新年の抱負(というほどのこともありませんが)
遊戯とは、文字どおりお遊びのこと ‥ お遊びに0.5グラム5千円もする純金の粉を使って古陶磁器の修理をするなんてバカじゃないのか!? そんな費用をかけるくらいなら新しいものを買えばいいではないかと旧友が、私に言います。
さもありなんと思うものの高価でも新しい陶磁器のワレやカケに私の関心は、なくせっせせっせと壊れた古陶磁器類を探しながら金継ぎしています。
これまで金継ぎ作業の合間に、我流も我流、漆芸知識と技術のない私は、無手勝手に漆を塗り思いつくままに出鱈目な漆遊びをしてきました。 (下写真 : 八角入子塗り鉢四枚を現在修理中、最上段の一枚がやっと終了)
二、三年前から手持ちの高台のある古唐津の陶片すべてを刻苧(こくそ)で復元するも漆芸の加飾法が、まるで分からず、いくつかを梨子地銀を蒔き摺り漆で直してきたものの自己満足から遠く蒔絵をしようと思い立ちました。
私は、ご迷惑省みず金継ぎ工芸会の講師で蒔絵名人の方に勝手に私淑し‘蒔絵の追っかけ’(真似事)をしてみましたが、ちゃんとした蒔絵の知識と技術のない私にとって「道のり険しく、また山も高い」ことを知りました。
蒔絵への挑戦にヘタリ込んだ私は、昨年春から ワン&オンリーの陶胎茶碗 を創りたいという妄想にとり憑かれ、玄洋窯主人の冨永陶工に私淑、茶道知らずの茶碗好きの素人作陶に、根気よく付き合っていただいています。
昨年秋からは、心機一転、博多漆芸研究所の門をたたき漆工芸の専門家お二人に師事、蒔絵も含み漆芸すべてを学びたいと‘自己満足への道’を歩き始めました。
まあ、それが、私の新年の抱負と言えば、抱負ながら、どこまで辿りつけるか ‥ 行ってみたいと思います。