りんごの唄
3月1日(日)日本経済新聞の社会面記事にありました。
私の働く高齢者介護施設でも毎日の‘歌の時間’に良く「りんごの唄」を歌います。
私は、「りんごの唄」が、好きなのでカスタネットか タンバリンを片手に参加しています。
「りんごの唄」(作詞 サトウハチロー、作曲 万城目 正、歌 並木路子)が、敗戦直後の1945年秋に発表されるや大ヒットしました。
当時24才の並木路子は、戦争で父と兄、東京大空襲で母、さらに特攻隊員の恋人を亡くしていますので最初は、明るく歌えなかったそうです。
作曲した万城目 正は、「辛く悲しいのは、あなただけではない。」と並木路子を励まして明るく歌うよう歌唱指導、こうして日本歌謡史に残る名曲「りんごの唄」が、誕生しました。
戦後70年、戦争で荒廃した焼け跡から生まれた「「りんごの唄」」が、東日本大地震で被災された方々の心を励ましていると思うと‘歌の力’の偉大さに感動いたします。
「りんごの唄」
赤いリンゴに 口びるよせて
だまってみている 青い空
リンゴはなんにも いわないけれど
リンゴの気持は よくわかる
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
あの娘よい子だ 気立てのよい娘
リンゴによく似た かわいい娘
どなたが言ったか うれしいうわさ
かるいクシャミも とんで出る
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
朝のあいさつ 夕べの別れ
いとしいリンゴに ささやけば
言葉は出さずに 小くびをまげて
あすもまたネと 夢見顔
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
歌いましょうか リンゴの歌を
二人で歌えば なおたのし
みんなで歌えば なおなおうれし
リンゴの気持を 伝えよか
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
楽曲もさることながら紙一枚の「ペラジャケ」のデザインも、いまの眼からすると新鮮でなりません。
お気に入りは「星の流れに」きょうの「リンゴの唄」同様、背景がしのばれます。
確かにレコード盤の溝に針を置くときの緊張感と溝を走る針の‥あの微かな擦れ音は、聴く者のハートをときめかします。
ダイハードさんお気に入りの「星の流れに」やさらに「カスバの女」の、あの哀愁にみちた微妙な情感は、EP盤でなければ表現できないかもしれません。
しっかし「マイトガイ・アキラ」こと小林旭のぶっ飛びようにはオドロキの連続、じゅうぶん平成の世に通用すると思われ(^@^;)