを取っても、この茶碗を持った古人たちの気持ちを 昂(たかぶ)らせながら 伝世され今日に至ったのでしょう。
古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07301861.jpg
古唐津茶碗には、独特の景色、土味、色と手触り、目に映る雰囲気が、ありますので、他人の 能書き(座学による浅知識や 受け売りの豆知識、さらに本稿のような 独断と偏見)などは、無視し、ご自分の目で、できるだ古唐津 掘の手 無地釉茶碗の逸品_a0212807_07302191.jpgけたくさん ‘本物’を見て、できることなら、手に持ち、弄(いじ)っていると 古唐津茶碗のほうから あなたに近付いて来るでしょう。
戯れ言は、これくらいにして 願わくは、地球を発つ前に一度、この茶碗で 私もお茶をいただきたいものです。

# by blues_rock | 2021-04-14 00:04 | 金継ぎと古陶/漆と蒔絵 | Comments(0)

by blues_rock