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心の時空

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a day in my life

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いまインフルエンザが、世界的に猛威を振るって(パンデミック=大流行して)います。
a0212807_12041929.jpgちょうど100年前の1918年、インフルエンザ(A型)が、世界中いたるところで猛威を振るい当時‘スペイン風邪’と呼ばれ1億人くらいの人が、亡くなりました。(こちらを参考にしてください。)
1918年のインフルエンザ・パンデミックは、カナダの渡り鳥(カモなどの水禽類)が、国境を越えてアメリカ北西部へ飛来、そしてアメリカの豚に移し、豚から人へ ‥ 当時、世界は、第一次a0212807_12041397.jpg世界大戦中(1914~1918)で、参戦していたアメリカが、アメリカ北西部にあった陸軍基地からインフルエンザ病原体に感染していた兵士たちをヨーロッパ各地の戦線へ出兵させていたことで一気にアメリカ発生源の‘スペイン風邪’は、ヨーロッパから世界中の植民地へ拡散しました。
a0212807_12044267.gif第一次世界大戦は、ドイツ帝国を相手にドイツと仲の悪いフランスとイギリスが、中心となってアメリカも巻き込んだ戦争、ヨーロッパ諸国は、少なからず戦場となっていましたが、当時の大国で、第一次世界大戦に参戦しなかったのは、スペイン王国だけ、戦渦に巻き込まれた国々が、インフルエンザの猛威(パンデミック)に対応できず混乱しているとき唯一スペインは、インフルエンザの情報収集や医療行為に対応できました。
というわけで‘スペイン風邪’と呼ばれたインフルエンザの感染者は、人類の5億人以上と推定され死者が、a0212807_12044703.jpg5,000万人から1億人に及ぶと言われています。
当時100年前の世界人口は、18億~20億人であったことから、全人類の30%近く(3人に1人)が、インフルエンザに感染していたことになります。
高病原性インフルエンザ ウイルスは、A型、B型、C型の3タイプが、あり A型は、突然変異を容易に行ない長期間潜伏する攻撃性の強いウイルスで、B型が、突然変異a0212807_12045130.jpgは、するものの短期間潜伏型のウイルスで攻撃性もさほど強くありません。
C型に至っては、ウイルス感染しても幼い子供や衰弱した病気の大人、抵抗力のない老人以外あまり心配する必要もないでしょう。
インフルエンザとは、イタリア語で「星の影響」という意味だそうな ‥ ‘自然の神秘’という意味合いのことなのでしょう。
a0212807_12062145.jpg確かに「アヒルなどの水鳥は 鳥インフルエンザになりません」が、カモなどアヒル類の渡り鳥(水禽類)は、鳥インフルエンザ病原体(ウイルス)と共生していて高病原性鳥インフルエンザ病原体にもヘッチャラです。
ではなぜ、高病原性鳥インフルエンザに感染している多種多様な水鳥が、インフルエンザにならないのか? ‥ それを‘自然の神秘’と先人たちは、a0212807_12061751.jpg呼びましたが、鳥インフルエンザ ウイルスは、宿主(ホストである水禽類の腸管にホームステイ)を攻撃することは、ありません。
日本の場合、ユーラシア(中国とロシアの)大陸から渡って来る水鳥(渡り鳥)が、病原体(インフルエンザ ウイルス)を体内に抱え日本列島に飛来、日本各地の水場(湖・河川・沼池・湿地)で野鳥にウイルスを感染させ、ウイルス汚染された野鳥a0212807_12062658.jpgは、エサの多い養鶏場で多数の鶏に感染させ養鶏農家に大きな被害を与えています。
その高病原性鳥インフルエンザが、やがて豚を介して、ヒトウイルスに突然変異すると私たち日本人を攻撃 ‥ 流行性感冒として蔓延し時として死に至らしめるインフルエンザとなります。
a0212807_12440622.jpg自然の中で有機給餌による放し飼いやオープンな鶏舎での平飼いは、鳥インフルエンザのリスクが、高く、採卵養鶏、ブロイラー養鶏は、ウイリス汚染リスクを避けるため外界との接触を断ったウインドレス鶏舎によるゲージ飼いが、主流となりつつあります。
長くなりますので、この続き‘自然の神秘’に、興味のある方は、こちら を、さらに「食の安全と安心(安全≠安心)」に関心のある方は、こちら をご覧ください。

by blues_rock | 2018-01-31 00:01 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
ブルース、リズム&ブルース、ロックンロールを知らない人は、いないと思いますが、半世紀前(1950~60年代)まで、ほとんどの人が、知らないか、聴いたことのない黒人音楽でした。
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ロックンロールすらまだ誕生していない時代、ブルースさえもアメリカ南部の綿花農園(コットンフィールズ)で働く黒人奴隷の民謡(フォークソング)くらいに思われていました。
a0212807_13000653.jpg映画「キャデラック・レコーズ」(2008年製作)は、この当時、誰も知らなかった音楽でアメリカを変えた人たちのアメリカン・ドリーム物語です。
監督と脚本は、女性監督のダーネル・マーティン(1964~)、1950~60年代のシカゴを舞台にブルース、リズム&ブルース、ロックンロールを世界に送り出した“チェス・レコード”と所属していたミュージシャンについて熱く描いたa0212807_13001087.jpg監督が、女性であることに正直、私は、驚きました。
日本では、チェス・レーベルのレコードを音源にしたブルース、リズム&ブルースを1980年代の半ばからCDにして「P-VINE」(P-ヴァイン)レーベルでリリースしていましたので、私もお目当てのミュージシャンのものが、あれば購入していました。
a0212807_13004452.jpgさて、この映画の主人公となるチェス・レコード(1950~1969)の創始者 レナード・チェスをエイドリアン・ブロディ(1973~)が、演じています。
レナード・チェスは、ポーランドからの移民ながら黒人音楽が、好きで、当時誰も手を出さなかったブルースに魅かれ、弟のフィルとチェス・レコードを設立、この映画のもう一人の主人公 マディ・ウォーターズ(1913~1983、水遊び好きな子a0212807_13004118.jpg供の頃のあだ名‘泥水’をそのまま芸名にした)とシカゴで知り合い生涯続く深い友情で結ばれました。
マディ・ウォーターズを演じるのが、ジェフリー・ライト(1965~、1996年映画「バスキア」が印象的)で、チェス・レコードには、マディ・ウォーターズを慕って才能ある若い黒人ミュージシャンたち、リトル・ウォルター(1930~1968)、ハウリング・ウルフ(1910~1976)、チャッa0212807_13004937.jpgク・ベリー(1926~2017、ジョン・レノンは、ロックンロールに別名を付けるならチャック・ベリーというくらい尊敬していました)、エタ・ジェームス(1938~2012)などが、所属しました。
エタ・ジェームスを演じるビヨンセ(1981~、製作総指揮も)の歌と演技が、すばらしく、劇中涙を流しながら恩人で愛人でもあるレナード・チェスにa0212807_13005588.jpg向かって歌う「I‘d Rather Go Blind(いっそ盲目になれたなら)」は、しびれます。
マディ・ウォーターズは、1960年代のイギリスに誕生したロックバンドのミュージシャンたちにとって教祖(カリスマ)のようなもの、マディ・ウォーターズの名曲ブルース「ローリング・ストーン」が、ザ・ローリング・ストーンズの名前の由来になったのは、有名な話です。
映画には、チェス・レコードを創成期から陰で支えたベーシストで作詞・作曲家として多くの楽曲を提供したウィリー・ディクスン(1915~1992、演じるのは、セドリック・ジ・エンターテイナー 1964~)、自分のラジオ番組で流すリズム&ブルースを‘ロックンロール’と呼んでロックンロールを広めたDJのアラa0212807_13010444.jpgン・フリード(1921~1965)も登場、ブルース、リズム&ブルースの黎明期およびロックンロールの誕生を知るロック音楽史として若い世代の人たちに見ていただくとロックの源流が、良くわかると思います。
音楽監督 テレンス・ブランチャード(1962~)の当時を偲ばせるサウンドトラックも秀逸です。 (上写真:撮影の打合をするマーティン監督=中央左と主演キャストの面々)
余談ながら、拙ブログの管理者ネーム ‵BLUES_ROCK’ も、この時代の音楽に由来しています。

by blues_rock | 2018-01-29 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
新春(2018年)、1月20日から福岡市とその周辺の市で、先行公開中(全国公開は、2月3日からロードショウ)の新作「巫女っちゃけん。」を私は、何の期待もせず福岡市の隣、福津市の宮地嶽神社(年2回 ‘光の道’ができる
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神社として有名)が、ロケ地くらいの予備知識で、ふらり、中洲大洋映画劇場に入り見ました。
ところが、私の期待に反して‘おもしろいの、なんのって’、気風(きっぷ)のいい(少し荒っぽい)博多弁とオフ
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ビートなテンポ(スローなパンクロックのような感覚)にのって、プッと吹き出す場面満載の、フィンランドの兄弟監督ミカ&アキ・カウリスマキの作品に似た雰囲気を私は、この映画にも感じました。
a0212807_21460922.jpg奇才CMディレクターの評判高く、作詞家・作家でもある グ・スーヨン監督(1961~)の映画は、初めて見ますが、プロットの背後に軽佻浮薄な現代女性(ジコチューな女性たち)への辛口批判を隠し味に、彼女たちの無節操な性と結婚観、その挙句‘できちゃって産んだ子供’への児童虐待やシングルマザーの生態を長回しカメラでユーモラスに撮っています。
映画を見ながら脚本もいいなあと感心していたら、それもそのはず、2009年公開の秀作映画「ゼラチンシルバー LOVE」(宮沢りえの最高映画)を書いた脚本家の具光然(1965~)と知り、納得しました。
a0212807_21472892.jpgさて、映画「巫女っちゃけん。」は、巫女の仕事へのヤル気もなければ、立ち振る舞いや行儀もなってない、常識も礼儀もない乱暴な言動極まりない宮地嶽神社のアルバイト巫女 しわす(広瀬アリス 1995~、女優の広瀬すずの姉)が、主人公です。
宮地嶽神社の宮司 大鳥(リリー・フランキー)の一人娘 しわすは、就活中ながらどからも採用の通知なく自分が、こんな不幸なのa0212807_21474909.jpgは、母親が、愛想つかして出て行った父親始め、上手くいかないすべてが、他人のせいでした。
巫女の仕事も、嫌々ながら仕方なしの腰かけ気分、神社内でもその反抗的な態度で上司や同僚巫女たちと衝突していました。
神社への参拝客や重要な収入源である結婚式の予約に訪れたカップルにもイヤ事を言い悪態をつく有様でトラブルばかり起こしていました。
a0212807_21475647.jpgある日、不審火のボヤ騒ぎで保護された5歳の孤児 健太(山口太幹 2009~)の世話役を父親から言いつけられたしわすは、悪ガキの健太に手を焼きながらも自分が、幼いころ母親(飯島直子 1968~)から棄てられたこともあり孤児の健太を何かと世話していました。
地元警察や児童相談所を巻き込んだ母親探しの甲斐あって、男にだらしないシングルマザーの美和(MEGUMI a0212807_21480676.jpg1981~)が、母親として児童相談所の担当者に伴われ神社を訪れました。
健太は、母親に連れられ一旦帰ったもののすぐ顔に大きな青アザをつくってまた現れました。
しわすは、母親美和の暴力(児童虐待)によるアザと気づき健太をかくまうものの逆にしわすが、児童虐待の容疑をかけられまわりから暴力巫女と呼ばれるようになり警察も内偵を始めました。
a0212807_21481887.jpgご当地露出度の高い映画は、観光協会が、スポンサーになっていて、どうしようもなく安っぽい映画になりがちながら、この「巫女っちゃけん。」は、100% 宮地嶽神社とその周辺(津屋崎海岸あたり)で撮られていますが、独立系の「日本映画もなかなかやるな」と感じるオフビート感のあるシリアスなコメディ映画の佳作でした。
a0212807_21482891.jpgこの映画の主題歌「フェイヴァリット・ゲーム」を歌う小悪魔ビート・プリンセスと呼ばれ人気のあるルーマニアの歌手 アレクサンドラ・スタン(1989~)のセンス良いポップなサウンドも、この映画のサウンドトラックで聴くまで私は、何も知りませんでしたが、なかなか秀逸な音楽でした。
a0212807_21482308.jpgシネマの世界で紹介するために「巫女っちゃけん。」を調べていたら、昨年9月の福岡国際映画祭のクロージング作品、10月の東京国際映画祭では、特別上映された作品と分かり、さもありなんと納得しました。
やはり、見どころは、何と言ったってオーディションで選ばれた 粗雑でどうしようもないジコチュー娘のしわすを熱演した広瀬アリスと天性の集中力(成りきり)で手に負えない悪ガキ健太を好演した山口太幹、二人の体当たりの演技でしょう。 (予告編を貼付しましたので、興味ある方は、ご覧ください。) 

by blues_rock | 2018-01-27 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
技術や表現力(個性)は、ともかくも、二十歳のころ、絵描き(ラ・ボエームな生活)を夢見て、毎日、キャンバスの前で熱病にうなされるような日を送るも、やがて我が才能のなさと情熱を貫徹させる持続力のなさに気付いて、
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いつしか絵を描かなくなりました。
それから数十年、グウタラ人生を送るなか 金継ぎと漆芸に出遭い、再び人生に浅き夢を見るようになりました。
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ずっと封印していたためか、自分の絵と思われず、誰か知らない人の絵のようで短所も長所もよく見えます。
金継ぎと漆芸には、背中を見せないで、息絶えるまで挑み続けてみたいと思います。

by blues_rock | 2018-01-25 00:05 | 人生/愛(Love) | Comments(0)
新作映画に出演するたびに名女優になっていくアメリカの女優 ミシェル・ウィリアムズ(1980~)が、ハリウッドの大女優であったマリリン・モンロー(1926~1962)当時31歳を演じ、共演のイギリスの名優エディ・レッドメイン
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(1982~)は、マリリンお気に入りの青年(第三監督つまり雑用係)コリン・クラークを演じています。
映画の舞台は、1957年のロンドン、イギリスの名優 ローレンス・オリヴィエ(1907~1989)が、自ら製作・監督・主a0212807_07244725.jpg演する映画「王子と踊子」の踊り子役にマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)をキャスト、結婚(再婚)間もないマリリンは、劇作家の夫アーサー・ミラーを伴い、イギリスのヒースロー空港に到着するところから7日間のマリリンの物語が、始まります。
当時のマリリンは、パーソナリティ障害(詳しくは境界性パーソナリティ障害、情緒不安定パーソナリティ障害)による鬱状態で不眠症ということもありアルコールと不眠による睡眠薬の常習でいつも撮影をすっぽかし朦朧(もうろう)としていました。
映画「王子と踊子」を製作・監督・主演する ローレンス・オリヴィエ(当時の妻がアメリカの女優ビビアン・リー)は、密かなファンでもあるハリウッドの大スター マリリン・モンローを三顧の礼で迎えながら、マリリンの精神状態が、ボロボロで、とても撮影できるようなコンディションではありませんでした。
a0212807_07251638.jpgオリヴィエ監督は、映画の仕事を探している友人の息子コリン・クラーク(エディ・レッドメイン)を採用、第三監督という名目の雑用係にしてマリリン・モンローと自分の連絡係、兼監視(様子見)役にしました。
マリリンは、映画業界に擦れていないコリンを気に入り、ストレスで鬱屈している自分の姿をストレートにさらけ出し、昼夜問わず彼を自宅に呼び出して自分の傍にいるようa0212807_07253123.jpg仕向けました。
コリンは、大スターで美人女優のマリリン・モンローが、女性として見せる素直な姿に魅せられ恋をしてしまいました。
映画のプロットは、コリン・クラークの回想録「My Week with Marilyn」(マリリンとの私の一週間)が、原作なので的確なタイトルは、こちらのほうです。
マリリンは、自分と真っすぐ向き合うコリンが、好きで恋というより、世界的な大スターa0212807_07254007.jpg女優としての自分に疲れ果てた孤独な心を癒してくれる純朴な青年コリンへの信頼でした。
監督は、テレビ映画出身のサイモン・カーティス監督(1960~)で、2011年映画「マリリン・モンロー 7日間の恋」が、長編映画監督デビュー作品ながら2015年には、秀作「黄金のアデーレ 名画の帰還」を撮っていますので、素地に実力を具えた映画監督でした。
この映画でローレンス・オリヴィエを演じたのは、ローレンス・オリヴィエの再来と称えられるイギリスの名優 ケネス・ブラナー(1960~)です。
現在公開中の「オリエンタル急行殺人事件」は、ケネス・ブラナーが、製作・監督・主演した作品なので映画ファンの方は、この「マリリン・モンロー 7日間の恋」で、ケネス・ブラナー演じる ローレンス・オリヴィエの奮闘ぶりに重ね合わせながらご覧になると面白いかもしれません。
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ミシェル・ウィリアムズには、夭折の名優 ヒース・レジャー(1979~2008病没、享年28歳)との間に彼の忘れ形見である娘のマチルダ=ローズ(2005~)が、います。
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マチルダ=ローズ(目元が、父ヒース・レジャーそっくり)は、いま13歳、名優(と名女優)の血を引く子供として彼女もまた将来スクリーンに登場する日が、あればいいなと、二人のファンである私は、密かに期待しています。

by blues_rock | 2018-01-23 01:23 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
インフルエンザで夭折したオーストリアの画家 エゴン・シーレ(1890~1918没、享年28歳)が、亡くなったのは、ちょうど今から100年前の1918年、当時‘スペイン風邪’と呼ばれたインフルエンザ(A型)が、世界的に猛威(パ
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ンデミック=危機的な感染)を振い、彼もまた、その犠牲者のひとりです。
‘スペイン風邪’の世界感染者数は、5億人あまりと推定され、死者が、5千万人から1億人に及んだと言われてa0212807_22165788.jpgいます。
なぜ、インフルエンザ死亡者の数字に大きな隔たりが、あるかといえば、当時 第一次世界大戦中(1914~1918)であり、劣悪な環境の戦場で死んだ兵士たちの中には、インフルエンザ感染者も相当いたと推測されることから、その過酷な情況を考えるとインフルエンザによる死者の数が、もっと増えるかもしれません。
a0212807_22170866.jpg当時の世界人口は、18億人~20億人くらいと推定されているので、全人類の30%近く(3人に1人)が、インフルエンザに感染していたと推察されます。
‘スペイン風邪’と呼ばれていますが、発生源は、アメリカ北西部です。
高病原性鳥インフルエンザ ウイルスを渡り鳥(鴨類)が、カナダからアメリカへ持ち込み、野鳥の集まる水場(湖・a0212807_22172737.jpg川・沼・池など)で在来の野鳥(鳩や雀などの小鳥)に感染させ、さらに野鳥は、エサ場にしていた養豚場の豚に感染させました。
豚の体内で突然変異(A型は容易に突然変異する)したウイルスは、ヒト インフルエンザになりアメリカ北西部の農民へ、そして地域で猛威を振うとアメリカ陸軍基地に駐屯する兵士たちに感染し基地から第一a0212807_22234657.jpg次世界大戦下のヨーロッパ戦線へ出兵したアメリカの兵士たちによって‘スペイン風邪’のパンデミックが、発生したというわけです。
では、なぜ‘スペイン風邪’とスペイン発のように誤解されるのか ‥ 当時スペインは、第一次世界大戦において中立国であったため、猛威のインフルエンザ対策やその情報を一手に引き受けていたことから、a0212807_22234995.jpgそう呼ばれるようになりました。
オーストリアのディーター・ベルナー監督(1944~)が、2016年に撮った「エゴン・シーレ 死と乙女」を書こうと思いながら、いまインフルエンザの季節ということもあり、「インフルエンザ」に紙面の多くを割いてしまいました。
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インフルエンザについての詳しい話は、2014年4月19日付 拙ブログ「アヒルは 鳥インフルエンザにならない」で書きましたのでよかったらご覧ください。
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さて、主人公のエゴン・シーレ役を売れっ子美男モデルで長編映画初出演のノア・サーベトラ(1991~)が、初々しく演じています。
a0212807_22485660.jpgエゴン・シーレは、16歳でウィーンの美術アカデミーに入学し(画家を目指し受験した1歳年上のアドルフ・ヒトラーは不合格)、当時すでに有名であった28歳年上のグスタフ・クリムトから可愛がられ、若い女性たちと次々に浮名を流し独特の個性的な絵を描き残した夭折の天才画家を好演しています。
愛する兄エゴンのためにヌードモデルをした16歳の妹ゲルティ役のマレシ・リーグナー(1991~)、クリムトのモデル(愛人のひとり)からシーレの恋人となりミューズ(モデル)となった17歳のヴァリ役をファレリエ・ペヒナー(1987~)、彼にインスピレーションを与えるモデルのモアを演じたラリッサ・アイミー・ブレイドバッハなど奔放で破滅的な画家 エゴン・シーレのモデル役を見事に演じています。

by blues_rock | 2018-01-21 01:21 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
昨年10月、「博多漆芸研究所」に移籍し(金継ぎ工芸会から移り)、早4か月、光陰矢の如し です。
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今年2018年の1月から博多漆芸研究所は、天神の金継ぎ工芸会(の間借り)から福岡市中央区六本松一丁目の裏六本松と呼ばれる昭和レトロな界隈に移転、装いも新たにオープンしました。
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今から一万年前、日本列島で縄文人が、生活していた時代すでに彼らは、漆を使う技術(智慧)を持っていたことが、縄文遺跡から出土する漆工芸の遺物から証明されています。
a0212807_04510572.jpgその漆芸の智慧は、弥生人から倭人(やまとびと)、そして今につながる古代日本の先祖を経てわが国の伝統工芸として受け継がれています。
漆工芸は、漆という一筋縄では、いかない‘天然素材’のご機嫌を窺いながら、塗り(または拭き)、乾かし(漆は、温度25℃前後&湿度70%前後でないと乾かない)、研いで磨いて完成させます。
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金継ぎは、漆工芸技術のひとつで‘茶の湯’が、生まれた室町時代に端を発し、茶道具を愛する茶人たちにより育てられた漆芸です。 (参考 : 鮨の のっている織部長皿は、拙 色漆直しです。)
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私は、8年間余り金継ぎばかりしてきましたが、余技にしていた漆遊び(遊戯)から少しウィングを広げ金継ぎも含めた漆工芸に余生の時間を充てようと博多漆芸研究所の研究員になりました。
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何かひとつ自己満足できる傑作を地球土産に私のふるさとアンドロメダへ旅立ちたいと思っています。
博多漆芸研究所の並びには、私が、時おり訪ねる「節魚(せちざかな)すし宗」もあり、宗俎預り人の握る美味し
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い‵博多前鮨’ をいただきながら大の先代自然坊(じねんぼう)窯ファンであるご主人と延々、器の話をする(勝手に私がオシャベリしているだけでご迷惑かも)のは、無上の喜びです。
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下の写真は、先代自然坊窯の小皿です。
ほかにも数多、先代自然坊窯のコレクションが、あります。
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博多漆芸研究所と節魚すし宗の間に、洒落たコーヒーショップ(Day's Cup Cafe)やサンドイッチハウス(SOS)など昭和レトロな裏六本松ならではの、いろいろな店が、ありますので、のんびり散歩して、ホッコリするのに好い
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かもしれません。
そうそう、博多漆芸研究所前のステーキハウス「跳牛(HANEUSHI)」のメンチカツランチもヤミヤミです。
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by blues_rock | 2018-01-19 00:19 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
この映画は、ナチスドイツの独裁者ヒトラーとナチスが、ヨーロッパのユダヤ人600万人を虐殺した‘ホロコースト’という歴史を前提に1996年、イギリスで係争(裁判)された「アーヴィング 対 ペンギンブックス、リップシュタット事件」(名誉棄損に当たるか否かの裁判)の事実をもとに製作された法廷劇の秀作です。
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映画の原題は、「Denial(否定)」ですが、日本公開タイトルは、「否定と肯定」となっており映画のプロット(論旨)が、「否定と肯定」では、なくお互いの主張の非を裁判で係争する「否定と否定」であると分かって見ないとこんがらがるかもしれません。
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映画は、前述したとおり独裁者ヒトラーとナチスが、ヨーロッパ全域のユダヤ人600万人を虐殺した‘ホロコースト’という歴史的事実に対し「ヒトラーとナチスによるユダヤ人ホロコースト否定論者 デイヴィッド・アーヴィング(1938~、イギリスの人種差別主義 歴史学者)が、アメリカのユダヤ系女性歴史学者(ホロコースト研究の専門a0212807_07434825.jpg家)デボラ・リップシュタット(1947~)と出版社ペンギンブックスに対し著書「ホロコーストの真実」で自分の主張を嘘と捏造と否定していることは、‘名誉棄損’であるとイギリスの高等裁判所に告訴した裁判をめぐる法廷劇です。
原告アーヴィングと被告リップシュタットは、お互い主張する論旨を歴史的事実に基づきその証拠と論理(弁舌)で相手を否定する「否定と否定」の裁判ドラマ(法廷劇)なので見ていてぐいぐい引き込まれていきます。
a0212807_07435208.jpg監督は、イギリステレビドラマのベテラン監督ミック・ジャクソン(1943~、1992年「ボディガード」)、脚本が、イギリスの劇作家・脚本家デヴィッド・ヘアー(1947~)、良く練られた脚本と演出ならびに演技に定評のあるキャストの表情を追うハリス・ザンバーラウコス撮影監督(1970~、2015年「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」、2017年「オリエント急行殺人事件」の撮影監督)のスムーズなカメラワークと、いずれも秀逸です。
a0212807_07440460.jpgホロコーストは、真実であるの立証責任を負わされた被告リップシュタットとその弁護団とイギリスの司法の仕組みを知る狡猾な原告アーヴィングの策略、このシリアスな裁判ドラマをジャクソン監督が、抜群の演出でエンターテイメントたっぷりの法廷劇にしました。
1994年、アメリカの歴史学者でホロコースト研究の第一人者 デボラ・リップシュタット教授(レイチェル・ワイズ 1970~)は、イギリス人の自称歴史学者 デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール1957~、根っからの人a0212807_07440833.jpg種差別主義者アーヴィングを怪演、すばらしい、2014年作品「ターナー、光に愛を求めて」も秀逸)が、主張するホロコースト否認論を激しく攻撃していました。
アーヴィングは、リップシュタット教授の著作で自分が、ホロコースト否認論者と呼ばれ社会的名声と信用さらに経済的損失を被ったとして名誉棄損の訴訟を起こしました。
イギリスの名誉毀損訴訟では、被告(リップシュタット)側が、立証責任を負うため彼女の弁護士ジュリウス(アンドa0212807_07442063.jpgリュー・スコット1976~)のチームは、アーヴィングのホロコースト否定に関する虚偽(ウソ)の主張を立証しなければなりませんでした。
老獪なアーヴィングは、証拠を捻じ曲げ自分の主張(民族主義的ポヒュリズム)が、マスコミで大きく取りあげられるよう画策(ねつ造と隠ぺい)、リップシュタットの法廷弁護士ランプトン(トム・ウィルキンソン 1948~、名演)は、被告の彼女を連れ、ポーランドの歴史学者とともにユダヤ人ホロコーストのあったアウシュヴィッツ=ビルケナウa0212807_08030807.jpg
強制収容所を訪ねました。
アーヴィングは、思惑どおりのマスコミの関心(ホロコーストのニュース)に自惚れ不遜な態度でリップシュタットを煽りました。
感情的になった彼女は、自分とホロコーストの生存者を証人として出廷させアーヴィングと対決させるよう法廷弁護士のランプトンに詰め寄りますが、裁判に熟練したランプトンは、アーヴィングの反対尋問でひどく感情を害され逆に精神を傷付けられるだけだと諌めました。
a0212807_07441650.jpg裁判に長けたランプトンは、老練な弁論でアーヴィングの主張が、不条理で矛盾に満ちており、ホロコーストならびにアウシュヴィッツ強制収容所の研究者は、アーヴィングが、事実を歪曲している箇所もあると指摘しました。
アーヴィングの主張は、明らかに一貫性を欠いており、反論されるとナチスが、虐殺の証拠をすでに破壊していると知りながら「拠を出せ」と開き直り、自説の矛盾を指摘されると「記憶違いだってある」と平然としている姿は、滑稽かつ恐ろしくもあります。
a0212807_08032468.jpg人種差別主義者でヒトラー信奉者のアーヴィングは、アメリカのフェィク大統領とダブり、自分の都合良いように事実を曲解、捏造(ねつぞう)し、自分に都合の悪い真実や論理の弱点、さらに自分の明らかな嘘(うそ)や捏造を反証されると大声で‘ウソ(フェィク)だ’と喚くところなんか、そっくりでした。 (上写真 : 中央 ミック・ジャクソン監督、その右 デボラ・リップシュタット本人そして主演女優のレイチェル・ワイズ )

by blues_rock | 2018-01-17 00:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)

東京に住んでいたころ、仕事に疲れ、しんどくなると当時銀座5丁目の東芝ビル 5階にあった「相田みつを美術館」に行き、深呼吸していました

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相田みつを(19241991)の詩と書を見ていると肩の力が、抜けて心も次第に解(ほぐ)れていくように感じられました。

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‘相田みつを’の詩をいつも笑顔で接してくれるあなたに贈ります。
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by blues_rock | 2018-01-15 15:15 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
アメリカの才気ある名監督 ウディ・アレン(1935~)の2008年作品「それでも恋するバルセロナ」(原題 Vicky Cristina Barcelona)を私は、長い間、いつものウディ・アレン流ウィットとギャグの効いたロマンティックコメディ
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映画だろうと勝手に決めつけ、そのうち見ようと今まで放っていました。
ある日、ユニークな映画評をする作家 東山彰良(1968~、福岡県小郡市在住、西南学院中学・高校・大学・大a0212807_13433449.jpg学院卒業)著「ありきたりの痛み」にある「それでも恋するバルセロナ」(P88~P89)を読み私の判断ミスをいたく反省すぐに‘お一人さまシアター’で鑑賞しました。
さすが、熟練の「愛のアナリスト(分析家)」であるウディ・アレン監督の作品(監督・脚本)です。
映画は、バルセロナを舞台に一人の男と三人の女の愛(ロマンス)が、軸となり彼らと関わる家族や友人たちも巻き込んでシリアス(辛辣)かつコミカル(軽妙)な人間模様を描いていきます。
スペイン、カタルーニャの古都(州都)バルセロナの風光明媚な景色を背景にして混沌とした愛の四角関係を名撮影監督 ハビエル・アギーレサロベ(1948~)が、美しい映像で撮っています。
アメリカの美人女優 レベッカ・ホール(1982~、2006年映画「プレステージ」で有名になる)と同 スカーレット・ヨハンソン(1984~、出
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演時19歳の2003年作品「真珠の耳飾りの少女」は、天下一品の美しさ)が、まず登場し、すぐにスペインの名優 ハビエル・バルデム(1969~、AC/DCの熱狂的ファンというのが好い、私は2004年鬼才アレハンドロ・アメナーバa0212807_13440963.jpgル監督作品=監督・脚本・製作・音楽の傑作「海を飛ぶ夢」で注目)の登場となります。
そして、しばらくしてスペインの美人女優 ペネロペ・クルス(1974~、この映画でアカデミー賞助演女優賞を受賞)が、現在の夫ハビエル・バルデム演じる画家の元妻役で登場、この時点でペネロペとハビエルは、結婚していないものの二人が、スペイン語と英語を交え辺りかまわず大声a0212807_13441815.jpgで怒鳴りあう元夫婦の痴話ゲンカシーンは、もう最高!(の名演)、この共演をきっかけに二人は、結婚、そしてオシドリ夫婦になるのですから人生おもしろいものです。
映画のストーリーは、前述した東山彰良著の「ありきたりの痛み」にある「それでも恋するバルセロナ」(P88~P89)が、秀逸ですので原文のまま掲載いたします。
a0212807_13442334.png『ロマンチックな街並み、美味しいワイン、哀愁をおびたスパニッシュギター。 ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)がサマーバケーションに訪れたのは恋をするなというほうが無理な街、そう、バルセロナだ。 ヴィッキーは保守的で、婚約者のいる身。 かたやクリスティーナは芸術=自由=セックスだと思っている芸術家気取り。 そんな彼女たちの前にあらわれたのは、人生など無意味で快楽に溺れることa0212807_13443983.jpgこそ生き甲斐だと言わんばかりの画家、ファン・アントニオ(ハビエル・バルデム)。 最初はこのニヒルな芸術家に反発していたヴィッキーだが、結局彼になびいてしまうのは、まあ、だれしも予想がつく。 一夜限りの関係を持ってしまったせいで気持ちは千々に乱れ、婚約者との間で揺れに揺れまくる。 そのあいだにも、ファン・アントニオはクリスティーナのこともちゃっかりa0212807_13444250.jpgいてこましてしまう。 そこへこの絵描きの前妻、狂気の化身のようなマリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が乱入してくる。 かくて愛の定義をめぐる物語は、ウディ・アレン一流の饒舌なセリフまわしでばく進するのだ。 ウッディのやつが愛について一家言あるのは周知のことだが、彼の映画を観ているとどうにも煙にまかれているように感じてしまうのは俺だけa0212807_14103867.jpgじゃないはずだ。 が、この作品は構図がクッキリしている。 愛に対する立場がハッキリしているのだ。 だからこそ、観るものはどうあがいても感情移入してしまう登場人物を見つけ、なにかと身につまされることだろう。 何度も女性に「あんたはだれも愛せない人間よ」と言われてきた俺としては、愛のことがわかってるつもりのやつは是が否でも観とけと言いたい。 その自意識を針でチクa0212807_14103502.jpgチク刺されること請け合いだ。 もしもそこにウディ・アレンのいじわるな毒を感じとれたらこの東山が保証する、あなたは愛のことがちゃんとわかっている。』
映画の劇中、ファン・アントニオが、刹那の恋(一夜の恋)をためらうヴィッキーに(だったと思う)言う「未完の愛が、ロマンスだ」というセリフを聞き、改めて脚本を書いたウディ・アレン監督は、愛の分析スペシャリストだと思いました。

by blues_rock | 2018-01-13 13:13 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)