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心の時空

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a day in my life

<   2018年 06月 ( 15 )   > この月の画像一覧

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今年も恒例のフランス映画祭が、6月22日から24日までの3日間、西鉄ホールを会場に開催されました。
上映演目は、長編8本と短編1本、の計9本、私が、見たのは、長編3本と短編1本、の4本です。
a0212807_12062074.jpgまず、名優でもあるギヨーム・カネ(1973~、2016年「セザンヌと過ごした時間」)が、監督し、妻のマリオン・コティヤール(1975~)と共演した新作のギャグ・コメディ映画「ロックンロール(Rock’ n Roll)」を見ました。
主人公は、43歳の映画俳優 ギヨーム(ギヨーム・カネが、本人役で出演)とその妻 マリオン(実生活の妻 マリオン・コティヤールも本人役で出演)で、名優の二人が、本人役を大まじめに、可笑しく演じています。
脇を固めるのは、友情出演なのかどうか分からないもののフランスの名優ジル・ルルーシュ(1972~、2010年「この愛のために撃て」、2012年「テレーズの罪」)、アメリカから若手俳優ベン・フォスター(1980~)、図らずもこの映画が、遺作となったフランスで国民的人気のあったロックンローラー ジョニー・アリディ(1943~2017没 享年74歳)で、これまた74歳の現役ロックンローラー ジョニー・アリディ 本人役で出演しています。
俳優のギヨーム・カネ、43 歳は、人気もあり、愛妻と愛息との満ち足りた生活で、自然豊かな広大な別荘で趣味の乗馬を楽しみ、順風満帆の幸福な人生を送っているa0212807_12063650.jpgと思っていました。
しかし、ある日ギヨームは、映画出演のオッファーが、若い娘の‘父親役’ばかりで、昔のように若く美しい娘たちの恋人役のオッファーは、一つもないこと、仕事(映画の撮影現場)で共演する若い女優たちからも‘オッサン(中年)’扱いされていると知り、愕然としました。
a0212807_12070647.jpg現在(いま)のすべてが、「ダサい男」のイメージにつながっていると思い込んだ彼は、何とかしたいと考えました。
自分が、まだ十分に若く、男として「イケてる」証明をしようと、妻マリオンを始めマネージャーや友だち、プロダクションの呆れ顔をよそに、サプリメントやプロテインの大量摂取による肉体改造や激しい筋トレなどまわりの困惑と心配を無視してありとあらゆることに挑戦a0212807_12071872.jpgしました。
その甲斐あってギヨーム・カネは、それまでの彼と‘別人’のように大変身(笑えます)、やがてハリウッドからも映画の新しいオッファーが、来るようになりました。
マッチョな男に変身したギヨーム・カネが、とにかく可笑しく映画のメーキャップ技術のスキルアップに驚きます。 (下写真 : 長男マルセルを抱いた聖母マリアのようなマリオン・コティヤール)
a0212807_12075342.jpgさすが、名女優のマリオン・コティヤール、吹き出しそうになるのを逆噴射して、大真面目に演技しているのも見どころの一つです。(後編に続く)

by blues_rock | 2018-06-30 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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フランスの名女優 マリオン・コティヤール(1975~、1998年「TAXi」 出演時23歳 美しい、2007年「エディット・ピアフ 愛の賛歌」でアカデミー賞主演女優賞受賞)も今や43歳、二児の母親にしてこの美貌、まったく驚きです。
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監督は、アルジェリア出身の女優(1981年「愛と悲しみのボレロ」に出演)でもあるニコール・ガルシア(1946~、2010年監督・脚本の「海の上のバルコニー」は、秀作)です。
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この2016年フランス映画の日本公開タイトルを「愛を綴る女」にしたのは、女性として絶頂期にあるマリオン・コティヤールの美貌を日本の映画ファンに印象付け観客動員数を増やすためなのでしょうが、映画のプロットからa0212807_18165673.jpgするとトンチンカンそのもの、原題「Mal de pierres(石の病い=結石)」の意味深長なタイトルのほうに、この映画の主題である ‘幻想と真実の愛’ は、表れています。
撮影が、ベルギーの撮影監督 クリストフ・ボーカルヌ(1965~、2017年「永遠のジャンゴ」)、音楽監督は、イギリa0212807_18160626.jpgスの作曲家ダニエル・ペンバートン(1977~、2017年「モリーズ・ゲーム」)で、ガルシャ監督のミステリアスな演出に呼応するようなボーカルヌ撮影監督の映像とペンバートン音楽監督の音楽も秀逸です。
a0212807_18170011.jpg南フランス小村の美しい村娘 ガブリエル(マリオン・コティヤール)は、妄想癖が、あり恋する相手構わず、自作のエロティックな詩をラブレター代わりに届けていました。
ガブリエルは、最愛の理想の人との結婚を夢想しながらも発作性ヒステリー症と、腎臓結石(Mal de pierres)のa0212807_18171067.jpg持病があり、ガブリエルの奇行と併せ、婚期を逸していることから両親は、彼女の将来を心配し、ガブリエルに好意をもち彼女にやさしく接するスペイン人の正直者ジョゼと無理やり結婚させました。
a0212807_18162933.jpg夫となったジョゼ(アレックス・ブレンデミュール 1972~、2017年「永遠のジャンゴ」に出演)は、妻のガブリエルに愛情深く、献身的に尽くしますが、ガブリエルは、結婚したその日、ジョゼに「あなたを絶対に愛さない。」と強く言い放ちました。
a0212807_18171247.jpgある日、ガブリエルは、持病の腎臓結石発作を起こし、治療(湯治)のためアルプス山麓の療養所へ送られました。
そこで、ガブリエルは、インドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ中尉(ルイ・ガレル 1983~、2001年「これが私の肉体」、2016年「プラネタリウム」)と出遭いました。
a0212807_18172038.jpgここから、チャイコフスキー「舟歌」のピアノの調べ(劇中何度も流れる)にのってミステリアスで幻想的 かつエロティックな愛の物語が、展開していきます。
エキセントリックなガブリエルを演じるマリオン・コティヤールの変幻自在な演技と美しさ、感情を顔に出さずストイックな表情で地味なジョゼを演じるアレックス・ブレンデミュール、二人のコントラストが、じつに見事、ガブリエルとジョゼ夫婦の17年間を描いた愛の軌跡(君に生きて欲しくて)は、愛の真髄かもしれません。

by blues_rock | 2018-06-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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高台のある古唐津陶片を刻苧で復元し青貝の蒔絵に仕上げました。
陶片の形が、面白く宇宙空間を漂う「隕石」に見立ててみました。
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陶芸を始めた頃、土弄り(つちいじり)していて何気に作った四角の陶盤を根来風の陶胎敷板にしてみました。
韓国ビストロ「七階のナム」のオーナーシェフが、11年前レストランをオープンしたときに愛用していた懐い出の
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コーヒーカップだとか、大きく割れた陶片を見て 修理するより新規購入を勧めるも懐い出のいっぱい詰まったコーヒーカップなので棄てられないと言われ、カップ腰から下の色と同じ弁柄漆の ‘金継ぎ’ にしました。
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by blues_rock | 2018-06-26 07:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
壊れた人間を描く名人の鬼才白石和彌監督(1974~)が、撮った映画をいままで5作品見ました。
白石監督のどの作品にも、もし私の身近にいたら決して関わらない(関わりたくない)生理的に嫌な、ろくでなし(チンピラ)やジコチュー女(娘)など壊れた連中(男たちは言うに及ばず女たちも)たちが、たくさん登場します。
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そんなに嫌なら見なきゃいいじゃないの、と思われるかもしれませんが、白石監督は、見ている者に感情移入させない完璧な演出により、登場人物を突き放して描く(撮る)名人なので見ている方は、胸くそ悪くても案外冷静に他人(ひと)事のように見ておれます。
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白石監督作品は、薬物のようなもの、一度見るとその魅力の虜になり、やがて白石映画ジャンキーになります。
白石監督は、反骨の映画監督若松孝二(1936~2012、2008年「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」、2010年「キャタピラー」)に師事し映画監督になっただけに白石監督が、描く世界は、救い難いワル(犯罪者)、身持ちのa0212807_00031620.jpg悪い奴(女)、うだつのあがないチンピラなど社会の底辺で蠢くアウトローが、主人公のピカレスクロマンです。
私が、見た白石監督作品は、2009年「ロストパラダイス・イン・トーキョー」(監督デビュー作品)、2013年「凶悪」、2016年「日本で一番悪い奴ら」、同2016年「牝猫たち」、2017年「彼女がその名前を知らない鳥たち」、そして2018年の新作「孤狼の血」です。
今夜は、白石監督の、さらなる新境地を現した才気溢れる2017年の作品「彼女がその名前を知らない鳥たち」を紹a0212807_00032037.jpg介いたします。
映画に登場する人物たちのキャラが、とにかく‘ヒドイ!’、この映画は、一人の女と三人の男四人の過去と現在が、交錯する群像劇ながら四人を始め登場するのは、全員身勝手で皆な徹底してジコチューな女と男、相手を傷つけても自分が、良ければ平気、自分の欲望のためなら平然とウソをつき、思うとおりにならないと逆ギレして喚き、暴力を振るうこれもまたピカレスクロマン映画です。
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そんなにヒドイのなら見なきゃいいものを一度見始めるともう途中で止められない魔訶不思議な秀作映画です。
とくに主人公四人の軸である女、十和子(蒼井優 1985~、2017年の国内映画祭で主演女優賞総なめ)は、ジコチューで自堕落な女、性にだらしなく、そのフシダラな悪女ぶりは、絶対関わりたくない女の典型です。
a0212807_00034067.jpg十和子と同棲している15歳年長で身のまわりが、不潔で、うだつの上がらない粗野な男、陣治(阿部サダヲ 1970~)の偏執狂的な十和子への執着は、見る方を辟易させますが、十和子から「あんたみたいな不潔な男にそんな触られ方をしたら、虫酸が、走る!」と罵倒され、さらに「不潔・下品・下劣・貧相‥」などと、あらん限りの罵詈雑言を浴びせる十和子のエキセントリックな言動ぶりも、常軌を逸しており、前半は、愛のカケラもない二人の歪んだ共依存関係が、描かれます。
a0212807_00034323.jpg十和子は、陣治の収入で生活しながらも8年前に酷い仕打ち(強制売春)を受け、あげく殴打されて別れた黒崎(竹野内豊 1971~)を忘れられずにいました。
さらに、腕時計のクレームで知り合ったデパート店員の水島(松坂桃李 1988~)と情事に溺れ、同時に黒崎との過去の甘美な日々の記憶が、忘れられませんでした。
このシークエンスで十和子が、水島と情事に耽るラブホテルの天井から降り注ぐ砂の雨や汚れたアパートの部a0212807_00034783.jpg屋から黒崎と一緒にいるリゾート地の美しい海岸へ反転する映像(フラッシュバック)など白日夢めいた幻想シーンは、ある日、街角で十和子が、黒崎らしき人物を見かけたと錯覚し、家に訪ねてきた刑事から黒崎が、5年前から行方不明であること、十和子と水島との情事を知りながら「十和子が幸せならそれでいい」と陣治は、黙認するも 十和子を執拗に尾行しじっと監視する彼の行動などを重ね合わせ後半、白石監督のピカレスクロマンが、
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次第に不穏(サスペンスタッチ)になり、そして見る者が、あっと驚くエンディングに至ります。
普段なら入らないところにふと立ち寄り、その妖しい魅力に憑かれワクワクするような、悍(おぞ)ましいような「彼女がその名前を知らない鳥たち」は、そんな不思議な映画でした。

by blues_rock | 2018-06-24 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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イギリス出身の稀代の名優 ダニエル・デイ=ルイス(1957~、1989年「マイ・レフトフット」、2007年「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、2012年「リンカーン」で3度のアカデミー主演男優賞受賞、歴代ただ一人)が、鬼才ポール・トーa0212807_07161061.pngマス・アンダーソン監督(1970~) の新作「ファントム・スレッド」(アンダーソン監督=製作・脚本・監督・撮影の4役)を最後に、俳優業から引退すると宣言、彼は、靴職人でもありますから、靴の専業職人になるのかもしれません。
引退の理由が、「映画の撮影中、突然の悲しみに包まれた」からとか、天才の気持ちを推し量ることなどできまa0212807_07162283.jpgせんが、どの映画に出演しても劇中のその人物に憑依したような怪演(名演とか熱演の域を超えた唯一無二の演技)を見せてくれた名優でしたので何とも‘もったいない’話です。
私が、ダニエル・デイ=ルイスと出遭ったのは、1988年にフィリップ・カウフマン監督が、撮った傑作「存在の耐えられない軽さ」のトマシュ役でした。
a0212807_07162544.jpgそれ以来、ダニエル・デイ=ルイスが、出演した主な作品は、ほとんど見てきましたが、新作「ファントム・スレッド」は、2007年の傑作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督と天才俳優 ダニエル・デイ=ルイスが、2度目のタッグを組んだ作品です。
1950年代のイギリスを舞台に、ダニエル・デイ=ルイスが、演じるのは、カリスマ、オートクチュール・デザイナーa0212807_07162918.jpgのレイノルズで、彼のデザインしたドレスを着ることが、王侯貴族夫人方のみならず当時の上流階級の女性たちすべての憧れでした。
しかし、レイノルズは、表の顔と裏腹にたいへん神経質で 他者とのコミュニケーションが、大の苦手、毎日同じルーティンで生活しないと不機嫌な偏執狂(強迫観念症)でした。
a0212807_07163802.jpgある日、気晴らしに出かけた田舎のレストランで、アルマ(ヴィッキー・クリープス 1983~)という若いウェイトレスの容姿に興味を持ちました。
レイノルズは、アルマに声かけ、自宅アトリエに連れて帰ると、さっそく服を脱がせ、ベッドへ誘われると思っているアルマを尻目に、メジャーで彼女の体の寸法を細かく測り始めました。
a0212807_07164101.jpgレイノルズの姉シリル(レスリー・マンヴィル 1956~)は、弟レイノルズの豪華なファッションハウス(最新の高級服のメーカー)の事業管理をし、彼の人生にも大きな影響を与える人物でした。
シリルは、弟のレイノルズが、田舎で見つけた娘アルマは、ドレスのデザインにひらめきを与える ‘ドレス創造のミューズ ’として見ていると察しアルマをa0212807_07164658.jpg姉弟の自宅に迎え入れ、同居を始めました。
常に仕事をしているレイノルズは、食事中もデザイン画を描いていて、アルマが、トーストにジャムを塗る音、紅茶を混ぜるスプーンの音にも、眉をしかめ不機嫌になりました。
レイノルズは、自分のじゃまをしない限り身の回りの世話をアルマに任せ、アシスタントそして ‘最愛の人’ と思
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うようになりましたが、結婚する意思は、ありませんでした。
アルマは、レイノルズを愛するあまりレイノルズが、望まないことも ‘レイノルズのために’ と思い、少しずつ自分a0212807_07172312.jpgの気持ちを彼に押し付けるようになりました。
ここから映画は、レイノルズの偏愛とアルマの独善愛の交錯した ‘偏執狂的愛’ の物語(プラトニックSMラブ)になっていきます。
ダニエル・デイ=ルイスが、天才俳優と称される所以(ゆえん)に、役の人物に憑依する名演技にあり「ファントム・スレッド」では、ドレス・デザイナーの役作りのため ヴィクトリア&アルバートa0212807_07172705.jpg博物館に通い、2年間縫製(スレッド)を学び、実際、立派なドレスを自分で縫い、そのドレスを妻のレベッカ・ミラー(1962~、映画監督・脚本家・女優、劇作家アーサー・ミラーの娘)に着せたといいますから驚きです。
衣装を担当したマーク・ブリッジスは、2011年の傑作「アーティスト」(アカデミー賞作品賞・監督賞と併せ衣装デa0212807_07172598.jpgザイン賞など5部門で受賞)に続き「ファントム・スレッド」で 2度目のアカデミー賞衣装デザイン賞に輝きました。
音楽は、楽器なら何でも熟(こな)す多才なロック・ミュージシャン ジョニー・グリーンウッド(1971~、2007年ダニエル・デイ=ルイス 2度目のアカデミー賞主演男優賞受賞作品「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や先日紹介した新作「ビューティフル・デイ」の音楽監督)でa0212807_07172987.pngエレガントに、時には、官能的に撮影監督でもあるアンダーソン監督のカメラクルーが、手持ちカメラで撮った数々の、美しい色鮮やかなドレスの映像とシンクロし見る者の視覚を刺激、映画は、“総合芸術”であることを私たちに改めて教えてくれました。

by blues_rock | 2018-06-22 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
現在、使用されている器の修理を依頼されました。
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織部釉が、美しくアワビ形の粋なデザインの小皿(2枚)は、持ち主の方もたいへんお気に入りのようで、どうして
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も本金直しの金継ぎにして欲しいと依頼されました。
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この織部の長皿もなかなかシャレていて、下地に引っかき線を入れ、半円形の黄土釉 部分を残し、さらにたっぷり青漆色(せいしついろ)の織部釉をかけて焼成されています。
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長皿の右上と中央下やや左よりに2箇所カケが、ありましたので刻苧と錆漆で固め、錫直しにしました。
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唐津三島文片口の口先(アゴ部分)にカケが、あり 織部長皿と同じように刻苧と錆漆で固めで錫継にしました。

by blues_rock | 2018-06-20 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
子供のころ私も含め、私のまわりの大人も友だちも皆な ‥ 往年の西鉄ライオンズの大ファンでした。
やがて、西鉄ライオンズ(わずか21年存在した球団)が、消滅し私は、プロ野球に興味を失いかけていました。
そのころ、セ・リーグのお荷物球団と揶揄されていた市民球団の広島東洋カープが、赤いユニフォーム、赤いヘa0212807_09353513.jpgルメット姿で不死鳥のように、さっそうと登場しました。
以来40年、私は、広島カープの隠れファン、先日、ヤフオクドーム 一塁側内野席の、ホークスファンが、陣取る真っ只中、孤立無援で広島カープの応援をしてきました。
残念ながらホークスの勝ち、工藤監督の采配センスが、勝っていました。
前半5回までは、カープ2 : ホークス0で、広島カープが、リードしていましたので少し安心し、ビールを飲みながらa0212807_09353904.jpg(このところ普段あまりビールを飲まなくなりましたが、球場で飲むビールの味は、格別美味しい)、ホークスの工藤監督になったつもりで監督の采配シュミレイション遊びを始めました。
ピンチヒッター、ピンチランナーの起用、投手交代、送りバント指示、ホームラン期待など、ヴァーチャルの監督采配遊びです。
ところが何と、私のヴァーチャル監督のイメージが、工藤監督の采配とシンクロしたようにことごとく当たり、結果a0212807_09354310.jpgは、7回裏ホークスが、逆転し、カープ2 : ホークス6の見事な逆転勝利でした。
隠れカープファンとしては、心中複雑な思いでしたが、40年前と比べ、いま熱狂的カープファンの多いこと、福岡は、アウェイのはずなのに、レフトスタンドほか、ヤフオクドーム球場の至るところが、‘赤い色’に染まり、かつてどこの球場に行ってもガラガラだった広島カープ応援席を懐かしく憶い出しました。
やはり、ロックも野球も、ライブが、いいね。

by blues_rock | 2018-06-18 00:08 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
a0212807_00193092.jpg福岡女学院大学(福岡市 南区 日佐) コミュニケーション論の担任教授である友人からの依頼を受け、同大学2年生(女子学生) 48名の受講生に特別講座、と言っても立派な講座ではなく、よもや話の類い(おしゃべり)で良ければと、興味半分で引き受け、昨日講義(90分授業)をしてきました。
a0212807_00193992.jpgなんと私に与えられたテーマは、学生のお一人から担任教授へ事前にリクエストのあった「非言語コミュニケーション」 ‥ 教授いわく、この女子学生は、言葉(言語)による直接のコミュニケーションだけではなく、言葉(言語)以外の間接的なコミュニケーションに関心が、あり、それを学びたいと、リポートに書いて提出していたそうです。
私が、日ごろ考えているコミュニケーションは、自分の意思や意見、さらに感情や気持ちを伝え、相手と信頼関係を結ぶための行為であるのなら、まず
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相手の目を見て自分の思い(考え)を直接伝え、さらに言葉以外の間接的な表現方法(非言語コミュニケーション)で自分の心(内面)を伝えようとしなければ、あなたの伝えたいことは、きちんと相手に伝わらないでしょう。
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コミュニケーションを日本語で表記するなら「間(ま)」と私は、思います。
私たちのことを「人間」と言います。
a0212807_00195529.jpg人には、個と個の間に「間」が、あり、この「間」をどう接触させてしっかり結ぶのか ‥ 言葉による直接的な行為であれ、間接的な非言語表現であれ、いずれにしてもコミュニケーションの本質は、この相手との「間」を本人が、どう縮めるのかだと思うとリクエストした48名の女子学生中にいる一人の学生に伝えました。
拙ブログ「心の時空」の「映画(シネマの世界)」、「絵画」や「音楽」、「愛/人生」、「金継ぎ」などスクリーンに映し、時間(歴史の年月)や空間(時代)を超えて伝わっていく人間の魂(普遍=究極のコミュニケーション)について話しました。
私の話す内容が、少し散漫で 授業時間90分は、すぐ時間切れとなりました。
私は、果たしてきちんと48名の女子大生とコミュニケーションできたのだろうかと、その不安に駆られながら帰途につきました。

by blues_rock | 2018-06-16 00:06 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(1)
a0212807_20343282.jpg是枝監督は、23年(13作)の監督生活で培った演出の技量を新作「万引き家族」(=原作・脚本・監督・編集)の随所で見せています。
映画の終盤、途中死亡した老女(祖母=樹木希林)を除き 残された家族全員が、万引き、年金の不正受給、少女誘拐容疑で警察の取調べを受けるシーンは、2017年作品「三度目の殺人」を思い起こさせました。
a0212807_14311490.jpgやっと自分の居場所(家族)を見つけたかに見えた5人も、やがてバラバラになりますが、それでも一緒に暮らした日々の中でお互いの心に育った家族としての絆は、消えませんでした。
今回のカンヌ国際映画祭審査員長で稀代の名女優 ケイト・ブランシェットは、劇中、母親役の安藤サクラが、取調官から誘拐動機について厳しい取a0212807_14311876.jpgり調べ受けているとき ‥ 「この子(幼い少女)は、捨てられたんだよ。 棄てられたものを拾って何が悪い! 悪いのは、この子を棄てた母親だろうが ‥」 と吐き捨てると絶句、両手で涙を拭きながら泣くシーン(カメラの長回しで是枝監督は、安藤サクラに台本を渡さず演技させたとか)を大絶賛、「今後、私も含め今回審査員を務めた俳優は、これから出演する映画のなかで泣くシーンa0212807_14564843.jpgが、あったら彼女(安藤サクラ)の真似をしたと思っていい。」と是枝監督に伝えたそうです。
映画のエンディングで、実の母親のもとに連れ戻された5歳の女の子が、アパートの通路で独り遊びながら、手すりから身を乗り出してじっと外を見ているシーンは、あまりに切なく、大人の保護と愛情が、絶対不可欠な幼い子供たちへの虐待は、無関心を装う回りの大人たちも同罪と改めて思いました。
(追記 : 三度目の「万引き家族」に続く)

by blues_rock | 2018-06-14 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(2)
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現在(いま)活躍中の、日本映画の監督で好きな監督を一人挙げて欲しいと求められたら私は、迷わず是枝裕和監督(1962~)の名前を挙げるでしょう。
a0212807_14272900.jpg是枝裕和監督は、1995年「幻の光」で長編映画監督にデビュー以来23年、現在公開中の「万引き家族」を入れ、これまで13の長編映画を発表しています。
是枝監督作品13作のすべてを見た私の感想は、新作「万引き家族」を是枝監督が、23年13作品の監督キャリアで培った演出の集大成にして撮ったと思いました。
a0212807_14275411.jpgそして、「万引き家族」は、カンヌ国際映画祭で‘パルムドール’(最優秀作品賞)を受賞、それだけの質を持った傑作映画で、一ファンとして慶賀の念に堪えません。
今年のカンヌ国際映画祭の審査委員長は、私の敬愛する名女優 ケイト・ブランシェット、審査員の8名が、ロシアの名監督アンドレイ・ズビャギンツェフ、カナダのドゥニ・ビルヌーブ監督、フランス若手の名女優 a0212807_14275882.jpgレア・セドゥー、アメリカ若手の名女優 クリステン・スチュワートなど、いずれも私の好きな名監督、名女優で構成され映画製作の立場ながら‘目利き’の方々ばかりです。
「万引き家族」のすばらしさは、どんな言葉より、映画館のスクリーンで実際ご覧いただくのが、一番です。
a0212807_14291554.jpgプロットをざっくり述べると 東京下町のビルの谷間にポツリとある古く小さなあばら家で 肩を寄せ合い ‘家族’ としてひっそり暮らす6人の物語です。
「万引き家族」は、イタリアネオレアリズモ映画の傑作「自転車泥棒」を彷彿とさせるもニッポン版ネオレアリズモ映画の新作それも傑作が、加わったと思えば良いでしょう。
a0212807_14293656.jpg閑話休題、彼ら6人‘家族’は、老女(年金暮らしの祖母=樹木希林 1943~)のわずかばかりの年金と併せ、日々の生活に必要な食料や日用品を男(日雇い労働者の父親=リリー・フランキー 1963~)と少年(未登校児の長男=城桧吏 2006~)が、スーパーや雑貨店から万引きすることで暮らしていました。
a0212807_14300282.jpg男の連れ合いと思われる女(パート勤務の母親=安藤サクラ 1986~)は、クリーニング店のパートとして働き、もうひとり若い女(母親の妹、風俗嬢=松岡茉優 1995~)が、同居していました。
ある冬の寒い晩、男と少年が、万引きを終えて帰宅しているとアパートの片隅にうずくまる幼い少女(5歳の児童虐待被害児=佐々木みゆ 2011~)を見つけました。

a0212807_14305114.jpg「万引き家族」の公開直前、東京目黒区で‘お願い、許して’と詫びる5歳の幼い少の子を寒さ厳しい真冬、裸足で外に出し凍傷させ餓死させるという鬼畜にも劣る言語道断な‘この映画の児童虐待シーンよりはるかに惨い虐待事件’が、実際に発生、劇中に登場する虐待シーンの数々は、まるでこの虐待事件を目の前で見ているような是枝監督の演出のリアリティ(迫真力)a0212807_14303897.jpgに、ただもう驚くばかりです。
この6人の‘家族’に、近所で小さな駄菓子屋を営む老店主(柄本明 1948~)など格差社会の底辺で、貧しくも慎ましく暮らしている善良な人たちが、絡み、是枝監督は、正しく現在(いま)の日本で拡大深化していくインビジブルな社会の原風景を見事な映像にして可視化(リアリティ映画に)しました。(後編に続く)

by blues_rock | 2018-06-12 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)