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心の時空

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a day in my life

認知症の予防には、感受性(感動する心)が、最良の薬

認知症は、発症すると 治らない不治の病(脳細胞劣化による脳機能不全の病気)ですが、家族や 回りの人の早い気付きで治療を行い、認知症対象療法の薬で、病気の進行を緩慢にすることにより 自宅を離れず、つまり 最晩年を施設入居せずに 人生を全うすることは、可能です。
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認知症は、ある日突然、発症するわけではなく、40代、50代でも、すでにその予兆が、顕れている人もあり、門前の小僧の私の目からも見てとれます。
一番端的に顕れるのは、‘目’と‘喜怒哀楽’の 初期周辺症状で対処せずに放置しておくと、やがて短期記憶障害や見当識障認知症の予防には、感受性(感動する心)が、最良の薬_a0212807_21161748.jpg害の症状が、表われ間違いなく 認知症と診断されるでしょう。
自分は、認知症にならない と 故なき過信をしている人が、最も危ないと 私は、思います。
認知症になりたくなかったら、早くから(若い頃から)感受性を豊かにしておくと良いでしょう。
感受性とは、感動する心のことです。
「人生は、聴いた音楽と見た芸術、そして出会った人で作られていく」と何かで読みましたが、老いていく自分に 見えてくるのは、進化する自分か、劣化していく自分か どちらかの 二つに一つで、今のままなどありえません。
老化とは、必ず死ぬ不治の病なので、迎え撃つ覚悟(魂=感受性)が、あれば 恐くありません。
私は、近くの ‘高齢者在宅通所介護事業所 森の家’で、隔週ながら 火曜日と金曜日の午後 働いています。
認知症の予防には、感受性(感動する心)が、最良の薬_a0212807_21162376.jpg常勤で 5年、非常勤 5年を合わせた 10年間の ここでの知見(経験)は、「自分を認識できることの大事さ」を認知症の方々に囲まれた現場で学びました。
高齢者介護事業名は、長ったらしい名前ですが、要は、認知症高齢者の皆さん方が、自宅から通所されるデイサービスと必要に応じ 時には、宿泊可能な ショートステイ施設が、私の働く職場で、私の担当は、火曜日午後の絵画の時間(こちら)と 金曜日午後の俳句の時間(こちら)です。
今夜、拙ブログに掲載した絵は、7月7日 火曜日午後の絵画の時間に 当日通所され、絵画に参加された皆さんが、A4サイズの画用紙にデッサン用の太鉛筆で 花瓶の紫陽花を描いた絵です。
いつもは、水彩画ですが、この日は、皆さん方に 私から課題を与え、クレヨン大の太鉛筆で「色の見える紫陽花を鉛筆で画用紙に書いてください。」とお願いしました。
認知症の予防には、感受性(感動する心)が、最良の薬_a0212807_21325475.jpg皆さん方は、全員80代後半から90代前半の 認知症を患う方々で、当施設に見えるまで 絵を一度も描いた経験のない方もおられ、ほとんどの方が、絵を描いたことなどないと思います。
されど、感受性と絵を描く感動(喜び)あれば、こんなすばらしい名画が、生まれるのです。
絵に必ず自筆で大きくサインをしてもらうのは、一時間もすると自分の描いた絵が、分からなくなるか、絵を描いたことすら忘れられるからです。
絵の時間が、終了し、三時のお茶と併せた合評会で「良い絵が、描けましたねえ。」と その絵の作者の方に声をかけると 「えっ!? 私が、描いたの? 私は、絵を描いてないよ。」と想定内の返答です。
認知症の予防には、感受性(感動する心)が、最良の薬_a0212807_21325684.jpg私が、「そお? このサイン、だれのかなあ‥」と ご本人に見せると 「あーっ、私の字だ!」と素っ頓狂な声で答えられ、居合わせた一同大笑いです。
感受性(=感動する心)と笑顔、そしてコミュニケーション能力あれば、認知症なんて 平気、平気、恐れるに足りず、この病気で 命まで奪われることは、ありませんから。

by blues_rock | 2020-07-09 00:09 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
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