放浪の画家 ピロスマニ シネマの世界<第1259話>

グルジア(ジョージア)を代表する画家 ニコ・ピロスマニの人生を描いた伝記映画「放浪の画家 ピロスマニ」が、デジタル・リマスターされカラー映像となり公開されました。

製作は、1969年で 公開当時、グルジアが、ソ連邦の構成国であったため ロシア語で公開されました。
デジタル・リマスター版は、ピロスマニの母国語である グルジア語で製作されましたので、叙事的な映像と相俟っ

て ピロスマニの絵画が、87分の動画(映画)になったようです。
脚本・監督は、グルジア(ジョージア)の ギオルギ・シェンゲラヤ(1937~2020)で、「放浪の画家 ピロスマニ」は、

シェンゲラヤ監督 32歳の時の作品です。
ロシア革命の前夜、ピロスマニ(アフタンジル・ワラジ、1926~1977、画家)は、一杯の酒を得るため 画材をかか

え 放浪しながら店の看板や 酒場(バー)の壁に掛ける絵を描きながら 日銭を稼ぎ、放浪する日々を送っていました。

ある日、ロシアから来た画家の眼に留まったことで 少しずつ注目されるようになります。
やがて、ピロスマニは、画家として認められていきますが、彼は、酒場で見た踊り子の マルガリータ(アッラ・ミン

チン、プロファイル不詳)に恋をしました。
その報われない恋が、ピロスマニをさらに孤独な暮らしへ追い込んでいきます。

このことを歌ったのが、シャンソンの「百万本の薔薇」です。
映画「放浪の画家 ピロスマニ」の映像と音楽は、荒涼としながらも グルジアの自然豊かな山河や 集落、祭に集

う村人たちの音楽と 彼らが、酒を飲み語り合う酒場の光景は、叙事詩のように美しく表現され、画家ピロスマニが、描いた絵画と同じ世界です。

(ピロスマニの作品)


(ピロスマニを演じた画家 アフタンジル・ワラジの作品)