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心の時空

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a day in my life

2019年 03月 25日 ( 1 )

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イギリスのジャスティン・チャドウィック監督(1968~)が、スペイン(スペイン・ハプスブルグ家)の支配から逃れ、独立国家となったオランダ(ネーデルラント連邦共和国)の黄金時代、当時 ‘チューリップ・フィーバー’と呼ば
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れ、チューリップ球根に熱狂した‛バブル経済‘に酔い痴れた市民社会を繁栄の象徴でもあった‘絵画ブーム’と重ね合わせ「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」(原題「Tulip Fever」)をドラマチックに描いています。
a0212807_07505347.jpg当時のオランダ、デルフトの画家フェルメール(1632~1675)を描いた2003年映画「真珠の耳飾りの少女」に対するチャドウィック監督のオマージュを感じます。
このオランダの黄金時代は、オランダ絵画も絶頂期で、フェルメールの他にもハルス(1581~1666)、レンブラント(1606~1669)、ステーン(1626~1679)など美術史上著名な画家が、数多くいて、多くの傑a0212807_07505702.png作油彩画を遺しています。
映画の舞台は、1634年のオランダで 東インド会社が、アムステルダムにもたらす巨万の富(経済繁栄)の黄金時代もピークを過ぎオランダは、時まさにヨーロッパ諸国を巻き込んだキリスト教カトリックとプロテスタントの三十年戦争(1618~1648)の最中でした。
映画の時代考証が、実にすばらしく撮影のエイジル・ブリルド(1971~)、美術のサイモン・エリオット(プロファイル不a0212807_07510067.jpg詳)、衣装のマイケル・オコナー(1965~)と製作スタッフいずれも秀逸です。
スペイン王国から独立し共和国となったオランダの修道院育ちの美しい娘ソフィア(アリシア・ヴィキャンデル 1988~)は、若くして年の離れた豪商のコルネリス(クリストフ・ヴァルツ 1956~)に嫁ぎました。
a0212807_07510309.jpgそこには、同世代の召使いマリア(ホリデイ・グレインジャー 1988~)が、おり、魚売りの青年ウィレム(ジャック・オコンネル 1990~)と恋仲でした。
主のコルネリスは、友人の画商から紹介された若手画家ヤン(デイン・デハーン 1986~)に妻ソフィアの肖像画を依頼しました。
ヤンは、美しいソフィアを見たとたん一目惚れしました。
ソフィアは、最初ヤンを避けていたもののやがて密かに逢瀬を重ねるようになりました。
魚売りのウィレムは、マリアと結婚するためチューリップ球根の取引で一攫千金を夢見ていました。
a0212807_07513954.jpgウィレムは、チューリップの球根を育成している聖ウルスラ修道院の庭で、純白と真紅の混ざったブレイカーと呼ばれる希少種を発見するも強かな修道院長(ジュディ・デンチ 1934~)から見透かされ高値で購入しました。
ソフィアが、召使いマリアのマントを無断借用してヤンに会うため外出した丁度その時、マリアを訪ねて来たウィレムは、そのマントの色から顔を隠しa0212807_07514765.jpgたソフィアをマリアと想い尾行、ヤンの部屋に入る後ろ姿を見て茫然自失、アムステルダムから姿を消しました。
突然のウィレムの失踪で、気が、狂わんばかりのマリアは、妊娠していることをソフィアに告白しました。
ソフィアは、ソフィアで、コルネリスとの間に子供が、できず悩んでいたこともあり、一計を案じ、医者を丸め込んで自分の子供として出産させることにしa0212807_07515078.jpgました。
ヤンは、恋焦がれるソフィアと駆け落ちするため、彼もまた一攫千金のチューリップ球根の取引を行ないますが、はじけたバブルの後遺症で大損、無一文になりました。
やがて、コルネリスは、ソフィアが、産んだという子供は、召使いマリアの子供と知ることになります。
a0212807_07515565.png冒頭、映画を見る人に「あなたが、生まれる前のオランダは‥」と自分の子供に語りかけるように話す女性が、マリアで、コルネリスは、死後召使いマリアの子供に自分遺産を与えました。

by blues_rock | 2019-03-25 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)