ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

<   2017年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧

福岡市の地下鉄 唐人町駅の 3番出口からすぐのところに、 “parfum du vin” (ワインの馨り)は、あります。
a0212807_734991.jpgワインのエキスパートである友人に連れられ初めて行ったとき私は、入口右脇に植栽されたさほど大きくない ‘2本のオリーブの木’が、まず目に入りました。
オリーブの木に実を付けさせたいと思ったら種類の異なった木を2本並べて植えること ‥ 店のオーナーは、このことをご存知でした。
オーナーは、妙齢の女性ソムリエ(シニア・ソムリエ)で ‘こんなワインが、飲みたい’ と自分の好み(嗜好)を伝えれば、スゥーッと供していただけます。
アンスティチュ・フランセ九州で 映画を見ての帰りに寄り道するようにしていますので、最終バスの時間を気にしつつ、良いフランス映画を見て、好いワインに酔い、今在る人生の刹那に感謝 ‥ ‘Je suis heureux’と呟きながら 夜更けの博多を福岡市のチベットと揶揄される柏原へ とぼとぼと帰っています。
by blues_rock | 2017-08-30 00:30 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
私は、いま博多駅 T・ジョイ博多で上映中のクライムアクション(カーチェイス)映画「ベイビー・ドライバー」を普段あまり映画を見ない若い人たちに薦めています。
a0212807_526235.jpg
この映画が、今までにはない新感覚の「映像(=視覚=目)と音楽(=聴覚=耳)」を同期させた映画なので見るものは、ロックコンサート会場のギグをライブで見ているような感覚になるからです。
a0212807_5281186.jpg監督・脚本ともにイギリスの鬼才エドガー・ライト(1974~ 2007年コメディ映画「ホット・ファズ」)で、「ベイビー・ドライバー」は、ライト監督のオリジナル脚本ながら‘カーチェイス’の名画である1968年「ブリット」(ピーター・イェーツ監督、スティーブ・マックイーン主演)、1978年「ザ・ドライバー」(ウォルター・ヒル監督、ライアン・オニール主演)、2011年「ドライヴ」(ニコラス・ウィンディング・レフン監督、ライアン・ゴズリング主演)へのオマージュであるa0212807_5285645.jpgことも感じました。
この映画については、ウォルター・ヒル監督を始めウィリアム・フリードキン監督、ギレルモ・デル・トロ監督など巨匠たちが、絶賛、日ごろ何かと辛辣な映画評論家も高く評価しています。
映画は、子供の時の自動車事故による後遺症で聴覚障害(慢性耳鳴り)に苦しむ天才ドライバーの青年ベイビー(アンセル・エルゴート 1994~)が、a0212807_531141.jpg窃盗団の元締め ドク(ケヴィン・スペイシー 1959~、非情な悪役が秀逸)の車と知らず盗んだために彼の差配する現金強奪グループや銀行強盗団を犯行現場から逃走(ゲッタウェイ)させるドライバー(逃がし屋)の役割を強いられ苦悩するも一旦ハンドルを握ると耳鳴り防止のためiPODから流れるノリノリの音楽(ロック・ジャズ・ラテンなど30曲)を聴きながらドライブテクニックの天才ぶりを発揮します。
a0212807_5342258.jpgベイビーは、里親である聾唖(ろうあ)の老人ジョセフ(CJ・ジョーンズ、聾唖の俳優で長編映画初出演ながらベイビーの里親を好演)と一目惚れしたウェートレスの恋人デボラ(リリー・ジェームズ 1989~)を一途に想い二人を心配させまいと苦悩 ‥ 映画のラストは、映画館で‘とにかく見て’のお楽しみながら「ヒロイックでロマンティックなエンディングにしたかった」とa0212807_538924.jpgいうライト監督が、切なくも粋な演出でエンディングシーンを締めています。
映画の冒頭、銀行の前に赤いスバルのインプレッサWRXが、到着するシーンから始まり、それから6分間、音楽(ロック)を聴きながらビートに同期したベイビーの運転するスバルインプレッサは、追跡する10数台のパトカーとヘリコプターを振り切りながらアトランタの街を時速100マイル(160キロ)で疾走a0212807_5424976.jpgします。
主人公の天才ドライバー ベイビーが、運転する縦横無尽なドリフト(アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、クラッチ操作)のかっこいいこと、アドレナリンいっぱいのスカッとしたおもしろい映画です。
強盗団の一味役でジェイミー・フォックス(1967~)とジョン・バーンサル(1977~)が、なかなかサイコな極悪ぶりを好演しています。
a0212807_5454622.jpg映画のタイトル「ベイビー・ドライバー」は、サイモン&ガーファンクルのホットロッド・ロック「ベイビー・ドライバー」(1969)に由来、エンド・クレジットで流れます。
この映画で使用された2006年型スバル赤のインプレッサWRX(右上写真)は、走行25万5千㌔で、4回の事故修理車ながら、現在オークションで550万円だとか ‥ 冒頭a0212807_546773.jpgあのクールなかっこいいカーチェイスを見せられたカーマニアには、堪らない車でしょうねえ。

(左写真 : モニターの前で撮影の打合せをするエドガー・ライト監督とベイビー役のアンセル・エルゴート)
by blues_rock | 2017-08-28 00:28 | 映画(シネマの世界) | Comments(3)
カナダ出身の名優 ライアン・ゴズリング(1980~)は、アメリカの名女優クリステン・スチュアート(1990~)と‘映画俳優’としてのキャリアが、似ていて二人とも年少時から様々なジャンルの良質な作品に出演、与えられた役柄(キャスト)を優秀な監督の厳しい演出に応えながら類稀な演技才能を発揮してきました。
a0212807_1962715.jpg
ライアン・ゴズリングは、イギリスの類稀な俳優 ゲイリー・オールドマン(1958~)をリスペクトしているのだとか、2017年公開されたミュージカル映画の「ラ・ラ・ランド」が、好評でこの秋(10月27日)には、最新作「ブレードランナー2049」(ドゥニ・ビルヌーブ監督)が、公開されます。
a0212807_197918.jpg
ライアン・ゴズリングは、2000年「タイタンズを忘れない」、2002年「完全犯罪クラブ」への出演を経て、2003年「16歳の合衆国」で主演、恋人の弟(知的障害児の少年)を衝動的に殺すという内省的な難しい主人公の役を見事に演じていました。
a0212807_1910789.jpg2004年「きみに読む物語」、2005年「ステイ」、2007年「ラースと、その彼女」と、それぞれまったく異なった作品の主人公を見た者の脳裏にいつまでも残る見事な演技を披露、そして 2011年デンマークの異才ニコラス・ウィンディング・レフン(1970~)作品「ドライブ」に出演、この映画の主人公をクールに演じたライアン・ゴズリングは、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の名前を知らなかった日本の映画ファンにレフン監督のその異才ぶりを教える役割を担いました。
今夜紹介します2017年公開のライアン・ゴズリング主演映画「ハーフネルソン」は、2006年にライアン・フレック監a0212807_19131071.jpg督(脚本 1976~ 撮影当時30歳)が、インディペンデント作品としてサンダンス映画祭で公開した映画です。
「ラ・ラ・ランド」の大ヒットで急増した若い女性のライアン・ゴズリング人気にあやかり、11年前に彼が、出演(当時26歳)していた未公開映画を一般公開した作品ながら、実は‘この映画のライアン・ゴズリング’が、実にすばらしく、ライアン・ゴズリング ファンならずとも映画ファンには、必見の価値ある映画です。
a0212807_1918349.jpg映画のタイトル「ハーフネルソン(Half Nelson)」とは、「はがいじめ」という意味、ライアン・ゴズリング演じる主人公は、ジャンキー(コカイン中毒)ながらインナーシティ(ニューヨーク下町の貧困街)の中学校で歴史を教え、女子バスケット部のコーチも兼ねている教師です。
中学校教師ダンの空虚な抜け殻のような日々の暮らし ‥ コカインに人生をハーフネルソン(はがいじめ) されa0212807_1919514.jpgた白人系若者の虚無的な人生をライアン・ゴズリングが、見事に演じ「ハーフネルソン」は、インディペンデント系映画にも関わらずこの年のアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされました。
それくらいこの映画でのライアン・ゴズリングの演技(=コカインに人生をはがいじめされたジャンキー教師の空虚な存在感)は、見事で必見(すばらしい!)の一言、日ごろ何かと辛辣なアメリカの映画評論家(批評家)たちも絶賛しています。
a0212807_19214671.jpg偶然ながら、先日(8月19日)の日本経済新聞朝刊一面トップ記事に「白人系労働者階級の貧困層に‘薬物依存(麻薬中毒)’激増、先進国の中でアメリカ白人系労働者層の就業率最低、現在のアメリカ社会混乱の元凶は、‥うんぬん」とあり、白人系労働者の失業率が、高いのは、移民や有色人種のせいではなく、努力を怠り麻薬におぼれた結果であり 自業自得=因果報応と云うものです。
当時30歳のライアン・フレック監督は、11年前の2006年、すでに現在のアメリカ国家の劣化と社会混乱を予見しa0212807_21132286.jpgていました。
さて、この映画の舞台は、ニューヨークの下町ブルックリンですが、インナーシティとは、黒人を中心に多民族の貧困世帯や低所得者層が、密集して暮らす地区のこと、インナーシティは、麻薬密売にからむ犯罪の温床地帯で治安や風紀は、極めて悪く、大都市の社会問題となっている地域です。
ダンの教え子で黒人女子中学生のドレイ(シャリーカ・エップス 1989~ 抜群の演技、とくに目の表情が、秀逸)とa0212807_21153637.jpg母子家庭で友だちのいないドレイにやさしく小遣いを与え 麻薬のデリバリーをさせている麻薬売人のフランク(アンソニー・マッキー 1979~)、この2人とダンとの絡みが、映画のストーリーです。
映画のプロットは、暗欝で コカイン中毒の中学校教師ダンと、彼の吸引現場を目撃した教え子のドレイ、孤独な少女ドレイにやさしく接し顧客に麻薬配達をさせる売人のフランク、教え子にそれをさせまいとするジャンキーの教師ダン、売人フランクの指示で教師のダンにコカインを届けa0212807_2128826.gifる教え子のドレイ、この3人の切なくやり切れない関わりで 映画を見ている者に 最後まで緊張感をもたせるフレック監督の演出が、実に見事です。
この映画で見せるライアン・ゴズリングの虚ろな表情は、アカデミー賞主演男優賞ノミネート当然と思え、彼の顔のズーム・アップで映る空虚で孤独な眼差しは、女性ファンの母性本能をかき乱すことでしょう。
by blues_rock | 2017-08-26 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
漆器のほとんどは、木胎漆器(木地のうえに漆を塗った器)ですが、他にも紙胎・籃(竹)胎・皮胎・陶胎・脱(麻)胎など漆工芸には、多種多様な漆工技法が、あります。
a0212807_1222896.jpg
玄洋窯 陶芸教室のことは、先日ご紹介したとおりですが、私のメインは、陶胎茶碗創り ‥ 焼成中どう窯の中でヒビ・ワレ・ニュウなど窯キズを入れるか、陶胎茶碗創作のイメージ(人いわく デタラメな妄想だとか)を描きつつ
a0212807_12232714.jpg
窯入れのために着々と準備しています。
そんな作陶をしながら、いつもの悪いクセで道草してしまいます。
a0212807_12242849.jpg
上写真の皿は、冨永師匠が、素焼きして工房に置いたままの一枚の皿を目敏く発見、譲り受けて、塗立て陶胎銘々皿を制作してみました。
a0212807_12312297.jpg
一応、出来上がりながら、あまりに稚拙なので ‘根来仕上げ’ にしようとしている(迷っている)ところです。
上の素焼きの皿は、茶碗を作っているとき、傍らにあった陶土(つち)で師匠の銘々皿を真似て作ってみました。
a0212807_12594961.jpg
昨日、金継ぎ工芸会教室で陶胎漆器用に購入した この茶席灰器も素焼きながら上質なので陶胎準備に踏み込めないでいます。
a0212807_12322119.jpg好感のもてる素焼き器は、余計なことをしないで そのままのほうが、好さそうな気もしています。
人生いろいろ、陶芸いろいろ、漆工芸いろいろ ‥ またここでも迷っています。
スマホカバーを見ると無性に皮胎乾漆してみたくなるし、何にでも漆を塗りたくなるパニック障害にいま悩んでいます。
by blues_rock | 2017-08-24 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
狡猾で残酷な狂人(サイコパス)独裁者アドルフ・ヒトラーの唱える指導者原理(絶対服従)を支持し総統(フューラー)として崇めた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチスドイツ)とドイツ国民が、全ヨーロッパと人類史に残した
a0212807_04619.jpg
憎悪と対立その果ての戦禍=彼を拒否する他勢力(世界史では連合国と呼ぶ)によって追いつめられた挙句自殺した‘狂人ヒトラー’の死をもって一旦終戦したかに見える第二次世界大戦(人類間戦争)の傷痕は、それからa0212807_046364.png72年が、経った今も決して癒えることは、ありません。 (左図 : ヒトラー率いるナチスドイツが、侵略し占領した1942年のヨーロッパ全図)
第一次世界大戦、第二次世界大戦が、あれば、いずれ第三次 ‥ やがて第四次と続き、そして、第五次世界大戦と、そのころすでに核による放射能で全人類が、滅亡しているでしょうね。
さて、今日ご紹介するチェコ・イギリス・フランス共同製作の最新作「ハイドリヒを撃て!」(原題「Anthropoid」類a0212807_105520.jpg人猿)は、1942年ナチスドイツ占領下のチェコ(プラハ)で起きたナチスNO.3のナチス親衛隊大将(SS長官)ラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件の史実をリアルに再現(セピア・カラーの映像が実録ドキュメントフィルムのようで秀逸)しているので、映画を見ている者も75年前1942年のプラハへタイムスリップし、ハイドリヒ暗殺事件を目撃しているようでロンドンのチェコa0212807_1103230.jpg亡命政府から、プラハに送り込まれた 7人の暗殺小隊の恐怖と極度の緊張感に同期しラスト30分 ‥ ハイドリッヒを襲撃し暗殺したあとカトリック教会に立て篭もるもゲシュタポの残忍な拷問によりレジスタンスの若者が自白、血の報復に重武装した700人のナチス軍に包囲された教会は、壮絶かつ凄惨な攻撃を受け彼ら全員が、戦死、5千人を超えるプラハ市民もa0212807_1121214.jpg見せしめに殺戮されました。
この30分にも及ぶ戦闘シーンで使用された銃器類すべて当時の武器を再現していて、プラハの街並み、衣装・家具調度類などこの映画のライン・プロデューサー、プロダンション・デザインの製作スタッフの気合も並大抵ではありません。
a0212807_1135842.jpgこの映画の製作・脚本・監督・撮影とすべてを束ねたのが、イギリスの写真家・映画監督 ショーン・エリス(1970~)、彼は、構想15年、歴史的事実を綿密にリサーチし脚本を書き監督そして自らカメラを抱え、オールプラハロケーションで撮影(映像にリアリティが、あり カメラワークと併せ実にすばらしい!)、いやがおうにもエリス監督の情熱と執念が、暗雲立ち込めa0212807_1153987.jpgる世界の中で平和ボケした第三次世界大戦前夜に暮らす私たちの頭を覚醒させること請け合います。
映画の原題「Anthropoid」(類人猿)は、このラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画の暗号名「エンスラポイド(類
人猿)作戦」に由来しています。
a0212807_1162334.jpg主人公のヨゼフにアイルランドの俳優 キリアン・マーフィ(1976~ 2006年秀作「麦の穂をゆらす風」主演)、同志のヤンをジェイミー・ドーナン(1982~)、この二人をそれぞれ支援するプラハの女性マリーにフランスの女優 シャルロット・ル・ボン(1985~ 2014年「マダム・マロリーと魔法のスパイス」)、もう一人の女性レンカをチェコの女優 アニャ・ガイスレa0212807_1171325.jpgロヴァ(1976~ 2011年「幸福の罪」)の二人が、緊張感あふれる演技で好演しています。
(右写真 : 暗殺されるハイドリッヒを演じたドイツの俳優・映画監督 デトルフ・ボテ そっくり!)
祖国を侵略したナチスドイツに抵抗するレジスタンスで極秘「エンスラポイド作戦(ハイドリッヒ暗殺計画)」に決死の覚悟で協力したプラハ市民が、ゲシュタポに追いつめられ拷問で仲間を裏切a0212807_134539.jpgらないよう‘青酸カリ’を服毒して自ら口封じするさまは、如何なる権力(暴力装置=軍事政権)も悪であるとことを示しています。
ほら、日本列島の西にある二つの軍事国家をご覧いただければ、悪しきナチスドイツ(とゲシュタポ)の亡霊が、いまだ彷徨い跋扈していることが、分かるでしょう。 (上写真 : 自らカメラを抱えて監督するエリス監督)
by blues_rock | 2017-08-22 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_12405134.jpgアメリカの新鋭ジョン・カズダン監督(1979~)が、2007年30歳のとき自らの脚本で初監督した「イン・ザ・ランド・オブ・ウーメン」(In the Land of Women)は、韓国映画の秀作「春の日は過ぎゆく」と同じ‘人のやさしさとは?’という命題をプロットにしています。
主演は、アダム・ブロディ(1979~)とクリステン・スチュワート(1990~ 出演時17歳、美人で演技もすでに秀逸です)の二人ながら、メグ・ライアン(1961~)とオリンピア・デュカキス(1931~)が、脇で主演級の役割を見事に果たしています。
この映画の見どころは、やはり美貌と実力ともに兼ね備えた若手の名女優クリステン・スチュワート17歳のキュートな姿です。
この映画に出演した当時、まだ十代でしたが、すでに映画関係者の間では、女優として高く評価され、翌年出演した「トワイライト 初恋」が、
a0212807_12501730.jpg
クリステン・スチュワートの女優人生にとって、いまに至る輝かしいキャリアの始まりでした。
さらに、この映画の見どころとして二人のベテラン女優、一人は、出演時56歳のメグ・ライアンと、もう一人、出演a0212807_13193552.jpg時76歳のオリンピア・デュカキスが、映画の中で主人公の若い二人に絡む重要な役どころを見事に演じています。
この映画でのメグ・ライアンは、まだ往年のキュートな美貌(1998年37歳のとき出演した「ユー・ガット・メール」のチャーミングな美貌そのまま)で出演していますが、この映a0212807_13335187.jpg画出演の後 1、2本出演してメグ・ライアンは、スクリーンから消えました。
オリンピア・デュカキスも認知症の老女を名演、彼女のリアルな存在感は、「春の日は過ぎゆく」で認知症の老女を演じた韓国のペテラン女優ペク・ソンヒ(1925~)の名演技と重なりました。
ロサンゼルスに住む若手作家のカーター(アダム・ブロディ)は、依頼された脚本の仕事が、上手くいかないうえ、恋人の名前の売れ始めた女優の卵から別れを告げられ落ち込み、失意の人生を変えようとミシガン州にいa0212807_13424799.jpgる認知症を患う祖母フィリス(オリンピア・デュカキス)の介護のために引っ越しました。
カーターは、すぐに道路を挟んだ向かいに住むハードウィック家の主婦サラ(メグ・ライアン)と高校生の娘ルーシー(クリステン・スチュワート)と知り合い親しくなりました。
a0212807_1830167.jpgサラは、乳ガン発症の恐怖を怯え、夫に愛人がいることと知りながら普段の暮らしでは、平静を装いつつも心身共に深く傷ついていました。
高校生のルーシーは、ルーシーで思春期の恋に悩み、両親の不仲もあって、とくに母親のサラには、反抗的でした。
ある日、カーターは、サラから犬の散歩に誘われ、話し相手をするうちに思わずキスしてしまいました。
a0212807_18355175.jpg恋に悩むルーシーも年上のカーターと話しているうちに互いに惹かれ合うようになり、カーターとサラ、カーターとルーシーとのデリケートな三角関係が、生まれ、三人ともそれぞれの心が、抱える問題と向き合いながら苦悩していきます。
死の恐怖(ガンの不安)に怯え、孤独に苦悩するサラが、雨の降りしきる中ずぶ濡れになり涙ぐんで佇みカーターにすがるように助けを求める姿は、痛ましくも感動的(メグ・ライアン演じるサラの傷心が秀逸)でした。
a0212807_1837166.jpg祖母フィリスが、孫カーターと交わすユーモラスな会話(人生訓)は、「春の日は過ぎゆく」の中で祖母と孫サンウが、交わす会話に似ていました。
日本語タイトルは、「ランド・オブ・ウーマン 優しい雨の降る街で」で、劇場未公開(DVDスルー)ながらハートフルな佳作、韓国映画「春の日は過ぎゆく」に感動した方にお薦めしたい作品です。
by blues_rock | 2017-08-20 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
金継ぎ を始めて八年あまり、古陶磁のワレ・カケを刻苧(こくそ)で埋め復元する作業、古陶片を糊漆で接着し錆漆による修繕をしていると自分の気に入った器にあれこれ漆で陶胎したくなります。
a0212807_20514370.jpg
私は、これまで陶芸したいと思ったこと、とくにありませんでしたが、陶胎を漆で金継ぎすること … つまり焼成中に窯の中でひび割れた茶碗やいろいろな器を漆で直すオリジナルな陶胎漆器に挑戦してみたくなりました。
a0212807_2052203.jpg
そこで、陶芸家冨永保雄氏の玄洋窯 陶芸教室に入門しました。
ロクロが、ニガテな私は、手捻(てびね)りで作陶に挑戦、陶芸家にしてロクロ名人の冨永師匠にとって「焼成中
a0212807_20534539.jpg
の窯のなかで、ワレ・カケ・キズのできる茶碗を作る」など邪道も邪道の作陶でしょうが、辛抱して黙って見守っていただいています。
a0212807_20552241.jpg作陶を始めてはや5か月、失敗に失敗を重ね、陶土(つち)を捻りながら、崩れないよう形を創り窯の中でほんの少し壊れるようなそんな作陶こそ ・・ 私は、究極の名人技だと自負しています。
玄洋窯の陶芸教室は、週1回(金・土・日のいずれか1回)で月謝が、何と月5千円(=陶土とロクロなど作陶の道具類一式自由使用可) と一般の陶芸教室では、考えられない月謝です。
現在(いま)、安価なセラミック粉(パウダー)を混ぜた外国製の型押し器が、スーパー店舗や百均ショップに氾濫していますが、自分お気に入りのワン&オンリーの食器(陶磁器)を普段の暮らしで生涯使い続け、もし万一壊れたa0212807_20561331.jpgら修理(金継ぎや漆直し)して使い続ける道具類は、人生を豊饒にします。
昔、千葉の出張先で出会った有機栽培をする農家の方に「あなたは、飛行機にのったら、鳥になり、船にのったら魚になっていますか?」と訊ねられ、さらに「あなたの食べた物が、あなたの血肉になることを分かって食事していますか?」と真顔で言われたことが、ありました。
その時は、この方ヘンな人と思いましたが、いま私は、このヘンな人こそが、正しい人であったと確信しています。
ジャンクな食べ物(食品の安心と安全に関心のある方は こちらをご覧ください)が、ジャンクな精神と虚弱な肉体をつくり、ジャンク
a0212807_205724.jpg
な暮らしは、ジャンクな人生になるぞと云っておられたのだと、いま良く分かります。
陶芸教室へのお誘いはずが、前置きの長い駄文になりました。
a0212807_20573813.jpg陶芸に興味のある方、自分だけの ‘ワン&オンリーの陶芸’ をしたい方、歓迎(初心者歓迎)いたします(‥と冨永師匠に相談なくお誘いしています)。
ともあれ私は、焼成中の窯のなかで、ワレ・カケ・キズ・ヒビのできる陶器作りに挑んでいます。
めでたく完成した暁には、拙ブログで皆様方に、ご披露したいと思います。

(付 録)
掲載している写真は、私が、日ごろ愛用している冨永陶工の作品です。
by blues_rock | 2017-08-18 00:08 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
KBCシネマで公開中のフランス映画 「ア・フォンド(À fond)」は、抱腹絶倒のドタバタ コメディながらギャグ満載のハイウェイパニック・ロードムービーです。
a0212807_6211445.jpg
アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞など5部門受賞の傑作「アーティスト」を製作した名プロデューサーのトマ・ラングマン(1971~)が、ドタバタ・コメディ映画を撮ったら抜群のセンスを発揮するニコラ・ブナム監督a0212807_6434826.jpg(1978~、脚本・監督)と組み、観客をタイトル「ア・フォンド」(À fond=フランス語で「とことん、徹底的に」を意味する)のとおり楽しませてくれます。
映画のプロットを貫くギャグとユーモアは、‘マーフィーの法則’‥「失敗する可能性のあるものは失敗する」とか、「高価なものほどよく壊れる」など、機知(ウイット)に富んでいます。
a0212807_6444238.jpgちなみに、配給会社GAGAの邦題は、「ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走」でしたが、原題の「ア・フォンド(とことん)」のほうが、映画の内容には、ぴったりです。
主人公の整形外科医トム・コックス(ジョゼ・ガルシア 1966~)は、最新テクノロジーを装備した真赤なワンボックa0212807_6454721.jpgスカーで家族と夏のバカンスに出かけました。
同乗者は、トムの家族5人で、トムと妊娠中の妻 ジュリア(カロリーヌ・ビニョ 1975~)、9歳のヘンテコな娘リゾンとイタズラ盛りの7歳の息子ノエ、粗忽(そこつ)な祖父のベン(アンドレ・デュソリエ 1946~、「パリよ、永遠にa0212807_65131100.jpg
のはずでしたが、‥後部座席にもう一人見知らぬ女性が、潜んでいました。
トムは、最新システム機能を装備した自慢の新車で、念願のサマーバカンスに出発、意気揚々と時速130㎞の自動走行を設定、高速道路をすっ飛ばしていました。
a0212807_6541842.jpgところが、新車の最新テクノロジーのブレーキ制御システムに突然、機能障害のトラブルが、発生し制御不能となりました。
あわてたトムは、設定した自動走行の時速130㎞を操作ミスでさらにスピードアップ、時速160㎞でハイウェイを暴走 ‥ ドジな交通警官(白バイ)やトムa0212807_6545621.jpgに新車を売りつけた無責任なディーラー、愛車BMWのドアを壊され怒り心頭の男を巻き込んで‘マーフィーの法則’を地で行くハイウェイ・パニックが、発生しました。
ドタバタながら、とにかく可笑しくて抱腹絶倒 ‥ ストレスで鬱屈している方、つまらないこと続きでクサクサ鬱々a0212807_6552520.jpgしている人にお勧めしたい映画です。
病は、気からと申します。
猛暑が、続くこの夏、冷房の効いた涼しい映画館で何も考えず「ア・フォンド(フルスピード)」を見て大笑いすれば、きっとあなたの頭は、すっきりすること請け合います。(右上写真 : 主演のジョゼ・ガルシアとカロリーヌ・ビニョ、監督のニコラ・ブナム)

by blues_rock | 2017-08-16 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_195122100.jpg
「ナイス・ガイズ」のタイトルを見て、昨今流行りのくだらないバディムービーかと思っていたら名優 ライアン・ゴズリング(1980~)とベテラン名優のラッセル・クロウ(1964~)が、共演した2017年新作で映画は、コメディタッチな
a0212807_19523370.jpg
がら 洒脱でアメリカの愚劣な現大統領に対する暗黙の皮肉(アイロニー)が、効いていて なかなか面白い映画でした。
a0212807_19542925.jpg
それもそのはず製作が、名プロデューサーのジョエル・シルバー(1952~)で印象に残っている映画をざっと挙げても1987年「リーサル・ウェポン」、1989年「ダイ・ハード」、1999年「マトリックス」、2016年「アウトバーン」と話題
a0212807_19552193.jpg
になった映画ばかり、さらに、その洒脱な脚本を書き監督したのは、「リーサル・ウェポン」で製作のジョエル・シルバーとコンビを組み、気心の知れているベテラン監督シェーン・ブラック(1961~)、撮影監督も名匠フィリップ・a0212807_19564660.jpgルースロ(1945~ 1988年「美しすぎて」、1989年「俺たちは天使じゃない」)と来れば面白くないはずが、ありません。
映画の舞台は、1977年のロサンゼルス、自動車の排気ガスでロサンゼルスの空には、スモッグが、充満し大気の汚染は、深刻でした。
a0212807_19582089.jpg市民の環境破壊への抗議や排気ガス規制運動に対しアメリカの自動車産業=デトロイトの三大自動車会社は、司法省などの政府機関や政治家、闇組織を使って抗議デモを弾圧、反対運動を阻止していました。
ある日、13歳の娘をもつシングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)は、何でも力づくで解決する強引な示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)と行
a0212807_1959433.jpg
きがかり上、組んで失踪した抗議運動グループ一員の少女を捜索することになりました。
二人にとって簡単に終わるはずの仕事でしたが、少女の出演している1本のポルノ映画とそれに関わった関係
a0212807_20075.jpg
者たちの連続不審死事件により二人は、そのポルノ映画の中に国家を揺るがす巨大な陰謀の動かぬ証拠が、隠されていることを知りました。
a0212807_2004049.jpg
失踪した少女の行方を追うマーチとヒーリーは、マーチの娘ホリー(アンガーリー・ライス 2001~、新人ながら演技に魅力があり将来楽しみな若手女優です)も巻きこんで殺し屋から命を狙われることになります。
a0212807_2092791.jpg映画の舞台となる1977年と云えば、今から40年前のことながら、映画のラストで、日本製ハイブリッド車の登場(トヨタのプリウス誕生)を予見しているオチは、自己解決能力のないラストベルト(Rust Belt 錆びた工業地帯)のブルーカラー階層と彼らが選んだおバカな大統領へのアイロニーとしてブラック監督の演出は、痛烈で洒落ています。
(上写真 : シェーン・ブラック監督が、ライアン・ゴズリング、ラッセル・クロウと撮影の確認をしているところ)
by blues_rock | 2017-08-14 00:14 | 映画(シネマの世界) | Comments(2)
a0212807_2131972.jpg
ひょんなことからヨーロッパ古楽器(リュート・バロックギター)奏者の太田耕平さん(福岡市在住)と知り合いになり、先夜(8月7日月曜日の夜) 私は、太田耕平さん、フラウト・トラベルソ(横笛=古代フルート)とフラウト・ドルチェリ(縦笛=古代リコーダー)奏者の小松綾さん(徳島県出身、スペイン在住)、そしてチェンバロ奏者の木森
a0212807_2164230.jpg
菜美子さん(岐阜県出身、ドイツ在住)の三人が、結成した古楽アンサンブル「木の音」の第1回日本公演(福岡公演が初演、九州キリスト教会館)を聴きました。
小松さん、木森さん、太田さんの三人は、ドイツ フランクフルト音楽舞台芸術大学大学院 古楽科で共に学んだ
a0212807_2112297.jpg
若き日本人ヨーロッパ古楽の演奏家で、これからの活躍が、大いに楽しみです。
私は、以前から ‘フェルメール’ が、描いた楽器に興味をもち、この「木の音」のコンサートでフェルメール絵画(写真4枚添付)の中にある リュート、バロックギター、チェンバロ、それに加えて 古代フルートや古代リコーダー
a0212807_21141538.jpg
などヨーロッパの古い楽器を生で聴くのは、初めてでした。
古楽器の生の音は、目を閉じて聴いていると九州キリスト教会館の礼拝堂が、タイムカプセルのように感じられ私は、ヨーロッパ中世のバロック時代にいるような感覚になりました。
a0212807_2115158.jpg
「木の音」の演奏曲目は、イタリア・フランス・スペインの初期から後期までのバロック音楽で、その古楽アンサンブルの調べに最後まで酔い痴れました。
最後のバロック編曲 少年時代(井上陽水)も絶妙の味わいで、ふと日本の唱歌をバロックに編曲 ‥ たとえば、
a0212807_21193737.jpg
バロックの「宵待草」・「花嫁人形」・「荒城の月」などを「木の音」アンサンブルの演奏で聴いてみたくなりました。
これは、小松さん、木森さん、そして太田さん三人へのメッセージながら、三人のキャリア、スキル、アイデンティティが、バロックと日本抒情を融合させ、やがてクールジャパンの新しいバロックを奏でるのではないか、といちファンとして夢想した次第です。
by blues_rock | 2017-08-12 00:02 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)