春の俳句会
91歳の女性、介護度Ⅲ、認知症の短期記憶障害が、顕著ながら若いときに学んだ知識、身に付けた教養など当時の記憶は、抜群で、私の連珠(五目並べ)の宿敵でもあります。
高齢者介護施設「森の家」で、私が、担当しているのは、毎週火曜日午後開催の絵画教室と金曜日午後の俳句教室、この二つです。
明 る さ は 水 仙 の 花 庭 の す み
90歳の女性、介護度Ⅰ、いつも穏やかに微笑まれ、どこに認知症が‥と思う老婦人です。
俳句会に参加した高齢者の方々が、当日その場(俳句教室)で捻られた秀句(佳作)を大判用紙(模造紙)に書いてホールの壁に貼り紹介するのが、私の仕事です。
如 月 の 雪 に 椿 の 落 ち に け り
拙句、未だ介護度0ながら早や予兆あり、視力・聴力・思考力・感受性の衰えが、このところ顕著です。
今夜ご紹介した二句の作者は、認知症ながら俳句の時間になると健常者や若者が、足元にも及ばない知性あふれる優れた俳句を発句されます。
これからもにぎやかで楽しい句会にしたいと思います。