ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

中国のジャ・ジャンクー監督に 福岡アジア文化賞大賞  シネマの世界<第879話>

a0212807_09375071.jpg私の好きな中国の映画監督ジャ・ジャンクー(賈樟柯、1970~)が、「第29回福岡アジア文化賞」の大賞を受賞、慶賀の至りです。
ジャ・ジャンクー監督は、現在48歳ながら才能・品格ある名匠として中国最高の映画監督です。
先輩の名監督として1993年「さらば、わが愛/覇王別姫」(カンヌ国際映画祭パルムドール受賞)のチェン・カイコー(陳凱歌、1952~)、1999年「初恋のきた道」(ベルリン国際映画祭審査員特別賞=グランプリ)のチャン・イーモウ(張芸謀、1950~)が、いるもののa0212807_09375356.jpg今では、中国共産党独裁政府におもねる凡な監督に成り下がりました。
私が、見たジャ・ジャンクー監督の作品は、2000年「プラットホーム」(ヴェネツィア国際映画祭新人賞)、2002年「青の稲妻」、2004年「世界」、2006年「長江哀歌」(ヴェネツィア国際映画祭グランプリ)、2008年「四川のうた」、2013年「罪の手ざわり」(カンヌ国際映画祭脚本賞)、2015年「山河ノスタルジア」です。
a0212807_09382452.jpgジャンクー監督の糟糠の妻(言い回しが古いかな)にして名女優の趙濤(チャオ・タオ、1977~、上写真の左)が、すべての作品に主演または準主演でキャストされ、その役に成り切った秀逸な演技を披露しています。
世界の映画人が、認めるジャ・ジャンクー監督の名作のうち2006年の「長江哀歌」と2013年の「罪の手ざわり」は、中国国内では、庶民(人民)の苦悩や貧困の現実など社会の底辺に喘ぐ人々の姿をリアルに描いているので、都合の悪い表現を弾圧する中国共産党の支配下にある中国政府の命令で‘上映禁止’ になりました。
今年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し世界中の名監督や名優・名女優の皆さん方が、絶賛した「万引き家族」(続編)は、日本社会の底辺に潜む現実と貧困(アベノミックスの矛盾と弊害)に起因する‘万引き’という犯罪をa0212807_09382783.jpg世界に知らしめたという自民党忖度政府の反感で祝辞のコメントすら表明しませんでした。
このことをカンヌ国際映画祭の主催国フランスの世論は、日本の文化レベルの低さを‘せせら嗤い’ました。
日本のいち映画ファンとして、恥ずかしいなあ。

by blues_rock | 2018-09-21 09:21 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)