美しさと哀しみと シネマの世界<第601話>

映画「美しさと哀しみと」の原作者川端康成は、婦人雑誌「婦人公論」に1961年から1963年まで原作であるこの

小説の大まかなあらすじは、中年小説家大木と24年前に彼が、愛した16歳の少女で女流日本画家となった音子、音子の内弟子にして同性愛のパートナーで小悪魔のような激しい気性をもつ若い女流画家けい子、この三

川端康成は、この「けい子」のイメージを当時18歳の新進女優「加賀まりこ」に投影(モデル)して書いています。

映画が、完成(クラックアップ)したとき、加賀まりこ(1943~)22歳、和製ブリジット・バルドーと称され‘小悪魔’と呼ばれていました。

他の二人の主人公、小説家の大木と日本画家の音子が、セクシーではなく残念ながらミスキャスト、大木役を名優三國連太郎、音子役に篠田監督夫人の岩下志麻か岡田茉莉子をキャストして男と女の色気があれば、

名作曲家 武満徹(1930~1996 日本でいち早くビートルズの音楽性を高く評価した作曲家)の音楽が、前衛的で秀逸でした。
左写真は、川端康成のファム・ファタル伊藤初代との婚約記念写真(初代当時15歳)です。この後、初代の心変わりで (川端康成は、初代から非常が起きたので婚約を解消するとの別れの手紙を受け取る) 失恋するも忘れられず苦悶、川端康成の初期小説には、「伊豆の踊子」ほか多くの小説に初代の面影を求めた聖処女の少女が、登場しています。

