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心の時空

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a day in my life

2018年 09月 19日 ( 1 )

現在、公開中の「カメラを止めるな!」は、インターネットの予告編やサイト写真を見て、くだらないスプラッター映画(荒唐無稽にしてグロテスク、血しぶき舞う残酷なシーンの多い低級なホラー映画)と決めつけ、端から見る気
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など私には、なく、されど「見た!?」と尋ねる友人が、ちらほらいて「ん!? 何で聞くんかいな?」と思っていました。
ホラーやサイコスリラー系の映画は、玉石混交(ほとんど ‘エド・ウッド’ まがいの自称映画監督が、低予算で、a0212807_14334371.jpg好き勝手に撮った駄作)ばかりながら、スプラッター映画にも ‘おもしろい’ 作品は、あり、私が、元祖ホラー映画のシンボルとする1974年製作の「悪魔のいけにえ」や 日本映画なら2011年製作のエロチックホラー「冷たい熱帯魚」などは、オリジナリティのユニークさで、大いに評価したいと思います。
a0212807_14340148.jpgサイコスリラーの名作なら 何と言ったってアルフレッド・ヒッチコック監督の1960年傑作「サイコ」、スタンリー・キューブリック監督の1980年作品「シャイニング」、ロブ・ライナー監督の1990年作品「ミザリー」、M・ナイト・シャマラン監督の1999年作品「シックス・センス」などは、必見のサイコスリラー映画の傑作です。
a0212807_14344562.jpg閑話休題、「カメラを止めるな!」を先日見ましたが、この映画に興味を持ったのは、東京のK's cinema(新宿にある作家性の強いマイナーな新作映画を上映する席数84のミニシアター)で単館上映(もう一館池袋「シネマ・ロサ」)したところ、何と35日間の上映期間中すべての回 満席であったこと、(K's cinemaは、カルト映画のファンが、a0212807_14345064.jpg多い)、さらに無名監督の映画を配給するアスミック・エースが、あっという間に全国200館で公開したこと、私の好きな映画評論家の一人、町山智浩(1962~、「トラウマ映画館」の著者、2004年の秀作「ホテル・ルワンダ」、2007年の怪作「ホット・ファズ」などにいち早く注目した慧眼を私は、評価) は、「カメラを止めるな!」を高く評価、監督・俳優養a0212807_14341577.jpg成スクール(シネマプロジェクト)出身で無名監督上田慎一郎(1984~)の初長編監督(=脚本・編集)作品への関心からでした。
上田監督は、自主上映のつもりだったのか 軽いノリで、それこそカメラを止めないで(長回しで)一気に(わずか8日間)撮影、製作費300万円の低予算で、正しくインディーズ映画の真骨頂を発揮しています。
a0212807_14345942.jpgあまり期待していなかった(予告編とスチール写真にまんまと引っかけられた)私は、上田監督の脚本、演出、編集にしてやられました。
映画は、‘劇中劇’で構成され、うれしいことに私が、期待していなかった事前予想は、見事に裏切られました。
a0212807_14350167.jpgプロットは、「早い・安い・質はそこそこ」だけが、取り柄の無名監督に、ゾンビ専門チャンネルを立ち上げるテレビ局は、開局記念の企画として30分のノーカット生中継のゾンビドラマ「ONE CUT OF THE DEAD」の制作を依頼、その製作物語です。
a0212807_14350393.jpgこの冒頭の(前半の)37分ワンカットのシーンは、正直くだらなくて稚拙そのもの(ハイテンションでトラブルだらけのお粗末なゾンビドラマ)ながら、見る者にそう思わせる上田監督の演出手腕が、お見事、上田慎一郎監督34歳のシニカルな人間観察と相俟って、ドタバタ・コメディのような人間ドラマ「カメラを止めるな!」は、秀逸でした。
a0212807_14351723.jpgこれまで無名の上田監督ならびに無名出演者たちすべては、次回作で評価が、定まりますので、ビギナーズ・ラックにならないよう研鑽奮闘して欲しいと思います。
このブロクに立ち寄られた方だけに、本当(ホンマモン)のスプラッターホラー・エログロ・ナンセンスの、最低最悪な(‥かどうかは、本人の趣味=嗜好の問題)映画を上映する「最低映画館」をご紹介しますが、病み付きになっても自己責任ですぜ。

by blues_rock | 2018-09-19 08:59 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)