上を向いて歩こう
外国人で初めて全米レコード協会のゴールドディスクを¬受賞したのも「上を向いて歩こう」でした。
戦争で国土は、焼け野が原となり、敗戦16年を経て日本が復興の兆しを見せ始めた時代の象徴的な歌でした。
それから50年(半世紀)の歳月が流れましたが、日本から(アジアからも)全米第1位になった曲は、いまだ「上を向いて歩こう」以外にありません。
悲劇から立ち上がろうと被災地では、復興を応援するように「上を向いて歩こう」が、歌われ始めました。
この歌は、いまや世界のスタンダード・ナンバーと言っていいと思います。
昨年2011年には、ベン・E・キングが、日本語でカヴァーしていました。
日本は言うに及ばず世界中の、それこそ多くのミュージシャンが、「上を向いて歩こう」をカヴァーしています。
私が、好きなのは長淵剛が歌うブルース・ヴァージョンの「上を向いて歩こう」です。
英語タイトルの由来は、諸説あります。
この曲にゾッコン惚れこみ来日したレコード会社社長は、日本語が分からず自分の好きな日本食スキヤキを歌のタイトルとした、彼の知っている日本語「SAYONARA(サヨナラ)」・「SUKIYAKI(スキヤキ)」から選んだなどが、案外本当なのかもしれませんね。
笑えるのは、アメリカ発売のレコード・ジャケットに、どうしても漢字を使いたかったレコード会社が、間違って「鋤焼(すきやき)」を「鍬焼(くわやき)」と印刷したことかもしれません。