奇 跡 シネマの世界<第173話>
是枝監督の作品では、2004年の「誰も知らない」が、カンヌ国際映画祭男優賞(柳楽優弥少年)を受賞しており、カンヌでの‘コレエダ’評は、高いと推察しています。「そして父になる」では、主人公をロックミュージシャンの福山雅治(1969~44才)が、演じているので2013年10月の映画封切り時には、大勢の福山雅治ファンで映画館が賑わうことでしょう。
さて、今夜ご紹介する2011年映画「奇跡」は、是枝監督が「そして父になる」の前に撮った作品で、子供一人ひとりの内包する能力や個性を存分に発揮させた佳作映画です。(予告編はこちら)
「奇跡」は、2011年3月九州新幹線鹿児島ルートの開通記念の「企画もの」として是枝監督(左写真)が、監督・脚本・編集を担い製作された映画です。しかし、映画に新幹線が登場するのは、本編最後のクライマックス・シーンで(新幹線の出し方が上手い)、映画の主人公は、屈託のない子供たちです。
是枝監督は、出演する子供たちに脚本を渡さず、映画を撮影しながら進行していくという手法で演出します。
九州新幹線鹿児島ルート開通の初日、始発新幹線「つばめ」 と 「さくら」が、すれ違う瞬間に、願いを込めて


家族が、一緒に暮らすことは、他の人にとって普通のことでも、この兄弟二人には、両親と一緒に家族4人で暮らすことは「奇跡」のような夢でした。
その奇跡を起こし夢を実現するために、子供たち(兄弟とその友だち)が、立てた計画と実行は、やがて大人たちを巻き込んでひと騒動になっていくのでした。

