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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:金継ぎ/古美術/漆芸( 215 )

私は、男でしかも頭髪薄く、自分の髪を結って ‘かんざし’ が、挿せるわけでもないのに、そしてまた年頃の娘や幼い孫娘もいないのに、今せっせと ‘かんざし’ 創りに励んでいます。
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漆で変わり塗りのお箸制作をはじめたのが、きっかけながら、何を隠そう私は、元来、‘かんざし’ フェチで昔、写真で見た外国人女性が、髪を束ね結いあげて お箸を挿したその美しい姿を懐い出し、漆塗り箸を「かんざし
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の一本挿し」に見立て、かんざしにしようと思い付いて制作を始めました。
小野セツローさん(右下写真)の芸術作品のようなかんざしは、私にセンスが、なく無理ですので、遊び心いっぱいのかんa0212807_20153614.jpgざしにしました。
昨年秋、住まい近くの上長尾テラスで 月に一度開催されている ‘癒しカフェ’ で小物アクセサリー作家の女性に冬に備え、寒いベランダで、漆の作業をするときジャマにならないような温かい被り襟巻き(スヌード)を特注、その時彼女が、制作したいろいろな小物のアクセサリー類を見て、かんざし飾りにできないかと提案しました。
そして、4月の癒しカフェで、お互いのテスト・ピースを持ち寄り、「俄かコラボレーションかんざし」の仕上がりをイメージしました。
a0212807_20153265.jpgそこに博多人形絵付け師で日本画家でもありネイリストでもある妙齢の女性が、現れたので 彼女のセンスある緻密な絵と色彩を見て「飛んで火に入る夏の虫」とばかり、私の準備するかんざしの軸に絵を描いてもらうことにしました。
近いうちに ‘三者三様のピース(個性)’ を合体させた ‘コラボレーションかんざし’ が、できると思います、乞うご期待。
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右の写真は、前述の博多人形絵付け師ネイリストが、女性の爪に描くネイルアートの見本です。



by blues_rock | 2019-05-15 00:05 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)

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依頼の金継ぎ、やっとできあがり、なんだ!こんなちっぽけな「徳利のカケの修理」にと云うなかれ‥何度もやり直しました。

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これも依頼の「蕎麦猪口のひび直し」ながら、長いニュウのようなひび割れが、畳付きの内側半分まで来ているので、ガラス細工用のペン・ルーターを使い、ニュウに沿って細く浅いキズを入れ、漆を流し錆漆で修復、最後に
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浅葱色漆で直しました。

これも‘いわゆるひとつの金継ぎ’です。

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私の漆遊戯ながら、絞(しぼ)漆 の「猫盆」を二つ制作しました。

これは、陶胎漆器の 湯呑茶碗(あるいは酒杯)です。

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最後に 福岡市のチベット、柏原の ‘吹雪、吹雪、氷の世界’(青い文字をクリック願います)を貼付いたします。

(付 録) 漆器用の陶胎作りの合間、酒器を二つ作り玄洋窯で焼成してもらいました。

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コーヒーカップを作っていたのですが、持ち手を作る手間を省き、焼酎お湯割りの酒器にしました。
冷酒のための「粉引(こびき)雨漏り酒杯」です。

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お酒を注ぐと酒杯も一緒にほんのり酔い(上の写真が、酔った表情)お相伴してくれる 心やさしい酒器です。


by blues_rock | 2019-05-01 00:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
今夜は、私お気に入りの金継ぎ作品を掲載いたします。
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この方(女性)の金継ぎ技術(わざ)に魅せられ数年前に、夜討ち朝駆けで‘金継ぎ付きまとい’(金継ぎのこと
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でストーカーのように Q&A メール)をして多大なご迷惑をおかけしたと反省しています。
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a0212807_01243892.jpgそれでもイヤな顔ひとつしないで(メールだから顔は、見えませんでしたが)丁寧に教えていただきました。
しかし、わが腕の上達ままならず、古唐津陶片をせっせと刻苧(こくそ)で成形しても加飾する技が、なく加飾技術を身に付ける必要に迫られました。
加飾するために漆
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を学ぶうち金継ぎ以外の‘漆工芸’に興味を持ってしまい漆の煉獄の中でいま喘いでいます。
a0212807_01250294.jpg9千年前、日本列島の原住民であった縄文人は、すでに生活道具や器に漆を塗り固め加飾する知識、さらに食料品の保存に漆容器を使用していた痕跡が、縄文遺跡から発見されていますので 漆の防腐・殺菌効果を知っていた証として興味深く同時に驚きます。(こちら 参照)
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さて、先日アクロス福岡で2019年金継ぎ工芸会作品展が、開催されましたので久しぶりに多くの金継ぎ作品a0212807_01252466.jpgを手に取り、じっくり拝見し感動しました。
金継ぎは、器の雰囲気との相性が、魅力(美しさ)の重要なポイントであることも改めて痛感、古唐津は、金継ぎが、良く似合います

(備考) 色文字を クリックすると過去に掲載した記事に飛びますので、よかったらご参考にしてください。



by blues_rock | 2019-04-24 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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このところ漆のいろいろな技法にすっかり魅入られて‘金継ぎ’(総称)を棚上げにしていましたので、依頼されたものもあることから少し本腰をいれました。
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‘金継ぎ’の名前も最近では、知る人も増え、私のまわりで‘金継ぎ’の話題も増えました。
私が、金継ぎを始めた10年前は、「金継ぎ? はあ!? 何ですか‥それ?」とよく聞き返されたものですが、最近で
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は、「いいですねえ‥金継ぎは」と関心をもつ方も多くなりました。 (上写真:10時と4時の方向 2箇所を銀継ぎ)
金継ぎは、数多ある“漆工芸”のひとつのジャンルで、壊れた陶磁器など修理する技法ながら私が、いま金継ぎ
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をして“金継ぎの本質は、蒔絵にある”と思い至りました。 (上写真:徳利の口 4時方向のカケを銀継ぎ)
金継ぎが、できても 蒔絵 となるとなかなかそう簡単ではありません。
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しかし、蒔絵師は、容易に金継ぎが、できるはずなのに不思議なことに彼らは、金継ぎの類にあまり興味を示しません。 (上写真:青金直しの呼継ぎ古唐津皿、下写真:本金直しの呼継ぎの古唐津皿)
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私は、いま自分の納得いく金継ぎのために‘高蒔絵’を学んでいます。
元祖アスペルガーの天才作家太宰治の「富士には月見草が、よく似合う」(富嶽百景)では、ありませんが、それにしても「古唐津には、金継ぎが、本当によく似合う」と思います。

by blues_rock | 2019-04-14 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
天下の大名物「唐物茶入」は、室町から安土・桃山時代(戦国時代)に、所領一国と同じ価値あり、と伝えられ、とくに、「唐物茶入、銘 初花」を所有した者が、天下人(最高権力者の象徴)とされ、天下統一した豊臣秀吉は、
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北野の大茶会で織田信長が、所有していた大名物「唐物茶入、銘 初花」を全国の諸大名に披露することで「信長の後継者は、自分である」と周知徹底しました。
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豊臣家を滅亡させた徳川家康は、大阪城落城の火事跡から発見された(茶道具を探させたとも云われています)粉々に壊れた「唐物茶入」二つを漆で復元(金継ぎ)させました。
a0212807_07585891.jpga0212807_07590193.jpgその完璧な姿(修理後の完成品)に天下人の家康は、大興奮し(感極まり)修復した漆工(塗師の藤重藤元・藤厳親子)に莫大な恩寵を与えたそうです。
それが、大名物の「唐物茶入 新田肩衝(上写真)」「唐物茶入 付藻茄子(九十九髪茄子 つくもなす、左写真)」の二つです。
私も現物の二つを見ましたが、木っ端微塵の「唐物茶入」を完全復元(修復の跡を見せない究極の金継ぎ)したとは、到底思えず、いたく感動したことを憶えています。
「唐物茶入」には、その形から茄子(なす)・文琳(ぶんりん、リンゴのこと)・肩衝(かたつき)などあり、肩衝にも一文字肩・怒り肩・撫で肩とあるので、そんなことを想いつつ眺めると茶の湯(茶道)をまったく嗜まない無粋な私でも茶の湯古陶が、また一段と楽しくなりました。
先日、玄洋窯で作陶中(漆を塗る陶胎のロクロを回しながら)、ぽつり「私も‘茶入れ’に挑戦したい。」とつぶやいたら、即座に「ムリ!」と断言、いつa0212807_07593083.jpgもは、やさしく笑顔で「やってみたら‥」と背中を押してくれる冨永師匠の毅然とした口ぶりに驚きました。
さもありなん、貴重な‘茶入れ’に関する資料(書籍3冊)と秘密道具(普通、陶工は、自分の道具を決して他人に見せない、まして同業者の前では、決して見せないとか)を見せて「陶で‘茶入れ’が、一番難しい」と詳しく、その技術的な難しさを教えていただきました。
a0212807_07593965.jpg今夜、この拙ブログを読んでくれた方に、こっそり理由(ヒント)をチョットだけご紹介します。
‘茶入れ’ の命は、反りのある口縁を作る技術と良質な陶土(つち)の手当、その良質な陶土も今や見つからず、桃山陶の名陶工たちの技術も今やないのなら、これからもう好い ‘茶入れ’ の出現は、ないのかもしれません。
その昔、一国と同じ価値が、あったと云う大名物「唐物茶入れ」の物語にリアリティを感じた一日でした。

by blues_rock | 2019-03-29 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
制作していて次の工程に行き詰まるとわが技量の至らなさに気持ちが、沈み爆発しそうになるので「白檀塗」
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を私は、「爆弾塗」と自虐的にシャレて そう呼んでいます。
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まだ完成には、ほど遠いのですが、恥を忍んで制作中の「木胎漆変わり塗り四角平皿( 裏に「=」のゲタ高台)」
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2枚をあえて掲載しました。 (上下写真 : 変り塗りの表と裏)
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どなたか この白檀塗のグレード・アップ法をアドバイスくださると光栄です。

by blues_rock | 2019-03-13 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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‘行書体の祖’王羲之(303~361)は、「書」を芸術にまで高めた書家として、夙(つと)に有名、普遍の存在です。
a0212807_08310587.jpg古代の中国のみならず日本でも奈良時代よりすべての書家が、王羲之の書を御手本にしてきたと伝わります。
過って古代中国(隋から清まで)の王朝に仕える科挙(高級官僚の雇用試験)では、王羲之の書体で答案しないと不合格だったそうです。
さて、私は、刻苧で直した古唐津茶碗に「心」の高蒔絵をしたいと王羲之の書から‘心’の漢字を探しましたら、二つの異なった書体の「心」を発見しました。
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一つは、行書体で、もう一つが、草書体と思われます。
a0212807_08310866.jpgまず一つ、王羲之の行書による「心」を‘青貝と梨子地銀’直しの古唐津茶碗(武雄系古唐津茶碗)に高蒔絵(初高蒔絵作品です)しました。
もう一つの草書の「心」は、‘呂漆塗立て’直しの古唐津茶碗(古山瀬窯茶碗)に高蒔絵しようと思っています。

by blues_rock | 2019-03-03 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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いま、陶土(つち)と轆轤(ロクロ)に翻弄されながらも、なんとか 真っ当な陶胎漆茶碗や陶胎漆器の「陶胎」を焼成したいの一念で奮闘中です。
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ロクロの前に座ることなど考えもしなかったのに、ロクロで作陶始めて間もなく一年、手捻り(紐作り)とは、異次元のロクロでの作陶に「こんなはずではなかった」へたり込んでいます。
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陶土とロクロの連合軍は、手強い相手で悪戦苦闘しています。
二年前、福岡市西区徳永の山中(と云っても徳永の交差点から1㌔ですが)にある玄洋窯の名陶工である冨永
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氏に師事し(それから毎週、押しかけ)、初心(うぶ)な気持ちで手捻り(紐作り)していたころの初心に還るために当時の拙作(茶碗好きの茶道知らずが、作陶した 伊賀風の 鉄釉飛び茶碗)を取り出してみました。
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この伊賀風茶碗(経12.5㌢、高さ8㌢、高台経6㌢)に私は、ちょっぴり苦い初恋ブレンド(ファディの初恋バレンタイン・スペシャル・ブレンド)コーヒーを注ぎセルフお点前しました。
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by blues_rock | 2019-03-01 00:01 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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根来塗り’の歴史は、古く、本来 根来塗りと云えば、朱色漆器の下から、長年の暮らしで普段使用した証である擦れ(傷み)てできた黒漆の表れを根来塗りと称してきました。
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その艶やかなコントラストの美しさを愛でた古人たちは、その反対のコントラストである黒漆の下から朱の漆が、ほんのり顕われたものは、黒根来と呼ぶようになり、これもまた愛好してきました。
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ならば、と私は、焼き締めた四角反り皿に 朱色漆を幾重も塗り重ね最後に、白漆を塗り固め、磨ぎ出して「白根来」にしてみました。
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‘せせらぎ’のような 反り皿(この皿の銘)表面の陶文様が、この皿の見どころです(とは、ちと自画自賛過ぎかもしれませんが‥)。



by blues_rock | 2019-02-26 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
絞漆(しぼうるし)は、アカデミックな漆芸から見たら少し変わった技法なので ‘変わり塗り’ とも言います。
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豆腐(絹)と漆を混ぜて塗り固めた下地(他にも卵や上新粉でも、また一味違った下地になります)に、色々な漆を塗り重ね磨ぎ出す(ときに錫粉を蒔いて下地を砥ぎ出す)と漆器蒔絵の精巧にして緻密な神業(このストイック
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な世界は魔界)から解放された魅惑的な漆器や漆塗りのいろいろな小道具(箸やかんざし)が、創れます。
いろいろな素材(木・陶・布・紙・竹・皮など)の胎に絞漆(しぼうるし)で自由に漆と戯れる時間は、別格です。
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写真は、上から「木胎マグカップ」、「陶胎茶碗」、「ステンレス胎タンブラー」の絞漆(変わり塗り)です。
もう少し艶っぽく摺り漆しようかなと 思案中 ‥ 離れて眺め、心迷うのも 漆遊び の楽しさです。

by blues_rock | 2019-02-24 06:30 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)