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スルース  シネマの世界<第310話>

スルース  シネマの世界<第310話>_a0212807_4521134.jpgイギリスの名優二人、マイケル・ケイン(1933~)とジュード・ロウ(1972~)の演技バトルが、必見の価値ある2007年映画「スルース」を紹介します。
監督は、イギリスの名匠ケネス・ブラナー(1960~ 2009年「パイレーツ・ロック」)、脚本がイギリスのノーベル賞作家ハロルド・ピンター(1930~2008 不条理演劇を得意とする脚本家でもある)、音楽をイギリスの作曲家パトリック・ドイル(1953~)、製作にブラナー監督、ジュード・ロウも参加しておりイギリスの演劇・映画人結集による舞台のような演劇仕立ての映画です。
「スルース」とは、探偵という意味で、この映画「スルース」は、同じ原作(戯曲「スルース」アンソニー・シェーファー作)で製作された1972年映画「探偵スルース」のリメイクです。
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「探偵スルース」では、シェークスピア演劇の名優ローレンス・オリヴィエ(1907~1989)とマイケル・ケイン(今回のジュード・ロウの役で出演)が、競演しています。
映画は、ロンドン郊外の邸宅に暮らすベトセラー推理小説家のワイク(マイケル・ケイン)を妻の愛人と自称する
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若者ティンドル(ジュード・ロウ)が訪ね「一緒に暮らすので別れてほしい。」と頼むところから始まります。
ワイクは、「浪費家の妻には手を焼いている。私にも愛人がいる。」とティンドルに切り出し「自宅の金庫に盗難保険を掛けた高額な宝石があり、泥棒に扮して盗んで欲しい。売り先も教える。君と私に利益がある。盗む手順
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は、私が指示する。」と提案しました。
あまりに虫の良い話に困惑するティンドルですが、金銭的に困っている彼は、提案を受け入れ、ワイクが筋立てた奇妙な手順どおり宝石を盗みに入りました。            (下写真:映画「スルース」の撮影風景)
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ワイクを演じるマイケル・ケインとティンドルを演じるジュード・ロウ名優二人による‘虚々実々’の心理劇は、舞台を見ているようで演劇ファンには、堪(こた)えられないおもしろい映画と思います。
by blues_rock | 2014-03-02 04:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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