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心の時空

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a day in my life

<   2014年 08月 ( 18 )   > この月の画像一覧

フランス映画の異才リュック・ベッソン監督(1959~)は、これまで1990年映画「ニキータ」のニキータ、1994年映画「レオン」の少女マチルダ、1997年映画「フィフス・エレメント」のリー、2011年「コロンビアーナ」(こちら 製作・脚本のみ、監督もして欲しかった)のカトレアとクールなヒロインを創り出してきました。
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現在公開中のリュック・ベッソン監督最新作「LUCY/ルーシー」のヒロイン、ルーシー(スカーレット・ヨハンソン 1984~ 2003年「真珠の耳飾りの少女」は最高に美しい)は、韓国マフィアのボス(チェ・ミンシク 1963~ 血も涙も無い非情の悪役が上手い韓国人俳優 こちら)から脳拡張薬の袋を体内に埋め込まれ運び屋にされました。
a0212807_15431973.jpg監禁されているとき、マフィアの手下に暴力をふるわれ、ルーシーの体内で脳拡張薬が、漏れ出しました。
異常な量の薬は、ルーシーの脳機能を次第に拡張させ、彼女の脳を覚醒させて行きました。
ルーシーは、驚異的な能力を発揮していく一方、自分の脳機能が、完全(100%)になったとき生命(いのち)の終焉を迎えることにも気づきました。
ルーシーは、脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン 1937~)に連絡、博士が唱える「脳機能拡張の仮説」a0212807_15435987.jpg‥人類の有する脳機能のうち使用しているのは10%であり90%が未使用であること、十億年前の生命誕生から現在までの知識は脳に集積されていること、その知識の継承に必要な手段は二つ、「不死」か「繁殖」であること、そのために時(時間)が、不可欠なことも理解していると伝えました。
さらに彼女は、自分の脳機能を完全化(100%)し消滅する(死ぬこと)ことでノーマン博士の仮説を実証、そのデータ(情報)を彼に提供すると申し出ました。
ノーマン博士の研究グループが、見守る中ルーシーの脳機能は、さらに覚醒し驚異的な超人パワーを発揮するa0212807_15443583.jpg一方で、人間性を喪失し自らを制御できなくなりました。
映画は、人間の脳機能覚醒を主題に劇画アニメをSFX実写したような痛快SFアクション映画ながら異才リュック・ベッソン監督ならではの‘香辛料’が効いています。
映画の冒頭に登場する猿人が、川で水を飲むシーンは、天才スタンリー・キューブリック監督映画「2001年宇宙の旅」(こちら)へのオマージュと思われ、その猿人こそ1974年エチオピアで発見された300万年前の猿人ルーシー(ビートルズの名曲「ルーシー・イa0212807_15452530.jpgン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」から命名された)への敬意で、その他1982年スピルバーグ監督映画「E.T.」、1999年ウォシャウスキー姉弟監督映画「マトリックス」へのオマージュ・シーンが、登場します。
映画には、哲学の「形而上学」的な言葉(やセリフ)が、随所に登場します。
映画のラスト、韓国マフィアのボスを射殺したフランスの刑事が、消滅したルーシーに「どこにいる?」と呼びかけるとルーシーは、彼の携帯に「どこにでもいる」とメツセージを送りました。
a0212807_1549515.jpg映画の難しいプロット‥覚醒した脳機能の行く方、哲学のジャンル「形而上学」的な知性(人類の脳機能10%の認知する世界)など横に置くとして、映画の見どころとしてルーシーの脳機能が、20%、50%、100%と拡張し覚醒していく様子、高度に覚醒したルーシーが、目の前の景色をスマートフォンの画面タッチのような仕草で変えるところなどシュールな映像を楽しみながら見るのもまた、リュック・ベッソン監督の最新作映画「LUCY/ルーシー」は、おもしろいと思います。(「LUCY/ルーシー」特別映像こちら
by blues_rock | 2014-08-31 00:00 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_2233116.jpg第二次世界大戦中の1943年から戦後1954年の12年間だけ、女性のプロ野球チームによるリーグ戦が、実在しました。
これを女性監督ペニー・マーシャル(1943~ 1990年監督作品「レナードの朝」)が、メガホンをとり1992年映画化しました。
女性のプロ野球リーグをテーマにしているからと云って日本公開タイトルの「プリティ・リーグ」では、ダサくてまったくセンスがありません。
原題は、「A League of Their Own」つまり「彼女たち自身のリーグ」、こちらのほうが、この映画のタイトルにピッタリです。
主人公のプロ野球選手にジーナ・デイヴィス(1956~ 1991年「テルマ&ルイーズ」主演)とロリ・ペティ(1963~ 「ハートブルー」 こちら・「早熟のアイダホ」 こちら)が、野球好きの姉妹役で出演、これにトム・ハンクス(1956~)が、元大リーガーのプライドを捨てない酒浸りの監督役をユーモラスに演じています。
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ロック・ミュージシャンのマドンナ(1958~)も運動神経の良い元ダンサーのプロ野球選手を演じ、この映画の主題歌「This Used To Be My Playground」を歌っています。
撮影監督をミロスラフ・オンドリチェク(1934~ 1982年「ガープの世界」、1990年「レナードの朝」の撮影監督)がa0212807_2292010.jpg担当しています。
物語の骨子は、1943年、第二次世界大戦中のアメリカでは、大リーグのプロ野球選手たちも次々に戦場へ駆り出されアメリカのプロ野球機構は、運営の危機を迎えていました。
そこでオーナーの一人が、女性による興行的(見世物的)なプロ野球リーグの設立を提案しました。
a0212807_22134516.jpgスカウトマンは、野球の実力と‘女らしさ’を選考基準に入れながら女性プロ野球リーグに必要な選手を集めました。
オレゴンの片田舎でソフトボールリーグのキャッチャーとして活躍していたドティ(ジーナ・デイヴィス)にもスカウトの声がかかりました。
出征した夫の帰りを待つドティは、乗り気ではありませんでしたが、ピッチャーの妹キット(ロリ・ペティ)に説得され、姉妹一緒ならと渋るスカウトを強引に口説きプロ野球リーグ本拠地のシカゴに向かいました。
a0212807_22201924.jpg全国からスカウトされた千人のうち64名が、女性プロ野球リーグの選手に選ばれ、4チームに振り分けられました。
最初バカにしていた大リーグファンもドティたちの女性らしからぬガッツあふれるプレーにより女性プロ野球リーグの人気も高まりました。
ある日ピッチャーのキットは、投手交代を巡りキャッチャーの姉ドティと口論、キットが他チームにトレードされると仲の良かった姉妹に亀裂が生じました。
姉妹は、チーム敵味方となり決勝シリーズを競い、キットの活躍により彼女のチームが、その年優勝しました。
a0212807_22215599.jpg姉のドティは、1年だけでチームの皆に惜しまれつつ復員した夫の待つオレゴン州に帰りました。
1988年ニューヨーク州クーパーズタウンの‘野球殿堂’で1954年まで12年間続いた女性プロ野球リーグの殿堂入りを祝うセレモニーが行われました。
ドティも昔懐かしいチームの仲間たちと44年ぶりに再会、子供や孫たちに囲まれた妹キットとも久しぶりに会ったドティは、お互い年老いた妹キットを強く抱きしめました。
by blues_rock | 2014-08-29 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
「わたしはロランス」(2012年 こちら)の監督グザヴィエ・ドラン(1989~)が、2010年に発表した第2作「胸騒ぎの恋人」は、2014年に日本公開されました。
映画の原題「Les Amours imaginaires」は、‘空想の愛’というような意味合いで、映画のプロットも姉と弟のような
a0212807_156248.jpg絆(愛)で結ばれているゲイの青年とストレートの女性を主人公に、この二人が同時に恋する青年(ゲイかストレートか不明)との‘三角関係’を筋立てに映画は、展開します。
この映画「胸騒ぎの恋人」の製作当時21才のグザヴィエ・ドランは、主人公であるゲイの青年フランシス役を主演すると同時に、監督・脚本・製作・編集・音楽(選曲)を一人で行ない、チャップリンの再来のような‘映画の天才ぶり’を発揮しています。
俳優としてのグザヴィエ・ドラン(下写真左)は、女性好みのかっこいい美男子(ハンサム)ですが、ゲイ(本人公言)なのだとか、そう思って映画を見ると‘三角関係’のシークエンス(ゲイのフランシスと青年ニコラ、ニコラとストレートの女性マリー、ゲイのフランシスとストレートのマリー、それぞれを映したシーンの連続)の中で「愛って何?」とフランシスがマリー(だったと思う)に問うシーンは、ドラン監督のこの映画に託したメッセー
a0212807_1511481.jpgジを強く感じました。
映画のストーリーを簡単に云うとマリーとフランシスは、姉と弟のような親友同士、ある日二人は、パーティで社交的で朗らかな青年ニコラと出会います。
フランシスもマリーも「好みでない」と言いながらニコラに一目惚れしました。
フランシスもマリーにもセックス相手はいましたが、朗らかなニコラと親しくなるうち二人ともニコラへの愛情を募らせて行きました。
そんな三人が旅行に出かけ、ニコラと楽しげに戯れるフランシスに嫉妬したマリーは、フランシスと取っ組み合いa0212807_151449.jpgのケンカをしてしまいました。
それを見たニコラは、この時から二人と距離を置くようになりました。
ニコラに対する恋心を抑え切れなくなったフランシスとマリーは、それぞれ自分の愛をニコラに告白しますが、二人ともきっぱり拒絶されてしまいました。
ニコラに同時に失恋したフランシスとマリーは、再び以前と同じ姉弟のような親友同士に戻りました。
それから一年経ったある夜のパーティでフランシスとマリーは、偶然ニコラに再会しました。
a0212807_15133227.jpg一年ぶりの再会にニコラは、二人に親しげに声をかけますが、二人は、ニコラに未練はなく彼を無視してパーティに来ていた別のハンサムな青年に近付きフランシスとマリーの二人は、再び同じ青年に恋してしまいました。
by blues_rock | 2014-08-28 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
a0212807_11145312.jpg現在公開中のアメリカ映画の新作映画「イントゥ・ザ・ストーム」を中洲の大洋映画劇場で見ました。
いま日本各地で驚異的な集中豪雨による山崩れ(大規模な土砂崩れ)が発生しています。
滝のような大雨は、山を崩し土石流となり山裾の集落を押し流し多くの犠牲者を出す大惨事になっています。
自然の猛威は、先年東日本一帯を襲った地震の大津波やいま日本各地で甚大な被害をもたらしている記録的な集中豪雨にしても、私たち人間になす術(すべ)を与えてくれません。
そんな最中(さなか)、福岡で公開の始まったアメリカ映画「イントゥ・ザ・ストーム」は、地球の異常気象がもたらす巨大トルネード(竜巻)を映画のプロットにしています。
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アメリカには、トルネードに加えもうひとつハリケーンというアメリカ各地に大被害をもたらす台風があり、これも年々巨大化(2005年猛威を振るったカトリーナがその一例)し壊滅的な被害を与えています。
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巨大竜巻をテーマにした映画では、1996年の「ツイスター」(ヤン・デ・ボン監督)が、当時の最新CG映像技術を駆使したド迫力のパニック映画でした。(名女優ヘレン・ハント主演、名優フィリップ・シーモア・ホフマン共演)
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「イントゥ・ザ・ストーム」の監督スティーヴン・クォーレ(ジェームス・キャメロン監督の右腕として活躍)は、SFX=特殊撮影とVFX=視覚効果の最新技術により異常気象が生んだ気象史上最強の‘巨大竜巻(モンスター・トル
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ネード)’に挑むストーム・チェイサー(竜巻を追い観測する研究者)とモンスター・トルネードに襲われた地域の人たち必死の避難および救命を臨場感あふれる圧倒的な映像でスリル満点に描いています。(予告編 こちら
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映画に出演している俳優陣に私の知った名前はなく、映画のストーリーには、一応人間愛のドラマも準備されていますが、映画の主役は、瞬間風速135㍍/秒速で荒れ狂うモンスター・トルネード、空港のジャンボ・ジェット機
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や大型トレーナーなどを瞬(またた)く間に空高く巻き上げながら猛威を振るう巨大竜巻(モンスター・トルネード)の圧倒的な存在感に啞然(あぜん)とするばかり、人類の命の源である地球の自然を欲に駆られて破壊していく私たち人類へ地球からの警告は、これからも続いていくことでしょう。
by blues_rock | 2014-08-26 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
普段、形あるもの必ず壊れる‥とキザに分かったような口を利きながら、いざとなったらからっきしダメで、未練がましくメソメソする事件に遭遇しました。
a0212807_1933038.jpg初期伊万里5寸皿の呼び継ぎ(こちら上から2枚目写真左)にトライし仕上げの金磨(みが)きをしていたら‥不覚にも皿を床に落とし真っ二つに割れてしまいました。
初期伊万里は、たいへん貴重でワレ・カケ・ヒビのあるものですらなかなか手に入りません。
茫然自失‥二つの陶片を手に持ち合わせ、完成までもう少しだったのにと未練がましく、しばらく眺めていました。
ともあれ、物は考えようで‥また新しい金継ぎが、できるではないかと自分に言い聞かせ悔しさを飲み込みました。
さて、これがどのような呼び継ぎ(こちら)の金継ぎ作品になるのか、完成したら写真を掲載したいと思います。
by blues_rock | 2014-08-24 00:24 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
映画「ハート・ロッカー」(2008年 こちら)、「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年 こちら)の監督(と製作)であるキャスリン・ビグロー監督(1951~)は、あでやかな外見に違(たが)い男性監督顔負けの実にパワフルかつリアルなアクション映画の秀作を何作も発表しています。
a0212807_0312939.jpg「ハート・ロッカー」では、アカデミー賞6部門受賞という偉業を達成、この時にビグロー監督は、女性監督として初めてアカデミー賞監督賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
今夜ご紹介する「ハートブルー」(1991年 原題:POINT BREAK)は、キャスリン・ビグロー監督の初期作品ですが、この「ハートブルー」を撮った17年後、イラン戦争の泥沼の中で死と隣り合わせの任務に当たる爆弾処理班を描いた「ハート・ロッカー」さらに9.11テロの首謀者ビン・ラディン暗殺までを描いた「ゼロ・ダーク・サーティ」と過酷な暴力の世界をクールに描き、常に死と隣り合わせた極度の緊張感の中に身を置くことで生きている実感を得るa0212807_034869.jpgようになった若者(主人公)の刹那をリアルな目で見つめたビグロー監督のダイナミックなアクション映画の原点が、ここにあります。
「ハートブルー」の見どころは、歴代大統領のマスクを被って銀行を襲う強盗団にサーファーがいると推測し潜入捜査するFBI特別捜査官を演じる若いキアヌ・リーブス 1964~ 当時27才)と彼にサーフィンを教える女性サーファー役のロリ・ペティ(1963~当時25才 「早熟のアイオア」の監督)の共演でしょう。
キアヌ・リーブスが、ロスアンゼルスのベニス・ビーチに押し寄せる大波でサーフィンするシーンやカリフォルニア上空からスカイダイビングするシーンなどスリルある見せ場の演技は、他の監督の目に留まり「ハートブルー」から3年、1994年に出演した大ヒット作「スピード」さら1999年主演の話題作「マトリックス」に繋がっているように思います。
映画のストーリーは、FBI特別捜査官のジョニー・ユタ(キアヌ・リーブス)は、ロスアンゼルスのベニス・ビーチでa0212807_034538.jpg多発する銀行強盗捜査の任務に付きました。
強盗団は、歴代大統領のマスクを被り銀行襲撃からわずか1分半で犯行を終えるという手際の良さからプロフェッショナルで土地勘のある犯人の仕業と推測しました。
犯行場所から犯人グループは、ベニス・ビーチのサーファーと想定したジョニーは、すぐにサーフボードを購入、初心者サーファーに成りすまし潜入捜査を開始しました。
そこで女性サーファーのタイラー(ロリ・ペティ 下写真右)に出遭いました。
ジョニーは、自分の身分を隠したままタイラーと恋仲になりました。
そんな折り歴代大統領のマスクを被った強盗団の新たな銀行襲撃事件が発生しました。
a0212807_0381992.jpgジョニーが、FBIであることを知ったサーファー仲間で強盗団のリーダーは、彼の恋人タイラーを誘拐、拉致したタイラーの命と引き換えにジョニーに次の銀行強盗を手伝うよう脅迫しました。
ベニス・ビーチにたむろするサーファー役でロックバンド‘レッド・ホット・チリ・ペッパーズ’のメンバーが出演しています。
当時キャスリン・ビグロー監督の夫であったジェームズ・キャメロン監督(1954~)が製作総指揮でサポート、その後二人は、離婚し2010年3月のアカデミー賞発表セレモニーにおいて、その元夫婦の監督作品が、ガップリ四つの受賞マッチレースを展開、近年にないおもしろいアカデミー賞レースでした。
a0212807_0384884.jpg結果は、キャスリン・ビグロー監督作品「ハート・ロッカー」が、圧勝し
6部門で受賞しました。
一方、対抗馬のジェームズ・キャメロン監督作品「アバター」(こちら)は、映画の世界興行成績で歴代1位を記録、下馬評では、「アバター」優位と伝えられていましたが、受賞したのは3部門でした。
6千人の選考委員は、ヴァーチャル世界の「アバター」より現実世界でリアリティのある「ハート・ロッカー」を選んだのでしょう。
by blues_rock | 2014-08-22 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
少し趣を変えて夏の風物詩「花火」の話題を書きたいと思います。
私の実家は、久留米市(旧三潴郡)ですが「筑後川の花火大会」のことを何も知らず正に‘灯台下暗し’でした。
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東京に住んでいるころ、江戸前の花火大会「隅田川の花火」を‘ヒト・ひと・人’の雑踏の中で夜空の花火より行き交う大勢の人たちとぶつからないよう気にしながら花火見物(‥と呼べるかどうか)をしたことがありました。
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5年前、福岡に住まいを移してからも盛大な大濠の花火大会すら行ったことがありません。
余談ながら、私は、大勢の人で混雑するところが大のニガ手で、博多の大祭‥どんたく・山笠・放生会などにa0212807_19453641.jpg行くこともありません。
さりとて私は、夏の夜空を照らす‘花火’が、嫌いなわけではなく、遠くで響く花火の音に耳を澄ませ花火の余韻に浸ることもあります。
さて、筑後平野の夏の夜空を彩る「筑後川の花火大会」では、18,000発の花火が久留米市の水天宮下と篠山城跡下二か所の筑後川河川敷に設えられた花火台から打ち上げられます。  [上写真:筑後川の筑後大堰(オオゼキ)]
その起源は、1650年(慶安3年)に久留米藩2代藩主有馬忠頼が、水天宮完成の祝賀奉納に花火を打ち上げたa0212807_19463032.jpgことに由来しています。
歴史のある「隅田川の花火大会」ですが、その起源は、1733年(享保18年)の「両国川開き花火大会」で、「筑後川の花火大会」が、それより83年早く始まっていますので今も続く花火大会の中では、紛れもなく日本最古の花火大会と言えるでしょう。   [上写真:斉魚(エツ)こちら]
来年の夏は、筑後川の河川敷で「筑後川の花火」を見あげてみたいと思います。
‘美しい花火’の写真をもっとご覧になりたい方は、「九州ロマンチック街道」(こちら)カテゴリーの「花火」をお薦めいたします。
by blues_rock | 2014-08-20 20:02 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(2)
ロリ・ペティ(1963~)は、アメリカの女優(1991年「ハートブルー」、1992年「プリティ・リーグ」 に出演)にして映画監督さらに俳優の才能を見出す‘目利き’でもあります。
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ペティ監督の自叙伝的映画「早熟のアイオワ」(2008年作品、原題「The Poker House」監督・原案・脚本)が、6年経った2014年2月に日本公開されました。
a0212807_7281968.jpg今や大女優のジェニファー・ローレンス(1990~ 現在24才)と人気絶頂のティンエイジャー女優クロエ・グレース・モレッツ(1997~ 現在17才)が、当時まだジェニファー17才、クロエ10才と初々しく、少女ジェニファーの瑞々しい演技とクロエの屈託のない天真爛漫な演技を見て‘新作ではないのになんで今ごろ公開?’と最初首を捻られた方も多いと思います。
a0212807_7285938.jpg2008年に映画が製作された当時、ジェニファーもクロエもまったく無名の子役でした。
現在(いま)では、若くして名女優となったジェニファー・ローレンスは、すでに2度アカデミー賞主演女優賞を受賞(2010年映画「ウインターズ・ボーン」こちら、2012年映画「世界でひとつのプレイブック」こちら)する逸材女優で「早熟のアイオワ」の撮影a0212807_7312298.jpg当時、まだ17才であり長編映画への初出演でした。
クロエ・グレース・モレッツは、2010年公開映画「キック・アス」に出演し、ヒット・ガール役で大ブレーク、当時まだ10才の子役女優ながら可愛らしく天真爛漫な少女役を好演しています。
この二人の共演ならヒット間違いなしと踏んだ日本の映画会社が、慌てて配給権を手に入れ今年の2月一般劇場公開したのだろうと推察します。
a0212807_736955.jpg女優としてキャリアのあるペティ監督の‘女優(俳優の才能)’を見抜くチカラは、さすがだと思いました。
映画は、1976年アイオワ州の閑散とした田舎町に‘ポーカーハウス(「早熟のアイオワ」の原題)’と呼ばれる博打場・酒場・売春宿を兼ねたような家があり、麻薬(ヘロイン・コカイン)を常習し酒浸りの売春婦サラ(セルマ・ブレア a0212807_7374395.jpg1972~ 自堕落でだらしなく破滅的な売春婦の母親役は出色です)を母親にもつ三姉妹の少女たちの衝撃的な暮らしを描いています。
長女アグネスのジェニファー・ローレンスと三女キャミーのクロエ・グレース・モレッツ、さらに次女ビーのソフィア・ベアリー(1995~ 彼女もすばらしい演技を披露)が、演じる劣悪な環境下で暮らす三姉妹のリアリティ溢れる存在感(自然な演技)は、こa0212807_7392353.jpgの映画一番の見どころです。
夜ごとポーカー賭博や売春婦を求め、麻薬の売人やギャングなどロクデナシの男たちが、ポーカーハウスにやって来きました。
いつも麻薬と酒で朦朧(モウロウ)とし呂律(ロレツ)の回らない売春婦の母親サラに代わり14才の長女アグネスが、幼い妹二人の面倒を見て懸命に生活を守っていました。
a0212807_7401178.jpg勉強好きでスポーツ(バスケットボールの選手)のできるアグネスでしたが、自分にやさしく接してくれる母親の愛人でポン引きの男に恋をしていました。
冷酷な母サラは、朦朧(モウロウ)とした呂律(ロレツ)の回らない口調でアグネスに自分と一緒に売春するよう迫りました。
a0212807_7422415.jpgアグネスは、そんな残酷な辛い現実に耐えながら何とか自分と妹たちを守っていましたがある日、いつものようにやさしくキスしてくれた母親の愛人からアグネスは、突然レイプされました。
そのことを母親のサラに言っても自分の愛人を庇(かば)い、レイプされた自分の娘を庇(かば)うどころかハグし慰めようともしませんでした。
a0212807_7425764.jpgついにアグネスは、妹二人を連れ姉妹三人で人生を変えようと決意しました。
ロリ・ペティ監督は、自分自身の過酷な少女時代を映画化するにあたり、俳優デビッド・アラン・グリア(1955~ 映画にも出演)に脚本を依頼、自分も加わり共同で脚本を書いています。
映画の終盤、長女アグネスが運転する車の中で次女ビー三女キャミーの三姉妹一緒に声を張りあげ楽しそうに
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マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」(予告編1分12秒から こちら)を歌うシーンは、三人の明日への希望を予感させる感動のシーンで見ている者の気持ちを安堵させます。
by blues_rock | 2014-08-19 05:11 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
アメリカ映画の俊英監督ジェフ・ニコルズ(1978~)が、脚本・監督した2014年の日本公開映画「マッド(Mud)」は、2012年カンヌ国際映画祭グランプリ(パルムドール)受賞作品の「愛、アムール」(こちら)とパルムドールをa0212807_1348675.jpg競った作品です。
この映画でニコルズ監督の演出にすばらしい演技で応えた主人公マッド役のマシュー・マコノヒー(1969~)は、この「マッド」の後に公開された作品「ダラス・バイヤーズクラブ」(こちら)で「アカデミー賞主演男優賞」を受賞、この「マッド」でも、それに匹敵する秀逸な演技を見せています。
映画の舞台と物語は、アーカンソー州のミシシッピ川流域にある森の中で暮らす怪しげな男マッドとそこで偶然知り合った二人の少年エリス(タイ・シェリダン 1996~)とネックボーン(ジェイコブ・ロフランド1996~)を中心に展開します。
エリスとネックボーンが、好奇心に駆られて得体の知れないマッドに接していく過程は、1986年映画「スタンド・バイ・ミー」の少年た
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ち4人の冒険を彷彿とさせますが、ニコルズ監督自身は、マーク・トゥーエンの小説「ハックルベリ・フィンの冒険」をイメージして撮影したそうです。
a0212807_13574727.jpg思春期の多感な少年エリスを好演したタイ・シェリダン(2011年「ツリー・オブ・ライフ」に三男役で出演)の存在感が光りました。
マッドの旧友トム役をサム・シェパード(1943~ 劇作家・脚本家・俳優)、ミシシッピ川岸に浮くボートハウス生活が嫌で夫ゲイレン(エリスの父 マイケル・シャノン 1974~)とケンカの絶えないエリスの母役をリース・ウィザースプーン(1976~ 2005年「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」でアカデミー賞主演女優賞受賞)が、しっかり脇を固め好演しています。
映画「マッド」(ちなみに原題のMudは「泥」でMad「狂人」ではない)のプロットは、冒険心の強い少年エリスとネックボーンを正体不明の男マッドにからませサスペンスタッチでミステリアスに描いていa0212807_13583181.jpgますが、あくまで「愛について」の寓話です。
次第にマッドは、警察に追われている犯罪者(殺人犯)と分かってきます。
彼には、幼なじみで一途に愛する女性がいました。
彼女は、街外れのうらぶれたモーテルでマッドを待っていますが、じっと待っているわけではなく男にダラシナイ女でした。
思春期の少年エリスは、初めて恋した少女が心変わりした「なぜ」、愛し合っていた両親がいつも諍(いさか)い離婚しようとする「なぜ」、マッドの一途な愛が成就しない「なぜ」、その「なぜ」をニコルズ監督は、ゆっくり解き明かしながらエリスが少しずつ「愛のなぜ」を学んでいく寓話にしました。
a0212807_1359164.jpg「愛のなぜ」にぶつかりエリス少年は、大人になる準備を始めました。
大人たちは、子供と思っていたエリスから人を純粋に愛することの大切さを学びました。
「マッド」の登場人物は、少ないものの、ミシシッピ川流域の美しい自然を背景に展開するヒューマンドラマの秀作です。
映画好きでない方にもお薦めしたい映画です。(公式サイトはこちらです。)
by blues_rock | 2014-08-17 00:17 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
アメリカの名優ロビン・ウィリアムズ(1951~ 2014年8月11日自死、享年63才)が、亡くなりました。
フィリップ・シーモア・ホフマン(こちら)に続き、映画史にその名を残す‘俳優’が、また一人亡くなりました。
俳優として成功、その実力と併せ名声を手に入れたにも関わらず、長年アルコール依存症と闘い、さらに重度のうつ病(こちら)、パーキンソン病を患い苦しんでいたとニュース報道にありました。
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オバマ大統領が、自ら追悼談話を発表したことでも分かるとおりアメリカ映画界を代表する名優でした。
私が、ロビン・ウィリアムズを知ったのは、1982年映画「ガープの世界」でした。
子供欲しさに看護婦の母親が、戦争で負傷し病院のベットに横たわる手足のない兵士と特異な性行為(生殖のためのセックス)をするシーン(そして生まれた子供がカーブ)のエロティシズムは、印象に残りました。
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1987年映画「グッドモーニング, ベトナム」でラジオDJ役のロビン・ウィリアムズが、「グッ、モーニング、ベッ、トナーム!」と放送のたび冒頭マイクロフォンに向かって叫ぶシーンは、今でも憶えています。
この映画「グッドモーニング, ベトナム」で、なぜロビン・ウィリアムズが、アカデミー賞主演男優賞を受賞しなかったのか‥私は、いまでも不思議でなりません。
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1990年「レナードの朝」での名優ロバート・デ・ニーロとの演技合戦は、必見です。
1997年「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では、マット・デイモンと共演、ロビン・ウィリアムズが、アカデミー賞助演男優賞を受賞、2002年の「インソムニア」では、名優アル・パチーノ(こちら)演じる刑事を相手に偏執狂でサイコな殺人者をリアルに演じました。
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ほかにも1989年「いまを生きる」、1993年「ミセス・ダウト」、1996年「ジャック」、2001年「A.I.」、2002年「ストーカー」、2007年「奇跡のシンフォニー」、2009年「オールド・ドッグ」、2013年「大統領の執事の涙」とロビン・ウィリアムズは、コメディからヒューマンドラマさらにシリアスな心理劇や変質者・殺人者の役を演じ分け、正しく名優と呼ばれるに相応しい俳優でした。
ロビン・ウィリアムズのご冥福を祈りたいと思います。
by blues_rock | 2014-08-14 00:14 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)