無法が法の保護を求める笑い話
福岡県・山口県で‘特定危険指定暴力団’に指定された凶悪な暴力団組織が、この指定は「法の下の平等」を定めた憲法違反に当たるとして両県の公安委員会を提訴したという内容でした。
この暴力団組織の地方裁判所への行政訴訟の内容は、‘特定危険指定暴力団’に指定された暴力団が、警戒区域内で善良な事業者や市民に金品(脅迫・恐喝によるみかじめ料)を不当に要求した場合、警察は、暴力団組員を即逮捕できることに反発したものです。 (付録:写真は九州ロマンチック街道からお借りしました。)
この暴力団の訴状では、警察が主張するような拳銃やナイフを使って事業者や市民に金品(脅迫・恐喝によるみかじめ料)を不当に要求した事実はなく、事業者や市民を保護する‘改正暴力団対策法’は、暴力団活動(シノギ)を著しく制限するもので「表現の自由」や「結社の自由」を定めた憲法に違反していると「法の保護」を求めると情けない泣きごとを言っています。
堅気には決して手を出さない、渡世の掟(義理と人情)は必ず守る、極道の御法度破りは承知のこと、世間様に顔向けできず陽の当らない裏道を行くなどは、東映ヤクザ映画の虚構か清水の次郎長一家が生きた江戸時代のことでした。
警察は、真面目に働き、正直に暮らしている事業者・市民を脅迫・恐喝し、さらに殺傷する卑劣極まりない暴力団から善良な事業者・市民を断固護るべし、がんばれ、県警!