復元ではなく再生
江戸時代後期の 旧い塗椀を捨てると友だちが、云うので、ダメ!っと わんさか貰いました。
再生を続けながら、モノ(道具)から伝わる江戸期の無名の木地師、塗師たちの匠の技(センス)に驚き、それを手の中で知る至福のひと時です。
残念ながら大事にされ過ぎ、長い間 使用されていなかったため、乾燥による 漆の劣化(ひび、き裂、剥離)が、散見されました。


では、全部もらってくれと依頼され、江戸時代の元号(失念しました)が、墨書きされた大箱ごと引き受けました。
金継ぎ仲間に お裾分けし、中でも骨董好きは、元号記載の 古い傷んだ大箱が、欲しいと持ち帰りました。

私の元に残った 20椀の疵を 仕分けし、復元には、塗師職人に依頼するしかなく、時間とコストが、掛かるので、江戸時代の木地と塗を生かし、私の手で 再生することにしました。
by blues_rock
| 2025-08-04 00:44
| 金継ぎと古陶/漆と蒔絵
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