スルース シネマの世界<第310話>
監督は、イギリスの名匠ケネス・ブラナー(1960~ 2009年「パイレーツ・ロック」)、脚本がイギリスのノーベル賞作家ハロルド・ピンター(1930~2008 不条理演劇を得意とする脚本家でもある)、音楽をイギリスの作曲家パトリック・ドイル(1953~)、製作にブラナー監督、ジュード・ロウも参加しておりイギリスの演劇・映画人結集による舞台のような演劇仕立ての映画です。
「スルース」とは、探偵という意味で、この映画「スルース」は、同じ原作(戯曲「スルース」アンソニー・シェーファー作)で製作された1972年映画「探偵スルース」のリメイクです。
映画は、ロンドン郊外の邸宅に暮らすベトセラー推理小説家のワイク(マイケル・ケイン)を妻の愛人と自称する
ワイクは、「浪費家の妻には手を焼いている。私にも愛人がいる。」とティンドルに切り出し「自宅の金庫に盗難保険を掛けた高額な宝石があり、泥棒に扮して盗んで欲しい。売り先も教える。君と私に利益がある。盗む手順
あまりに虫の良い話に困惑するティンドルですが、金銭的に困っている彼は、提案を受け入れ、ワイクが筋立てた奇妙な手順どおり宝石を盗みに入りました。 (下写真:映画「スルース」の撮影風景)