ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

カテゴリ:金継ぎ/古美術/漆芸( 196 )

毎週月曜日の午後、玄洋窯でロクロを挽き‘陶胎漆器’用の陶器を作っています。
凍える冬、汗の噴き出す真夏、穏やかな春、爽やかな秋の午後、無心にロクロに向かい陶土(つち)を弄ってい
a0212807_08364744.jpg
ると、あっという間に夕暮れ時を迎えます。  (上写真 : 跳び鉋文 陶胎錫茶碗)
漆芸も陶芸も素人の私が、イメージした(誇大妄想した)作品の完成には、到底至りませんが、‘漆’というファム
a0212807_08365989.jpg
ファタルに憑(とりつ)かれていますので 時間(とき)は、止まったままのように感じられます。
来たる11月2日(金)から4日(日)の3日間、博多町屋住宅文化財「箱嶋邸住宅」ギャラリーで博多漆芸研究所
a0212807_08371276.jpg
の作品展が、開催されますので、拙作の‘陶胎漆器’と‘唐塗り(変わり塗り)の漆塗り箸’の数点を出品しようかなと目下思案中です。
a0212807_08372482.jpg
(上写真3枚 : 玄洋窯ギャラリー内、右側障子向こうが工房)

by blues_rock | 2018-09-23 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
今日掲載する器は、三瀬峠のアンティーク・モールや長住のACBユースド・ショップの片隅にあったものを購入、
漆で変身させました。
a0212807_10415945.jpg
中蓋の付いた八角木筒ながら塗りの状態(漆ではない)悪く、サンドペーパーで水研ぎしても木肌が、なかなか現れませんでした。
a0212807_10421120.jpg
内側を黒呂色漆で塗り、外側の上・下を唐塗りにして錫の微塵箔を蒔きました。
つぎは、テニスボールくらいの中央で上・下に分かれる円球の器です。
a0212807_10422338.jpg
香合か何かの容器と推察します。
もう少し透き漆で拭いて光沢を出そうと思っています。
a0212807_10423471.jpg
もう一つ、ウレタン加工された輸入材のサラダボールにサンドペーパーをかけ、ウレタンを砥ぎ落とし、黒呂色漆塗り(見込みに錫微塵箔を蒔いて梨子地)の器にしてみました。
a0212807_10424324.jpg
(付 録) 今年、春の終わり「クラフトの店 梅屋」を訪ね、庭先のテラスに 花入れか何かのために ‛輪切りされた竹筒’が、あったので焼き(伐採竹の油抜き)の色具合といい、小枝の張様といい、たいへん面白いので(ユニーa0212807_10425529.jpgクなので)しげしげ眺めていたら、オーナーから「おもしろいでしょ!? 庭の竹を切って焼いたのよ。 残ったのは、それだけ‥あげましょう。」と言われ、びっくり仰天、ありがたくいただいて来ました。
半年あまり、湿気のない室内で乾燥させましたので、偏漆狂の虫が、ムズムズしてきました。
a0212807_10432751.jpg
時間をかけて「拭き漆 壁掛け竹筒花入れ」(銘「お手あげ」早くも決まり)にしようと思っています。


by blues_rock | 2018-09-15 09:15 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_23260657.jpg中学生の夏休み、宿題をしようと机の前に座ったものの、いつものようにヤル気なく、ぼんやり窓の外を眺めていたら蜘蛛が、一匹 ‘蜘蛛の巣’ を一生懸命作っていました。
軒先の天上から、蜘蛛の糸を出しながら、スーッと下に降り、風の力を利用して横の壁に掴まると糸の先を固定し、その糸をよじ登って、また天上の別の位置から下へ ‥ と時に糸を交差させながら同じ動作を繰り返し、どれa0212807_23262457.jpgくらい経ったのか、蜘蛛の巣の基礎工事(グランドデザイン)を終えました。
そして、蜘蛛の巣の中心を決めると等間隔とは言えないものの一定の間隔を保ちながら外に向かって獲物を捕らえる網、蜘蛛の巣(網の目)を編んでいきました。   (下写真 : 唐塗り敷板 新作2枚、表と裏)   
a0212807_23263903.jpg
出来上がると蜘蛛は、蜘蛛の巣の真ん中で身動きせずに、じっと獲物(エサ)が、かかるのを待ちます。
その罠に首尾よく昆虫が、かかると蜘蛛の巣にまとわりつく獲物の動きで蜘蛛は、瞬時の動きで仕留め、体液をa0212807_23265853.jpg吸いエサとして不要になると蜘蛛の糸から上手に外しポイと棄て多少の網の目(蜘蛛の巣)の破れなど仔細かまわず次の獲物が、かかるのを待ちます。
私は、ノートの端を千切り丸めた紙切れをポイと蜘蛛の巣に投げると網に何かが、かかったのは、察知しているようながら、生きた獲物のように動かないので 「ん!? 何だ!?」といった風で
a0212807_23271485.jpg
ゆっくり近づき、獲物らしきものを吟味、エサではないと分かると「チッ!何だぁ、こりゃ!?」とばかり、異物を外しポイと下に落とします。
a0212807_23273229.jpgそれをしばらく繰り返していると学習しているのか(怒っているのか)だんだん見向きしなくなり ‥ 私の蜘蛛の巣観察も終わり、確か夏休み宿題の課題としてレポートした記憶が、あります。
閑話休題、長い前置きになりましたが、この少年期に長い時間、飽かず眺めた蜘蛛の巣を懐い出し ‘沈金’ にトライしてみました。

by blues_rock | 2018-08-22 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
陶胎 唐塗り錫蒔絵 漆器トランペットの先のような簡易プラスチック容器のデザインが、面白いので陶胎漆器にできませんか と玄洋窯の冨永陶工に相談したところ、ロクロであっという間に成形し素焼き(経16㌢×底4.5㌢
a0212807_11113885.jpg
×高さ9㌢)にしてくれました。
青貝と錫箔を散らして錫蒔絵にしました。
a0212807_11142995.jpg下細(したぼそ)なので食器としては、少し使いづらく、花入れセンスの良い方に 花器として使っていただこうかなと思っています。
二つ目は、私が、拙いロクロでやっと挽いた 初めての陶胎漆器(茶碗)です。
玄洋窯で無釉硬焼きしてもらい、下地を錆漆で固め、生漆を塗り青貝を蒔き、錫粉で押さえ摺り漆で固めた 小ぶりな漆茶碗(経11a0212807_11144221.jpg㌢×高さ6㌢)です。
三つ目(最後)は、手捻り作陶を始める動機であった金継ぎするための窯キズ茶碗(経10㌢×高さ9.5㌢)が、念願叶ってようやく焼成できたものの至るところから水の滲みだす破れ茶碗でした。
そこで茶碗の内にシリコン液を入れ水の滲みだしを止め錆漆で内を固め呂色漆で仕上げました。
a0212807_11244524.jpg
外は、還元焼き締め好い表情なのであまり弄らず茶碗にある筋状のひび割れ(陶土の繋ぎが、緩かったため) 3箇所を金・銀・錫と継ぎ分けしてみました。
a0212807_11251324.jpg

by blues_rock | 2018-08-16 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
陶胎茶碗に変わり塗りの下地を作り、その上に銀箔を貼って梨子地漆で加飾しました。
a0212807_16551114.jpg
見込みに梨子地銀、茶溜りに青貝を蒔きました。
a0212807_16552338.jpg
上下の写真は、陶胎手捻り茶碗(拙作)です。
a0212807_16553568.jpg
下は、私愛用の 小鹿田(おんだ)の飛び鉋(かんな)茶碗で、陶胎茶碗 銀箔鉋目文にしたものです。
a0212807_16554846.jpg
市販のステンレス断熱タンブラーを漆の唐塗り青貝蒔絵仕様にしてみました。
a0212807_16560076.jpg
天地返ししたタンブラーの胴の部分に青貝が、見えると思います。
a0212807_16561325.jpg
小さな四角板を使っていろいろな漆のテスト・ピースを制作してみました。
a0212807_16563361.jpg
お遊びで 唐塗り 箸置き を作ってみました。
a0212807_16565231.jpg

by blues_rock | 2018-08-12 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
二十歳のころ、寝食を忘れて油絵を描くことに夢中になり、自室で描けないような大作(50号~100号)は、大学美術部の専用アトリエで描いていましたので制作のため日曜日も含め毎日通学、授業には出席しなかったものの、この大学生活の4年間が、もののけにとり憑かれたように人生で最も集中して絵を描いた時間でした。
a0212807_20010254.jpg
当時は、今のように高性能デジカメやスマホで何でも気楽に撮れる時代ではなく、気になる モチーフが、目に入るとスケッチブックやクロッキー帖を出し写生(デッサン)して記録するしかなく、その分、自分の眼で対象をしっかり観察していました。   (下写真 : 「山口薫の絵」に憧れ「田んぼ」を描いた10号の油絵)
a0212807_20012292.jpg
私の心をかき乱し、‘絵を描くこと’ に熱中させたのが、画家 山口薫の絵でした。
今でも最も敬愛する画家を一人挙げよ、と云われたら「山口薫」と私は、即座に答えます。
しかし、私が、当時描いていた心象風景画は、描けば描くほど山口薫の絵の‘呪縛’から逃れられず、いつしか
a0212807_20014506.jpg
絵具箱を閉じ絵筆を仕舞い 気を紛らわすかのように 漆工芸の「黒田辰秋」・「松田権六」の作品を眺め、若かいころより敬愛する白洲正子さんの美意識と慧眼に改めて触発され古志野や古唐津の茶碗に魅かれ、六古窯古陶の簡潔な美しさに心ときめくようになりました。
a0212807_20020045.jpg
今年になり、私は、押し入れの中にあった二十歳のころの油絵を取り出し改めて眺め、これを漆の変わり塗り(唐塗り)にしてみたいとの衝動に駆られました。
漆の特性や漆芸技法を知らない私は、「今日は 残りの人生 最初の一日」(1999年映画「アメリカン・ビューティ」
a0212807_20021414.jpg
の中のセリフ)と思いながら漆に塗(まみ)れています。

by blues_rock | 2018-07-25 00:05 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
この陶胎皿は、手練り茶碗を作っているとき、陶土(つち)を弄りながら 丸めたものを押し潰し円盤状に均(なら)し、よれた針金で引くように横切りしたものです。
a0212807_13144527.jpg
横に引いて上下を分けると左右対称の陶皿が、2枚できますので、縁を少し持ち上げ、素焼きしてもらいました。
一年以上そのままにしていましたが、ああでもない こうでもないと 試行錯誤の末 というより手に負えなくなり
a0212807_13151604.jpg
ジ・エンド(おしまい) となりました。
数年前、確か百円ショップで 平板と‘K’の文字板を購入、これまた ほんの遊び心で、風変わりな根来の飾り台
a0212807_13150543.jpg
を作りました。(上写真 : ベランダから眺める油山を背景に撮影)
繋ぎ(組立て)も塗りも、すべて 漆オンリーです。

by blues_rock | 2018-07-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
「拭き漆」は、誰にでも、すぐできる 漆工芸の一つです。
a0212807_17251644.jpg
‘漆かぶれ’が、どうも‥という方は、市販されている使い捨ての衛生薄ゴム手袋を両手に装着して作業されるとかぶれることは、ないでしょう。
a0212807_17244999.jpgそれでも念(用心)のため作業後に食用油を少し手の平にのせ、両手首から指先まで摩り付けティッシュでよくふき取り、そのあと石鹸水で脂分を洗い流しておけば、大丈夫です。
もし、知らないうちに漆に触れていて、そこに小さな水疱が、でき痒みを感じたら 漆かぶれ(翌日か翌々日くらい後、触れたところに発疹ができる)ですが、痒止め軟膏を塗ると痒みは、治まり、かぶれ痕も残りません。
漆かぶれは、漆成分の一つウルシオールが、人間の細胞(抗体)に反応して痒みを引き起こす接触皮膚炎(アレルギー皮膚炎ではありません)です。
私は、普段ゴム手袋なし、使っても片手だけ使用して作業しますが、不注意により気づかないうちに、漆を付け
a0212807_17252670.jpg
てかぶれることもあり、万一対策として私は、オイラックス軟膏を常備しています。
さて、前置きは、これくらいにして初めての方向けに「拭き漆」について説明します。
a0212807_17253561.jpg
まず、準備するのは、木目のきれいな(おもしろい)木地板です。
樹種は、問いませんが、樹肌の粗い木地だと拭き始めるまで下地作り(木胎)にひと手間かかりますので注意し
a0212807_17254491.jpg
ましょう。
つぎに‘漆’の準備が、必用ながら漆は、多種多様 ‥ 本格的に漆工芸をするのでなければ、「生漆(きうるし)」
a0212807_17255549.jpg
一つあれば、OKです。
テーブル(机)の上に全開した新聞紙を数枚(朝刊一日分くらい)重ねて広げ、その上で作業すると後片付けも
a0212807_17260607.jpg
簡単、きちんと折りたたみ古紙として他の人が、触らないよう2日、3日くらい別保管し他の古紙と合わせて資源ゴミ回収に出せば良いと思います。
a0212807_17261619.jpg
牛乳パックは、捨てないでよく洗い取っておき、乾いたらハサミで切り広げ漆をのせる定盤(パレット)にします。
ピンポン玉くらいに丸めた脱脂綿をコットン(綿の古布、使用済の下着やTシャツ)で、てるてる坊主のような打包(a0212807_17262544.jpgたんぽ)を作り、ゴム手袋を両手にして定盤に出した生漆を浸けて一生懸命拭くだけです。
縦に拭き、横に拭き、「の」の字を書くように回し拭きし、また「逆の」の字にも回し拭き‥ 拭いて、拭いて、万遍なく拭いたら、ダンボールにビニールを敷き濡れタオルを広げで(拭き板に水が直接つかないよう注意)、簡単な漆風呂に入れ3日、4日して乾いていたら(表面凝固していたら)指先で触り、ざらつくようなら#400(~#600)のサンドペーパーで軽く研いでください。
2回、3回と拭いて、乾かし研いで、とだんだん#800、#1000~#2000とペーパーを緻密にしていきながら自分の目と指を信頼して「拭き漆の木面を5回~10数回)磨いていく」のが、コツです。
‘ワイプオール’(万能清拭紙)を小さく折りたたみ重ねてハケにようにして(ハケに見立てて)拭くのも良いと思います。
生漆オンリーで十分ながら、ちょっと上質な(ワンランク上の)拭き漆にしたいのなら最後に‘透き漆(生正味)’で良く拭きあげると漆芸家なみの「拭き漆」となるでしょう。
後片付けのとき、漆の付着した布や紙、定盤、ゴム手袋は、専用の廃棄用ビニール袋にまとめて捨てゴミ袋に入れてください。

by blues_rock | 2018-07-03 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_07015848.jpg
高台のある古唐津陶片を刻苧で復元し青貝の蒔絵に仕上げました。
陶片の形が、面白く宇宙空間を漂う「隕石」に見立ててみました。
a0212807_07020657.jpg
陶芸を始めた頃、土弄り(つちいじり)していて何気に作った四角の陶盤を根来風の陶胎敷板にしてみました。
韓国ビストロ「七階のナム」のオーナーシェフが、11年前レストランをオープンしたときに愛用していた懐い出の
a0212807_07021441.jpg
コーヒーカップだとか、大きく割れた陶片を見て 修理するより新規購入を勧めるも懐い出のいっぱい詰まったコーヒーカップなので棄てられないと言われ、カップ腰から下の色と同じ弁柄漆の ‘金継ぎ’ にしました。
a0212807_07022350.jpg

by blues_rock | 2018-06-26 07:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
現在、使用されている器の修理を依頼されました。
a0212807_19354561.jpg
織部釉が、美しくアワビ形の粋なデザインの小皿(2枚)は、持ち主の方もたいへんお気に入りのようで、どうして
a0212807_19360696.jpg
も本金直しの金継ぎにして欲しいと依頼されました。
a0212807_19361890.jpg
この織部の長皿もなかなかシャレていて、下地に引っかき線を入れ、半円形の黄土釉 部分を残し、さらにたっぷり青漆色(せいしついろ)の織部釉をかけて焼成されています。
a0212807_19363291.jpg
長皿の右上と中央下やや左よりに2箇所カケが、ありましたので刻苧と錆漆で固め、錫直しにしました。
a0212807_19364042.jpg
唐津三島文片口の口先(アゴ部分)にカケが、あり 織部長皿と同じように刻苧と錆漆で固めで錫継にしました。

by blues_rock | 2018-06-20 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)