伝説のロックバンド‘クイーン’のリード・ボーカル(楽器は、ピアノ・ギター) フレディ・マーキュリー(1946~1991没、エイズ発症により気管支系肺炎で病死、享年45歳)の伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が、11月9日公開を
前に11月8日夜、IMAXプレミアム・レイトショウとしてキャナルの映画館で上映され私は、居ても立ってもおられずに出かけました。
IMAXの大画面と大音響で聴く「クイーン」のすばらしいこと!心底、感激しました。
この音源は、クイーンのパフォーマンスのようでフレディが、ピアノを奏で「♪ママァ、ウゥウー」と歌うと、
「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞のシリアスな意味と相俟って涙もの、もういけません。
映画の中で再現される1985年ライブ・エイドでクイーンが、演奏するのは、「ボヘミアン・ラプソディ」、「レディオ・ガガ」、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、「伝
説のチャンピオン」など代表曲にして名曲ばかり、クイーンファンならずともロックファン必見の映画です。
ちなみに、いま女性のロックミュージシャンで最高のエンターテイナーと評されるレディー・ガガの名前は、クイーンの名曲「レディオ・ガガ」に由来しています。
主人公のフレディ・マーキュリーを演じるのは、ラミ・マレック(1981~、2013年秀作「
ショート・ターム 12」新人スタッフのネイト役)で、まるでフレディ・マーキュリーが、憑依しているかのような熱演を見せてくれます。
名ギタリストで天体物理学博士でもあるブライアン・メイ(1947~、ピックではなくコインで弾く個性的なギターが、特徴)をグウィリム・リー(1983~)、ドラマーでコーラス
のハイ・キー(ファルセット)を担う ロジャー・テイラー(1949~)をベン・ハーディ(1991~)、メンバー最年少ながらバンドにクールな存在感を示すベーシストのジョン・ディーコン(1951~)をジョセフ・マッゼロ(1983~、1993年「ジュラシック・パーク」で子役出演)と、まだ無名に近い俳優たちながら、それぞれ名演しています。
ラミ・マレックが、演じるクイーン初期の髪の長いフレディ・マーキュリーは、どちらかというとローリングストーンズのミック・ジャガーに似ていて、髪を短くしたフレディ・マーキュリーになるとまるで憑依したようにそっくりでした。
私は、グウィリム・リー演じるブライアン・メイが、そっくりなのにも驚きました。
フレディ・マーキュリーは、インドからの移民を親に持つパキスタン系イギリス人の若者で空港の荷役仕事をするナイーヴな青年が、やがて人気ロック・ミュージシャンになるもその栄光は、彼の人生に暗い影を落とし心の闇も深くなり孤独に苛まれ苦悩します。
フレディの精神と肉体は、次第にアルコールとドラッグに蝕まれ、彼のバイセクシャルな(ゲイである)性癖により
HIVに感染、そして気管支系肺炎のエイズにより1991年11月24日に亡くなりました。
フレディ・マーキュリーの元恋人で、終生彼の親しい友人であったメアリー・オースティン役のルーシー・ボーイントン(1994~)、最後の恋人(パートナー)であったジム・ハットン役のアーロン・マカスカー(1978~)も脇で好演しています。
現在公開中の「ボヘミアン・ラプソディ」は、音楽総監修をブライアン・メイとロジャー・テイラーの二人が、担当しているのでライブの臨場感(‛クイーン’サウンドのリアリティ)たるや すばらしく、クイーンファンならずともロックファンにも感涙ものです。