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心の時空

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王羲之の心

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‘行書体の祖’王羲之(303~361)は、「書」を芸術にまで高めた書家として、夙(つと)に有名、普遍の存在です。
王羲之の心_a0212807_08310587.jpg古代の中国のみならず日本でも奈良時代よりすべての書家が、王羲之の書を御手本にしてきたと伝わります。
過って古代中国(隋から清まで)の王朝に仕える科挙(高級官僚の雇用試験)では、王羲之の書体で答案しないと不合格だったそうです。
さて、私は、刻苧で直した古唐津茶碗に「心」の高蒔絵をしたいと王羲之の書から‘心’の漢字を探しましたら、二つの異なった書体の「心」を発見しました。
王羲之の心_a0212807_08305334.jpg
一つは、行書体で、もう一つが、草書体と思われます。
王羲之の心_a0212807_08310866.jpgまず一つ、王羲之の行書による「心」を‘青貝と梨子地銀’直しの古唐津茶碗(武雄系古唐津茶碗)に高蒔絵(初高蒔絵作品です)しました。
もう一つの草書の「心」は、‘呂漆塗立て’直しの古唐津茶碗(古山瀬窯茶碗)に高蒔絵しようと思っています。

by blues_rock | 2019-03-03 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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