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心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

九州で生まれ育ったためか、自然に有名無名を問わず九州各地の窯元へ出向きました。
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そのとき自分が、作陶するとは、思いもよらず金継ぎをするようになって、古い陶片に呼び継ぎしたり、共継ぎに
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したり、さらに古陶片を刻苧(こくそ)で再現したりと、いろいろしているうちに、自分で好き勝手に作った陶胎地の器a0212807_2345940.jpgに漆を塗ったらおもしろいかもしれないという‘邪気’から私の作陶は、始まりました。
今年の春、桜の季節、玄洋窯を訪ねて玄洋窯主人でロクロ名人の冨永陶工に、私の邪気を説明 ‥ しかし、呆れ果てた様子で、私の熱意(?)を理解していただくのが、なかなか難儀だったものの、秋も深まる頃、陶胎の破れ茶碗は、誕生しました。
ともあれ‥こんなはずじゃなかった!の連続ながら、陶土(つち)を弄りながら紐作り(手捻り)で、まだ見ぬわが傑作の妄想(本人はイメージ)に執り憑つかれています。   (付記 : 上段の2碗が、拙作 ‥ 「無釉還元焼成茶碗」 と 「粉引茶碗」)
a0212807_23474745.jpg上の作品(伊賀焼の花器)ならびに左とその下の作品は、私の友人および知人の紛れもない秀作陶器です。
大阪に住む友人が、伊賀で作陶(手捻り)した花入れで、伊賀特有の粗い陶土(つち)と野趣豊かな灰釉とのバランスが、すばらしい作品です。
左と下は、糸島半島で盆栽の植栽をされている方が、作陶された奔放でダイナミックな盆栽鉢です。
a0212807_2355394.jpgどれもさほど大きくない小振りな作品ながら盆栽鉢から放たれる火山のエネルギーのようなパワフルさに感動、何より若い女性の方の作品と知り二重の驚きです。
これらは、来年春に植栽される盆栽の鉢だとか、その時また拙ブログで、その盆栽をご紹介したいと思います。
# by blues_rock | 2017-10-14 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_3394736.jpg先週10月6日、シネマの世界<第753話>「ラビング 愛という名のふたり」で「ニュートン・ナイト」、「夜に生きる」については、少し前触れしましたが、ゲイリー・ロス監督(1956~、製作・脚本・原案)の「ニュートン・ナイト」は、アメリカ南北戦争時代に生きた実在の人物 ニュートン・ナイト(1837~1922)が、モデルの歴史ヒューマン・ドラマです。
白人ながら黒人女性と結婚(法律では認められず事実婚)し、さらに逃亡黒人奴隷や白人脱走兵を率い自由のために南軍と闘った伝説の人物 ニュートン・ナイトを名優マシュー・マコノヒー(1969~)が、熱演しています。
白人大地主が、所有する農場で大勢の黒人奴隷を使い搾取していた時代、南部諸州は、南部連合軍(南軍)を組織し奴隷解放を宣言した政府軍(北軍)に抵抗していました。
劣勢の南軍は、兵を集めるため南部諸州の白人貧困農民や黒人奴隷の男たちを強制徴兵していました。
a0212807_3422829.jpg金持ちが、制定した20人以上の奴隷所有者は、徴兵免除という法律に唯々諾々従い犬死にするのは、嫌だと脱走した白人貧農のニュートン・ナイトが、逃げ込んだのは、脱走兵追跡隊が、来ない湿地帯(沼地)でした。
そこには、他の脱走兵や逃亡奴隷たちも逃げ込み身を隠していました。
a0212807_344022.jpgニュートン・ナイトは、彼らを指導、組織化しゲリラ部隊に育てるも容赦ない南軍の攻撃に苦戦していました。
ニュートン・ナイトは、異人種間結婚の禁止法を無視、黒人奴隷の娘と結婚(事実婚)し子供をもうけますが、映画は、その子孫の男性(ニュートン・ナイトの曾孫か)が、黒人混血の血統ということで白人女性の恋人との結婚を裁判で争う(「ラビング」と同じ1960a0212807_3453119.jpg年代と推察)シーンを挿入しながら展開していきます。
次にご紹介する「夜に生きる(リブ・バイ・ナイト)」は、ベン・アフレック監督(1972~)の最新作で、自ら脚本・製作・主演しています。
当初、製作と併せ主演する予定だったレオナルド・ディカプリオ(1974~)は、結局出演せずにプロデューサー(共同製作者)として残り、ベン・アフレックが、監督・脚本と合わせ主演することにa0212807_3461136.jpgなりました。
映画は、禁酒法時代のボストン、主人公が、ギャングのダークなクライムサスペンスながら地元ボストンを舞台にした映画をアフレック監督は、多く撮っています。
クエンティン・タランティーノ監督の作品を数多く手掛けている名撮影監督ロバート・リチャードソン(1955~)は、当時の古いボストンの街並みをシックに撮り、そうかと思えば、映画の舞台が、変わるとその土地を上から空撮して‘舞台回し’のような効果を見る者に与えます。
この映画もまた白人の主人公は、ゾーイ・サルダナ(1978~)演じるキューバ系黒人女性と結婚します。
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この脚本(セッティング)は、ベン・アフレック監督が、現アメリカレイシストWASP政権へ贈った心ばかりのアイロニー・プレゼントと言って良いでしょう。
a0212807_3485425.jpg他にエル・ファニング(1998~、何と云っても「ロウダウン」のエイミー役は、すばらしい!)、シエナ・ミラー(1981~、2016年映画「ハイ・ライズ」)が、出演し好演しています。
# by blues_rock | 2017-10-12 04:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
セオドア・メルフィ監督(1971~)は、コマーシャル・フィルム(CF)出身のベテラン監督で、これまでに100本を超えるCFを制作しています。
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メルフィ監督(製作・脚本)の長編最新作「ドリーム」(原題「Hidden Figures」隠された数値)は、マーキュリー計画 (1959~1963)と呼ばれアメリカが、国を挙げて取り組んだ有人宇宙飛行計画を陰で支えた(たいへん重要なa0212807_16145091.png役割を果たした)実在の黒人女性3人をモデルに描いたノンフィクション伝記映画です。
オーストラリアのベテラン女性撮影監督マンディ・ウォーカー(1963~)が、メルフィ監督のテンポの好い演出を受けて当時の実写映像(ニュースやドキュメントフィルムなど)も交え、主人公となる黒人女性3人の過去をセピア色、彼女たちの現在a0212807_16162314.jpg(1960年代)をカラーで撮りドラマの展開にメリハリを付けています。
「ドリーム」の原作、ノンフィクション小説の「Hidden Figures」を脚本と演出のメルフィ監督は、当時アメリカの国家的大事業であったマーキュリー有人宇宙飛行計画を頭脳の最先端NASAラングレー研究所ですらある‘人種差別(レイシスム)’に曝されながら数学の天才キャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン a0212807_1617088.jpg1970~)、計算能力の逸材 ドロシー・ボ―ン (オクタビア・スペンサー1972)、最先端宇宙工学技術の秀才メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ 1985~、2017「ムーンライト」出演)3人の黒人女性たちが、全身全霊、使命と愛国心に燃え逆境に曝されつつNASAラングレーで大活躍した様子を脚色も交え楽しく見せてくれます。
a0212807_16204033.jpg白人の有人宇宙飛行計画本部長アル・ハリソン(ケビン・コスナー 1955~)が、数学者キャサリンの高い能力を信頼し衛星軌道の数値報告を待っているのに彼女の姿の見えないのは、職場に白人専用トイレしかなくいつも800㍍離れたビルにある黒人用トイレまで行っているためと知り激怒(怒り心頭) ‥ 白人専用トイレのプレートをハンマーで叩き壊すシーン、NASAラングレー研究a0212807_16215696.jpg所スタッフの人事を仕切るスーパーヴァイザーの白人女性ビビアン・ミッチェル(キルステン・ダンスト 1982~、「スパイダーマン」シリーズ3作でブレイク、「ミッドナイト・スペシャル」に出演、「メランコリア」でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞)とコンピューターのない時代優秀な計算能力を有する黒人女性たち20名のリーダー黒人女性ドロシー・ボ―ン(オクタビア・スペンサー)とa0212807_1623630.jpgの確執と和解、とくにラストの和解シーンは、必見です。
話は、前後しますが、映画の前半、優秀な宇宙工学エンジニアのメアリー(ジャネール・モネイ)は、NASAラングレーの職場に就くなり、人工衛星の大気圏再突入実験に呼ばれ実験室内で衛星を触り断熱パネルが、剥離する可能性を指摘するも実験は、続行され衛星の断熱パネルが、彼女の指摘通り剥離するシークエa0212807_1623493.pngンスも笑えます。
ロケット打上げ直前になりキャサリンの関わらない人工衛星軌道数値の狂いが、発見されると搭乗するグレン宇宙飛行士(グレン・パウエル)は、「キャサリンが、オーケーしたら出発する」と管制センターに伝え彼が、数学者キャサリンの能力を高く評価していることを示唆するシーンなども人の信頼関係とは、こんなことだろうなとホロリとさせられます。
a0212807_1625238.jpg見どころは、他にもたくさんありますが、これから現在公開中の「ドリーム」を見ようと思う方は、こちらのオフィシャルサイトをご覧ください。
# by blues_rock | 2017-10-10 00:10 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
いつも他愛ない私のblogをたくさんの皆さま方が、読んでくださり感謝しています。
さて、今夜は、私の思いつき企画ながら福岡市中央区薬院の韓国ビストロ 7階のナムで開催します「クラシック・ギター・コンサートat 7階のナム」をご案内いたします。
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毎月25日は、オーナーシェフ、チョンさんが、主宰する予約制の ‘ナム25日の会’ の日です。
私もいつの間にかすっかり常連メンバーになりましたが、いつも生(せん)マッコリを浴びるように飲み、シェフ チョンソンウンさんのヌーベル韓国料理‥フランス料理(コルドンブルー ロンドンで学ぶ)と日本料理(中村調理
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師専門学校卒業)を修行したチョンの韓国料理を私は、そう呼んでいます、をたらふく食べるばかりで何のお手伝いもしていないことにふと気付きました。
7月、幼なじみの友人を誘い「7階のナム」(下写真ビル7階)に行ったとき子供の時からクラシック・ギターを弾いa0212807_19225811.jpgている彼をチョンさんに紹介しました。
そしてその場で、今月10月25日の「クラシック・ギター・コンサートat 7階のナム」が、決定いたしました。
演奏者は、久留米市に住まうアマチュアながら名クラシック・ギタリストの富松利勝氏です。
彼とは、幼稚園から大学までお互い‘そう云えば’と後で気付く同期生で、就職先も組織こそ違いますが、同じ農協系と何とも不思議な縁(えにし)で、だからと云って親密な付き合いでもなく、さりとて疎遠になったこともない摩訶不思議な交友関係です。
彼は、西南学院大学の伝統ある河鹿ギターアンサンブルに所属しギター演奏と指揮者をしていました。
この‘Classic Guitar Concert at NAMU’が、決まったとき、もう「指が、動かんばい」と嘆きつつも昔とった杵柄a0212807_19255075.jpgは、衰えていないと思いました。
‘ナム25日の会’ は、19時からのスタートですが、コンサートは、18:30からの第一部、19:00からの第二部と二部制(演奏別曲目)で開催します。
フリー・コンサート(無料)ながら‘ナム25日会’の参加は、どなた様も予約(電話予約先 092-713-4262、満席の場合は、お許しください)と会費4千円(韓国料理とフリードリンク)が、必要です。
深まる秋の一夜、「7階のナム」オーナーシェフ チョンさんのヤミヤミな韓国料理と美味しい生(せん)マッコリを飲みながらクラシック・ギターの名曲の数々‥「愛のロマンス(禁じられた遊び)」や「アルハンブラの思い出」などお楽しみください。 (上写真 : 友人の尊敬するスペインの名クラシック・ギタリスト アンドレス・セゴビア
# by blues_rock | 2017-10-08 00:08 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
a0212807_2210117.jpgこのところアメリカ映画は、アンチ・レイシスム(反人種差別)をプロットにした映画が、アホウな大統領を担ぐレイシストらのWASP政権と卑怯卑劣なKKKなどその支持者たちへのプロテストのように製作されています。
今年(2017年)の年明けから映画のテーマや時代設定は、それぞれ異なるものの「ラビング 愛という名のふたり」、「ニュートン・ナイト」、「夜に生きる(リブ・バイ・ナイト)」と、白人と黒人(や有色人種)との友情・愛・結婚を描いた新作映画が、次々に日本公開されています。
「ラビング」は、気鋭の若手監督ジェフ・ニコルズ (1978~、2012年「テイク・シェルター」、2014年「MUD マッド」、2016年「ミッドナイト・スペシャル」すべて秀作)の最新作です。
a0212807_22113149.jpg今からわずか60年前、1958年のある夜、ラビング夫妻は、自宅寝室で睡眠中に突然侵入して来た保安官に逮捕されました。
逮捕の理由は、“二人が結婚したこと”にありました。
当時、アメリカ南部のほとんどの州で異人種間の結婚が、禁じられているなか、バージニア州のレンガ職人リチャード(ジョエル・エドガートン 1974~)は、白人であるにも関わらず幼馴染a0212807_2212174.jpgで黒人の恋人 ミルドレッド(ルース・ネッガ 1982~)と州外の異人種間の結婚が、認められているワシントンD.C.で結婚しました。
しかし、故郷のバージニア州に帰ると異人種間の結婚したため犯罪者として逮捕されました。
愛し合う二人にとって別れることなど考えられず二人は、家族のいる故郷バージニア州を捨てワシントンD.C.で暮らすことにしました。
a0212807_22151843.jpgしかし、子供3人に恵まれたものの望郷の念断ちがたく友人のアドバイスもありミルドレッドは、人種差別撤廃の公民権を推進するロバート・ケネディ司法長官に「愛する夫リチャードと生まれ故郷のバージニア州で夫婦一緒に暮らしたい」と嘆願の手紙を書きました。
1967年6月12日、この驚くべき前近代的な「結婚は犯罪」の悪法は、アメリカ合衆国連邦最高裁判所によって廃
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止され、すべての異人種間の結婚が、合法となりました。
それを記念して毎年6月12日は、‘Loving Day’という記念日になりました。
a0212807_22182468.jpgこの実話に感銘を受けた名優コリン・ファースが、プロデューサーを買って出てジェフ・ニコルズ監督により映画化されました。
ニコルズ監督は、ただ只管(ひたすら)自分たちの愛を貫いたラビング夫妻の慎ましくも美しい人生に敬意を表し慈しむかのように丁寧に撮っています。
# by blues_rock | 2017-10-06 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
社会派の巨匠オリヴァー・ストーン(1946~)は、これまでベトナム戦争の現実をストレートに発表した三部作、1986年の「プラトーン」、1989年の「7月4日に生まれて、1993年の「天と地」、ならびに実在の(元)アメリカ大統領をプロットに描いた、例えば、1991年の「JFK」では、ケネディ大統領暗殺の事実隠蔽と国家秘密機関の関与へ
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の疑念を呈したり、他にニクソン、ブッシュ(息子)両大統領の内幕(暗部)を描いたり(大統領三部作)と筋金入りの社会派映画監督ぶりを発揮してきました。
古希を過ぎてもオリヴァー・ストーン監督に老いの兆候微塵もなく、最新作「スノーデン」では、言論の自由を尊a0212807_1550548.jpgぶアメリカ市民には、その勇気ある行動を社会正義のヒーロー(内部告発者)として絶賛され、反対に国家主義の愛国者にとり断じて許せぬ裏切り者(情報漏洩者、反アメリカのスパイ)として国民の意見を二分する現在34歳の元CIA・元NSAのスタッフ、エドワード・スノーデン(1983~)が、アメリカ政府から“国家反逆罪”その他の罪状でアメリカ国籍を剥奪され国外へ逃亡(現在難民として妻リンゼイとモスクワに滞在)するまでをドキュメンタリータッチで描いています。
a0212807_15513079.jpg筋金入りの社会派映画監督ストーン監督が、真骨頂を見せたは、正しくこの「スノーデン」で、オバマ大統領時代に発覚したアメリカ国防総省の諜報機関 アメリカ国家安全保障局(NSA)が、アメリカ自国民は、おろかアメリカ議会の議員、政府機関の首脳ならびに幹部、敵(対立国)味方(同盟国)問わず外国の大統領および首相の電話・メールを盗聴していたという事実(実話)を映画化したことです。
a0212807_15521714.jpg2013年6月、イギリスのガーディアン誌が、アメリカ政府(NSA)は、極秘で世界同時監視プログラムを駆使し世界中の政府機関と要人、民間企業、そして国民ひとり一人を監視しているという事実をスクープ(暴露)しました。
ガーディアン誌にその情報を提供したのが、アメリカ国家安全保障局(NSA)の契約職員であった当時29歳の青年エドワード・スノーデンでした。
自由の国アメリカを心から愛する平凡な若者のスノーデン(彼は、リバタリアン=個人の自由至上主義者とa0212807_15524541.jpg推察)が、なぜ輝かしいキャリアと愛妻リンゼイとの幸せな人生を捨ててまで世界最強の情報機関(NSA)に反旗を翻し暴露(内部告発)したのか、スノーデンは、国家が、テロリストの監視を名目に全世界の個人を監視しているという事実に愕然とし、未来社会への危機感を募らせていく様子をストーン監督は、手際(キレ)のよい演出で描いています。
エドワード・スノーデンを演じるのは、本人と雰囲気の良く似たジョゼフ・ゴードン=レヴィット(1981~)、妻のリンa0212807_15544580.jpgゼイをズーイー・デシャネル(1980~)、香港に滞在しているスノーデンに密着取材してドキュメンタリー映画「シチズンフォー(スノーデンの暗号名)」を制作したローラ・ポイトラス監督役にベテラン女優メリッサ・レオ(1960~)、密かにスノーデンと気脈を通じ彼に適宜アドバイスする反骨のシステム研究員ハンク役を名優ニコラス・ケイジ(1964~)が、脇を固めています。
ストーン監督は、リバタリアニズム(個人の自由至上主義)を信奉するエドワード・スノーデンが、国家の悪辣なa0212807_15571423.jpg行為に幻滅していく様子を丁寧に描いています。
スノーデンは、表向きデルの社員として横田基地内にある日本のNSA本部に2年間勤務、そこで日本政府 中でも内閣府・財務省・日本銀行、主要な国会議員・大手企業を監視していました。
スノーデンが、そのことを暴露したにも関わらず日本政府は、アメリカ政府に抗議すらせず「それが事実なら遺憾」のコメントを出しただけ‥で終わりました。
a0212807_15574438.jpg日本に在るアメリカ軍基地は、沖縄の37を筆頭に135か所です。(下図参照)
「思いやり予算」と称して国税で年間 1兆円(国民一人当たり1万円相当の税金)をアメリカ政府に在日アメリカ軍基地と施設の人件費や維持管理費(軍資金)を支出しアメリカに貢献している日本国民すら‘ターゲット・トーキョー’として執拗に監視していることにスノーデンは、たいへん驚きました。
NSAの監視は、「敵・反対者」に限らず、信頼できる協力者やまったく無関係な人たちまで対象にしている(スa0212807_1663274.pngノーデン談)とか、その監視システムが、「監視されても構わない」と思う人たちさえ執拗に追い回し、もし必要ならいつでも、その人物の個人情報を「危険人物」に変えられる(書き換えできる)ところに真の危険は、存在します。
とくにスノーデンの横田基地回想シーンで日本が、同盟国でなくなり敵になったときアメリカ軍は、日本の情報通信システムと ‘IoT’ インフラのすべてを乗っ取れるサイバー攻撃用のマルウェアを密かに仕掛けているとスノーデンが、告白したことをストーン監
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督は、この映画で映像にして見せてくれます。 (上図 : 日本にあるアメリカ軍基地と施設)
日本列島から電気が、全部消えていくシーンは、まさしくデストピア(地獄の未来)、身の毛が、よだつ思いです。
# by blues_rock | 2017-10-04 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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稀代の木漆工藝家にして造形作家 黒田辰秋(1904~1982 享年77歳、木工藝で初めての重要無形文化財保持者=人間国宝)が、亡くなられてから早いもので35年 ‥ JR京都駅ビルの7階にある‘えき美術館’にて開催a0212807_5354452.jpg中の「京の至宝 黒田辰秋展」を見て来ました。
展覧会は、さしずめ回顧展の趣きで、木漆の匠 黒田辰秋氏の、10代後半の初々しい木漆から若さ溢れる20代のエネルギッシュな拭き漆や塗りの大作、各年代を経て70代半ばの、幽玄に入る耀貝螺鈿(らでん)の数々を見ることができ、翌日他の美術館へ行く予定を変更、清水三年坂美術館で安藤緑山の牙彫だけ見ると ‘えき美術館’ へ向かいました。
2日間一作ずつ、ゆっくりじっくり単眼鏡片手に近付いたり離れたり ‥ 監視員の怪しい奴だという視線が、私を追っているのは、背後で感じていました。
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私が、前回黒田辰秋展を見たのは、34年前の1983年春、黒田辰秋氏が、亡くなれた9か月後に東京国立近代美術館工芸館で開催された回顧展でした。
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その頃の私は、漆工藝に関心が、あったものの漆の仕事は、特殊な職工(匠)の世界と思っていましたのでせいぜい黒田辰秋氏や松田権六氏の作品展が、あれば見に行き感動する程度のものでした。
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8年前から金継ぎ工藝を学び始め、漆に触り漆に被れるようになると漆の神秘に憑つかれてしまいました。
私が、憧れて見ていた34年前の黒田辰秋氏の木漆は、現在(いま)自分が、実際漆に被れて見るとそのすばら
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しさに ‘畏怖の念’ を感じます。
稀代の木漆工藝家 黒田辰秋氏の逸品(約90点)を直近で、これだけまとめて見ることのできる機会は、もうないでしょう。
# by blues_rock | 2017-10-02 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
私は、あまりミュージカル映画を見ませんが、2016年のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(La La Land)は、ライアン・ゴズリング(1980~)が、歌い踊るので興味津々 ‥ の好奇心で見ました。
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監督は、デイミアン・チャゼル(1985~)で、2014年作品「セッション」が、高く評価され俊英監督として一躍注目を浴びました。
a0212807_3585172.jpg映画のタイトル「La La Land」は、‘現実から遊離した精神状態’ を意味、さしずめ毎日 ‘夢見心地’ で生きているような人たちを指し、さらに映画の舞台のLa=LAロサンゼルスとダブルミーニングさせています。
チャゼル監督は、ハーバード大学時代、バンドのドラム奏者だったようで前作「セッション」もそうでしたが、新作の「ラ・ラ・ランド」でも映画は、ノリの好いドラム演奏のよa0212807_411319.jpgうなテンポで展開していきます。
これは、チャゼル監督のワンテイク(ワンカット=ワンシーン)撮影が、映画の構成をスムーズにしているからだろうと私は、思います。
ミュージカルは、音楽が命、音楽監督のジャスティン・ハーウィッツ(1985~、「セッション」の音楽監督)は、ハーバード大学でチャゼル監督とバンドを結成していた仲(盟友)なので気心も知れ、主人公のa0212807_423398.jpg無名のジャズ・ピアニスト セブ役のライアン・ゴズリング(1980~)と女優を夢見るウェートレス ミア役のエマ・ストーン(1988~)の歌と踊り(二人とも派手さはないがなかなか上手い)を通して古き良き時代(ベル・エポック)のセンチメンタルなミュージカル映画の秀作にしました。
a0212807_432546.jpgそれをスウェーデンの名撮影監督 リヌス・サンドグレン(1972~)が、ノスタルジィックな雰囲気の色彩豊かなシネマスコープサイズの大きな映像で撮影しています。
2017年1月に発表されたアカデミー賞では、監督賞・作曲賞・歌曲賞・撮影賞・主演女優賞・美術賞の6部門で受賞(13部門にノミネート)するという快挙を成し遂げました。
a0212807_44222.jpg映画のプロットは、将来を夢見る無名の若い男女が、ロサンゼルスの冬の街で出会い(プロローグ)、二人は、紆余曲折あった後、それぞれ自分の夢を叶えるも5年後に冬のロサンゼルスで偶然再会、そして別れる(エピローグ)という往年のハリウッド映画へのオマージュのようなセンチメンタルかつロマンティックなアメリカン・ドリームを描いたミュージカル映画です。
a0212807_464234.jpg映画のラスト、1時間59分からエンディング・クレジットに入るまでの1分くらいのラストシーンは、5年ぶりに偶然再会したセブとミアの二人が、言葉もなく見つめ合い、お互い相手への愛情を伝えるように、やさしく微笑むシーンは、名エンディングシーンとして映画史に残ると思います。
a0212807_471592.jpg余談ながら、ミアのルームメイト役で、私の好きなイギリス日系女優 ソノヤ・ミズノ(1988~ 2015年「エクス・マキナ」に出演)が、オーディションに落ちて元気のないミアをパーティに誘う冒頭のシークエンスに登場、ミア(エマ・ストーン)を入れた4人のルームメイト(上から2番目の写真で黄色いドレスがソノヤ・ミズノ)と踊り歌うシーンは、バレーダンサーだけあって踊りが、ダイナミックなので印象に残りました。
# by blues_rock | 2017-10-01 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
ジョージアの奇才映画監督 オタール・イオセリアーニ(1934~)の最新作(2015)「皆さま、ごきげんよう(原題「冬の歌(CHANTD’HIVER)」は、御歳81才の時の作品で自ら監督・脚本・編集さらに出演と見事な活躍ぶりです。
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映画のプロットたるやフランス革命期の血なまぐさいパリから戦争の惨禍が、生々しいコーカサスへ移り、そしてまた現代のパリへ戻ってくるという不条理劇です。
a0212807_23404987.jpg映像から迸(ほとばし)る陽気でシュールレアリスムあふれる感性は、イオセリアーニ監督の自由自在な精神の証(あかし)です。
映画は、現代の治安の悪いパリから始まります。
アパルトマンの管理人ながら武器商人の男と骸骨集めが、趣味の人類学者は、腐れ縁で結ばれた悪友同士でした。
a0212807_2343322.jpg二人の回りには、覗き趣味の警察署長、ローラースケートの強盗団、黙々と家を建てる男、気ままに暮らすホームレスなどヘンテコな人たちが、集まっていました。
ある日、警察の取り締まりによって公園のホームレスたちが、追い出されるという緊急事態に彼らは、一致団結して立ち上がりました。
a0212807_23435421.jpg映画の物語は、フランス革命時代、コーカサスのどこかの戦場、現代のパリへと変転しながら展開していきます。
たとえ時代や場所が、違っても人と人は、必ず繋がっているよ、と言っているオセリアーニ監督の声が、映画を見る者の耳に聴こえて来るようです。
時代が、移ろっても変わることのない繰り返される人の日々の営み、場所は、変わっても争いや略奪、犯罪が、a0212807_2345533.jpg決してなくなることはなく、それでもあふれんばかりの愛や友情、希望もあり、寒い冬の後には、必ず花の咲き乱れる春が、やって来る、明けない夜はないよとばかり、混沌(こんとん)とする人間社会の不条理をオセリアーニ監督は、反骨精神たっぷりにセンスの良いユーモア(風刺の効いたエスプリ)で軽やかに笑い飛ばしていa0212807_23455750.jpgます。
映画は、シリアスにしてブラックな人間喜劇(バーレスク=風刺喜劇)ながら人間社会が、矛盾に満ちてロクでもなくても生きる値打ちは、あるよ、生きていれば、友だちと酒が、飲めるし、音楽も聴けるじゃないか ‥ とアイロニーたっぷりの甘美なスペクタクルが、展開していきます。
a0212807_23475186.jpg映画に出演している俳優で私が、知っているのは、黙々と家を建てる男を演じるマチュー・アマルリック(1965~)くらい、この映画の主人公でアパルトマン管理人の武器商人、ギロチンで首をはねられる中世の男爵、体中に刺青を入れた従軍司祭など、いくつもの印象的なキャラクターを変幻自在に演じているリュファス(1942~)ならびに骸骨コレクションが、趣味の人類学者を演じるアミラン・アミラナシュヴィリ(1955~)このお二人の出ている映画は、初めて見ましa0212807_2348375.jpgたが、旧き良き時代の喜劇(笑い)を体現、私は、上手いなあ ‥ と感心しながら映画を見ていました。

(右写真 : カメラ・スタッフと打合せる撮影中のオタール・イオセリアーニ監督)
# by blues_rock | 2017-09-29 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
この春から ああでもない、こうでもない と悪戦苦闘(?)してきた陶胎茶碗二口が、焼きあがりました。
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どのような漆の陶胎茶碗にするか粉引と灰釉の色調を生かすべく思案中です。
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灰釉茶碗の方は、念願の破れ茶碗になりましたので金継ぎに、粉引茶碗には、粉引の白を生かした呂色漆地
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梨子地銀を蒔こうと思います。
a0212807_1334564.jpg首尾よく完成しましたらお披露目したいと思います。
# by blues_rock | 2017-09-27 00:30 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)