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心の時空

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美と殺戮のすべて(ドキュメンタリー)  シネマの世界<第1245話>

美と殺戮のすべて(ドキュメンタリー)  シネマの世界<第1245話>_a0212807_09080320.jpg著名な女性写真家 ナン・ゴールディン(1953~)は、姉の死をきっかけに 10代から写真家の道を歩み始め、自分自身や家族、友人のポートレートや、薬物、セクシュアリティなど 時代性を反映した作品を発表、写真ファンの 心を掴みました。
病気とオピオイド中毒から回復すると自分自身が、陥った 酷いオピオイド中毒を告発、簡単に処方される オピオイド系(ケシ) 鎮痛剤の実態の改善と 中毒患者救済のための 団体「PAIN」を設立、医療用麻薬 オピオイド蔓延の責任を追及する活動を始めました。
そして、オキシコンチンを販売する大手製薬会社 パーデュー・ファーマ社と そのオーナーである大富豪サックラー家、そしてサックラー家から 多額の寄付を受けた芸術界(とくに美術館)の責任を追及しました。
ナン・ゴールディンは、自分の作品が、展示されている世界の美術館、メトロポリタン、グッゲンハイム、ロンドンの美術館に、大富豪 サックラーの
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名前の入った展示室が、あることから、世界の著名な美術家や 活動を支援する市民を巻き込みながら、美術館の中で、ゲリラ的にサックラー家を告発する活動を行いました。
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その全貌と成果を記録したのが、このドキュメンタリー映画「美と殺戮のすべて」です。
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監督は、ローラ・ポイトラス(1964~)、写真家 ナン・ゴールディンに密着、「オピオイド鎮痛薬」を巡り、その危険性を隠して、巨額の利益を上げた製薬会社の オーナーである大富豪サックラー 一族の責任追及に立ち上がった
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ナン・ゴールディンと オピオイド中毒患者救済のための団体「PAIN」の闘争の日々を記録しています。
サックラー 一族の裁判では、被害者に 巨額の和解金を支払うのと引き換えに、創業者一族の 民事責任を免除
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する合法性(司法取引=和解)が、現在、焦点になっていて、アメリカの連邦最高裁判所は、今年 2024年の夏までに判決すると予想されています。

by blues_rock | 2024-06-27 09:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(1)
Commented by blues_rock at 2024-06-28 12:28
6月27日のサイトニュースによると、アメリカ連邦最高裁判所は、サックラー創業者一族を不当に保護するとして和解を却下しました。
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