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心の時空

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a day in my life

月の名前

古来より日本人のDNA(精神の遺伝子)のなせる業か、どんな時代にあっても月を愛でる心(美意識)が、脈々と受け継がれてきたように思います。                             (下写真:中秋の名月)
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日本には月の名前が400くらいあるそうで、たとえば旧暦8月15日(中秋の満月)から8月20日までの5日間でも十五夜・十六夜(いざよい)・立待月(たちまちづき)・居待月(いまちづき)・臥待月(ふしまちづき)・更待月(さら
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まちづき)と呼び方が、変わります。                     (上写真:臥待月、下写真:上弦月)
旧暦8月15日の十五夜「中秋の名月」を過ぎてから月の出は遅くなり、十六夜(いざよい)、そして立ちながら
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今か今かと月の出を待つ立待月、縁側に座居して月を眺める居待月、床に臥して窓より月を見る臥待月、欠けていく月を更に惜しんで愛でる更待月と日本人の美意識“もののあはれ”がありました。
月の名前_a0212807_2274954.jpg現代でもフォークロック・ミュージシャンの吉田拓郎は、「旅の宿」で‘上弦の月’、「祭りのあと」では‘臥待月’を歌いました。
日本の四季、一月(ひとつき)を二つに分けた二十四節気、さらに5日毎の七十二候(今はもう使うこともありません)と自然のデリケートな季節変化を肌で感じて生きてきました。
いま大気圏で増え続けているCO2による地球の温暖化が、ゆっくり確実に気温を上昇させていく気候の変化に人類は、次第に鈍感になってきています。
人類は、やがて「ゆでガエル」になる、私は、ふとそんな不吉な予感に囚われました。
by blues_rock | 2012-10-29 00:03 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
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