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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:金継ぎ/古美術/漆芸( 183 )

私が、時おり訪ねる六本松「節魚 すし宗」に、オーナーのご好意で拙金継ぎ作品の展示コーナー `金継ぎのマ・ギャラリ´ が、できました。
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私が、金継ぎや漆にとり憑かれ、没頭しても拙作を見ていただける方あってこその質と技の向上です。
これは、絵画、映画、音楽、すべての芸術に言えることながら、やはり厳しい批評の目が、ないと、拙くとも自分
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の満足できる作品は、できません。
何より私は、小鳥の巣のような自宅に作品の置き場(保管場所)が、なく困っていましたので、すし宗に展示させ
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ていたくのは、渡りに舟でした。
コーナーの片隅に私のカード(上写真右下)を置いていますので、ご意見やご感想をお聞かせください。

by blues_rock | 2018-04-20 08:20 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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私の陶修行(修業でも就業でもない)の師 玄洋窯主人冨永陶工の クマガイモリカズ を想わせる絵柄の「伊羅保 中鉢」と私の「オリーブ用植木鉢」・「灰釉湯呑茶碗」を掲載します。
金継ぎ用の茶碗作りに挑戦して早一年 ‥ 手びねり(ひも作り)で、せっせとイビツな茶碗を作り、窯から出てa0212807_01034925.jpg来た茶碗をわが手で弄り、感激するのも、しばしの間だけでした。
ロクロ名人の師から「ちゃんとした茶碗が、できんのに‘好い茶碗’などできるはずない。」と、私のムチャクチャな作陶を一年黙って見て来られた師から初めて辛辣に諭されました。
金継ぎするようになり金継ぎ茶碗は、むろんのこと、自分の陶胎漆茶碗を無性に創ってみたくなりました。
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漆器の木地(木胎)の代わりに陶胎の漆器を創るわけですから茶碗であれ鉢であれ、陶土(つち)を薄くひき、持ち手に軽く(ロクロ名人でないとできない技) さらに漆の付きを良くするため、釉薬を使わず、硬く焼き締めますのでロクロの技が、重要です。
a0212807_01040220.jpg現在(いま)、私は、ロクロの回転に惑わされつつ毎週、陶土(つち)と格闘 ‥ ほんの一瞬、指先に土の精が、降りてきた感触を感じるときもありますが、それも束の間 またスゥーとどこかへ行ってしまいます。
お手本を示す師のロクロ上の土は、まるで生き物のよう ‥ 伸びたり縮んだり、広がったり狭くなったりと自由自在、不思議な軟体生物が、ロクロの上で動いているように思えます。
惚れ惚れしながら見入り、我を忘れていると「分かった!?」との師の声で現実に戻り「分かりません。」と私、水浸しになったロクロから土を飛ばし胸から足元まで泥んこになりながら作陶修行しています。



by blues_rock | 2018-03-27 12:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
a0212807_09072395.jpg二十歳のころ、寝食を忘れて油絵を描くことに夢中になり、自室で描けないような大作(50号~100号)は、大学美術部の専用アトリエで描いていましたので制作のため日曜日も含め毎日通学、授業には出席しなかったものの、この大学生活の4年間が、もののけにとり憑かれたように人生で最も集中して絵を描いた時間でした。
a0212807_09073670.jpg当時は、今のように高性能デジカメやスマホで何でも気楽に撮れる時代ではなく、気になる モチーフが、目に入るとスケッチブックやクロッキー帖を出し写生(デッサン)して記録するしかなく、その分、自分の眼で対象をしっかり観察していました。   (下写真 : 田んぼの「雨あがり」を描いた10号の油絵)
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私の心をかき乱し、‘絵を描くことに夢中’となり、憧れたのが、画家 山口薫の絵でした。
今でも最も敬愛する画家を一人挙げよ、と云われたら「山口薫」と私は、即座に答えます。
a0212807_02260833.jpgしかし、私が、当時描いていた心象風景画は、描けば描くほど山口薫の絵の‘呪縛’から逃れられず、いつしか絵具箱を閉じ絵筆を仕舞い 気を紛らわすかのように 漆工芸の「黒田辰秋」・「松田権六」の作品を眺め、若かりしころより敬愛する白洲正子さんの美意識と慧眼に改めて触発され古志野や古唐津の茶碗に魅かれ、六古窯古陶a0212807_09080480.jpgの簡潔な美しさに心ときめくようになりました。
今年になり、私は、押し入れの中にあった二十歳のころの油絵を取り出し改めて眺め、これを漆の変わり塗り(唐塗り)にしてみたいとの衝動に駆られました。
漆の特性や漆芸技法を知らない私は、「今日は 残りの人生 最初の一日」(1999年映画「アメリカン・ビューティ」の中のセリフ)と思いながら漆に塗(まみ)れています。

by blues_rock | 2018-03-23 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
昨年秋、拙ブログ「作陶 木の葉」の記事(後半)で、拾った枇杷の枯れ葉に、拭き漆していることを書きましたが、あれ以来、枇杷の葉っぱを見ると無性に ‘枇杷の葉器’ を創りたいと想うようになりました。
そこで、枇杷の木をしげしげ眺め、大きくて形の良い、あまり疵のないものを選び、新聞紙に一枚一枚挟むよう
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に包み重石(ウエイト)を乗せて水抜きと葉の反りを均すために半月(2週間)くらい押し花の要領で下準備しました。
2週間くらい経ったら‘器になりそうな’葉っぱを選び(10枚押し花して3、4枚残れば好い方)、枝に付いていたほうの先端を糸で括り、室内の乾燥している邪魔にならない場所に吊るして 1か月くらい乾燥させました。
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色は、緑ながらカラカラに乾いたら下地の出来上がり(上写真、カラカラに乾いた緑の枇杷の葉)、それから生漆なり木地呂漆なりを塗り漆室で乾かしまた塗り乾かしを納得できる(気に入る)まで繰り返します。
一回の作業工程は、概ね一週間が、目安です。
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10回(2か月くらいかな)も漆を塗り重ねれば、枇杷の葉っぱも漆のチカラで強固になり美しい光沢になります。
上写真の枇杷の葉っぱが、欠けているのは、落ち葉を拾ったからながら、これもまた風流、侘び寂びです。
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん ‥ です。

by blues_rock | 2018-03-19 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
ワレたりカケたりしたお気に入りの器に金継ぎ(漆による器修理の総称)するのは、楽しいもの ‥ シンプルな本金直しの金継ぎが、3口できましたので掲載いたします。
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玄洋窯(玄洋窯ギャラリー) 冨永陶工の高取中鉢です。
フチに一箇所カケが、ありましたので本金直しにしました。
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同じく、玄洋窯 冨永陶工の還元焼成(焼き締め)ぐい飲みです。
共継ぎで本金直しにしました。
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縁に大きなカケのある古唐津陶片皿を刻苧(こくそ)で直し、梨子地銀を蒔き青波文で加飾しました。
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今までせっせと呼継ぎし刻苧することばかりに専念してきましたので、これからは、少し複雑な加飾を施したシニア金継ぎにトライしたいと思います。

by blues_rock | 2018-03-07 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(3)
桃山の本阿弥光悦や昭和の川喜田半泥子の茶碗に憧れ、陶界に棲む魔物を恐れない‘めくら蛇に怖じず’の出鱈目凡夫が、昨年の春、玄洋窯に押しかけ弟子入りして一年経ちました。 (下写真 : 伊羅保筒茶碗)
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私の好きな古唐津のカケ茶碗や古陶片を利用して金継ぎ(共継ぎ、呼継ぎ)するには、四百年前の古唐津陶片が、どうしても必要です。 (下写真 : 信楽茶碗)
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今や古唐津陶片は、貴重な埋蔵文化財の指定となり骨董業界でもお宝、簡単に手に入れることが、できなくなりました。 (下写真 : 粉引茶碗)
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ならば、自分の手で金継ぎ用の茶碗を焼こうと旧知の玄洋窯にお世話になった次第です。
陶土(つち)のこと、釉薬の知識など何も知らず、ましてロクロを回したことのない素人が、本阿弥光悦や川喜田
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半泥子の名碗写真のコピー片手に「これと同じものを作りたい。できれば、窯キズのあるものを‥」と無謀勝手なお願いするわけですから追い返されても仕方ないのに師の冨永陶工から手練り(紐作り)による作陶で、この
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一年間丁寧に指導していただきました。 (上の上写真 : 片身釉焼締筒茶碗、上写真 : 焼締茶碗)
この間、私の金継ぎも漆と遊戯しているうちに漆の底なし沼にはまり、漆工芸の世界に関心が、広がりました。
a0212807_14544984.jpgそして、茶碗フェチの私が、至ったのは、釉薬をかけず本焼きした陶に漆を塗り作陶することでした。
漆で加飾するとなると手練りの陶胎では、厚みと重さに難があり、イメージした陶胎漆茶碗を作るには、胎を木胎漆器のように薄く軽くする必要が、ありました。
この春から私は、陶胎漆の名碗を創りたい、の一心で苦手なロクロを回し、無釉本焼きの陶胎茶碗を焼成、桃山光悦の楽茶碗ならぬ油山恐悦の漆茶碗を創りたいと思っています。

(右写真 : 灰釉湯呑茶碗)

by blues_rock | 2018-02-26 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_21220249.jpg「またやってしまいました。」と電話から意気消沈した韓国ビストロ‘七階のナム’の副シェフの声、器を上手に割る名人なので、いつものことと気安く「平気、平気、直してあげるから欠片(かけら)も全部集めて保管しておいてね。」と安請け合いしました。
後日、ナムを訪ねたとき、壊れた器を見ると見覚えのあるオーナーシェフ チョンさんポルトガル旅行記念のお玉杓子(おたまじゃくし、25㎝)形した長皿陶器数枚のうち二枚が、割れていました。
まず大きく 3つに割れたものを見せられたので、修理も簡単そうに見えOKし、食事をしようとしたら「じつは‥もう一枚あります。」と気落ちした副シェフからビニール袋を目の前に出されました。
a0212807_21215090.jpg袋の形とガシャガシャという音でイヤな感じは、していましたが、予感的中 ‥ 袋から出して小さく割れた欠片(かけら)をテーブルの上に並べると、まるでジグゾーパズルのピースのよう、思わず「エー! こりゃ手に負えんよ、捨てたらどう?」とつれなく(やりたくないが本音)伝えると今度は、妙齢の女性二人が、「エー!」、何とかして欲しいと二人から懇願されると私も鬼になれなくて「分かりました。帰るまでにジクゾーパズルを完成させ、ピースをセロテープで繋いでおいてね。」とお願いしました。
一枚目は、ひと月もしないで出来上がり届けましたが、ジクゾーパズルのほうは、出来上がるまで半年余り費やし心の中で‘サキちゃん、もう割らないでね’とつぶやきながら漆を塗りました。

by blues_rock | 2018-02-22 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
このところ根来漆や塗立漆、拭き漆など一筋縄では行かない手強い漆を相手に悪戦苦闘していましたので依頼を受けていた金継ぎ(本金直し)に手間取りました。
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金継ぎ、錫継ぎのほかに色漆直しもありましたが、今夜は、金継ぎと錫継ぎをご覧いただきたいと思います。
芸術のすべてが、そうであるように金継ぎも漆工芸も本気でトライしたら魅惑的な美女(ファムファタル)に魅入ら
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れたと同じで精魂奪われてしまいます。
グウタラな人生で難儀なことが、とにかくキライで何かにトライしようとする気などまったく無かった私が、やっと
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出遭ったファムファタルこそ‘漆’ではないかと思うようになりました。

by blues_rock | 2018-02-10 00:01 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
一昨年秋、上野(あがの)焼の窯元を訪ねたとき、窯キズ有りの小皿(14㌢)が、超格安の掘出物として売られていましたのでとっさに衝動買いしました。
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窯キズを錆(さび)漆で整形し弁柄(べんがら)漆で直しました。
友だちから縁の少しカケた萩焼の盃を修理できないかとのメールがあり、現物を見たところ些細なキズなので、
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キズを錆漆と生漆で固め、白漆(白漆は乾くとベージュ色)直しにしました。
しっとりとした白い磁肌とウルトラマリン呉須のハーモニーが、美しい旧い京焼(清水焼)の煎茶用急須です。
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取手の先端部に持った時、手の平に触る小さなササクレのようなカケが、ありましたので萩の盃と同じように錆漆と生漆で整形して浅葱(あさぎ)色漆で直しました。 
by blues_rock | 2018-01-07 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_18244068.jpg金継ぎを始めて8年あまり ‥ 他人様(ひとさま)から「お仕事ですか?」と訊ねられると天の邪鬼の私は、「いえ、お遊戯です。」と答えて来ました。
遊戯とは、文字どおりお遊びのこと ‥ お遊びに0.5グラム5千円もする純金の粉を使って古陶磁器の修理をするなんてバカじゃないのか!? そんな費用をかけるくらいなら新しいものを買えばいいではないかと旧友が、私に言います。
さもありなんと思うものの高価でも新しい陶磁器のワレやカケに私の関心は、なくせっせせっせと壊れた古陶磁器類を探しながら金継ぎしています。
これまで金継ぎ作業の合間に、我流も我流、漆芸知識と技術のない私は、無手勝手に漆を塗り思いつくままに出鱈目な漆遊びをしてきました。 (下写真 : 八角入子塗り鉢四枚を現在修理中、最上段の一枚がやっと終了)
a0212807_18263697.jpg二、三年前から手持ちの高台のある古唐津の陶片すべてを刻苧(こくそ)で復元するも漆芸の加飾法が、まるで分からず、いくつかを梨子地銀を蒔き摺り漆で直してきたものの自己満足から遠く蒔絵をしようと思い立ちました。
私は、ご迷惑省みず金継ぎ工芸会の講師で蒔絵名人の方に勝手に私淑し‘蒔絵の追っかけ’(真似事)をしてa0212807_1828399.jpgみましたが、ちゃんとした蒔絵の知識と技術のない私にとって「道のり険しく、また山も高い」ことを知りました。
蒔絵への挑戦にヘタリ込んだ私は、昨年春から ワン&オンリーの陶胎茶碗 を創りたいという妄想にとり憑かれ、玄洋窯主人の冨永陶工に私淑、茶道知らずの茶碗好きの素人作陶に、根気よく付き合っていただいています。
a0212807_1829357.jpg昨年秋からは、心機一転、博多漆芸研究所の門をたたき漆工芸の専門家お二人に師事、蒔絵も含み漆芸すべてを学びたいと‘自己満足への道’を歩き始めました。
まあ、それが、私の新年の抱負と言えば、抱負ながら、どこまで辿りつけるか ‥ 行ってみたいと思います。
by blues_rock | 2018-01-01 01:01 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)