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心の時空

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ベンガラ色漆継ぎ‥甕と壺

ベンガラ色漆継ぎ‥甕と壺_a0212807_16304168.jpgうんすい(高さ29㌢・胴径25㌢・口径15㌢、上野の焼酎甕と推察)の注ぎ口が、タテにポッキリと折れ、口先の1㌢は、破片もなく欠損していました。
口縁にも数か所、カケとキズがあり、まずパテとサビ漆で形を整え、呂色漆の塗りと水砥ぎを繰り返し、指先の感触が、まわりと違和感なくスムーズになるまで砥ぎました。
仕上げにベンガラ色漆を塗り、室(ムロ)で乾かし‘注ぎ口付き水甕ベンガラ色漆継ぎ’が、完成しました。
備前の壺(高さ20㌢・胴径17㌢・口径12㌢)は、知人から手を滑らせ取り落としたので反り口が欠け(と胴の一部に少しヒビ)ので何とかならないかとの依頼でした。
ベンガラ色漆継ぎ‥甕と壺_a0212807_16375179.jpg壺の形、緋色と胡麻(ゴマ)の景色、ヘラの筋目もなかなか良いので、備前壺の雰囲気を壊さないよう‘ベンガラ色漆継ぎ’にしました。
生漆(キウルシ)で欠片(カケラ)を繋ぎ、欠損した部分には、サビ漆で形を整え、注ぎ口付き水甕と同じ工程で仕上げました。
by blues_rock | 2015-06-02 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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