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心の時空

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愛を綴る女  シネマの世界<第851話>

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フランスの名女優 マリオン・コティヤール(1975~、1998年「TAXi」 出演時23歳 美しい、2007年「エディット・ピアフ 愛の賛歌」でアカデミー賞主演女優賞受賞)も今や43歳、二児の母親にしてこの美貌、まったく驚きです。
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監督は、アルジェリア出身の女優(1981年「愛と悲しみのボレロ」に出演)でもあるニコール・ガルシア(1946~、2010年監督・脚本の「海の上のバルコニー」は、秀作)です。
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この2016年フランス映画の日本公開タイトルを「愛を綴る女」にしたのは、女性として絶頂期にあるマリオン・コティヤールの美貌を日本の映画ファンに印象付け観客動員数を増やすためなのでしょうが、映画のプロットからa0212807_18165673.jpgするとトンチンカンそのもの、原題「Mal de pierres(石の病い=結石)」の意味深長なタイトルのほうに、この映画の主題である ‘幻想と真実の愛’ は、表れています。
撮影が、ベルギーの撮影監督 クリストフ・ボーカルヌ(1965~、2017年「永遠のジャンゴ」)、音楽監督は、イギリa0212807_18160626.jpgスの作曲家ダニエル・ペンバートン(1977~、2017年「モリーズ・ゲーム」)で、ガルシャ監督のミステリアスな演出に呼応するようなボーカルヌ撮影監督の映像とペンバートン音楽監督の音楽も秀逸です。
a0212807_18170011.jpg南フランス小村の美しい村娘 ガブリエル(マリオン・コティヤール)は、妄想癖が、あり恋する相手構わず、自作のエロティックな詩をラブレター代わりに届けていました。
ガブリエルは、最愛の理想の人との結婚を夢想しながらも発作性ヒステリー症と、腎臓結石(Mal de pierres)のa0212807_18171067.jpg持病があり、ガブリエルの奇行と併せ、婚期を逸していることから両親は、彼女の将来を心配し、ガブリエルに好意をもち彼女にやさしく接するスペイン人の正直者ジョゼと無理やり結婚させました。
a0212807_18162933.jpg夫となったジョゼ(アレックス・ブレンデミュール 1972~、2017年「永遠のジャンゴ」に出演)は、妻のガブリエルに愛情深く、献身的に尽くしますが、ガブリエルは、結婚したその日、ジョゼに「あなたを絶対に愛さない。」と強く言い放ちました。
a0212807_18171247.jpgある日、ガブリエルは、持病の腎臓結石発作を起こし、治療(湯治)のためアルプス山麓の療養所へ送られました。
そこで、ガブリエルは、インドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ中尉(ルイ・ガレル 1983~、2001年「これが私の肉体」、2016年「プラネタリウム」)と出遭いました。
a0212807_18172038.jpgここから、チャイコフスキー「舟歌」のピアノの調べ(劇中何度も流れる)にのってミステリアスで幻想的 かつエロティックな愛の物語が、展開していきます。
エキセントリックなガブリエルを演じるマリオン・コティヤールの変幻自在な演技と美しさ、感情を顔に出さずストイックな表情で地味なジョゼを演じるアレックス・ブレンデミュール、二人のコントラストが、じつに見事、ガブリエルとジョゼ夫婦の17年間を描いた愛の軌跡(君に生きて欲しくて)は、愛の真髄かもしれません。

by blues_rock | 2018-06-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)