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心の時空

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a day in my life

<   2018年 12月 ( 16 )   > この月の画像一覧

2018年晦日、今年も拙ブログをご覧くださり ありがとうございました。
玄洋窯の主にして名陶工 冨永氏作陶の「焼締め 壁掛け 花入れ 氷柱(つらら)」です。
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これをお手本にしたものの私の氷柱は、本歌と似ても似つかぬ ‘火山の溶岩片のような氷柱’ になりました。
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私の部屋にある冨永氏作の花器(銘 さざれ石)を普段に弄(いじ)り過ぎたその祟(たた)りでしょう。
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私が、ロクロに専念する前に作陶した「手捻り(紐作り)茶碗」 2碗です。
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上は、伊羅保風の筒茶碗(銘:日の出) 下が、焼締め八角茶碗(銘:日没) です。
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自然乾燥中につぶれたたため放置されている壷を玄洋窯工房で目敏く発見、偏漆狂の私は、古田織部(1543~1615)の書状に「今後これほどのものはできないと思う」とあった安土桃山の古伊賀「破れ袋」(重要文化財)
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川喜多半泥子作「欲袋」のイメージが、妄想のように浮かび、陶胎漆壷にトライしようと冨永氏から譲っていただき無理やり‘素焼き’してもらいました。
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高温度(1200度~)で焼く‘本焼き’には、耐えられそうもない(窯の中で溶け落ち崩壊する)ので、素焼きからの挑戦となりました。 (上写真 : 古伊賀「破れ袋」重要文化財、安土桃山)
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数年の時間をかけて漆で塗り固め、私の遺作にするつもりでトライしますが、途中で壊れて失敗するか、あるいは、私の技量で太刀打ちできないと悟ったら潔く諦めたいと思います。
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(上写真 : 川喜多半泥子 作「欲袋」 金継ぎ 青波文蒔絵)
皆さま方にとって来年2019年が、良い年でありますよう祈念いたします。

by blues_rock | 2018-12-30 00:30 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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ドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフ監督(1939~、1979年「ブリキの太鼓」、1996年「魔王」、2011年「シャトーブリアンからの手紙」、2014年「パリよ、永遠に」など)が、どうしても撮りたかったと云う‘男と女’の物語です。
a0212807_22580309.jpg2017年ドイツ・フランス・アイルランド共同製作の「男と女、モントーク岬で」(原題「Return to Montauk」)もまた「ポルト」と同様、‘男と女’が、テーマ(プロット)ながら、「ポルト」とは、まったく異質の、‘男と女の過去(むかし)と現在(いま)’が、ニューヨーク市街とニューヨーク郊外のロングアイランド先端にあるモントーク岬(アメリカ原住民の言葉で「地の果て」を意a0212807_22580772.jpg味するとか)を舞台に描かれます。
‘男と女’は、若いころニューヨークで出遭い、そして愛し合いますが、作家になりたい男は、自分が、縛られずいつも自由でいるために、自分を心底愛してくれた女とも別れ、17年の年月が、流れていました。
作家として成功した男は、ドイツに住み新作発表会(自作の出版記念朗読会)のためニューヨークに滞在していました。
a0212807_22595575.jpg映画は、男が、「人生とは、何かをやって失敗した後悔と、やらずに後悔するかのどちらかだ」と朗読(挨拶のスピーチだったかな)しているシーンから始まります。
男の名は、マックス、スウェーデンの名優ステラン・スカルスガルド(1951~、名作に多数出演、1988年「存在の耐えられない軽さ」、1996年「奇跡の海」など)が、渋く熱演しています。
a0212807_23000007.jpg女の名は、レベッカ、ドイツの名女優ニーナ・ホス(1975~、2012年「東ベルリンから来た女」主演、2013年「誰よりも狙われた男」にも出演)が、自分をおき去りにした身勝手な男を忘れ一念発起し有能な弁護士として成功した凛とした女性を好演しています。
彼女の顧客でウォルターという大富豪、演じるのは、フランスのベテラン俳優で名優のニエル・アレストリュプ(1949 2009年a0212807_23000351.jpg預言者」、2010年「サラの鍵」、2014年「パリよ、永遠に」など)が、マックスに近づき、どうやら二人は、旧知の仲のようで、レベッカのいるオフィスの住所を教えました。
マックスは、17年前恋人のレベッカと別れ、ヨーロッパで暮らしながら作家を夢見て成功、その間いろんな女たちと関係するも いつしか 昔ニューヨークで一緒に暮らしたa0212807_23000623.jpgレベッカこそ ‘理想の女性(ファムファタル)’ と思うようになり彼女の行方を捜していました。
マックスには、ニューヨークの出版社に勤め作家のマックスをサポートする愛人(事実婚の妻)のクララ(スザンネ・ウォルフ 1973~)が、いました。
昔を懐かしむマックスは、レベッカに未練たらたらで彼女に会いに行きますが、面会を拒否されました。
a0212807_23001928.jpgマックスは、社会的に成功し恋人もいるレベッカに再会を求めますが、彼女は、マックスの執拗な申し出に「今さら、何の用?」という態度でした。
レベッカは、ロングアイランドに両親のための別荘を探していることもあり、その下見のついでにマックスを懐い出の地であるロングアイランド先端のモントーク岬へドライブに誘いました。
モントーク岬の浜辺でレベッカの運転する車の車輪が、砂に埋まり、レッカーを依頼するも翌日になると言わa0212807_23002284.jpgれ二人は、モントーク岬のドライブインに宿泊することになりました。
マックスは、クララからの携帯電話を切り彼女と別れるので「あの日のように」一緒に暮らそうと復縁を迫りますが、レベッカの態度は、けんもほろろでした。
男は、終わった恋に一つずつ“別れた女の名前をつけて保存”(どの女性にも未練たらたら)するそうですが、女は、終わった恋に新しい恋を“上書き保存”(恋をa0212807_23002588.jpg更新)して前の男(=過去)を削除していくのだとか ‥ 男は、皆なマックスのように身勝手な情けないロマンチストかも。
男には、別かれた女たちへの妄想(昔の恋への幻想)が、あり、ロマンス(恋愛)映画のほとんどは、男たちの妄想によるセンチメンタル・ロマンスです。
撮影監督ハンス・フロム(1961~)のシャープな映像が、胸にぐさりぐさりと突き刺さり私の心は、血だらけとなりました。

by blues_rock | 2018-12-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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ポルトガル・フランス・アメリカ・ポーランドの共同製作で、名監督ジム・ジャームッシュ(1953~、直近の新作は、2016年の秀作「パターソン」)が、製作総指揮を務め、ポルトガル北部にある第2の都市で、港町ポルトを舞台にa0212807_07345788.pngアメリカ人の青年とフランス人女性との切なく哀しい出遭いと別離(わかれ)を描いた珠玉の映画です。
2016年映画「ポルト」は、‘小津安二郎監督’を敬愛するブラジルのゲイブ・クリンガー監督(1982~、ヴェネチア国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞受賞)の長編映画デビュー作品(製作・監督・脚本・編集)です。
「ポルト」は、プロットと構成ともに秀逸で、この映画が、クリンガー監督の長編デビュー作品とは、到底思えないa0212807_07350184.jpgくらい「人生 一瞬の永遠」を描くその才能に脱帽、リチャード・リンクレイター監督の「ビフォア・サンライズ」(「ビフォア シリーズ 三部作」の第1作)を憶い出させました。
クリンガー監督の演出は、女性のほうからの視点と男性のほうからの視点を交差させながら時系列に描いていく心理劇にして構成(クリンガー監督自ら編集したのも頷け
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ます)、映像表現(画面や画質)が、これまた凝りに凝っていて、35ミリ、16ミリ、8ミリとフィルム(画質)を変えて撮影、画面(アスペクト比)もワイドなシネマスコープからクラシック映画の標準サイズ(スタンダードサイズ)までa0212807_07361037.jpg自由自在に変化させています。
主人公26歳のジェイク(アントン・イェルチン 1989~2016没 交通事故死、享年27歳、2015年映画「アナーキー」に出演、ロシア出身の俳優で今後の活躍を期待したいアメリカの若手俳優でした)は、家族から見放され、ポルトガルを放浪しているアメリカ人の学生で、もう一人の主人公が、32歳のマティ(a0212807_07360570.jpgルシー・ルーカス 1986~、フランスの女優で長編映画初出演)で愛人の大学教授とポルトに滞在し考古学調査をしているフランス人留学生です。
ポルト近郊の遺跡調査現場で出遭った二人が、港町ポルトの深夜、カフェで再会、新しいアパートに引っ越してきたばかりのマティは、ジェイクに荷物運びの手伝いをさせるためアパートa0212807_07361415.jpgに誘いました。
それぞれ個人的な事情と孤独を抱えた二人は、空虚な心を埋めるように衝動的な一夜のセックスに溺れます。
これが、二人の人生を大きく変えていくことになります。
純愛と性愛が、混在するポルノまがいのこのセックスシーンは、ベタで甘ったるいロマンチックなシークエンスながら、いやらしくもエロチックもなく、人生の刹那と虚無(まさに人生 一瞬の永遠)を見事に表現していると思います。

by blues_rock | 2018-12-26 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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変塗りの新作です。
これは、‘白檀塗り’という 変塗り技法のひとつです。
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唐人町のワイン・バー P du V(パファム・デュ・ヴァン)の 焼締め平皿に銀箔で意匠し梨子地漆で拭きあげました。
漆工芸には、多種多様な技法が、ありますので、アイデア(発想)は、湯水のように湧いて出ます。
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これを具現する技術 ‥ これが、なかなか難儀、細長い敷板は、変塗りの、その上が、梨子地銀蒔き のテスト・ピースです。

by blues_rock | 2018-12-24 08:24 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
ホラー系の映画を私は、あまり見ませんが、(サイコスリラー映画なら見ます)この2017年スペイン映画「黒い箱のアリス」(原題「Black Hollow Cage」 黒い凹み籠)のようなホラー映画の秀作に出遭うと、うれしくなります。
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監督(と脚本)は、スペインのサドラック・ゴンザレス=ペレジョン(1983~)、主演の少女アリス役をロウェナ・マクドネル(プロファィル不詳)が、美しくもミステリアスな表情で見事に演じています。
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このまだ成人していないであろう十代の女優 ロウェナ・マクドネルの無垢なエロティシズムが、秀逸です。
ミステリアスな SFホラーなので、まだ見ていない方のためにストーリーは、あまり語らないでおきますが、大仰なa0212807_11041654.jpgコケ脅しシーンのないミステリアスなホラーなので、少しドキドキしたい映画ファンの方にお薦めの映画です。
父親が、起こした交通事故で母親を亡くし自分も右腕を失した少女アリスは、父の言いつけで義手を装着しそれ以来、父親にも心を閉ざしていました。
a0212807_11042077.jpgアリスは、人間の言葉を話す装置をつけた愛犬を‘ママ’ と呼んでいました。
ある日、アリスが、森を散歩していると大きな黒い箱(キューブ)を発見しました。
中を覗くと1通の手紙が、あり手紙には、アリス自身の筆跡で「彼らを信じないで」と書かれていました。
a0212807_11041271.jpgそして、父親が、森で倒れていたという姉弟(若い娘と少年)を家に連れて来ました。
姉の顔と体にひどい傷が、あり、弟の少年は、言葉を発しませんでした。
姉の傷が、癒えても二人は、出て行こうとせず不穏な雰囲気を放ち始めました。
a0212807_11042224.jpg映画の展開は、静かで、映像も美しくシンメントリーな構図、そしてゴンザレス=ペレジョン監督の演出もあえて細部を省略しているので見る者の想像力をかきたてます。
これ以上語ると映画が、面白くなくなりますので、紹介は、ここまでにしますが、SFのパラレルワールドに興味のある方にもお薦めしたい作品です。

by blues_rock | 2018-12-22 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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フランス映画の名匠アンドレ・テシネ(1943~)が、脚本を書き監督した2003年作品「かげろう」は、40歳になった美貌の名女優「エマニュエル・ベアール(1963~ 現在55歳)」を見るための映画です。
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撮影監督アニエス・ゴダール(1951~)は、同じ女性として ‘40歳のエマニュエル・ベアール’ の美しさを知っていて20歳のときの初々しいエマニュエル・ベアール主演の「愛と宿命の泉/泉のマノン」や28歳のとき全編オールa0212807_11032682.jpgヌードで挑んだ「美しき諍い女」の ‘美しい芸術作品のようなエマニュエル・ベアール’ ではなく、女として艶やかなエマニュエル・ベアールの姿をリアルに撮っています。
エマニュエル・ベアールの相手役は、この映画が、デビュー作となる当時19歳の今や引く手あまたの美男俳優 ギャスパー・ウリエル(1984~)で以降、鬼才ジャン=ピエール・ジュネ監a0212807_11030285.jpg督(1953~)の2004年作品「ロング・エンゲージメント」、2007年の「ハンニバル・ライジング」では、頭脳明晰な狂人ハンニバル・レクター博士の青年期を外連味のない演技で好演、カナダの天才監督グザヴィエ・ドラン(1989~)の2016年作品「たかが世界の終わり」で主演するなどめざましい活躍をしています。
a0212807_11033118.jpg映画は、1940年の南フランスを舞台に、パリを占領したナチスドイツの支配から逃れる難民である戦死したレジスタンス軍中尉の未亡人で二児の母親エマニュエル・ベアールと戦争のドサクサでパリの感化院を脱走して来た丸坊主頭の少年ギャスパー・ウリエルのふれあい(恋物語と云っても少年の片想いながら)が、軸となり戦争の惨禍を交えながら描かれていきます。
a0212807_11033338.jpg二人のラブシーンは、終盤一回だけながら、この二人のセックスシーンが、妙に胸キュンです。
少年(ギャスパー・ウリエル)の自分への恋心を受け入れ、セックスをリードしようとする母親(エマニュエル・ベアール)の裸を「女の体を見るのは、初めてだ」とライターの灯りで見て「自分に任せて」と母親をうつ伏せにすると彼女が、「私は、初めて」と答えるシーンは、テシネ監督演出の巧みさ(少年の感化院での同性によるセックスは、それが当然で陰湿かつ酷いものでa0212807_11033685.jpgあったことを暗示)を感じました。
少年は、この後農家へ盗みに入り地元警察に捕まりますが、感化院に戻されるのを拒否し拘置所で縊死しました。
切ない映画ながら名女優エマニュエル・ベアールの艶やかさと新人俳優ギャスパー・ウリエルの純真さが、アンドレ・デシネ監督の巧みな演出とアニエス・ゴダール撮影監督の映像の美しさと相俟って見る者の心に深い印象を残す秀作映画です。

by blues_rock | 2018-12-20 10:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
博多で暮らし始め早10年、それまで2年から5年間隔での転勤に伴い転居(引っ越し)していましたから、生活環境の変化しない10年という歳月は、私にとって不思議な時間の感覚です。
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私の住まうところは、博多と云っても博多湾のイメージとほど遠く、口の悪い友人から 福岡市のチベット と揶揄される南区柏原で、油山の東裾野に位置します。
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福岡市に住む人でも柏原の地名を知る人は少なく、知る人でも「バスの終点の‥あの柏原!?」と聞き返すくらいの低知名度ながら自然環境は、抜群で元福岡県農業試験場跡地を利用した広大な「花畑園芸公園」、福岡市
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の「桧原総合運動公園」、「油山市民の森」、「もーもーらんど 油山牧場」と、これらが、自分の庭にあると思えば、億万長者に劣らぬ気分です。
a0212807_15093897.jpgその 地の利 を生かし私は、蕎麦を食べたくなったら車で40分、三瀬トンネルを抜け脊振山中にある「そば遊山」を訪ねます。
途中、土・日しか営業していない「屋根に花壇のある店」というパン屋、金・土・日3日間営業の骨董雑貨の店「アンティックモール」などにも立ち寄りながらなので気分転換には、持ってこいのドライブです。
車なら山裾から博多湾まで30分くらい(油山から眺望できます)なので四季折々、志賀島や糸島半島へドライブします。
冬になると博多湾沿いの漁港には、「牡蠣小屋」が、オープンします。
先日、パイプオルガンコンサート実行委員会の打上会が、糸島市福吉港の牡蠣小屋であり、委員でもないのに声をかけていただいたので厚かましく参加しました。
玄界灘の牡蠣篊(かきひび)で育った牡蠣を目の前で焼き、熱々の牡蠣にレモン汁をかけて食べる美味しさは、もう最高、格別の味でした。
焼き牡蠣の出汁は、食べる前に鉄板の隅に置いたアルミホイル中のご飯にたっぷりかけておき、あとで焼き立ての牡蠣を混ぜて食べる牡蠣ご飯の美味しさもこれまた格別でした。
帰宅の途中、105歳の書家(美術家かな)篠田桃紅(1913~)の作品展が、天神三越のギャラリーで開催と知り
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(友人の薦めもあって)私は、お名前を知るくらいで世界的に高名な書家と知らずその「書」も見たことが、ないので好奇心もあって見に行きました。
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篠田桃紅は、父親の指導で5歳のときから「書」を始め、105歳になる今も元気に書き続けておられます。
100年間!書き続けた書家 篠田桃紅が、「書」で至ったのは、古代人(こだいびと)が、象形や亀甲文字で表わ
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したカタチ(意味)を「墨の線」で表現することでした。
書家と云うより墨の画家、と云っても絵描きではない墨のタブロー象形作家 篠田桃紅105歳の作品展でした。
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今年の12月、博多の山と海、そして街から人生へのエネルギーをたくさん注入してもらいました。

by blues_rock | 2018-12-18 00:08 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(2)
私は、毎日漆で勝手気ままに遊んでいます。
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革 胎  その昔、スペインを旅行したときに買った厚革のバッグを解体して(上写真)革胎漆器にしています。
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陶 胎  納得のいく陶胎漆器が、百個できたら終わりにしようと思います。
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紙 胎  紙に漆を塗り、強固にして軽い漆器(敷板とぐい吞み)を創ろうと思います。
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竹 胎  竹は、そのままでも美しい素材ですが、漆で拭くと雅で風流な漆器に変身します。
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縄 胎  麻縄やシュロ縄に漆を含ませカタチをつくり脱活乾漆すると縄胎漆器のできあがりです。
縄文人の血(DNA)を受け継いでいる方は、縄胎漆器に挑戦すると魂が、先祖返りすることでしょう。
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布 胎  いま私は、フェルトの布胎で氷柱(つらら)の壁かけ花入れを制作しています。
本歌は、玄洋窯冨永さんの「陶の氷柱花入れ」ながら私のは、フェルトを胎に本歌を写し漆で固めた乾漆
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氷柱の花入れです。
木 胎  いまさら説明するまでもなく漆器のほとんどは、木地(木胎)です。
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刻 苧(こくそ)  高台のある古唐津茶碗の陶片を少しずつ刻苧で固めて復元、再生しています。
漆工芸は、「拭き、塗り、蒔く」と技法のヴァリエーションも豊富、一旦「漆の世界」に足を踏み入れると漆に魂を
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奪われ彷徨う魔界です。
未完成の作品を掲載しましたのは、後日出来上がったものと比較していただきご批判いただくためです。
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刻苧については、こちらをご覧ください。

by blues_rock | 2018-12-16 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(4)
2015年フランスとベルギー合作のハードボイルド映画「ラスト・ボディーガード」を今夜は、紹介いたします。
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日本語のタイトルが、ベタで平凡なタイトルなのでアクション映画と思っていたら原題「Maryland」(英語タイトル「Disorder」無秩序)と意味深でサスペンスタッチのハードボイルド映画でした。
a0212807_08354150.jpg監督(と脚本)は、フランスの妙齢女性監督 アリス・ウィンクール(1976~)、撮影が、フランスの名撮影監督 ジョルジュ・ルシャプトワ(2010年「美しき棘」、2013年「グランド・セントラル」など)、音楽をフランスのDJで若手テクノミュージシャンのゲサフェルスタイン(1989~)、主演は、ドイツ語、フランス語、英語ともに流暢なドイツの才媛女a0212807_08334037.jpg優 ダイアン・クルーガー(1976~、2002年「ザ・ターゲット」でデビュー、2009年「イングロリアス・バスターズ」、2011年「アンノウン」、2017年「女は二度決断する」と国際派女優ぶり)、そして彼女を護るボディガードにベルギーの名優 マティアス・スーナールツ(1977~、2011年「闇を生きる男」、2012年「君と歩く世界」、2017年「レッド・スパロー」)a0212807_08353307.jpgが、からむキスシーンもラブシーンもないロマンス心理劇映画の秀作です。
カンヌ国際映画祭でも好評だったそうですが、日本の配給会社は、節穴でWOWOWが、放映しただけ‥日本の映画レベルは、そんなものでしょう。
フランスの軍人ヴァンサン(マティアス・スーナールツ)は、アフガニスタンから帰還後もPTSDに苦しみ軍務の継続が、a0212807_08354716.jpg困難と診断され休暇を取らされました。
休暇中、警備会社に勤務する友人ドゥニ(ポール・ハミー 1982~)から紹介されフランス政財界に太いネットワークをもつアラブ系フランス人で大富豪ワリードの豪邸(Maryland)を警備するアルバイトに就きました。
a0212807_08355593.jpgヴァンサンは、ワリードの出張中、妻ジェシー(ダイアン・クルーガー)と息子アリのボディガードをすることになりました。
ヴァンサンは、遠くからワリードの美しいドイツ人妻ジェシーを見ているうちに心密かに惹かれるようになりました。
a0212807_08355718.jpgジェシーから外出の要請を受け、彼女と息子アリを車に乗せ護衛し運転中、突然何者かに襲撃されました。
二人を間一髪で救出し邸宅(Maryland)に帰るも被害を受けた自分たちに対する警察のずさんな事情聴取に不審を抱いたヴァンサンは、友人ドゥニに協力を求め警備を強化しました。
a0212807_08360263.jpg雇用主の妻ジェシーを演じるダイアン・クルーガーとボディガードのヴァンサンを演じるマティアス・スーナールツ二人の ‘視線’ が、見どころの映画です。

(右写真 : アリス・ウィンクール監督とダイアン・クルーガー)

by blues_rock | 2018-12-14 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_12284897.jpgクラプトンは、親友ジョージ・ハリスンの当時妻であった運命の女性(ファムファタル)パティに恋(当時まだプラトニックな一途な恋でした)をしました。
クリーム(1966~1968)そしてブラインド・フェイス(1969)とバントを変えながらブルースにのめり込むクラプトンは、生来の孤独とパティから拒絶される寂しさを忘れるため、ヘロインに溺れていきました。
a0212807_12285084.jpg1970年ブルースの盟友 ジミ・ヘンドリックスが、ヘロインの過剰摂取で亡くなり、悲痛なクラプトンは、アメリカに渡りデレク・アンド・ザ・ドミノス(1970~1971)を結成、オールマンブラザーズバンドの名ギタリスト デュアン・オールマン(1946~1971バイク事故で死亡、享年25歳)を迎え名盤「レイラ(Layla and Other Assorted Love Songs)」を制作しました。
a0212807_12285302.jpg名曲「レイラ」のモデルは、クラプトンのファムファタル、パティです。
天才ギタリスト デュアン・オールマンの奏でるスライド(ボトルネック)ギターの音色は、親友の妻に横恋慕する当時のクラプトンの苦悩と心の内を見事に表現しています。
a0212807_12285629.jpgこのアルバム制作中、ジミ・ヘンドリックスの死を忘れさせた若い友人にして名ギタリストのデュアン・オールマンをバイク事故で亡くすとクラプトンは、その喪失感と孤独で重度のアルコール依存症になりました。
1979年ジョージ・ハリスンと離婚したパティは、クラプトンと結婚(結婚式にジョージ・ハリスンも出席、二人の結婚を祝福)しますが、アルコールに依存するクラプトンは、パa0212807_12290746.jpgティの知る昔の彼(自分を愛するエリック)では、ありませんでした。
アルバムを制作するごとにブルースが、ロックと融合し深化していくクラプトンの音楽は、ファンを広げますが、彼のアルコール依存症は、治らず女性遍歴を続けるクラプトンにパティが、愛想つかして1988年二人は、離婚しました。
映画は、1970年代のヘロイン中毒(重度のジャンキー)であったクラプトンの幻覚による虚ろな目(‘ピンクの綿に包まれている感じ’と本人のナレーション)、1980年代のアルコール酩酊(へa0212807_12285859.jpgべれけ状態)によるコンサート会場での観客への暴言や暴力沙汰、ライブ不能による突然のコンサート中止などクラプトンほどの有名人だったら必ず隠す過去の恥をクラプトン自らが、ナレーションで語り、赤裸々に自分の内面を曝(さらけ)出す姿を描いていきます。
1991年クラプトンは、イタリア人女性との間に生まれた溺愛する幼い息子コナー(当時4歳半)をニューヨークの自宅高層アパート53階からの転落事故で亡くし、そのa0212807_13073483.jpgショックで外との接触を断ち自宅に引きこもりました。
彼の友人たちは、不幸を重ねる彼が、またドラッグとアルコールに依存することをたいへん心配しました。
親友のジョージ・ハリスンは、クラプトンを説得し日本で開催する自分のコンサートに連れ出しバンドのギターを依頼しました。
a0212807_12291059.jpg映画に登場しませんが、このコンサートで奏でるクラプトンの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギターは、それはもう最高!、演奏の最後にジョージ・ハリスンが、「エリック・クラプトン、最高!」と日本語でMCしています。
1992年愛息コナーの死を乗り越え作詞作曲した天国の息子に呼びかける名曲「Tears in Heaven」をリリース、1998年私費を投じてカリブ海の島にドラックとアルコール中毒患者を救済する更生施設「クロスロードセンター」を設立、財団運営のためにチャリティ・コンサートの開催を続け、さらに所有している大事なギター数百本をオークションにかけて得た資金は、全部寄付しています。
2002年に現在の妻メリアと再婚、73歳になったクラプトンは、3人の娘の父親としていま平穏な生活をしています。
映画に映る家庭で和み、十代の娘たち3人に弄られるクラプトンの普通のパパぶりが、微笑ましく、日本公演にa0212807_13073844.jpg連れて来た娘たちと寛ぐ子煩悩なクラプトンを見て1970年代からのファンである私は、ほっとするとともに、心底うれしく思いました。

(上写真 : ザナック監督とエリクック・クラプトン、右写真 : 名ギタリストの布袋寅泰と歌手の今井美樹夫妻も憧れのクラプトンの横では、いちファン顔)

by blues_rock | 2018-12-12 00:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)