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心の時空

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a day in my life

復元ではなく再生

江戸時代後期の 旧い塗椀を捨てると友だちが、云うので、ダメ!っと わんさか貰いました。
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ひび、剥離など 疵が、多く、復元は、ムリなので、昔の匠の木地と塗を生かし、再生することにしました。
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再生を続けながら、モノ(道具)から伝わる江戸期の無名の木地師、塗師たちの匠の技(センス)に驚き、それを手の中で知る至福のひと時です。
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残念ながら大事にされ過ぎ、長い間 使用されていなかったため、乾燥による 漆の劣化(ひび、き裂、剥離)が、散見されました。
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友だちは、廃棄すると云うので、それは、ダメ! 疵は、あるけど、塗り椀の腰が、これほど 厚い木地は、珍しく素晴らしい、こんな多用途塗り椀は、今製作されてないと推うと アドバイスしました。
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では、全部もらってくれと依頼され、江戸時代の元号(失念しました)が、墨書きされた大箱ごと引き受けました。
金継ぎ仲間に お裾分けし、中でも骨董好きは、元号記載の 古い傷んだ大箱が、欲しいと持ち帰りました。
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私の元に残った 20椀の疵を 仕分けし、復元には、塗師職人に依頼するしかなく、時間とコストが、掛かるので、江戸時代の木地と塗を生かし、私の手で 再生することにしました。
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木地は、腰回りが、ぶ厚いのに持つ手に軽く、熱伝導への 耐久性に優れているので、コーヒーやお茶、お汁粉など多用途の使用が、可能なので、糸島で秋開催のマルシェで販売しようと思います。
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by blues_rock | 2025-08-04 00:44 | 金継ぎと古陶/漆と蒔絵 | Comments(0)
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