ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

質 屋(前編)  シネマの世界<第900話>

a0212807_12232928.jpg「シネマの世界」を書き始めて7年半、今夜は、第900話記念としてアメリカ映画の名匠シドニー・ルメット監督(1924~2011)が、1964年に撮った傑作「質屋」を紹介いたします。
拙ブロク「シネマの世界」は、私が、見て感動した新作映画やこれまで見た映画で、傑作・秀作と思う作品を選び、映画ファンの方々と感動を共有したい優れた映画、何度も見ている名作、もう一度見たい旧作などその見どころを私の個人的な映画評を加えて書いているものです。
映画ジャンキーの私ながら ‘好き嫌い’ はげしく、ゴマンとある映画の中で私が、見ようと思う映画、見た映画は、ほんのわずかで、つい見てしまい、見なきゃよかった!と時間の無駄を後悔するハズレ映画も結構あります。
映画は、1893年にアメリカの発明家エジソンが、箱をのぞき込むキネトスコープ型を発明、それを見たフランスのリュミエール兄弟は、創意工夫し1895年現在(いま)のスクリーンに映すシネマトグラフ型を発明しました。
それから120年、映画の歴史は、まだ始まったばかりです。
その120年の間に膨大な数の映画が、製作されるも私の見た映画は、そのほんの一部で、その数などたかが、知れています。
a0212807_12241611.jpg時おり、「どんな映画を見ていますか? どんな映画が、好きですか?」と人から質問されますが、即答できず、監督・脚本・俳優 ‥ 撮影監督・音楽監督、美術(プロダクション・デザイン)やロケ地(ライン・プロデュー)などの話を始めると質問者は、もういいです!というような表情になるので、この人に映画の'すばらしさ'を語っても時間のムダとすぐに止めます。
「シネマの世界」は、私自身のため、やがて認知症を患う(後期高齢者の半数以上は、認知症か認知症初期症a0212807_12235920.jpg状を患う)であろう自分を予想し映画狂であった自分が、どんな映画を見ていたのか記憶の代わりに書き残しているブロクです。
閑話休題、シドニー・ルメット監督と云えば、何といっても1957年の記念すべき名作「十二人の怒れる男」が、まず挙げられます。
他に私の好きな作品をいくつか挙げるなら名優アル・パチーノを主演に撮った1973年作品の「セルピコ」および1975年作品「狼たちの午後」、そしてルメット監督の遺作となった2007年作品「その土曜日、7時58分」あたりが、a0212807_12243283.jpgすぐに頭に浮かびます。
「質屋」は、アメリカン・リアリズムの象徴のような作品で、この後に続く「俺たちに明日はない」などのアメリカン・ニューシネマの先駆けと云えなくもありませんが、映画のプロットに旧体制に対するアンチモラルや反体制へのテーゼは、ありません。
主人公の年老いたユダヤ人ソル・ナザーマンは、ニューヨークのスラム街で質屋を営んでいますが、頑(かたくa0212807_12244100.jpgな)に心を閉ざし、世の社会の出来事一切に無関心で、まわりの人たちとの世間話も拒絶していました。
彼は、「どんな人間も平等にクズ。 私は神を信じない。 芸術も科学も政治も哲学も信じない。」と感情の交流(コミュニケーション)をにべもなく拒否していました。 (後編に続く)

by blues_rock | 2018-11-27 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)