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心の時空

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a day in my life

<   2011年 11月 ( 31 )   > この月の画像一覧

ダニエル・デイ・ルイス(1957~54才、イギリス)が、映画の主役を演じる時、その役は彼以外に考えられないほど主役の登場人物に成りきるのでダニエル・デイ・ルイスという俳優が何人もいるように錯覚します。
a0212807_163858100.jpgこの「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド(2008)」もダニエル・デイ・ルイス入魂の迫力ある演技に魅入られました。
映画も秀作でした。
この年の彼のアカデミー主演男優賞受賞は、当然と思います。


a0212807_16402546.jpg映画の舞台は、20世紀初頭の石油ブームに沸くアメリカです。
西部開拓の鄙(ひな)びた小さな村で油田が発見されたとことから、物語は展開していきます。
住人たちの欲望が絡み合い、次第に険悪な関係になり、村のコミュニティは破壊され家族の絆も喪失されていきます。
ダニエル・デイ・ルイスが、油田採掘人の狂気ぶりを実に見事に演じていました。
キリスト教カルト教会のエセ牧師を侮辱し、ボーリングのピンで殴り殺すシーンなど憎悪の情念をリアルに表現できる俳優は、それほどいないと思います。
「存在の耐えられない軽さ(1988)」・「マイレットフット(1989)」・「ラスト・オブ・モヒカン(1992)」・「父の祈りを(1993)」など‥彼の主演した映画は、秀作が多く、間違いなくダニエル・デイ・ルイスは、映画史に残る名優であると思います。
by blues_rock | 2011-11-30 00:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
映画「楢山節考」は、25年の歳月を空け二人の名映画監督が、メガホンを取り撮影されました。
a0212807_22161442.jpg「楢山節考」は、山奥の貧しい村で、食料もなく飢えをしのぐために、家族の口減らしをする村の掟「姥捨て」が、テーマです。
老いた母を息子が背負い、山の険しい細道を登り、山深い姥捨て場まで送りとどけるシーンをタテ軸に、人間原始の営みである「生と性」をヨコ軸にして映画の物語は展開していきます。
1958年の木下恵介監督作品「楢山節考」では、田中絹代が主演し老婆おりんを名演しました。
子供の頃に見た記憶では‥田中絹代演じる哀れな老婆の姿しかなく、映画を見たというより小劇場で舞台を見たような印象でした。
木下恵介監督は、美術といい音楽(長唄・浄瑠璃)といい舞台のような演出と撮影をしていたことが、ずっと後になって分かり、私の子供のころの印象が外れていなかったことに安心しました。
a0212807_22165270.jpgその子供心の強烈な記憶から、リアリズム映画の名監督今村昌平が撮る映画「楢山節考(1983)」では、どんなリアリズムの演出をするのか楽しみにしていました。
老婆おりん役を坂本スミ子が主演し、老婆おりん役のために前歯4本を抜いて今村リアリズムの演出に応えたそうですから見事な役者魂です。
老母を背負い険しい山道を歩きながら、姥捨てに苦悩する息子を緒形拳が、名演していました。
今村昌平監督の「楢山節考」は、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞しました。
二本の映画「楢山節考」とも、出演した男優・女優が名優ぞろいで見応えある質の高い映画でした。
余談ながら、原作者の深沢七郎(1914~1987享年73才)は、ギタリストでした。
歓楽街を流しながら書いた「楢山節考」は、第一回中央公論新人賞を受賞しました。
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自分の葬儀には、生前大ファンであったエルヴィス・プレスリーとローリング・ストーンズの曲をバックに自分の声で録音した「般若心経」のテープを流すよう遺言していたそうです。
ロックンロールを聴きながらの成仏で渾身の大往生であったろうと思います。
by blues_rock | 2011-11-29 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
11月27日、全国注目の「大阪都構想」を信任するか否か、大阪市長・大阪府知事のダブル選挙投票と即日開票が行われました。
夜の8時に投票が締め切られ、開票が始まったとたんの8時01分、日経新聞サイトWeb刊のヘッドラインに橋下徹新市長と松井一郎新知事の当選が出ていました。
a0212807_2350857.jpgいくら何でも早いので、8時過ぎの各テレビ局放送を携帯のワンセグ(テレビ)でチェックしてみたところ‥なんと、どのテレビ局もクダラナイ番組をいつものようにマッタリと放送中で、世の中の動きに、これほど無関心とは‥まったくどうにもなりません。
テレビに価値と役割があるとするならば、それはタイムリーなニュース放送だけ、それも鮮度のあるリアルなニュースと思っていましたのでガッカリでした。
今回の「大阪都構想」選挙を今までのようなローカルな大阪地域の地方選挙と各テレビ局が考えていたとするなら「もうテレビの時代は終わった」と言えるでしょう。
私は、サイト・ニュースを見ようと携帯のワンセグ・テレビを切りパソコンに向かうと、さすがインターネットでした。
a0212807_23593873.jpgGoogleで橋下徹と検索すると新市長と新知事の記者会見が、始まったばかりでMBSサイトのYouTubeでノーカット放送していました。
今回のダブル選挙への選挙妨害・誹謗中傷に対しても、橋下徹新市長は、感情を抑え毅然とした口調で「バカな連中が‥」と吐き捨てるようにコメントしていたのが印象的でした。
長いインタヘビュー(当然ノーカット)でしたが、丁寧にすべて自分の言葉で答えていたことも新しい政治家としてのセンスを感じました。
「新しいワインは、新しい革袋(かわぶくろ)に入れよ」と西洋のことわざにありますが、日本の新しい時代の政治は、新しい世代の優れた政治家に期待したいと思います。
by blues_rock | 2011-11-28 01:01 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)
いつも拙ブログにお立ち寄りくださりありがとうございます。
福岡市南区の山裾に暮らしテレビのない生活なので夜は長く、いつも勝手気ままなブログを書いています。
おヒマな時間、退屈な時に、お立ち寄りいただけると光栄です。
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さて、今日の日本経済新聞社説に「増税の前に年金・医療費の膨張防げ」という記事がありました。
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記事は「政府(つまり日本国民)が背負う借金の残高は来年3月末に国民総生産(GDP)の2倍、1千兆円を突破する。 2011年度の当初予算をみると、41兆円程度の税収に対して一般会計の歳出総額は92兆円台だ(‥以下省略)と続きます。
日本人の人口は、現在1億2千5百万人くらいなので、日本人1人当たりにワリカンした単純平均計算の借金額は、ちょうど8百万円です。
カチンとアタマに来ませんか?
「お前は800万円の借金があるけんね。」と日本政府に言われても「ふざけるな!」と怒り心頭になります。
a0212807_1947257.jpg‥もっと正確に書くならば、日本人1人当たりにワリカンした単純平均計算には、産まれたばかりの赤ん坊から寝たきりの老人、年金生活者・生活保護受給者まで人口数に含まれていますから、借金返済能力のある国民となると半分以下でしょう。
ということは働き盛りの成人が、借金返済能力のない国民の借金800万円分を背負うことになりますから、2倍の借金返済となり1,600万円の借金返済を義務付けされます。
ね!アタマにくるでしょう!?
「ワタシは払わないもん!」と横向いてスネてもダメ‥消費税・所得税‥ナントカ税すべての税金が増税されます。
社説にあった「増税の前に年金・医療費の膨張防げ」は、年金の支給を減額し年金収入を拡大増額せよ!介護保険や医療保険の給付を下げ、自己負担料金を上げよ!と私は理解しました。
政府(日本国民)が、増税の前にしなければならないことは「議員と役人のコスト・カット」です。
1,600万円の借金返済を背負わされ、増税で取立てられるのですよ、そう思いませんか?
(私の意見)8月28日「私が政治に求めるマニュフェスト」に書きましたのでご覧くだされば幸いです。
by blues_rock | 2011-11-27 19:37 | 経済/政治/世界 | Comments(0)
a0212807_2259814.jpg転勤に伴う転居も慣れていましたが、いざ引越しとなると、どこに住んでいても、いつも寂しくなりました。
引越しの荷造りを始め、ダンボールに荷物を詰めていると、もう何年も何十年も使わなかった物や読まなかった本を発見します。
転居先が狭いのを知りながら捨てる気持ちになれず、冷静な判断も煩わしく、以前の引越しでダンボールに入れたままの荷物も増えました。
2年8か月前の引越し(‥9回目の転居)も、東京での何かと便利な生活から離れる寂しさに併せ、いつもの煩わしさはありましたが、故郷の九州で30数年ぶりに暮らす浦島太郎のような好奇心に期待も膨らみました。
a0212807_235489.jpg今回の東京から九州へ還る引越しは、できるだけ身の回りの荷物(衣類・日用品・本類・趣味の類い)は処分し身軽になり、新しい暮らしを始めることにしました。
とくに、趣味の道具や自分の好きなものは、引越し準備の度に思い悩み、捨て難く、持ち続けてきましたので、思い切って捨て去り、身軽で還えると決めました。
食器・日用品・衣類や小物類・家電品などは、環境NPO「エコメッセ」へお願いし、本類はBOOKOFFに引き取ってもらい、古道具類は知合いの方に差しあげました。
最期まで迷ったのは、若い頃に愛読していたコミック本でした。
白土三平(1932~)・真崎守(1941~)・ジョージ 秋山(1943~)のコミック本は、いつの引越しも捨てがたく‥漫画(または劇画)と呼ぶにはあまりに主題が、シリアスで画も上手く、上質すぎるコミックでした。
白土三平は、1964年「カムイ伝」を発表するために伝説の月刊誌「ガロ」を創刊、「忍者武芸帳影丸伝」・「サスケ」・「カムイ外伝」などの傑作を発表しました。
物語の舞台は江戸時代、主人公のカムイは、抑圧差別された部落(非人)の出身で抜け忍でした。
同じ抑圧差別されながら、部落民(非人)と百姓たちは、対立していました。
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百姓たちのリーダーは、正助(下人)ですが、カムイの姉ナナ(非人)の夫でもありました。
さらに支配階級の武士ながら階級制度に疑問を持ち、人間として苦悩する竜之進が加わり、三人の若者がもつ三者三様の価値観(部落問題・唯物史観・唯物論)をコミックで見事に画いています。
a0212807_23144896.gif真崎守もシャープな画の描写で新鮮でした。
1969年「はみだし野郎の子守唄」・1969年「ジロがゆく」(三部作)で1971年講談社出版文化賞を受賞、やはり真崎守の名作「ジロがゆく」は捨てがたく持っておくことにしました。
「ゆきをんな」(1975)も情感溢れる秀作コミックでした。
ジョージ 秋山の1970年「アシュラ」・「銭ゲバ」も人間の残忍さと強欲さという本質を見事に画き出した傑作でした。
1973年から連載の始まった「浮流雲」は、単行本(既刊86巻)でずっと揃えて来ましたが、途中40数巻で止めてしまいました。
‥それでも手放し難くずっと持ってきましたが、それも今回の引越しで全部知合いの方に差しあげました。
ラ・ヴィ・サン・ヴァ‥人生は過ぎ行く、と身軽にしました。
by blues_rock | 2011-11-26 22:35 | 画集/本(Book) | Comments(0)
a0212807_1823484.jpgいま日本のトイレが、世界の注目を集めています。
トイレルームのドアを開けると自動センサーが、スイッチ・オン‥トイレのフタがスルスルと開き、主(あるじ)が用を足すと、ウォッシャーが作動しお尻をきれいに洗浄する‥以下省略しますが、日本人なら説明の要らないウッフン爽快のメイド・イン・ジャパン・トイレ=ウォシュレットのことです。
日本のお家芸だった家電機器や半導体・パソコンのIT分野では、中国・韓国・台湾などにお株を奪われてしまいましたが、世界注目の “ジャパン・クール” テクノロジーは、人類不可欠の毎日の排泄イベントの中に生かされていました。
日本を訪れた外国人は、ホテルのバスルームでこのジャパン・クールに出会います。
まず驚きのウッフン爽快を味わい、即座に気に入り「日本みやげ」に買って帰る人もいるそうです。
a0212807_18255977.jpgジャパン・クールとは、「イク(IQU)」‥つまりアイデア(知恵)が新鮮で、クオリティ(品質)が高く、ユニーク(個性的)なことと、私は思います。
トイレット考との関係はありませんが、映画「トイレット」(2010)も併せて紹介します。
映画は、ジャパン・クールのトイレ物語ではなく‥日本人‘バーチャン’と三人の外国人孫(兄妹)そして一匹のネコ(名前はセンセー)のストーリーです。
a0212807_1824676.jpg兄妹(きょうだい)三人は、三者三様の性格でお互い仲が悪くバラバラながら、母親が亡くなったことで日本人の祖母‘バーチャン’そしてネコと同居することになりました。
日本語が分らない三人兄妹、英語の分らないバーチャンとネコが暮らす映画「トイレット」は、荻上直子監督(1972~39才)が映画を見ている人へ「ねえ、みんなホントの自分で暮らそうよ。」と言っているようでした。
荻上監督作品の「かもめ食堂(2006)」・「めがね(2007)」・「トイレット(2010)」は、世界の映画ファンに受けるジャパン・クールな映画と思います。
by blues_rock | 2011-11-25 20:59 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)
信州(上田市)の山里、塩田平の丘陵地に窪島誠一郎氏(1941~)が、1997年創設した戦没画学生慰霊美術館「無言館」はあります。
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それより遡ること1979年に私財を投じた「信濃デッサン館」(下の写真)をオープンし、自分のコレクションである夭折の画家の作品を展示しています。
a0212807_0362345.jpgこの美術館の外観も雰囲気あるものですが、庭から眺める信州の遠景も美しいものでした。
「信濃デッサン館」に4回、「無言館」を3回訪れましたが、何度行っても感動する美術館です。
「無言館」は、「信濃デッサン館」よりさらに奥の山の頂にあり、十文字の建物でコンクリート地肌のままヨーロッパ中世の僧院の雰囲気があります。(最下段の写真)
a0212807_037257.jpg野見山暁治画伯が書いた鎮魂録「祈りの画集」にうたれて「無言館」の創設を考え、野見山画伯と全国の遺族を訪ね画学生30数名名300数十点の遺作・遺品を展示しています。
一点一点作品を見ていくうちに‥生きたいと願い、理不尽と無念な思いを内に秘め死んでいった戦没画学生の遺した作品に、目頭が熱くなってきます。
美術館にいると、彼らの魂が無言で語りかけてくるものを感じます。
これと同じ感覚を「知覧特攻平和会館」(鹿児島県知覧)で感じました。
そこにも同じ無念のうちに特攻という非業の死を選ばざるをえなかった若い特攻隊員1,036遺影と4,500点の形見の写真・遺書・遺品が展示されていました。
とくに10代後半から20代前半という若い特攻隊員が、出撃する前に書いた“遺書”には、胸打たれます。
私の父親も知覧で特攻予科練生として訓練に明け暮れ、出撃を待っているうちに終戦となったようで、生涯そのトラウマ(心の傷)は、癒えなかったようでした。
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                <無言館の内部‥戦没画学生たちの作品展示風景>
若い特攻隊員の心中は、愛する妻子、両親・恋人を残して逝かなければならない理不尽な無念の死を納得していたとは、到底思えません。
a0212807_0383270.jpg特攻を ‘散華’ と呼び死んで靖国に英霊として祀られても、自分の悲惨な現実・残酷な運命を了解していたとは、決して思えません。
2度ほど訪ねましたが、生きている私たちは「特攻は、彼らが望んだことではない。」という事実を、決して忘れてはならないと思いました。
by blues_rock | 2011-11-24 00:47 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)
◇「子供」(ブリジストン美術館所蔵)
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夭折の画家、関根正二(1899~1919没)が、病気(結核)で亡くなる年二十歳(はたち)の時に描いた「子供」(1919)の絵です。
◇「信仰の悲しみ」(大原美術館所蔵)
a0212807_2284851.jpg絵19才の時描いた「信仰の悲しみ」(1918)で樗牛賞を受賞しました。
描きとして才能を期待されながら、わずか二十歳で亡くなりました。
by blues_rock | 2011-11-23 22:08 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
a0212807_12375147.jpg映画館は全国どこにもありますが、異色の秀作映画を上映している映画館は、あまりありません。
いま懐えば、福岡への転居を前にして東京に居たから見ることができたのでは‥と思われる作品がいくつかあります。
・「夢のままに」‥映画監督デビュー91才の新人木村威夫監督(1918~)作品、老いていくこと、生きていくことがテーマで認知症の老妻を介護する老夫の暮らしを軸に映画は展開します。
統合失調症を患う青年の母親を演じた桃井かおりが、とくに秀逸でした。
・「君を想う」‥カナダ映画で女性監督、この映画も認知症がテーマです。(10月29日シネマの世界に詳細を掲載)
・「麦の穂をゆらす風」‥アイルランド祖国独立戦争で殺しあう兄弟の愛と葛藤がテーマです。(10月27日シネマの世界に詳細を掲載)
・「長い散歩」‥緒方拳の卓越した名演が、すばらしいと思います。
a0212807_12303751.jpg・「ゆれる」‥香川照之とオダギリジョーが、兄弟の愛憎を熱演しています。
・「太陽」‥ロシア映画、イッセー尾形の演技が光る映画、昭和天皇を名演しています。
・「あおげば尊し」‥テリー伊藤が存在感のある小学校の先生役を名演しています。
・「狼少女」‥三人の子供それぞれが個性的な役柄を好演しています。
a0212807_1231493.jpg・「ベニスの商人」‥名優アル・パチーノが、ユダヤ商人シャイロックをアクの強い守銭奴として怪演しています。
・「≒舟越桂」‥彫刻家舟越桂の彫刻制作を撮ったドキュメンタリー映像です。
もちろん全国の主要な都市で上映することもありますが、短期上映かレイトショー(夜遅く)一回だけの上映なのでつい見逃してしまいます。
東京に住んでいるころは、神田・新宿・渋谷・銀座界隈の小さな映画館で封切られる良い映画を心待ちにして見に行くのも楽しいものでした。
いま暮らす福岡で、私が見たいと思う映画や上映待ち遠しい映画を全部見るという願いは叶わないでしょうから、そんな時きっと東京にいない寂しさを味わうのかもしれません。
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シネマ・ジャンキーは、どこで暮らそうが、これからも‥ドキドキするストーリー、ワクワクする俳優、ハラハラする映像、ズキズキするシナリオなどシネマの世界から心に沁みいる名作映画を探し、1本でも多く見たいと思います。
by blues_rock | 2011-11-22 23:46 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
福岡県八女市黒木(くろぎ)町の樹齢600年という“大藤”は、国の天然記念物に指定されており、昔から「黒木の大藤」として有名です。
a0212807_0225127.jpgとくに大藤の開花シーズンともなると大勢の花見行楽の人たちで騒がしくなるので、雑踏の花見もなかろうと長い間行きませんでした。
今年ついに観念し予想通りの喧騒の中で初めて「黒木の大藤」を見ました。
風に吹かれ揺れる古木の藤を見上げていると、儚(はかな)く散った桜のあとを追うように咲く藤の、少し青みがかった薄紫色の美しい花に風情を感じました。
花見の喧騒から逃れ黒木町の山道を北へ向かい、上陽町からさらに東へ行くと山間(やまあい)に星野村はあります。
先日友人が、「土泥棒」という一冊の本と、星野焼(星野源太窯)陶器の大皿をプレゼントしてくれましたので早速本を読みました。
本の著者は山本源太さん(1942~)、星野村で明治初期に途絶えた星野窯を再興し、幻といわれた“夕日焼”を再現した方で、「土泥棒」を読み無性に「星野村」の窯元に行きたくなりました。
突然訪れた初対面の私にイヤな顔もされず源太さんは、気さくに話に応じてくださいました。
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まわり山に囲まれた庭でお茶(‥星野村は緑茶の産地として有名)をいただいているとお菓子の入った小皿に目がとまりました。
白い椿の花を想わせるカタチに少し窯キズがありました。
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その窯キズに「金継ぎ」をしたら美しいだろうな‥とダメ元で「金継ぎしたいので譲ってください」とお願いしたところ苦笑いされながら快く了解していただきました。(「金継ぎ工芸」はこちら
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それから話題は「金継ぎ」に移り、ご自分の陶器勉強のために集められた古唐津茶碗・中国龍泉窯青磁皿・李氏朝鮮白磁碗など奥から持ち出され見せていただきました。
山本さんは言葉少ないながらも、長年「土・釉・窯・火」の研究に没頭されてきたことが、よく分かりました。
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長居したお礼を言い帰ろうとしていると「金継ぎするなら‥」と、縁の欠けた茶碗と夕日焼のグイ呑みをお土産にいただきました。
普通名の知れた陶芸家(山本さんは自分を陶工と言われますが)は、満足した完品のほかは、破壊して物原(ものはら:陶器の墓場)に捨て、自分の窯の銘柄(ブランド)を守ろうとします。
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山本さんには、そんな考えも気持ちもないようで、融通無碍で悠々としておられました。
白椿輪花皿の窯キズの「金継ぎ」に加え、縁の欠けた「茶碗とグイ呑み」二品の「金継ぎ」が、ようやくできましたので山本さんに批評していただこうと思っています。
by blues_rock | 2011-11-21 01:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)