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心の時空

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a day in my life

2018年 07月 07日 ( 1 )

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この5月、新作の「君の名前で僕の名を呼んで」を見て、シネマの世界でご紹介しようと書き始めたら、6月に「君の名前で僕の名を呼んで」を共同製作し脚本を書いたジェームズ・アイボリー監督(1926~、1996年秀作「サa0212807_07595540.jpgバイビング ピカソ」)が、1987年に撮った(脚本・監督)「モーリス」(4K)の上映を知り 私は、まだ見ていなかったので「モーリス」を見て書くことにしました。
「君の名前で僕の名を呼んで」、「モーリス」(4K)、さらに2005年の「ブロークバック・マウンテン」は、ホモセクシャル映画の秀作であると思います。
a0212807_07595878.jpg同性愛については、観念的にしか理解できない(ヘテロの)私ながら同性愛映画は、プロットが、ホモセクシャルであれ、レスビアンであれ、映画を演出する監督、出演する俳優や女優で見るようにしています。
ポルノ映画を撮るわけではないので、脚本の質も当然のことながら、監督の表現(演出)才能、それを受けて演じる俳優や女優の品性と美しさが、映画の良し悪しを決めるa0212807_08000294.jpg重要なキーポイントになります。
映画は、総合芸術! 同性愛映画を製作するときには、とくに細部にこだわるプロデュースセンス(神は細部に宿る)が、ないと、市中に出回る薄汚くゲスで愚劣なポルノ映画(まあ、これはこれで劣情を刺激するAVのひとつ)となるでしょう。
同性愛でもプラトニックな関係(ゲイでも)なら友愛・友情と呼び、これにスキンシップ(キス・全裸の抱擁・セックa0212807_08000607.jpgス)が、加わると男性の場合 ホモセクシャル、女性の場合 レスビアンと呼ばれ、同性愛カップルの「相思相愛」を理解できない異性愛カップルの男女(ヘテロセクシャル)にとって異次元の異常な「性愛関係」に想えるのでしょう。
その中間(ニュートラル)に両性愛(バイセクシャル)で偽装恋愛、偽装結婚している人たちもいて彼らは、それぞ
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家庭を持ち子供もいるようです。
だから私は、人間の棲む三千世界が、とてもおもしろく、映画製作のネタに事欠かないのだろうと思っています。
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このところノーマルなヘテロセクシャルの恋愛映画が、あまりにくだらなくつまらないので(と思えるので)性的な感動を刺激して欲しい私は、同性愛映画の秀でた作品を見るようにしています。
a0212807_08013686.jpg女性の同性愛映画なら2013年「アデル、ブルーは熱い色」、2015年「キャロル」、男性の同性愛映画であれば、1987年「モーリス」(2018年4K再映)、2005年「ブロークバック・マウンテン」、2018年「君の名前で僕の名を呼んで」は、いずれも秀作です。
a0212807_08014623.jpg今夜は、前述のとおり「君の名前で僕の名を呼んで」と「モーリス(4K)」をご紹介したいと思います。
1987年映画「モーリス」の脚本を書き監督であったアイボリー監督は、当初「君の名前で僕の名を呼んで」の脚本(アカデミー賞脚色賞受賞)を書き自ら製作・監督するつもりだったようですが、共同製作するイタリアのルカ・グァダニーノ監督(1971~)に監督は、すa0212807_08014334.jpgべて任せました。
二作とも同じアイボリー監督の脚本ながら映画の時代設定が、「モーリス」の100年前のイギリスと「君の名前で僕の名を呼んで」の現代(1983年)のイタリアとでは、ホモセクシャルへの社会環境が、大きく変化しているものの、やはり‘監督(演出)’の違いは、如実に出ています。
a0212807_08015126.jpg「君の名前で僕の名を呼んで」は、北イタリアを舞台に考古学教授の息子17歳の少年エリオ(ティモシー・シャラメ 1995~)と教授の助手で博士論文執筆中の24歳の青年オリバー(アーミー・ハマー 1986~)二人のひと夏(6週間)の耽美的な情感溢れる同性愛の恋模様を描いています。
a0212807_08015386.jpg息子の恋人オリバーが、去り、傷心の息子に父親の語りかける言葉は、慈愛に満ち、名脚本家 ジェームズ・アイボリー監督の面目躍如です。
アイボリー監督が、アカデミー賞脚色(脚本)賞を受賞したこともあり、1987年(31年前)に脚本・監督した秀作「モーリス」もまた ‘4K’(ウルトラHD=超高画質)で再公開されました。
a0212807_08020320.jpg映画の舞台(時代設定)は、同性愛が、重罪であった百年前1910年のイギリス、ケンブリッジ大学の学生モーリス(ジェームズ・ウィルビー 1958~)とクライブ(ヒュー・グラント 1960~)、そしてクライブと別れたあとモーリスの愛人となる下僕の青年アレックス(ルパート・グレイブス 1963~、1992年「ダメージ」に出演)の物語です。
a0212807_08020594.jpg徹底した男社会の旧い保守的なイギリス上流階級の子息令嬢たちの役割は、年頃になったら家柄の良い(高い爵位)階級の異性と社交界で知り合い結婚し家系と資産(家督)を守ることでした。
それに反する観念や意識、行動は、重罪で社会的身分の消滅と家系からの抹殺と身の破滅、時に死刑も科されていました。
a0212807_08022803.jpg異性愛(ヘテロ)であれ、同性愛(ゲイ)であれ、命がけの恋(=性愛)が、プロットの映画でなければ、面白くも美しくもありません。
そう云えば、今日ご紹介した同性愛映画の傑作・秀作は、いずれも美男・美女ばかり、美しさに感動する同性愛映画でなければ、見るに堪えられないのも確かです。

by blues_rock | 2018-07-07 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)