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心の時空

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a day in my life

映画「白いリボン」の監督ミヒャエル・ハネケ(1942~69才)は、ウィーン大学(1365年創立)で哲学・心理学を学んだというだけあって、映画を道具にして、見る者の深層心理に入り込むのが上手いと思います。
映画を見る人間の奥に潜む悪魔的な人間の不条理さ・理不尽さを、これでもかと曝(さら)け出させて神経を逆なでし、不快な気持ちにさせる類い稀な映像作家と思います。
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ウィーン大学の風土なのか、哲学・心理学分野で人間の深層心理に迫る精神分析学者フロイトや現代日本哲学の異才中島義道(1946~65才‥「幸福な人生など絶対に存在しない」が自説)などを輩出しています。
「白いリボン」は、美しいモノクロ映像としっかり構成された脚本で奇才ミヒャエル・ハネケ監督の“映画史に残る傑作”と思いました。
ハネケ監督は「カンヌ国際映画祭」で幾多の受賞歴をもち、この「白いリボン」で2009年のカンヌ国際映画祭パルムドール大賞を受賞しています。
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この映画「白いリボン」を最後まで見終わるには、見る側にもそれなりの忍耐と覚悟が必要です。
映画にストーリーらしきものはなく、第一次世界大戦(1914~1918)前夜の北ドイツの小さなキリスト教戒律の厳格な村が舞台で、村人たちの間で次々に発生する不可解な事件・陰険な出来事・邪悪な行為を映画は淡々と語ります。
モノクロ映像による表現が、一見厳格な戒律で禁欲的な暮らしをしている(ように見える)村人たち‥子供たちさえも、実は「見えないところで何を考え何をしているか分からない」という村の陰鬱な空気感を見事に表現していました。
キリスト教会の牧師であり権威を善とする父親が、自分の子供たちに行なう理不尽な体罰としつけに、絶対服従させられる子供たちのキリスト教原理主義的「純潔と無垢」の象徴が「白いリボン」でした。
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白いリボンで髪を束ねた姉クララ(マリア=ヴィクトリア・ドラグス)の陰険な表情と、白いリボンを左腕に付けた弟マルティン(レオナルド・プロクサウフ)の悲痛な演技が秀悦です。
クララの全体から発する大人(父親に象徴される理不尽なもの)に対する憎悪・怒り・反抗・悪意やマルティンの眼差しに宿る不信・悲嘆・虚無など、二人のすばらしい表現力に感心しました。
ハネケ監督は、映画の最後まで、村に潜在している大人たち、子供たちの恐怖・不満・反抗・憎悪・暴力・欺瞞などを、これでもかと暴(あば)き出し‥私は映画が終わり、エンドロールに入っても不愉快感で立ち上がれませんでした。
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この映画‥私はどうも「病みつき」になりそうな気がします。
# by blues_rock | 2011-09-15 21:27 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
A面「夢のカリフォルニア」・B面「マンディ・マンディ」のドーナッツ盤(45回転)は、私の大切な宝物です。
1965年の「夢のカリフォルニア」(こちらは、1967年モンタレーでの貴重なライブ映像です)は、何十回‥いや何百回聴いたか分かりません。
大学一年生の夏、美術部の合宿に電蓄プレーヤーとこのレコードを持参した友人がいて、拙(つたな)い油絵を描きながら皆なで一日中聴いていたことを懐かしく思い出します。
ママス&パパスが歌う「夢のカリフォルニア」の美しいハーモニーと哀愁あるメロディに酔い痴れていました。
ママス&パパスは、ウェストコースト・ロックの特徴でもあったフォーク・ロックの先駆者であり、サンフランシスコを中心に全米に広がっていったヒッピー・カルチュア、フラワー・ムーブメントの中心にいました。
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花飾りを身につけて理想のコミューンを西海岸に求めて集まってきた全米のヒッピーたちの象徴でした。
ママス&パパスは歌っていませんが、当時の大ヒット曲「花のサンフランシスコ」もメンバーの作詞作曲した作品でした。
ベトナム反戦と愛と平和の共同生活、理想のコミューンが幻想であったことは、LSD・ハシシ・ドラッグなどに幻覚を求めたサイケデリックと呼ばれる薬物依存の風俗が現れたことで、フラワー・ピープルのコミューンも内側から崩壊していきました。
彼らもまたメンバーの中での男女関係で解散しました。
ママス&パパスで忘れてはならないのは、1967年ロック史上たいへん重要な価値をもつイベント(最初の野外ロックコンサート)「モンタレー・ポップ・フェスティバル」のプロデュースでした。
その後「クロスビー・スティルス&ナッシュ」という音楽センスに溢れたバンドの結成を応援したり、異才ジョニ・ミッチェルのデビューに貢献したりしました。
「夢のカリフォルニア」が、今でも色あせないのは、フォークロックの美しいメロディとリズムのハーモニーが、誰もの心にあるセンチメンタルなハートに共鳴するからと思います。
すばらしい歌ですので、ぜひ一度お聴きください。
# by blues_rock | 2011-09-14 20:36 | 音楽(Blues/Rock) | Comments(0)
a0212807_20404097.jpgこの映画で園子温監督(1961~50才)を、初めて知りました。
映画「冷たい熱帯魚」は、高級観賞魚のサギ取引にからんだ人間の際限のない欲望が引き起こす血生臭い連続殺人事件を映画にしたものです。
欲望といってもカネとオンナ(セックス)は、映画のストーリーの色添えみたいなもので、人間の欲望が制御不能になった時の正気も狂気も区別できないすざましい負のエネルギーに引き込まれ見入ってしまいました。
欲望は、映画の全編にわたって連続バラバラ殺人事件の鉛を飲み込んだような重苦しい映像で具象化されています。
映画の中で、これでもかこれでもかと容赦なく続くオゾマシイ映像(連続殺人とその死体解体処理)は観る者の心を次第に暗く不安にしていきます。
映画を観終わっても気持ちがズシリと重く、「シネマの世界」でなかなか紹介する気になりませんでした。
この映画で主演した俳優4人の迫力ある演技バトルが、壮観でした。
a0212807_057615.jpg男優「吹越満×でんでん」の凶悪ぶりと女優「黒沢あすか×神楽坂恵」の体を張った真に迫る演技は、映画に緊張感をもたせています。
園子温監督の演出上の持論である「役者の力を最大限に引き出せば、化学反応が起こる」ことをこの映画で証明してみせました。
黒沢あすかと神楽坂恵の成熟したヌードは、昔懐かしい日活ロマンポルノのカットを観るようでもありました。
観客に「癒しも慰めも与えない。撮りたい映画を撮る」というポリシーをもつ映画監督の園子温は、詩人園子温a0212807_20443151.jpgでもあります。
十代から詩作を続けているそうで数冊の詩集を発表しています。
詩人としての感性は脚本(台詞)や映像のカットに表れているように思います。
東日本大震災後の日本をテーマにした園子温監督の新作「ヒミズ」は、ベネチア国際映画祭で好評だったようで封切りを楽しみにしています。
# by blues_rock | 2011-09-13 01:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_111037.jpgどうでも良いことながら、邦題の「オーケストラ!」というタイトルはつまらなく、映画配給元のセンスを感じません。
原題の「ル・コンチェルト(コンサート)」のほうがずっと良かったと思います。
あえて(フランス語の原題を変え)邦題にこだわるのなら、映画のテーマから「シンフォニー(交響楽)」のほうがピッタリと思いました。
交響楽団を意味する「オーケストラ!」の邦題では、映画が表現したい“人間の魂”というテーゼは伝わらないように思いました。
音楽という道具でつながる人間の魂‥映画の最後12分、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きながらメラニー・ロラン(1983~28才)演じるヴァイオリニスト、アンヌ=マリーの美しさを見ているだけで瞬時(ひととき)の幸せを感じます。
映画の中でのクラシック音楽がすばらしく、バッハ・モーツァルト・マーラー・パガニーニ・メンデルスゾーン・ハチャトリアンなど12人の作曲家の作品が使われています。
ストーリーには、フランス映画らしいエスプリが効いて、登場人物公たちの人生の哀歓を感じます。
ロシアのボリショイ劇場で掃除夫として働く中年男アンドレイは30年前ボリショイ交響楽団の主席指揮者でした。
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独裁国家ソ連による「ユダヤ民族弾圧」により指揮者アンドレイのユダヤ人演奏家を擁護する自由な音楽芸術に対し、ソ連政府(クレムリン)は彼を人民の敵としてコンサート途中にボリショイ交響楽団から彼とユダヤ人音楽家たちを追放しました。
彼は、30年掃除夫として働きながら空想の交響楽団を指揮し“人間の魂”の音楽を密かに奏でていました。
ある日彼は、掃除中に偶然パリからボリショイ交響楽団への出演依頼FAXを見ます。
それを読んだ彼は突拍子もないことを思いつきました。
彼と同じように追放され、落ちぶれた昔の音楽仲間を集めてニセのボリショイ交響楽団になりすまし、彼らの夢であったパリ公演を実現しようと思いました。
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彼の呼びかけに、下積み仕事をしながら暮らしていた昔のボリショイ交響楽団員が30年ぶりに集まりました。
彼はパリ公演のメイン演奏曲目をチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と決めていましたが、ヴァリオリンのソリストはいませんでした。
指揮者アンドレイがソリストに指名したのは、パリで活躍する若い女性ヴァイオリニストのアンヌ=マリーでした。
ニセのボリショイ交響楽団員たちは、あこがれのパリに着くなり自分勝手に遊びに出かけ約束のリハーサルを無視してしまいました。
そして公演当日‥本物のボリショイ交響楽団と信じている人たちの前で「彼らのコンサート」は始まりました。
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映画「オーケストラ!」は、ヒューマンドラマ仕立ての地味な映画ですが、突拍子もない楽天的な映画のストーリー展開と相俟って福岡のKBCシネマでは、昨年4月の連休前に封切られ秋まで上映していましたので異例のロングラン映画となりました。
# by blues_rock | 2011-09-12 01:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_10312016.jpg2009年にジム・シェリダン監督(アイルランド1949~62才)が、スサンネ・ビア監督(デンマーク)の2004年作品「ある愛の風景(原題:兄弟)」をリメイクした映画です。
スサンネ・ビア監督については8月27日の「シネマの世界‥未来を生きる君たちへ(原題:復讐 こちら)」で書きましたので参考にしていただけると幸いです。
ジム・シェリダン監督は、「マイ・レフトフット」(1989)や「父の祈りを」(1993)など感動的な映画を発表している名監督です。
スサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」のシナリオを変えずジム・シェリダン監督は‘コピー’ではない彼自身のオリジナル映画「Brothers(マイ・ブラザー)」にしていました。
シェリダン監督の映画「マイ・ブラザー」は、シリアスなストーリーを冷んやりした空気感のある映像にして今の疲弊したアメリカ社会をリアルに映し出した見ごたえある秀作に撮り上げ、2009年のアカデミー作品賞は、「ハートロッカー」(この作品も秀作)より、テーマに普遍性のある「マイ・ブラザー」のほうだろうにと、私は思いました。
兄弟を演じる兄役のトビー・マグワイアと弟役ジェイク・ギレンホールの“目”が似ており、本当の兄弟のようで驚きました。
映画の中で二人の“目”による感情表現がすばらしく、映画の重要な見どころとなっています。
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二人の「目の演技力」である「切なさ・哀しさ・戸惑い」の表情に胸が締めつけられ、心が痛みました。
夫(兄)が戦死したと知らされた妻役ナタリー・ポートマンが、暖炉の前で‥絶望と寂しさとで義弟を見つめキスをするシーンがあります。
演技とはいえ彼女の色香(フェロモン)には思わず息を呑み、映画「レオン」(1994)に出演していた時の少女(下の写真)から名女優に成長していました。
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幼い娘を演じた二人の女の子たち、とくにおませでヒガミっぽい長女役を演じた女の子の演技も秀悦です。
登場する出演者たち皆な自然でリアルな存在感がありました。
アフガニスタン戦争で捕虜になった兵士が解放され家庭に戻ったとき、捕虜のときの悲痛な記憶は、次第に彼の神経を狂わせ、自分が愛した家族を巻き込んでいきました。
1970年代にはベトナム戦争で疲弊したアメリカ人の心の痛みを表現した名作映画が数多く生まれました。
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エンドロールに流れるU2の「Winter」にも、聴き惚れました。
「クレイジーハート」(こちら)に出演しているマギー・ギレンホールは、ジェイク・ギレンホールのお姉さんです。
好きな監督の次の作品、贔屓(ひいき)の俳優が出演する新しい映画の封切りを待つのも映画好きの楽しみの一つです。
# by blues_rock | 2011-09-11 10:37 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
2年前、民主党政権が成立した後しばらく新聞・TV・ラジオのニュースなどで、さかんに秘密結社フリーメイソンの理念である「友愛」という普段あまり馴染みのない言葉が使われました。
一昔前の青春小説ならいざしらず、当時の民主党党首で内閣総理大臣(首相)の口から「友愛」などという気恥ずかしい言葉が、頻繁に出ていました。  (下写真 : 民主党本部を見つめる‘目’) 
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彼自身が、フリーメイソンかどうかは不明ですが、祖父の鳩山一郎(元首相)は、紛れもなく正真正銘のフリーメイソンで、日本ロッジトップのグランド・マスター(日本人として初)に就任していました。
敗戦後の日本を占領し支配していた連合軍GHQ総司令官であったD.マッカーサーもまたフリーメイソン最上階位のフリーメイソン・メンバーでした。
GHQ民生局は、フリーメイソンである皇族の東久邇宮首相(1945年当時)を介して昭和天皇をフリーメイソンにしようとしましたが、これは実現しませんでした。
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東久邇宮首相の後を引き継いだ幣原首相(岩崎弥太郎の縁戚家系)もフリーメイソンでした。
アメリカには、フリーメイソンと所縁(ゆかり)のある重要人物が、多く「アメリカ独立(建国)」に関わった56人の政治家・有力者うちの53人がフリーメイソン(なんと!10人中9.5人がメンバー)だったそうです。
歴代大統領にもフリーメイソンが多く(なんと!14名)初代大統領J.ワシントン、第三代大統領T.ジェファーソンもフリーメイソンでした。
世界最多発行の紙幣1ドル札には、堂々とフリーメイソンの象徴であるピラミッドに目の「プロビデンス(万物を見透す目)」が、印刷されています。
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アメリカのドル紙幣は、アメリカ国家の貨幣ではありません。
FRB(連邦準備制度理事会)という民間機関の証券をアメリカ政府が一元購入し世界通貨として流通させているのです。
日本銀行も中央銀行ながら民間で資本金わずか1億円のジャスダックに上場している株式会社で、日本円札(紙幣)を日本銀行券として印刷発行しています。
千円札券は、野口英世の肖像ですが、彼の左目は右目とのバランス悪く「プロビデンス(万物を見透す目)」にそっくりに描かれています。
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日本国憲法21条「集会の自由・結社の自由・言論の自由」にもフリーメイソンの理念が反映されていると推察しています。
もしフリーメイソンの理念が反映されているとするなら憲法21条を信条としている私もまた隠れキリシタンならぬ「隠れフリーメイソン」といえるかもしれません。
自由・平等・博愛を謳(うた)った「フランス革命」もフリーメイソンの理念が基礎となっています。
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秘密結社フリーメイソンを知りたい方は「ウィキペディア(フリーメイソン)」で検索されると多様な記事が出てきますので読まれると楽しいと思います。
ここまで秘密結社フリーメイソンの秘密が、インターネットサイトに晒(さら)されるともう秘密結社ではなく、世界の金満家向けフェイスブック「SNSフリーメイソン」のようで何んだかつまらなくなりました。
(参考)「明治維新のカリスマ‥坂本龍馬の正体」(こちら)も良かったらご覧ください。
# by blues_rock | 2011-09-10 21:00 | 社会/歴史/思想 | Comments(2)
1975年と1993年、フィレンツェのウヒィツィ美術館に2回行きました。
1975年に初めて訪問した時は、美術館の入口から回廊に入るや‥あーっ!と声が出て、後はもう言葉もなく、まさにドキドキしながら一枚一枚の絵をジッと見ていくだけでした。
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ウヒィツィ美術館は、銀行業で財をなしルネッサンス期のフィレンツェ共和国盟主となったメディチ家のコジモ(1389~1464)・ピエロ(1416~1469)・ロレンツォ(1449~1492)と三代のメディチ家が中心となり、芸術を大いに奨励し芸術家を手厚く擁護して収集した膨大なコレクションを公開しています。
1970年代当時のウヒィツィ美術館は、人類美術史に名前を残す天才たちの名画名作が、回廊の到るところ無造
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作に所狭しとばかり普通に展示されていて触ろうと思えば触ることもできました。
日本の美術館のようにガラス越しに見るという無粋な展示は、ありませんでした。
ルネッサンス期の天才の卓越した芸術表現能力と技術は、神業としか言いようがなく作品を見ていると本当に私たちと同じ人間なのだろうかと思いました。
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ルネッサンス期のフィレンツェに何人もの天才がいたことは、奇跡と言っていいでしょう。
多くの展示作品を紹介し切れませんが、ボッティチェリ「春」・「ヴィーナスの誕生」、フィリッポ・リッピ「聖母子と
天使」・「聖母子と聖アンナの物語」、ダヴィンチ「受胎告知」、ミケランジェロ「聖家族」・「ダビデ像」、ラファエロ「聖母像」・「ひわの聖母」など傑作が、ずらり所狭しと並んでいました。
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他にもルネッサンスの傑作が、数多く展示されていますので、ゆっくりと堪能しながら見たいものです。
時空を超えて、私たちが古えの天才芸術家の魂に触れることができる幸せ(喜び)は、今こうして生きているからこそと思います。
1993年に訪ねたアッシジは、イタリアの中部に位置し古都ペルージャの近くスバシオ山の中腹に広がる中世のa0212807_9525410.jpg面影をそのまま残す小さな城壁の街です。
アッシジのシンボル聖フランチェスコ教会は、旧市街にあり下部聖堂と上部聖堂の二重構造建築です。
聖フランチェスコ教会の下部聖堂に聖フランチェスコ(1181~1226)のお墓があり、上部聖堂が礼拝堂(教会)になっています。
教会の壁はジョット、シモーネ・マルティーニ、チマブエなどルネッサンス芸術の先駆けといえる画家たちが描いた美しいフレスコ壁画になっています。
ジョット(1267~1337)が「聖フランチェスコの生涯」をテーマに描いた壁画やシモーネ・マルティーニ(1285-1344)の「聖女キアラ」を描いたフレスコ壁画は、とくに印象に残りました。
聖フランチェスコは、太陽や月、自然や大地を愛した修道士でした。
ジョットは、聖フランチェスコをたいへん敬愛していました。
ジョットの「小鳥に説教する聖フランチェスコ」のフレスコ壁画は、聖フランチェスコへのオマージュと思います。
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アッシジ滞在したのは、大晦日から元日にかけてだったと記憶しています。
大晦日の深夜の凍えるような寒い中、ローマ時代からアッシジ旧市街の中心であったというコムーネ広場にアッシジの若者たちが集まり、障害のある友だち・仲間を真ん中に円陣を組み、ギターを弾き歌いながら皆で新年を祝う光景に胸打たれました。
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アッシジは、死ぬまでにもう一度訪ね、今度は長期滞在してみたい街の一つです。
# by blues_rock | 2011-09-09 19:53 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
「子孫に美田を残さず」(西郷隆盛)という言葉があります。
太平洋戦争以前に生まれられた高齢者の皆様方は、子供のころから貧しい暮らしに追われ、ご苦労をされて、今に至るまで働き尽くめの人生であったろうと推察します。
家族のために土地を手に入れ家を建て、ローン返済に追われながら、子供を育てて来られました。
美田(つまり資産・貯蓄)があると、仲の良かった子供たちも欲(遺産)に目がくらみ、兄弟姉妹の間で、骨肉の醜い争いを始めます。
同じ胎(はら)から生まれながら、醜く争うわが子たちの哀れな修羅場を見たくなかったら、自分の美田(資産・貯蓄)は残らず処分し得たお金は、自分の人生できれいに使い切られたらいかがでしょうか?
団塊世代や高齢者の皆様方が、倹約しないで、自分のお金を自分のために、じゃんじゃん使えば、日本経済の内需は活気に溢れ、雇用・消費の拡大は間違いないし、国の税収も大幅に増えるでしょう。
同時に自分たちが、戦後ワンサカ作った借金(財政赤字▲1,000兆円)も「借金(国債=国民の負債)の利息の支払い(年間15兆円の返済利息)のために、さらに借金を重ねる愚政はしないで済む」くらいにはなるでしょう。
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当然「国家のリストラ」も必要‥とくに「すべての議員と公務員」の定数削減です。
国民の安全保障に直接関わる消防署・警察・海上保安庁・自衛隊の公務は、別のテーブルで議論するとして、道州制により行政機構を大幅に道州政府へ移管し政治(つまり国家予算の配分)に責任をもたせ、意思決定のスピードアップを図りましょう。
道州制の導入で、まずはムダな政金の典型であるすべての議員定数(国・県・市町村など)を50%カット、公務員(国・地方)は30%カットしましょう。
その分の仕事を“民間”に任せれば、雇用と競争が生まれ、安いコストで良質な仕事(行政サービス)が、早くスムーズにできるようになるでしょう。
否定的な言葉の羅列は、つまり「やる気がない・知恵がない」だけのことです。
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民意(国民の同意)により、消費税率を上げて真っ赤っかの国家財政を向こう50年くらいでチャラにするバランスシートにしなければ、これから生まれてくる日本人、これから日本人になる外国人(帰化し日本国籍を取る外国人)が、可哀想で不憫でなりません。
ちなみに「日本国籍のない外国人」に、政治の意思決定をする選挙権(参政権)を与えるという民主党マニュフェストは、愚策で反対です。
いまのまま国難を先送りしていたら、いずれ日本という国は無くなり‥中国マネーが日本の資産を所有し、地域に住む中国系日本人が、「日本省」政府を作って、美田を占有しているかもしれません。a0212807_1657354.jpg

高齢者の皆様は、「子孫に美田を残さず」自分自身の幸せのために、自分のお金をどんどん使い、現在(いま)を快適に、楽しい老後を送られるよう日本の再興と社会発展のために切にお願いいたします。
# by blues_rock | 2011-09-08 21:20 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
倭国(わこく)と呼ばれたころの古代日本の言語は、話し言葉だけで文字はありませんでした。
私たちのご先祖は、古代中国との交流・交易や朝廷使節の遣隋使・遣唐使による留学経験者さらに帰化した渡来人から中国文字の「漢字」を学びました。a0212807_038552.jpg
外国語である漢字を憶えた大和人は、倭詞(やまとことば)に漢字をあて、読みやすくするために仮名をふりました。
やがて平安時代の公家(貴族)たちは、花鳥風月を愛で和歌を詠み、ラブレターの代わりに和歌を贈りました。
紫式部・清少納言・小野小町など知性豊かな女御たちの登場で、和歌(うた)詠みの音に合う平易な「平仮名文字」ができ、さまざまな書体の日本語が、完成しました。
手習い文字「いろはにほへと‥」の古典日本語の原型は、詠み人知らずの和歌をアレンジしたものです。
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 いろはにほへと
 ちりぬるを
 わかよたれそ
 つねならむ
 うゐのおくやま
 けふこえて
 あさきゆめみし
 ゑひもせず

夏の昼下がり、山裾の高齢者介護施設の窓から入る風にのり、夏草の匂いが、ほのかにしています。
田んぼの稲穂も頭を垂れはじめ、庭にある枝いっぱいの青いミカンや葉陰に見える栗の毬(いが)に、秋の気配を感じます。
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やがて、秋は過ぎ‥冬が来て春が巡り、そしてまた夏へ‥地球の自然の営みは、季節を変えながら千年万年悠々と続いていくことでしょう。
# by blues_rock | 2011-09-07 01:02 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)
株や投信・為替・債券などへの投資(売買)は、「欲のコントロール」が、すべてです。
そして必ず自分の判断で投資しなければなりません。
株・為替・債権の損失・利益についても、すべて結果は自分の責任であることは言うまでもありません。
証券マン・銀行担当者・知人)が勧める有価証券、とくに短期売買の株・投信・為替などは、99%損失することを覚悟して取り引きしたほうがよいでしょう。
彼らは、儲かる投資なら黙って自分の資金を運用しているはずで、儲け話で誘いをかけてくるなど普通に考えてみても、おかしいと思いませんか?
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                    日経225平均株価1年間の推移(9月2日現在)
アメリカ発サブプライム・ローンの破綻(金融工学を語るサギ商売)に端を発した金融パニックは、瞬時に世界を同時株安それも大暴落させ世界経済を奈落の底に突き落しました。
その後遺症は、いまだ癒えず数多(あまた)の不良債権が、EU各国の主要銀行・アメリカの大手銀行・証券会社・保険会社などの金融業界に隠されています。
さて日本には、株についての格言が、山のようにあり、正に言い得て妙の人生訓でもありますのでいくつか紹介します。
○頭と尻尾は、くれてやれ
○落ちる短剣は、つかむな
○知ったらおしまい
○相場に意地は禁物、迷いがでたら売れ
○天井3日、底100日
○天井売らず、底買わず
○飛びつく魚は、釣られる
○人の往く裏に道あり、花の山
○まだはもう、もうはまだなり
○見切り千両、損切り万両
○麦わら帽子は、冬に買え
○悪い予感は、よく当たる
‥まだまだ、たくさんありますが、これくらいにします。
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                    日本銀行株価1年間の推移(9月2日現在)
証券会社や投資銀行のアナリスト(分析家)たち・エコノミスト(経済評論家)と呼ばれる諸氏の株・為替に関する解説や予想は、ほとんど当りませんので信用しないほうが賢明でしょう。
投資銀行・投資会社(ヘッジファンド)による銘柄株の「格付け」も、いいかげんなもの‥彼ら(ハイエナ)が、金儲けの情報(エサ)を他人に与えるはずもなく「格付け(ネタ)」をタダで教えること自体が、そもそも怪しい行為です。
ともあれ、株の投資で利益を上げるコツは、安い時に買って、高い時に売る‥これを繰り返せば、必ずいくらかの利益は得られると思います。
# by blues_rock | 2011-09-06 21:53 | 経済/政治/世界 | Comments(0)