
7月の糸島金継ぎスタジオのワークショップは、昔から木工家や木細工職人が、自然染料として使ってきた「鉄触媒(鉄漿=お歯黒)作り」をしました。

1.材料 = 鉄(鎖か釘などの鉄)、食酢
2.道具 = バケツ・鍋・コンロ

3.作り方
① 食酢に鉄を一晩漬けておく。
② 鉄を引き上げ、食酢に水を少し加え、鍋(中火)で30分くらい煮詰める。
③ 水分が、半分くらいになっていたら火を止めて冷ます。
④ コーヒーフィルターで鉄漿を濾して不純物を除く。
⑤ 容器に移す。
⑥ 刷毛で 鉄漿を木地に塗る。
⑦ 木地の種類と 鉄漿の加減を調整しながら ウェスで拭く。
⑧ 吸込みの良い木地は、塗るだけで可。
⑨ 乾かして 木地の染まり具合で 鉄漿の濃度を調整し、再度塗るか、ウェスを濡らして拭く。

塗り終えて一時間くらいしたら、木地に含まれる タンニンを鉄の成分が、触媒する(ケミストリーする)ことで、木地を光沢のない薄墨色に(黒く)染めますので、有機の自然染料として普段使いの木地の日用品や台所まわりの調理用品、食器類などに活用できます。
余談ながら、江戸時代の既婚女性は、お歯黒をしていましたので、明治時代、政府に招かれ来日した外国の学者が、日本の旧い風俗を調査研究すると、江戸時代の既婚女性には、虫歯や 歯槽膿漏の女性が、少なかったと論文を発表しています。