金継ぎ工芸会の作品展が、福岡市天神のアクロス福岡(2階匠ギャラリー)で今週の月曜日6月25日から始まり日曜日の7月1日まで開催されています。 (説明1 :下写真4枚、私の作品)
金継ぎ工芸を始めて2年‥壊れた(ワレたりカケたりした)古い茶碗や皿を糊漆で繕って、呂色漆を塗っては乾かし、砥いで、時には漆にかぶれ猛烈な痒みに耐えて、また漆を塗って乾かし砥いでの繰り返しです。
この一連の作業を繰り返すこと10~20回、その後やっと金を蒔いて乾かし仕上げ漆を塗って角粉で磨いて、やっと一つ出来上がり、この間、早くて1か月くらいかかります。
古陶に興味のない友人は、首をひねりながら「そんな薄汚れ割れた茶碗にテマ・ヒマ・カネかけて、バカしゃないの?ワレた茶碗かかえ下向いて、ただ黙々作業している姿は気持ち悪い、見ていて暗い。新しい茶碗を買え
ば‥」と言いたい放題です。
しかし、なんと言われても平気、古陶のカケラを弄っている時間が、楽しいのです。
有名デパートの棚にならぶ銘入り箱付の立派で高価な陶磁器に、私はまったく興味ありません。
旧知の陶芸家から一昨年秋に、窯開きの案内があり窯元を訪ねました。
彼の窯で焼いた器は、旧くから気に入り使ってきましたので7寸皿を2枚買いました。
それから1年あまり、気に入って買ったはずなのに食事していても、どうしてもしっくり来ないのです。
(説明2:上写真2枚、友人二人の作品・下写真、講師の作品)
気に入って買った皿なので、どうにかしようと思い、2枚の丸皿ともペンチで皿のふちを7~8㎝壊し、カケたところをパテで繕い、現在金継ぎ(梨子地)中です。
陶器に興味のない友人には、まだ黙っていますが、このことを話したらきっと呆れてしまうでしょうね。