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心の時空

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a day in my life

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知人から「縁の欠けた深川製磁の深皿2枚をもっている、気に入っているのでなかなか捨てられない、修理できないだろうか?」との相談を受けました。
a0212807_10312643.jpg深皿には、それぞれ一箇所シンプルなカケが、あるだけなので色漆直しで良ければ‥と引き受けました。
深川ブルーワイナリーの藍染ぶどう文変形深皿を青(浅葱色)漆で、オリエンタルブルーのクリスマスローズ文深小皿は、赤(朱色)漆で修理しました。
いま、海外から型貫で量産された白地の食器類が、どの店(の陶磁器コーナー)にも、それこそ山積みで特売されています。
それを買った方から割れたけど捨てるのは、モッタイナイので「金継ぎして欲しい」と頼まれることもありますが、a0212807_10325181.jpgそんなときは、金継ぎ用の純金粉が、1g=9、300円することをそっと教えてあげます。
そうすると‘鳩に豆鉄砲のような顔’をされるので「ね、新しく買ったほうがずっと安いでしょ!?’」とやさしく答えるようにしています。
ともあれ‘金継ぎ’とは、壊れてしまった掛け替えのない大事なもの(One & Only)を再生することにあります。
なので、自分の大切なものであれば、金の価格 1g=9、300円なんて、チョー安い!‥そう、思われませんか?
by blues_rock | 2017-03-13 09:13 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_21564345.jpg監督は、フランスの(オランダ出身の映像作家)ヤン・クーネン監督(1964~)で、20年前の1997年当時、ハイパーバイオレンスとスタイリッシュな(というよりコミック的な)アクション映画として話題になった怪作「ドーベルマン」を撮った監督と言ったら「ウソだろ!?」と思う方もおられるかもしれませんね。
それくらい当時33歳のヤン・クーネン監督が、長編映画にデビューした作品「ドーベルマン」は、過激な暴力、パンクな映像(斬新なカメラワーク)、ビジュアル・テクノサウンド音楽とどれも前衛的でインパクトが、ありました。
「ドーベルマン」を撮ってから12年後の2009年、クーネン監督は、その秀でた映像ならびに音楽センスの良さを発揮、秀作「シャネルとストラヴィンスキー」を発表しました。
「シャネルとストラヴィンスキー」の主演は、デンマークの名優マッツ・ミケルセン(1965~)です。
a0212807_215998.jpgマッツ・ミケルセンが、主演(または出演)した映画を私は、いままで12作品見ていますが、2009年に出演した「シャネルとストラヴィンスキー」と「ヴァルハラ・ライジング」をまだ紹介していませんでした。
「ヴァルハラ・ライジング」は、デンマークの鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督の作品ですが、肉おどり血しぶき舞う壮絶なシーンも多く万人向けとは、言い難いので、それもあってマッツ・ミケルセンの「シャネルとストラヴィンスキー」をa0212807_2212497.jpg取りあげました。
「ヴァルハラ・ライジング」について簡単に述べるなら北欧神話(ヴァイキング時代のヴァルハラ信仰)をレフン監督ならではの赤い色調映像も交えたケレン味あふれる演出でマッツ・ミケルセン演じる片目の奴隷戦士ワンアイを‘雄々しく’描いたダーク・ファンタジー映画です。
一方、「シャネルとストラヴィンスキー」の監督クーネン監督は、マッツ・ミケルセンに主人公であるロシア出身のa0212807_2233363.jpg有名な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882~1971 フランスを経てアメリカに亡命、バレエ音楽「火の鳥」や「春の祭典」が有名)を‘女々しく’演じるよう演出、図らずも2009年の同じ年、二人の名監督が、逸材俳優マッツ・ミケルセンに真逆の主人公を演じさせているので見比べてみるのも映画の楽しみ方の一つです。
a0212807_2253886.jpg「シャネルとストラヴィンスキー」を紹介します。
クーネン監督は、「ココ・シャネルとイゴール・ストラヴィンスキー」の実話(ロマンス)を丁寧に演出、スタイリッシュなシャネル・モードを背景にしてクラシカルな映像で描いています。
ココ・シャネル(1883~1971)を演じたフランスのモデルで女優アナ・ムグラリス(1978~)が、実に素晴らしく全身a0212807_22252023.jpgから‘ベル・エポック(旧き良き時代)’を体現していました。
アナ・ムグラリスは、「ゲンスブールと女たち」で見事にジュリエット・グレコを演じていました。
現在シャネルのミューズ(専属モデル)でもあるアナ・ムグラリスは、時おりケイト・ブランシェットに似ていると感じるときもありましたが、「シャネルとストラヴィンスキー」のもう一人の主人公ココ・シャネルの凛とした演技も秀悦a0212807_22262561.jpgでした。
1920年パリでバレエ「春の祭典」再演の準備で神経質な38歳の作曲家ストラヴィンスキーを愛したシャネルは、女盛りの37歳でした。
当時すでに有名な服飾事業家として成功していたシャネルは、常に黒を基調にした知的にして艶やかなファッションでパリ社交界の花形でした。
1913年、ロシア革命でフランスに亡命したばかりのストラヴィンスキーが、初演した「春の祭典」は、音楽やバa0212807_2228538.jpgレエの振付が、前衛過ぎて不評だったにもかかわらずシャネルは、彼の才能を高く評価しました。
ストラヴィンスキーを音楽に専念させるためシャネルは、別荘(豪邸)を提供、ストラヴィンスキー一家の経済支援をして面倒を見ました。
ストラヴィンスキーは、妻を愛しながらもシャネルの女性らしからぬ堂々とした振舞いと彼女の色香(フェロモン)に惹かれ二人は、邸宅の中でも愛し合うようになりました。
ストラヴィンスキーは、妻とシャネルとの板挟みで苦悶しますが、夫とシャネルの関係を察知した妻は、子供を連a0212807_2234339.jpgれて別荘を出て行きました。
それを知ったシャネルは、ストラヴィンスキーと別れ、匿名で彼のスポンサーとなり支援を続けます。
映画は、二人の女を愛し苦悩する作曲家ストラヴィンスキーとシャネルへの愛に嫉妬する妻、ストラヴィンスキーの才能を愛したシャネル、この三人の織りなす心理劇です。
いまでは、あまりにも有名な香水「シャネルNO.5」の誕生エピソードも交え、シャネルモード(ファッション)満載の1900年代初頭のクラシカルな背景と併せた映像も見どころです。
by blues_rock | 2017-03-11 00:11 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
フランスの女性小説家タチアナ・ド・ロネ(1961~ 2010年フランスのミステリー映画「サラの鍵」の原作者)のミステリーロマンス小説「ブーメラン」を2015年にフランス監督フランソワ・ファヴラ(1967~)が、脚本を書き監督した
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新作映画「ミモザの島に消えた母」(原題 ブーメラン)を紹介します。
映画の舞台は、西フランス(ナント市)の北大西洋に面したノワールムーティエ島で‘ミモザの島’ と呼ばれてい
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ます。
本土とミモザの島をつなぐ長さ4.5㎞の砂州道路(海の中道)は、潮の干満により現われたり、消えたり(1日2回a0212807_8393637.jpg海に沈む)します。
30年前、ミモザの島に住む一人の女性が、海の中道で溺死しました。
彼女には、10歳の息子アントワーヌと幼い娘アガットが、いました。
アントワーヌは、40歳になった現在も母の死のトラウマを抱えていました。
祖母と父親は、二人の子供(兄妹)に母親の死(海での溺死)を封印し、当時の母ことについての一切を秘密にしていました。
a0212807_8431975.jpg成人してもなお精神分析医に通い払拭できない疑念(母親の死因を未だ知らないトラウマ)を父親にぶつける兄アントワーヌをローラン・ラフィット(1973~「悲哀クラブ」主演)が、秀逸な演技力でアントワーヌの鬱屈した心理を表現しています。
そんな兄を諌めながらも心配し行動を供にする気丈な妹アガット役をメラニー・ロラン(1983~ 2009年映画「オーケストラ!」のヴァa0212807_843496.jpgイオリニスト役は、美しく印象的 )が、好演しています。
「母は、なぜ満潮になろうとする砂州の道を渡ろうとしたのか?」アントワーヌは、病院で偶然知り合った遺体修復師の女性アンジェル(オドレイ・ダナ 1977~ 監督・脚本家・女優)が、教えてくれた溺死した遺体についての医学的な話から母親の死因を知りました。
a0212807_8443746.jpg映画は、30年前の過去と現在をフラッシュバックしながらファヴラ監督の緊張感あふれる見事な演出で家族の不毛を描いていきます。
「ミモザの島に消えた母」の真実は、先夜ご紹介しました「ダーク・プレイス」と同様、ミステリーなので映画をご覧になってのお楽しみにいたします。
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「ミモザの島に消えた母」の真相の方が、「ダーク・プレイス」より少しドラマティックかもしれません。
 (上写真 : 主演のローラン・ラフィットとフランソワ・ファヴラ監督)
by blues_rock | 2017-03-09 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_109585.jpg古唐津 山盃を梨子地銀直しにしましたが、いま一つ納得できず、青貝を砕き、メッシュ(網目)の微細な篩(ふるい)にかけて出来上がりかけていた梨子地銀の上から蒔いてみました。
梨子地銀の地肌を砥ぎ破らないよう丁寧に青貝粉を磨ぎ出していくので結構、時間のかかる作業でしたが、山盃の中に小宇宙を感じたときは、感動しました。
コカコーラ・ロゴ入りのペーパー・ウエイトが、2個ありましたので、表面のコカコーラ・ロゴの凹みと裏面凹みに錆漆を入れ呂漆で固め、一つを黒地で、もう一つを赤地にして青貝片を蒔き梨子地漆でしっかり拭き固めました。
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衝動を抑制するようにしていますが、私は、気に入った陶磁器を見ると割って金継ぎに、きれいな木目のある白木地を見つけると無性に拭き漆をしたくなります。  (下写真 : 青貝蒔絵 梨子地漆 ペーパー・ウエイト)
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先夜、ラタフィア で、カウンター木地の分厚い樺桜を撫でながら ‘これを拭き漆にしたらいいよ’ とオーナーに余計なことを申しあげたら「私は、ひどい漆かぶれ症なので‥」と申し訳なさそうに言われ大いに反省しました。
by blues_rock | 2017-03-07 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
サスペンス・ミステリー映画好きの方にお勧めするのが、アメリカの美人の名女優 シャーリーズ・セロン(1975~) 主演の新作「ダーク・ブレイス」です。
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監督・脚本は、フランスのジル・パケ=ブランネール(1974~、2010年映画「サラの鍵」監督・脚本)、ダーク・ブレイスつまり人間の‘心の闇(冥闇)’を描いたサスペンス・ミステリー映画です。
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原作は、アメリカの女性推理作家ギリアン・フリン(1971~ 「ゴーン・ガール」も映画化)で28年前の1985年、カンザス州の田舎町で発生した一家惨殺事件(母親と長女・次女の3人が惨殺された事件)の目撃者として謎の多
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い事件真相の鍵をにぎる主人公の三女リビーをシャーリーズ・セロンが、好演、製作にも参加しています。 
事件当時、リビーは、8歳の少女ながら彼女の証言で犯人として逮捕されたのが、中学生の長男ベンでした。
a0212807_10473763.jpg当時、15歳のリビーの兄ベンをタイ・シェリダン(1996~)、28年後の現在、獄中にいる成人したベンをコリー・ストール(1976~)が、内に秘めた心の闇を秀逸に演じています。
事件のあの夜、8歳の少女リビーは、何を目にしたのか? 15歳の少年、長男のベンは、本当に家族を殺したのか? 28年前の過去と現在が、絶妙にシンクロされながらそれぞれの「ダーク・プレイス(心の闇)」a0212807_10522695.jpgと事件の真相に迫っていきます。
謎の多い殺人事件の真相解明を趣味とする‘殺人クラブ’会員の青年ライルをイギリスの俳優ニコラス・ホルト(1989~ 2016年新作映画「アウトバーン」主演)が、好演、この28年前の一家惨殺事件に執着しリビーのダーク・プレイス(心の闇)に入っていきます。
a0212807_10554572.jpg映画のサスペンスとミステリーが、醸し出す緊張感は、少しずつ明かされていく事件の真相により張り詰めたままラストまで続きます。
悪魔崇拝のヘヴィメタル少年である15歳のベン、ベンの恋人ディオンドラを演じたクロエ・グレース・モレッツ(1997~)のふしだらな少女ぶりもなかなか似合っていました。
a0212807_10561116.jpg金をたかり来るアルコール依存症の暴力男(元夫)から必死で家族を守る薄幸な母親パティ役のクリスティーナ・ヘンドリックス(1975~)の演技も秀逸です。
映画のダークな雰囲気を醸し出すため映像のトーンを落とし登場人物たちそれぞれの心の闇を上手く表現(撮影)したのが、イギリスの名撮影監督バリー・アクロイド(1954~、ケン・ローチ監督作品の多くを撮影)です。
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長男のベンが、真犯人なのか? 真犯人でないのならなぜ28年も服役し獄中にいるのか? 誰を庇(かば)っているのか? 真犯人は、誰なのか? 真相は、映画を見てのお楽しみにいたします。
by blues_rock | 2017-03-05 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_20573714.jpgアメリカの巨匠マーティン・スコセッシ監督が、絶賛(リスペクト)する映画、1948年イギリス製作のバレエ映画「赤い靴」を今夜は、紹介いたします。
スコセッシ監督は、「赤い靴」のオリジナル・ネガを2年の歳月をかけて修復(監修)、デジタル・リマスター版の「赤い靴」を2009年カンヌ国際映画祭で公開しました。
バレエ映画史上の最高傑作と絶賛される「赤い靴」は、今見ても斬新な映像で美しく、69年前と現在(いま)の映画製作現場を比較してみても撮影機材などに格段の差が、あることを考えるとその製作スキルの高さは、相当のものと監督以下製作陣の情熱に感動いたします。
a0212807_213517.jpgさて、その監督ですが、イギリスの‘パウエル&プレスバーガー共同監督’で、マイケル・パウエル(1905~1990)とエメリック・プレスバーガー(1902~1988)は、二人が、共同して製作し脚本を書き監督した作品は、‘パウエル&プレスバーガー’ 名でクレジットしました。
原作は、アンデルセン童話「赤い靴」です。
a0212807_2155290.jpgパウエル&プレスバーガー監督は、バレリーナのヒロインが、赤いバレエシューズを履いて踊るバレエ劇「赤い靴」で、“赤”を象徴するために、総天然色映画の撮影用として誕生したばかりのテクニカラーのフィルムを使用しました。
撮影は、テクニカラーの名匠ジャック・カーディフ撮影監督(1914~2009)、美術監督(プロダクションデザイン)が、画家ハイン・ヘックロス、音楽は、作曲家ブライアン・イースデイル(1909~1995 「赤い靴」でアカデミー賞作曲賞受賞)とパウエル&プレスバーガー作品の常連が、映画製作に参加しています。
映画のストーリーは、若いバレリーナ(モイラ・シアラー 1926~2006)が、新作バレエ「赤い靴」のプリマドンナに抜擢されるもバレエ劇「赤い靴」の楽曲を作曲した青年を愛し、彼女の秀でたバレエの才能を惜しむバレエ団のオーナーから ‘バレエか恋か’ の二者択一を迫られ苦悩します。
a0212807_2181883.jpgバレエあっての人生と考えていた彼女は、プリマドンナの夢が、叶った「赤い靴」を踊り続けようと決意しました。
しかし、新人バレリーナを愛した恋人の青年作曲家は、オーナーから解雇されました。
彼の求愛に心迷い苦しむ彼女は、発作的にホテルのテラスから身投げし悲劇的な最期を迎えました。
a0212807_219419.jpg何と云っても圧巻は、パウエル&プレスバーガー監督の演出によるロイヤル・バレエ団所属であったバレリーナで女優のモイラ・シアラー(当時22歳)が、劇中バレエ「赤い靴」を舞台で20分近く踊るバレエのシークエンス(芸術的なシーンの連続)とそのシークエンスを実写で撮った驚異的な映像(撮影技術)は、「赤い靴」をバレエ映画の不朽の名作(芸術作品)にしました。
by blues_rock | 2017-03-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_22151176.jpg映画の帰りにふらりと立ち寄るお気に入りの ‘ワイン・バー’ が、福岡市の薬院大通りにあります。
私は、ワイン好きながら、ワインに関する知識が、ゼロなので、日ごろは、立ち寄った店のワイン・コーナーにずらりと並ぶワインを眺めつつ、その時の気分と懐具合でテキトーに選び、家で「アタリ・バズレ・まあまあ」と、実にいい加減な素人ソムリエ遊びをしています。
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ワイン・バー ラタフィア」では、カウンターに座り、フランス(ボルドー)で修業した本物のソムリエ(女性オーナー)に、その日(その時)に自分の飲みたいワイン‥軽いとか、重いとか なんとかんとかワインの好みを伝え、
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そのワインに合うチーズを選んでもらい、供されたワインとチーズを堪能しながら映画のシーンを思い出し呆けるか、(他に来客なければ) オーナーと四方山話をするか、非日常の貴重な時間を愉しんでいます。
by blues_rock | 2017-03-01 00:01 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)