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心の時空

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a day in my life

2018年 11月 07日 ( 1 )

現在キャナルシティの映画館で公開中の「ハナレイ・ベイ」は、私の好きな女優‘吉田羊’が、主演しているので何としても見ようと思いました。
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吉田羊(1974~、福岡県久留米市出身、本名 羊右子 ようこ)を知ったのは、2016年映画「SCOOP!」で、初めて彼女を見て一目惚れ、テレビドラマに多く出演しているようですが、テレビを見ない私には、知る由もありませんa0212807_01340478.jpgでした。
松永大司監督(1974~)の作品を見るのは、この「ハナレイ・ベイ」が、初めてです。
松永監督は、主演の吉田羊に性格の反り合わず嫌いだった一人息子が、ハワイのハナレイ・ベイでサーフィン中にサメに襲われ突然亡くなっても涙一つ流さず気丈に振る舞うも喪失感を心の中に抱き続ける母親の深い悲しみを見事に表現させました。
a0212807_01341037.jpgサチ(吉田羊)は、亡き息子の命日になると必ずハナレイ・ベイへ行き息子の帰りを待つかのように海岸で本を読み、時おり海を見て過ごしていました。
息子の死から10年が、経ったある日、サチは、海岸で偶然知り合った若い日本人サーファーから「赤いサーフボードを持った右脚のない日本人サーファーが、ハナレイ・ベイの海岸にいる」という話を聞き、死んだ息子でないと分かりつつもa0212807_01342559.jpg海岸を探し回り、近くの住民に「片足のない日本人サーファーを見なかったか?」と訊ね歩きました。
息子は、なぜ自分の前に現れないのか、なぜ母親の自分に息子が、見えないのか、サチは、憑かれたように右脚のない日本人サーファーの姿を探しました。
a0212807_01342858.jpg映画のラスト、東京の街角でサチが、ハワイで知り合ったサーファーの若者から偶然声をかけられたとき生前、息子に言ってやれなかった「女の子をもの(恋人)にする方法は、3つ。 一つ、相手の話を黙って聞いてやること。 二つ、着ている洋服(ふく)を褒めること。 三つ、できるだけ美味しいものを食べさせてあげること。」を言い、映画は、ハナレイ・ベイ
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の海岸に佇み海を見ているサチを映して終わります。
まだ42歳ながらすでに名匠の域にある近藤龍人撮影監督(1976~、2010年「海炭市叙景」、2013年「私の男」、a0212807_01343517.jpg2014年「そこのみにて光輝く」、2016年「オーバー・フェンス」、2018年「万引き家族」と秀作を撮り続けている)の静謐な長回しカメラと松永監督の丁寧な演出、これに応える吉田羊の演技が、見事でサチの凛としてクールな表情の奥に潜む一人息子を亡くした母親の喪失感(哀感)を切なくも美しく表現しています。
この「ハナレイ・ベイ」は、すべからく女優‘吉田羊’を見るための映画です。
a0212807_09434743.jpg私の見果てぬ夢かも知れませんが、是枝監督映画に出演している‘吉田羊’を見てみたいと私は、思います。

by blues_rock | 2018-11-07 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)