久しぶりの金継ぎ ~ 偏漆狂あるいは変漆者の業(ごう)
漆に囚われ寝ても覚めても 食事していても プールで游いでいても、漆のことばかり考えています。
漆の女神は、私のファムファタル、まるで偏漆狂あるいは変漆者のようで我ながら いささか呆れています。
好きな映画を見る時間も今、漆作業の工程に費やす時間捻出のため少し抑制しています。
金継ぎに夢中になっているころ ‛金継ぎしたくなる器’を見ると無性に壊したくなる衝動に襲われたものですが、
今は ‘金継ぎする価値のある器’ (=ここが肝要)を直したくなるくらいの微熱まで解熱しました。
その分、漆塗りは、木目麗しい(=漆の語源)素材が、目に入ると街なかでも ひと様のウチでも 無性にその素材に
漆を塗りたく(あるいは漆で拭きたく)なるようになりました。
地獄に墜ちるなら 漆地獄が、いいなあ。
11月から町屋ハコザキの金継ぎ工房へ移り、私のファイナル課題である ‘蒔絵’ に挑戦しています。