ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

<   2017年 01月 ( 17 )   > この月の画像一覧

両親は、愛する子供たちが、‘外の世界の汚らわしい影響’を受けないよう出生時から徹底的に外界との接触を避け、シツケと教育の絶対的家長(管理支配者)である父(クリストス・ステルギオグル 1952~)は、自分の決め
a0212807_102053100.jpg
た厳格かつ奇妙なルールで、成人の子供たちを数十年支配し逆らえば、暴力による体罰、従順なら褒美を与え洗脳しコントロールしていました。 (参考:偏向した厳格な父親が、子供を絶対支配する様子は、オーストリア映a0212807_10215382.jpg画「白いリボン」にも登場します。)
思考停止の母(ミシェル・ヴァレイ)は、そんな邪悪な父を愛し命令に盲従する管理支配の厳格な実践者でした。
成人の子供たち三人は、仲が良くお互い幼児のように屈託なく無邪気に遊んでいますが、長女(アンゲリキ・パプーリァ 1975~)、a0212807_10223354.jpg次女(マリア・ツォニ)、長男(クリストス・パサリス)の容姿は、どう見てもアラフォー(30歳代半ばから後半)で、見ていて気色の悪い光景です。
この成人三姉弟が、家族以外と接触するのは、長男の性欲処理係として父が、連れてくるクリスティナ(アナ・カレジドゥ)という父の
a0212807_1023244.png
会社で働く従業員の女性だけ、目隠しされて連れて来られたクリスティナは、長男とのセックスを手短に済ますと長女に関心を示し自分の性処理の相手をさせ褒美として長女が、クリスティナのバッグの中で見つけた映画のa0212807_1024770.jpgビデオ数本を貸すことにしました。
これが、外の世界をまったく知らなかった長女に変化をもたらし、奇怪な家族の秩序も次第に軋み始めました。
それまで父は、外に興味を示す子供たちに「外は、危険だ。犬歯が、生え変わったら外の世界に出られる。」と教え家族の共通言語a0212807_1033733.pngも「海のことをアームチェア、塩は電話、女性器をキーボード」など呼んでいましたが、映画ビデオを見てから長女は、名前をブルースと名乗るようになり、父親の誕生パーティで奇妙なダンス(ビデオにあった映画「フラッシュ・ダンス」の真似)を狂ったように踊り両親を驚かせました。
a0212807_10335519.jpg原因が、クリスティナにあると知った父は、彼女をビデオデッキで殴り解雇しました。
長男の性処理相手を失った両親は、長男に長女か次女のどちらか選ばせようと相談、長男が、長女を選ぶと母親は、長女の髪をきれいに梳いてやり長男の部屋に連れて行くシークエンスとa0212807_10361861.jpg母親が、近親相姦の手引きをするシーンのおぞましさは、オカルトも顔負けのホラーです。
「籠の中の乙女」は、“疑うこと、考えること”が、できない人間の狂気、さらに思考停止した人たちの暮らす社会(家庭・共同体・国家)の危険性をしっかりと見せてくれる秀作映画なので機会あれば、ぜひ勇気をもって見てください。

(左写真 : ギリシャ映画‘新しい奇妙な波’世代監督を代表する ヨルゴス・ランティモス監督)
by blues_rock | 2017-01-12 00:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_21312986.jpg先日ご紹介した「ロブスター」を撮ったギリシャの異才(奇才)監督ヨルゴス・ランティモス(1973~)が、2009年に発表した切っ先に毒を塗ったシュールでブラックなコメディ映画「籠の中の乙女」を今夜は、マニヤックな映画が、好きな‘カルト映画ファン’に限定して紹介したいと思います。
‘笑えない’コメディ映画をコメディと呼ぶかどうか分かりませんが、「籠の中の乙女」は、上映時間1時間半の冒頭からギリシャのある裕福で幸せそうな家庭(家族5人)の‘でもどこか何かヘンだよね’という不穏な雰囲気(映像から伝わる空気感)を漂わせながら次第に普通じゃない‘おぞましく異様な家族の姿’を浮かびあがらせていきます。
2009年ギリシャ映画「籠の中の乙女」(原題「Dogtooth 犬歯」)は、映画ポスターの中央にある「健全な家庭に狂気は宿る」そのままに現代の人間社会(いや過去も含めて)を痛烈に批判し嗤い飛ばしています。
a0212807_23404189.pngたとえば、ヒトラーとナチスを選挙で選んだ旧ドイツ市民、言論や思想の自由を弾圧する中国や北朝鮮の不条理かつ理不尽な圧政に奴隷のごとき人民、宗教(教団や組織)に盲従し愚劣な指導者の非科学的な命令に唯々諾々と従い死んでいく信者たち(信仰は、「生者の特権」なのa0212807_2341482.pngに)、さらにアメリカやヨーロッパ諸国の国民に、これから起きるであろう不幸な事件と、この映画を重ね合わせるとアイロニーとブラックな笑い(引き攣った嗤い)に満ちたおぞましいコメディ映画であることが、お分かりいただけると思います。 (参考 : ランティモス監督インタヴュー
a0212807_2147634.jpgデンマークの名匠にして奇才ランス・フォン・トーリア監督の名言「映画は、靴の中の小石でなければならない」を彷彿とさせる映画です。
ヌードやセックスシーンもやたら多い(R18+)のですが、これまた何とも笑えるセックスばかりでエロテックでもなく官能的でもイヤらしくもありません。
a0212807_21521530.jpgどのシーンも固定カメラで撮影しているので見ている者は、ただじっとその光景を眺めているような感覚です。
「籠の中の乙女」は、カンヌ国際映画祭で新進気鋭の監督作品を対象にした‘ある視点’部門でグランプリを受賞しています。
この映画の好さや見どころは、なかなか言葉では説明し切れないところも多く、映画を見ていただくのが、一番ながら粗筋のポインa0212807_11554594.jpgトだけ述べれば、ギリシャの富裕な家庭の一見やさしく愛情溢れる両親と子供三人が、主人公でプールのある邸宅は、高い外壁で囲まれ、家族にそれぞれの名前がなく、お互いを父・母・長女・次女・長男と呼んでいました。(後編に続く)
by blues_rock | 2017-01-11 00:11 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
古伊万里 呉須金蒔絵 口縁錆釉皿(幕末から明治期と推察)の縁(表と裏の同じところ)に窯キズが、あり錆漆
a0212807_15573541.jpg
を充填し固め、金継ぎ(金直し)しました。
a0212807_122991.jpg
宙に渡り鳥を配し湖畔に佇む仙人図は、なかなか趣のある図柄です。
a0212807_12294664.jpg
形に少し相違は、あるものの高さ24㌢の花器で釉薬の違いから趣が、がらりと変わり陶の面白味を感じます。
a0212807_12304633.jpgふた昔前の玄洋窯主人陶芸家冨永保雄氏の作品です。
右の高取花器の取り手が、折れましたので呂色漆(黒漆)直しをしたら見た目に分からなくなりました。
以下は、余談ながら昨年11月に「古伊万里には、金継ぎが、好く似合う」を書いたとき私は、ふと太宰治の「富嶽百景」のなかの「富士には、月見草が、よく似合ふ」という一節を憶い出しました。
a0212807_12332771.jpg私は、十代の終わりの頃、流行り熱病のごとく太宰治にのぼせました。
年をとり、もう一度冷静に読み直してようと筑摩書房の全集を買ったものの案の定、積読状態 ‥ 太宰治が、不惑(四十)を前に「もう書けない」と書き遺し愛人と情死した情熱(と心の闇)を探究したいの思いもいずこへか霧散、本棚の全集を横目に私は、いま金継ぎにのぼせています。
by blues_rock | 2017-01-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
フランスの名匠ジャック・オーディアール監督(1952~)の最新作(2015年)「ディーパンの闘い」は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した傑作映画です。
a0212807_1184886.jpg
オーディアール監督の作品で強く印象に残っているのが、2009年カンヌでグランプリを受賞した「預言者」で、当時まだ無名俳優であったタハール・ラヒム(1981~)を主人公に抜擢、彼の才能を引き出しタハール・ラヒムを将a0212807_1192495.jpg来性のあるフランス若手俳優として有名にした演出の上手さ(それに応えたタハール・ラヒムも見事)にあります。
「ディーパンの闘い」で主人公のディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターサン(1967~)は、実際フランスに亡命したスリランカ内戦の元兵士で、劇中のディーパンと同じような厳しい悲惨な現実を体験しています。
いま彼は、フランスで作家として活動、映画初出演ながら彼の存在と演技が、あまり自然なのでドキュメンタリーa0212807_1213579.pngのようなリアリティを感じました。
映画は、スリランカ内戦の闘士ディーパンが、戦いに敗れ難民としてフランスに亡命するためとっさにニセ家族を偽装するところから始まります。
ニセの妻ヤリニを演じるカレアスワリ・スリニバサン(女優じゃないためプロファイル不明)とニセの娘イラヤル役のカラウタヤニ・ビナシタンビ(同じくプロファイル不明)の二人もまた演技経験が、なく映画初出演ながら自然なリアリa0212807_1225835.jpgティある演技を披露しています。
強制送還を逃れるためニセ家族を続けながらパリ郊外のスラムのような団地に暮らしディーパンは、団地の管理人になり、ヤリニも団地に住む老人の訪問介護の仕事を手にしますが、団地に屯(たむ)する麻薬密売グループの抗争に二人は、巻き込まれてしまいました。
a0212807_124577.jpg移民問題に揺れる荒んだフランス社会をバックにニセ家族ながら今日を生き抜くためにお互い助け合い、そして次第に家族のようになりながら明日に希望を託す人たちを描いた優れた人間ドラマでした。
オーディアール監督の作品は、これまでも人種・宗教・移民の問題を映画のモチーフ(プロット)にしています。
a0212807_1282100.jpg弱者(弱い立場の人間)が、不条理かつ劣悪な環境の中で追い詰められ理不尽な暴力と抑圧に晒されるとき爆発する怒り(人間の本能、動物的な衝動)は、オーディアール監督演出の真髄のようで「ディーパンの闘い」でも普段は、穏やかで我慢強い管理人のディーパンが、団地内で縦横無尽に我がもの顔に振る舞い銃を乱射し住民を怯えさせる麻薬密売グループに独りで戦いa0212807_1293842.jpgを挑む最後のシークエンスは、「タクシードライバー」のようで必見です。
オーディアール監督は、ラストシーンをロンドンで幸せに暮らすディーパンと妻ヤリニ、娘のイラヤル、そして新しく誕生した赤ん坊の4人家族を映しますが、見る者は、リアル(本当)なのか、ディーパン家族のファンタジー(願い)なのか分からないまま映画を終わらせます。
a0212807_1301938.jpg余談ながら、多民族国家フランス社会の多様性は、映画にもしばしば取り上げられ、異民族(異人種)・異宗教・異文化が、混在する社会で起きる事件を「ディーパンの闘い」のようにシリアスに描くかと思えば、2011年映画「最強のふたり」や2014年映画「最高の花婿」(Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu ? 神様、私たち何かしましたか?)のようにユーモラスかつコミカルに描きa0212807_1314040.jpgフランス国内外で多くの映画ファンに支持されています。
「最高の花婿」(フィリップ・ドゥ・ショーブロン監督 1965~)は、敬虔なカトリック教徒の両親と4人の娘たち、その4人の愛娘たちが、選んだそれぞれのパートナー(3人の夫と1人の婚約者)は、ユダヤ人でありアラブ人さらに中国人、そして末娘が、クリスマスの日、家族に紹介したのは、コート・ジボアール人の若者でした。
a0212807_133333.jpg保守的で頑固なフランス人の父親と同様にアフリカ民族の誇りとコート・ジボアールの生活習慣を頑なに守るアフリカ人の父親二人のぶつかり合いとドタバタ模様もユーモラスで笑えます。
「最高の花婿」は、異文化激突の騒動を描いた抱腹絶倒のコメディ映画でフランス国内の映画観客動員数が、歴代第6位の1.300万人強だとか、今年2017年のフランス大統領選挙は、フランスの ‘移民(難民)排斥’ が、最大の争点で多種多様な民族(人種)・宗教・文化との共生(折り合い)は、極めて身近な問題なのです。
オーディアール監督の配偶者もアフリカ系の女性だとか、インタヴューで共同生活のコツを訊ねられて「相手に‘慣れる’こと」と答えた監督の聡明さが、光ります。
by blues_rock | 2017-01-07 01:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
私は、「エクス・マキナ」の完成度の高さに魅了され、立て続けに 3回見ました。
初回は、SF映画「エクス・マキナ」を楽しみながら、2回目が、ガイノイド キョウコを演じる映画初出演の日系イギ
a0212807_11261080.png
リス人美女ソノヤ・ミズノに注目して、3回目は、もう一度ガーランド監督の演出によりアリシア・ヴィキャンデルが、演じるエヴァのデリケートな表情をしっかり見ました。
a0212807_11265519.jpg映画のラスト、意思をもったガイノイド2体(AIのエヴァとキョウコ)が、自分たちの創造主ネイサンへ反抗するシークエンス、さらにエンディングで、カメラは、舗道に映るエヴァの影を映し、次のショットで、ショーウインドゥに映る雑踏の中のエヴァの姿を捉えますが、このシーン(ショット)の演出とカメラワークは、見事です。
a0212807_11273982.jpgガーランド監督は、ガイノイド エヴァのイメージをブランクーシの彫刻(「眠れるミューズ」と推察)から得たそうで美しく、さらにエヴァの繊細な動作(動きに合わせた微かなロボット音も効果的)と映画のプロダクション・デザインも秀悦、映画全体の視覚芸術的な映像にも感動しました。
a0212807_11293855.jpg「エクス・マキナ」は、芸術的・哲学的なばかりではなく、前述しましたとおり、サスペンス・スリラーSF映画としての娯楽性も高く、何度見てもおもしろい傑作映画です。
少し長くなりますが、ネタバレしないように見どころを述べると研究施設内の徹底した監視カメラ網の中でときどき起きるなぞの停電(ネイサンは自家発電システムの不具合 a0212807_11302554.jpgと説明)、エヴァは、ケイレブに「ネイサンは、嘘つきなので、彼の言うことを信じてはいけない。」と停電でカメラが、止まっているときに耳打ちします。
停電は、電力を管理している自分が、仕組んだものでネイサンの監視を逃れ、二人で話をしたいからとエヴァは、ケイレブを誘惑するような態度を見せ始め、二人で外の世界に行きたいと言いました。
a0212807_11332451.pngケイレブは、エヴァの言動が、ネイサンによる自分を試すプログラムではないのかと疑いました。
ネイサンは、これを一蹴しガイノイドのエヴァに誘惑されそうになったケイレブの精神の弱さを痛烈に批判しました。
さらに、ネイサンは、停電の影響を受けない監視カメラで撮影していたことも告げました。
a0212807_1140827.jpgエヴァの優秀なAI能力を確信したネイサンは、エヴァが、集積した能力を次のガイノイドに書き換え(移し)、より革新的な究極のガイノイドを完成させたらエヴァを初期化する(廃棄する)とケイレブに伝えました。
ここから映画は、佳境に入り、美しい映像にシンクロした不穏を煽るような電子音楽もすばらしく、 7つの構成にした映画が、ゾクゾクさせる緊張感を維持しエンディングに至ります。 (上写真 : アレックス・ガーランド監督と演技を確認するエヴァ役のアリシア・ヴィキャンデル)
by blues_rock | 2017-01-05 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
人間の頭脳を超えるAI(人工頭脳)の登場に近年、チェスや囲碁・将棋の天才たちも苦戦しています。
2001年宇宙の旅」や「鉄腕アトム」の世界が、空想の夢物語から遠くない近未来に出現するという予感も強ち
a0212807_20181223.jpg
妄想ではない現実に私たちは、いま直面しています。
AIに魅せられたイギリスの小説家、脚本家アレックス・ガーランド(1970~)が、自分の脚本を自ら監督し長編映a0212807_20185449.png画にデビューした初監督作品「エクス・マキナ」(2016年6月日本公開)を見てもそう思いました。
この映画のタイトル「エクス・マキナ( Ex Machina )」とは、ラテン語で「機械じかけの」という意味だそうで‥映画は、「エヴァ・エクス・マキナ( Ava Ex Machina )」つまり ‘機械じかけのエヴァ’ の物語です。
主人公(ヒロイン)は、エヴァという ‘ガイノイド’ (アンドロイドは一般的に男性AIを意味する)で、AIながら人間そっくりなエヴァの能力をチューリング・テスト(AIの知能と感性のテスト)をするためにa0212807_20253282.jpg世界最大のインターネット会社CEOが、選んだのは、自社の検索エンジンを管理する青年プログラマーでした。
映画に登場する主要人物(メイン・キャスト)は、ガイノイドのエヴァを演じるスウェーデンの女優アリシア・ヴィキャンデル(1988~ 「リリーのすべて」の女流画家ゲルダ役でアカデミー賞助演女優賞受賞、「ジェイソン・ボーン」では、a0212807_20263065.jpgCIAの情報分析官ヘザーを名演)、エヴァのチューリング・テストを行なうプログラマーのケイレブを演じるのが、アイルランドの俳優ドーナル・グリーソン(1983~ 2010年映画「トゥルー・グリット」以来出演作品多い)、そして、世界最大の検索エンジン「ブルーブック」(Googleのようなイメージ)の創設者(CEO)にして‘ガイノイド’研究家(エヴァの製作者)であり天才プログラマー a0212807_3103972.jpgネイサンにグアテマラ出身の俳優オスカー・アイザック(1979~ 2013年映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」主演)、さらにネイサンの身の回りを世話するガイノイドのキョウコを演じるのは、日系イギリス人バレリーナでトップモデルのソノヤ・ミズノ(1988~ 映画初出演、セリフのない役柄ながらオリエンタルな美貌と美しいヌードそしてダンスシーンが印象的)、この4人a0212807_311913.jpg(2人と2体かな?)のスリル満点の心理劇でもあります。
その4人が、人里からヘリコプターで2時間以上もかかる北半球山岳地帯の奥地(ノルウェーの北西フィヨルド山岳地帯で撮影)にあるネイサンの地下邸宅(実は彼の極秘AI研究所)で、4人それぞれ相互に絡み、関わり合いながら‘虚々実々のドラマ’を展開していきます。
a0212807_3114093.jpg撮影は、アメリカの名撮影監督ロブ・ハーディ(1971~)で、長編映画初監督のガーランド監督との相性も抜群、AIと人間との近未来を描いたサスペンス・スリラーSF映画「エクス・マキナ」が、ハリウッド製SF超大作の数本をしのいでアカデミー賞視覚効果賞を受賞したのも頷けます。(後編に続く)
by blues_rock | 2017-01-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
2017年の新春を謹んでお慶び申しあげます。
a0212807_022036.jpg
新年早々ながら、病膏肓(やまいこうもう)に入る金継ぎの徒の新作4点を掲載いたしました。
古唐津皿の陶片に残った高台と腰の部分をもとに刻苧(こくそ=地粉・上新粉・刻苧綿・生漆)で復元、修復した縁に青貝と梨子地銀で蒔絵をして三寸皿にしました。
a0212807_012378.jpg
深い緑釉が、美しい古唐津茶碗(または向付、江戸初期と推察)の3分の1くらいを刻苧で復元し浅葱漆で下地を整え梨子地銀蒔絵にしました。
もう少し下地にした浅葱の色を全体に出したかったのですが、少し梨子地銀を密に蒔き過ぎたかもしれません。
a0212807_024156.jpg
武雄系古唐津 刷毛目文皿(小峠窯、江戸初期)の大きく欠損したところを刻苧で復元し、ベンガラ漆地に錫箔を蒔いて梨子地漆で仕上げました。
錫箔だけでは、少し単調でしたので裾に梨子地銀を蒔きましたが、まだ何かおもしろみに欠けるように思います
a0212807_037459.jpg
ので、波文様の蒔絵を入れようかと迷っているところです。
昔、記念品にもらった益子焼の辰砂ぐい呑みですが、少しおとなしいので縁に梨子地銀を蒔いてみました。
漆、麗(うるわ)し ‥ 今年もよろしくお願い申しあげます。
by blues_rock | 2017-01-01 00:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(4)