2001年宇宙の旅(後編) シネマの世界<第115話>


映画の主役は、何と言っても「モノリス」と「HAL 9000」です。

400万年前、猿たちの群れの中に突然モノリス(神の手)が、現われました。
モノリス(神の手)は、地球から遥かかなたの宇宙に存在する地球外知的生命の道具で、死を超越した生命は、人類の進化を導きながら生命体の時空へ誘うスターゲイトでした。最後のモノリス(神の手)は、神秘に満ちた空間で永遠の生命‘スターチャイルド’の傍(かたわ)らに存在し映画は、終わります。

宇宙探査船ディスカバリー号のすべてをコントロールし、人間の感情をもつHAL 9000は、地球を出発するときに
密かに指令された木星探査ミッションにより宇宙船乗組員に対し反乱を起こしました。冬眠中の乗組員の生命維持装置を切り、ディスカバリー号通信装置の故障を偽装、宇宙船外の作業に出た乗組員を殺しました。
コンピューターHAL 9000の仕業と確信した船長は、HAL 9000のスイッチを切りました。
これは、宇宙船ディスカバリー号の運航を管理し操作していたHAL 9000の死を意味し、ディスカバリー号は、宇宙空間を永遠に彷徨う運命になるはずでしたが、モノリス(神の手)に導かれスターゲイトから宇宙の
時空に入り、時空をワープしながら死のない生命が存在する空間へ導かれ人類は、永遠の生命‘スターチャイルド’に進化しました。映画「2001年宇宙の旅」は、映像と音楽の融合も見事で、リヒャルト・シュトラウス作曲「ツァラトゥストラはかく語りき」が、メインタイトル、人類の夜明け、ラストの3回流れます。
ディスカバリー号が、宇宙ステーションに近づくシーンでは、ヨハン・シュトラウス(子)作曲「美しく青きドナウ」のワルツが流れ、映画を見ている方も宇宙にいるような雰囲気にさせてくれました。映画の上映時間2時間21分は、まるで宇宙空間を旅行しているようでした。
映画公開から44年が過ぎた2012年の現在でも「2001年宇宙の旅」は、色褪せることなく新鮮で世界映画史に残る不朽の名作です。
冒頭とラストにも、同じ音楽が効果的に使われていましたね。

