スティーブ・ヴァイ‥孤高のロックギタリスト
どんなふうに異才かと言うと、彼のギグ(ライブ)を聴くと「ワァーオ!スゲェ!参った!」とまず感じます。
名ロックギタリストの多くは、ブルース・フレーズを基調にしていますが、スティーブ・ヴァイは、ブルース・フレーズを好まず(今はそうでもない)、そのことが彼を異才のロックギタリストにしました。
その異才の芽は、若いころフランク・ザッパのもとで採譜の担当などをしていた影響でしょう。
アルカトラス、ホワイトスネイクなどを経て、今では孤高のロックギタリストとして活躍しています。
日本人のギタリストでは、松本孝弘(1961~)・布袋寅泰(1962~こちら)を高く評価、二人とそれぞれセッションしています。
スティーブ・ヴァイは、ロックミユージシャンとしては珍しく、名門バークリー音楽大学で音楽理論や演奏技術を学んでいます。
彼のエキセントリックなギター演奏とは裏腹に性格は、極めてクールです。
人と議論や口論するでも声を荒らげることはなく、彼の音楽(ロック)にイチャモン付ける相手には、言葉巧みに翻弄したりします。
まず人と争うことを好まず、バンドでも音楽の指向性でメンバーと意見が対立するとさっと身を引き、バンド脱退後も一切説明せず沈黙してしまうため、気難しい孤高のロックミュージシャンという印象が付きまといます。
一方、彼のコンサートに来てくれるファンに対しては、きめ細かな気配りをして大切にするのでスティーブ・ヴァイ・ファンが、彼から離れることはありません。
彼のエキセントリックなギグを聴きながら(こちら)、根っからのベジタリアンで趣味は養蜂(蜜蜂の養育)というイメージを思い描くのも楽しいものです。