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心の時空

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a day in my life

早良美術館るうゑ駐車場横に落ちていた椿です。
絵画のような風情に惹かれて撮りました。
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糸島峠を越えて芥屋の金継ぎスタジオに向かう途中、石釜の「早良美術館るうゑ」近くを通ることから、このところ頻繁に お邪魔するようになりました。
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居心地が、好いので、つい長居をし、開催中の展覧会の作家さんとの おしゃべりを楽しんでいます。
いま、広田和典さんの 作品展が、開催されていますので、三寒四温ながら 春のひと時を過ごされるには、持って
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来いの時間です。



# by blues_rock | 2024-03-01 20:20 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
3月の 金継ぎ スタジオ・スケジュール_a0212807_23541243.jpg
今季、糸島半島、芥屋での初めての冬、玄海灘からの北風が、強い芥屋の海岸は、温度計より体感温度が、低く感じられ、寒さの厳しい冬でした。
3月の 金継ぎ スタジオ・スケジュール_a0212807_23540246.jpg
当然、金継ぎスタジオの 室温と湿度も低く、漆の固まりに日数が、かかり、仕掛品に囲まれての作業でした。
三寒四温、ようやく漆の酵素(ラッカーゼと ウルシオーロ)も働き始めました。3月の 金継ぎ スタジオ・スケジュール_a0212807_23545528.jpg
3月の 糸島金継ぎスタジオの スケジュールです。
糸島半島の春を楽しみながら ぶらりお立ち寄りください。



# by blues_rock | 2024-02-28 23:45 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
師吉(もとよし)の 椿_a0212807_19144015.jpg
糸島半島、芥屋のスタジオの近く、師吉(もとよし)お住いの 椿愛好家の方から 椿を 2輪いただきました。
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椿は、私の一番好きな花で、椿の一輪挿しが、できる早春のこの時期、私の心は、逸ります。
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さっそく、芥屋のスタジオにある 椿の花入(になりそうなもの)に 活けてみました。
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やはり、椿は、いいなあ。

# by blues_rock | 2024-02-24 23:55 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00424636.jpg平山は、いつも昼食時間になると 公園近くの神社のベンチに座り、コンビニで買ったものを食べ、境内の巨木を見上げ、その樹々の葉の隙間から射す 木洩れ陽を見て笑みを浮かべ、旧式のポケットカメラで、モノクロ写真を撮るのが、趣味でした。
一緒に働く若い清掃員タカシ(柄本時生 1989~)は、どうせすぐ汚れるのだからと適当に仕事し、熱をあげているガールズバーのアヤ(アオイヤマダ PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00431933.jpg2000~)に夢中、金が、ないといつも愚痴っています。
平山は、それに意も介さず 無言で 自分の持ち場のトイレを ただ熱心に清掃していますが、誰ひとり気付くものは、いません。
平山とすれ違う街の人たちは、彼の存在など意にも介していませんが、時おり出遭うホームレスの老人(田中泯 1945~)は、平山と目を合わせます。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00445248.jpg一日の仕事が、終わると浅草の銭湯で汗を流し 地下鉄浅草駅地下商店街の食堂で食事を済ませ、家に帰ると布団に入り、眠くなるまで本を読みます。
眠りに落ちた平山の脳裏には、その日、目にした光景が、ゆらゆら浮遊し、樹々の揺れる枝や葉翳から漏れる陽の光りと重なって映し出されています。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00450658.jpg休日には、行きつけの古本屋へ行き、百均の文庫本を一冊買い、その帰り小さな居酒屋で 客に求められ唄う女将(石川さゆり 1958~)の歌(浅川マキの「朝日楼」=「朝日のあたる家」のカヴァー)に耳を傾けたりしています。
ワンシーンの ワンカットなので 気付いた人は、少ないのではと推察しますが、カウンターの隅で ギターを弾くのは、常連客役の あがた森魚です。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00453163.jpg平山が、アパートに帰ると姪のニコ(中野有紗 2005~)が、階段で待っていました。
平山は、子供の頃に会って以来久しぶりなので、立派な娘に成長した妹(麻生祐未1963~)の娘ニコが、すぐに分かりませんでした。
家出して来た姪のニコに戸惑いますが、黙って泊めてあげました。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00454701.jpg翌朝早く、いつもの通り、そっと仕事に出かけようとすると ニコに気付かれ一緒にトイレ清掃の現場へ行くことになりました。
一生懸命公衆トイレの清掃をする伯父平山の姿を じっと見ていたニコですが、自分も手伝いたいと言い始めました。
平山は、ニコと静かな楽しい時を過ごしますが、意を決して長年会っていなかった妹へ連絡、やがてニコを迎えに来た妹と再会することになりました。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00455365.jpg妹との再会で 平山は、自分の過去と向き合うことになりますが、姪のニコは、自分から平山へ近づき「また家出してくるね」と強くハグして別れますが、妹は、立ち尽くすだけで動けないでいました。
平山は、妹(麻生祐未の表情の硬さが、秀悦)に近づき強くハグしてあげ別れました。
帰る二人を見送った平山が、嗚咽するシーンは、胸に沁みてもらい泣きしました。
PERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00460681.jpg撮影監督 フランツ・ルスティヒ(1967~)の ドキュメンタリーを撮るようなカメラワークが、見事です。
映画全編に 今や東京のシンボルとなった スカイツリーの光景(ショット)が、読んでいる本のページをめくるように シーンの変わり目に 16回登場します。
主人公の名前の平山は、小津監督作品によく登場する主人公の名前で、その平山が、姪っ子の少女と公園のベンチで食事するときの カメラアングルPERFECT DAYS (後編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00461032.jpgと 構図の相似形、同時に飲み物を飲む動作は、敬愛する小津安二郎監督へのオマージュと思います。
小津哲学とも云える「人生への無常観」と「人間のもつ寂寥感」を「木洩れ陽の光と影」で表わす ヴェンダース監督の見る者への メッセージは、さすが!の一言です。

# by blues_rock | 2024-02-15 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(2)
PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00374119.jpg2023年、日本とドイツ共同で製作された ドイツの名匠映画監督 ヴィム・ヴェンダース(1945~、1987年の名作「ベルリン・天使の詩」、2015年秀作「誰のせいでもない」など監督)は、新作「PERFECT DAYS」で、東京(渋谷区内と浅草)を舞台に 公衆トイレ清掃作業員の男 平山(役所広司 1956~、68歳、カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞)の判を押したような毎日を 淡々と描くだけの静謐な映画ながら パーフェクトな映画です。
私は、正月明け続けて上映館を変え 3回見ました。
初回は、シネコンの広い上映館で、プロット(ストーリー)と演出に注目して見ました。
二回目は、(確か)旧い映画館で、平山を演じる 役所広司に注目(とくに表情を注意)してみました。
三回目は、平山に繋がり、彼と関わる脇役(登場人物)たちを注意してみました。
PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00400505.jpgヴィム・ヴェンダース監督は、小津安二郎監督作品を敬愛し、さらに東京と云う都会の佇まいを愛するだけあって 役所広司が、演じる平山(小津監督作品によく登場する名前)という 中年の寡黙な清掃作業員の演出が、秀逸で 浅草の古びたアパートで独り暮らしをしている 平山の現在だけ描きます。
PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00405081.jpg平山は、毎日、近所の老女が、朝薄暗いうちに 自宅の前の道を竹箒(たけぼうき)で掃く音で眼覚め、蒲団をたたみ 台所で歯磨きし顔を洗い髭(ひげ)を整え、清掃道具一式を積んだ軽のワゴン車を運転し、首都高速に乗り渋谷区内の仕事場(公衆トイレの清掃)へ向かいます。
到着するや 各公衆トイレを手際よくトイレ室内、手洗い、便器類などキレイに清掃していく様は、ヴェンダース監PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00414012.jpg督が、日本に残る職人意識(仕事を手抜きしないプロ意識)の象徴(体現する存在)として 主人公の平山を描きました。
ヴェンダース監督は、1977年の初来日以来、日本滞在時、各地で接した折り目正しい 日本のサービスや 公共の場所の清潔さに感銘を受けたそうです。
渋谷区内の公衆トイレが、2020年から 2023年にかけて ‘THE TOKYO TOILET’として 17か所で新築され、そのPERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00421274.jpg記録を 17の短編映画にする企画をプロデューサーの柳井康治と高崎卓馬は、ヴェンダース監督に依頼しました。
ヴェンダース監督は、両氏に、長編作品で撮りたい、主演を役所広司にしたいと提案、こうして 傑作映画「PERFECT DAYS」が、誕生しました。
役所広司は、プロのトイレ清掃員に付き ‘役積み’、熟練トイレ清掃員平山を見事に演じ、カンヌ国際映画祭での最優秀主演男優賞PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00421601.jpg受賞は、頷けます。
ワンカットの脇役にも名優たちが、共演、エキストラ出演の俳優たち(赤ちゃん、幼児も含めクレジットされているところは、伊丹十三監督の「たんぽぽ」のよう)すべて、主人公平山との関わりを立派に果たしています。
毎日同じ生活の繰り返しのように見える平山の暮らしですが、彼は、日々自分なりの楽しみを数多く持っています。
浅草からPERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00422383.jpg渋谷へ移動する車のなかで聴く音楽は、1970年代に販売されていた旧いカセットテープ盤で、冒頭流れるアニマルズの「朝日のあたる家」から始まり、予期していなかった私は、いきなりハートを鷲づかみにされました。
劇中に流れるロックは、パティ・スミス、ルー・リード、キンクス、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどなど、私は、劇中の平山さんと すぐトモダチになりました。PERFECT DAYS (前編)  シネマの世界<第1239話>_a0212807_00424151.jpg
後編へ続く 青文字をタップしていただくと記事が、表示されますのでご参考にご覧ください。)



# by blues_rock | 2024-02-14 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(2)

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