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心の時空

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a day in my life

恋人たち   シネマの世界<第963話>

世の中の つまらないこと に囚われると 自分の大切な時間を削り、大事なことが、疎かになるので、不毛な時間は、断捨離して人生を無駄にしないよう楽しいことだけ記事にしようと大いに反省しました。
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1958年、フランスの新進気鋭26歳の映画監督であったルイ・マル(1932~1995)が、当時恋人であった女優 ジャンヌ・モロー(1928~2017、マル監督より4歳年上で30歳ながら 実に美しい!)を主演女優としてキャストし、前恋人たち   シネマの世界<第963話>_a0212807_00130955.jpg年の1957年、監督デビュー作品の「死刑台のエレベーター」に続いて撮ったロマンス映画「恋人たち」(原題「Les Amants」愛人たち)は、アラサーの ‘女盛り’ に入ろうかという女優 ジャンヌ・モローの美しさを堪能するための映画です。
ストーリーは、ジャンヌ・モローが、演じる奔放な恋多き女 ジャンヌの情事を描き愛人役 3人の男性俳優など刺身の端(つま)みたいなものです。
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モノクロ映像が、とにかく秀逸で、ルイ・マル監督は、ジャンヌ・モローの クローズ・アップを何度も長回しで撮り、そのシーンの数々(=シークエンス)を見ると、恋人(La Amant ラマン)のジャンヌ・モローに ぞっこんだったこと
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が、良く分かります。
ルイ・マル監督は、1957年長編映画デビューの「死刑台のエレベーター」が、斬新な映像と音楽でサスペンス、恋人たち   シネマの世界<第963話>_a0212807_00141220.jpg1958年の「恋人たち」では、メロウなロマンス映画を、1960年の「地下鉄のザジ」が、カラー映像でシュールなスラップスティック・コメデイを、そして1963年の「鬼火」では、エリック・サティの音楽をバックに アルコール依存症の男が、自殺するまでの沈鬱な2日間を「地下鉄のザジ」のカラフルな映像から一転、トーンを抑えたモノクロ映像で撮りました。
恋人たち   シネマの世界<第963話>_a0212807_00142504.jpg「恋人たち」の劇中、主人公の恋多き女ジャンヌが、「恋は、眼差しから生まれる」と語る台詞は、この映画にぴったりの 粋な言葉です。
ジャンヌ・モロー ファンの方に、こっそり耳打ちすると映画後半、映画 1時間4分くらいのとき、主人公のジャンヌが、髪を梳くシーンでジャンヌ・モローの自然のまま処理されていない腋毛を見て私は、そのセクシーさに感動(陰毛が、
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見えるより感動)しました。
若い考古学者の恋人とのベッドシーンでも、ルイ・マル監督は、恋人ジャンヌ・モローのキュートな乳房を撮って
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ファンサービス(マル監督にその気はないのでしょうけれど)しています。
映画冒頭から劇中にサウンドトラックとして流れる若いブラームスが、14歳年上の愛する女性クララ・シューマン恋人たち   シネマの世界<第963話>_a0212807_00143531.jpg(ブラームスが、尊敬した師シューマンの妻、たぶんプラトニック・ラブであったろうと推察)に捧げたという弦楽六重奏変奏曲で奏でられるヴィオラの美しくも激しい旋律は、そっくりそのままルイ・マル監督のジャンヌ・モローへの一途な恋心を表わしているようでした。 (上写真 : 撮影でカメラを点検する若い頃のルイ・マル監督)

by blues_rock | 2019-07-31 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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