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心の時空

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a day in my life

バッド・ブレインズ ~ アムステルダム1987ライブ

ハードロック&ヘビィメタルのギターばかり聴いていた頃、レコード店で何気に手に取り、バッド・ブレインズの名前も知らず聴いたこともないのに、輸入盤(1990年発売)レコードをフラフラっと衝動買いしてしまいました。
バッド・ブレインズ ~ アムステルダム1987ライブ_a0212807_23185619.jpg家に帰り聴いてすぐに「なんだ!?こりゃ、まいったな!」と買ったことをめずらしく後悔しました。
なんというか、一言で言うなら究極のヘビィメタル?いや何か違うなぁ‥敢えて言うならヘビィパンクメタルと言うべき代物(しろもの)で、明らかに自分の好みと違いました。
この明らかに違う感覚こそが、ロック依存症患者の快楽で、新しいロックを発見し聴いた時の醍醐味でもありますが‥当時はやはりどうも、でした。
以来レコード棚に仕舞い込んで忘れていましたが、先日突然思い出し、久しぶりに針を落として聴いてみると、バッド・ブレインズの毒々しい音響につい惹きこまれている自分に「オレもバットブレイン(頭おかしい)かも?」と性懲りもなく聴いている自分に苦笑でした。
「バッド・ブレインズ」は、黒人ばかりの4人組ロックバンドという点が革新的で、1977年にワシントンで結成され、1979年ニューヨークでジャズフュージョンバンドとして活動していました。
バッド・ブレインズ ~ アムステルダム1987ライブ_a0212807_23315383.jpg当時ロンドンで流行していたパンクロックの影響で1982年リリースの1stアルバム「Bad Brains」で、スピード感溢れるパンクとレゲエを同時に演奏しているような独自のロックスタイルでブレーク、熱狂的なファンの支持を集めました。
バッド・ブレインズは「頭、大丈夫?」と確かめたくなるような超絶テクニックのギターと獣が唸るような重低音の‥そうかと思えば、軽快なベース、ステックが何本もあるような手数の多い正確無比なドラム、そして強烈な印象のヴォーカル‥悪酔いするのが分かっていながら高アルコール度数の酒をストレートで飲むようなハードコア・ロックバンドです。
バッド・ブレインズ ~ アムステルダム1987ライブ_a0212807_23333842.jpg強烈な個性の衝突で生まれるハードコア・サウンドは、セックス・ピストルズのパンクとボブ・マーリィのラスタソウルを受け継ぎ「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」に代表される次世代ミクスチャー・ロックに大きな影響を与えました。
恐いもの聴きたさで興味があれば、レンタルCD(あるかなぁ?)で一度バッド・ブレインズの毒を飲んでアレルギー反応テストしてみてください。
この毒は、体質にもよりますが、シビレて麻痺するか、恍惚として失神するか、あるいは悪酔いして嘔吐(ゲロ)するか‥のいずれかと推察、結構応えると思います。
by blues_rock | 2012-04-05 00:29 | 音楽(Blues/Rock) | Comments(0)
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