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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:金継ぎ/古美術/漆芸( 168 )

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私は、窯疵(キズ)が、あったり歪んだり割れ欠けのある茶碗を見るとそこに金継ぎ(漆芸)したくなります。
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昨年秋、玄洋窯を訪ねたとき、部屋の隅に置かれた見込みの底(茶溜り)が、割れた窯疵のある薄手刷毛目のa0212807_3304087.jpg井戸茶碗に見惚れました。
私の金継ぎの病 膏肓に入る を良くご存じの玄洋窯主人冨永さんに物欲しげな私の気持ちが、伝わったのか、その井戸茶碗を黙って私に渡されました。
茶溜りの窯疵は、高台内に抜ける 3㌢くらいの亀裂で疵に錆漆を入れ呂漆できれいに整え、表の茶溜りを金、裏に銀を蒔きました。
薄く白釉の掛かったグレイの色調と金が、美しく調和し、薄暮の空にある三日月のような趣なので銘を「三日月」にしました。
by blues_rock | 2017-01-19 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
元日のブログで、錫箔梨子地 刷毛目文皿(上から3口目) 蒔絵の単調さについて迷いを書きましたが、足りなさ
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を補うために錫箔を空の雪に見立て金で鳥を数羽小さく蒔きました。
a0212807_19552327.jpgこれ以上、鳥を蒔くと今度は、うるさくなりそうなのでここまでにしました。

それでも金継ぎの徒の迷いは、ふっ切れません。a0212807_1335324.jpg
by blues_rock | 2017-01-15 00:05 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
古伊万里 呉須金蒔絵 口縁錆釉皿(幕末から明治期と推察)の縁(表と裏の同じところ)に窯キズが、あり錆漆
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を充填し固め、金継ぎ(金直し)しました。
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宙に渡り鳥を配し湖畔に佇む仙人図は、なかなか趣のある図柄です。
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形に少し相違は、あるものの高さ24㌢の花器で釉薬の違いから趣が、がらりと変わり陶の面白味を感じます。
a0212807_12304633.jpgふた昔前の玄洋窯主人陶芸家冨永保雄氏の作品です。
右の高取花器の取り手が、折れましたので呂色漆(黒漆)直しをしたら見た目に分からなくなりました。
以下は、余談ながら昨年11月に「古伊万里には、金継ぎが、好く似合う」を書いたとき私は、ふと太宰治の「富嶽百景」のなかの「富士には、月見草が、よく似合ふ」という一節を憶い出しました。
a0212807_12332771.jpg私は、十代の終わりの頃、流行り熱病のごとく太宰治にのぼせました。
年をとり、もう一度冷静に読み直してようと筑摩書房の全集を買ったものの案の定、積読状態 ‥ 太宰治が、不惑(四十)を前に「もう書けない」と書き遺し愛人と情死した情熱(と心の闇)を探究したいの思いもいずこへか霧散、本棚の全集を横目に私は、いま金継ぎにのぼせています。
by blues_rock | 2017-01-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
2017年の新春を謹んでお慶び申しあげます。
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新年早々ながら、病膏肓(やまいこうもう)に入る金継ぎの徒の新作4点を掲載いたしました。
古唐津皿の陶片に残った高台と腰の部分をもとに刻苧(こくそ=地粉・上新粉・刻苧綿・生漆)で復元、修復した縁に青貝と梨子地銀で蒔絵をして三寸皿にしました。
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深い緑釉が、美しい古唐津茶碗(または向付、江戸初期と推察)の3分の1くらいを刻苧で復元し浅葱漆で下地を整え梨子地銀蒔絵にしました。
もう少し下地にした浅葱の色を全体に出したかったのですが、少し梨子地銀を密に蒔き過ぎたかもしれません。
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武雄系古唐津 刷毛目文皿(小峠窯、江戸初期)の大きく欠損したところを刻苧で復元し、ベンガラ漆地に錫箔を蒔いて梨子地漆で仕上げました。
錫箔だけでは、少し単調でしたので裾に梨子地銀を蒔きましたが、まだ何かおもしろみに欠けるように思います
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ので、波文様の蒔絵を入れようかと迷っているところです。
昔、記念品にもらった益子焼の辰砂ぐい呑みですが、少しおとなしいので縁に梨子地銀を蒔いてみました。
漆、麗(うるわ)し ‥ 今年もよろしくお願い申しあげます。
by blues_rock | 2017-01-01 00:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(4)
a0212807_22411432.jpg共継ぎの仕上げに金磨きをしていたら不注意で取り落し‘真っ二つ’に割ってしまいました。
嗚呼‥と茫然自失、金継ぎゴール寸前の粗忽(そそう)にしばらく意気消沈するも発想をポジティブに転換し難儀な金継ぎに再チャレンジできる良い機会と考えました。
長い時間かけて(自分の粗相を見たくないため放置したのが真相ながら)どうにかこうにか完成する(こちら)も、それから1年余り、改めて見直すとわが技術の稚拙なところばかりが、目に入り再度‘自己満足’のために改めて金を蒔き直しました。      (参考 : 「初期伊万里」については、こちら をご覧ください。)
a0212807_2242074.jpg少し見栄えは、改善されたかも‥と自己満足しています。
左の皿は、ブルーダニューブのディナープレートです。
阪神淡路大地震で残った数少ない食器の一つで、私が、長年朝食のパン皿として愛用するも食器棚にしまおうとして手落とし割ってしまいました。
センチメンタルかも知れませんが、阪神淡路大地震のメモリアル・オブジェとして金継ぎし残すことにしました。
by blues_rock | 2016-12-26 00:00 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
古陶磁器の逸品を称賛するとき「いい仕事してますねえ!」の名セリフで有名な古陶磁鑑定家中島誠之助氏が、テレビ番組で4点目の曜変天目茶碗を発見、22年の番組史上で最大の発見と興奮していたそうです。
a0212807_1717924.jpg「曜変天目茶碗」とは、12、13世紀の中国南宋時代、福建省建窯で短い期間焼成された茶碗の名前です。
現在、世界に現存するのは、東京の静嘉堂文庫(上から3つ目の写真)、大阪の藤田美術館、京都の大徳寺龍光院の日本にある3点だけで、いずれも‘国宝’に指定されています。
つまり、この4点目は、‘国宝級’の大発見というわけです。
a0212807_1717391.jpg中島誠之助氏は、鑑定評価額を2,500万円と抑え気味に発表していますが、市場(オークション)の取引価格は、億を下回らないのではないでしょうか?
中国国内に現存しない中国南宋(福建省)建窯の逸品は、金に糸目をつけない中国人コレクターが、虎視淡々と狙っていますので、さていくらになり、どこに収まるのやら‥外野席にいる私も気になるところです。
陶磁器の故郷、中国の古窯から、かって数多くの名品が、生まれました。
a0212807_17182491.jpg数多ある古窯の中でも龍泉窯の青磁と景徳鎮の青花は、とくに有名で名品・逸品のほとんどが、世界各国の美術館(大阪東洋陶磁美術館・大英博物館・ボストン美術館その他個人美術館など)に収蔵され、建窯の曜変天目は、前述した 3美術館にあるだけでした。
古代の中国では、妖しげに曜変した天目茶碗を不吉の前兆として忌み嫌い、特定愛好家が、密かに保有した以外破棄されました。
a0212807_17184513.jpg室町時代の日本では、禅宗の喫茶から発生した‘茶の湯’が、盛んになり中国から輸入された唐物茶碗とくに珍重された建窯の曜変天目茶碗は、大事に伝承されて来ました。
福建省建窯には、他にも油滴天目茶碗があり、大阪東洋陶磁美術館には、名品(右写真、国宝指定)があります。
by blues_rock | 2016-12-22 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
初めて人様の大切な古伊万里磁器の修理を引き受け、本金直しで金継ぎしました。
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自分のものだと結果オーライでホイホイできるのですが、正式の依頼となるとそういうわけにはいきません。
お預かりしたのは、藍柿右衛門「薄墨片身替鷺文長角皿」2枚と「鷺番文菱型紅小皿」1枚(江戸前期に有田で
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焼かれた古九谷かも?)の計3枚です。    (上と下写真 : 「薄墨片身替鷺文長角皿」)
いずれにしても江戸時代前期の延宝~元禄期に焼成された古伊万里の逸品でした。
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長角皿の修理は、そう難しくありませんでしたが、菱型小皿は、見事に割れ、欠損している破片もありましたので修復するのに手間取り、納得できる本金直し(金継ぎ)になるまで2度金を蒔くことになりました。
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  (上写真 :「鷺番文菱型紅小皿」 )
by blues_rock | 2016-12-16 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
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(左写真 : 12時方向にある欠キズを金継ぎ)


普段使いは、OKながら、本金直しなのでレンジの使用だけ不可(厳禁)です。

(左写真 : 5時方向の欠キズを金継ぎ)




(下写真 : 6時と10時方向2箇所の欠キズを金継ぎ)
古伊万里(藍柿右衛門)の薄手染付鷺文皿(裏に‘二重角渦福’、19㌢)に 2箇所の欠けが、あり本金直し(金継ぎ)にしました。
作業の工程で皿を弄(いじ)るたびに、手の中の皿に ‘おまえは、いつどこで生まれたのだ?’ と訊ねました。(理由は、こちら
皿は、いつも何も語らず沈黙したまま‥私は、江戸中期の生まれと思うことにしました。
追記 : 2017年1月16日、古伊万里コレクターの方に鑑定していただいたら「上手の絵で薄手の染付鷺文は、初めて見た」と言っておられました。
(右写真 : 3時方向の欠キズを金継ぎ)
by blues_rock | 2016-11-29 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
古唐津の山盃は、小振りながら愛好家も多く人気があり、無疵のものは、なかなか手に入りません。
下の写真は、いずれも径8㎝程度の呼び継ぎ’古唐津山盃です。
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山盃は、安土桃山から江戸初期にかけて酒杯器(盃・猪口の元祖)として唐津で作られ、‘糸きり高台’(下写真)になっているのが、特徴です。
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Ⅰ.銘 朝顔  本金直しの呼び継ぎにしました。
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Ⅱ.銘 朧月  月に見立てた箇所に本金を蒔き、それ以外は、雲に見立て青銀直し(浅葱漆下地)にしました。
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by blues_rock | 2016-11-23 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
数か月もかかる難儀な金継ぎに悪戦苦闘していると、その合間に簡単なカケ・ヒビのあるものを手掛け(それでもひと月くらいは必要ながら)、ささやかな自己満足に浸ります。 (下写真) 古伊万里 染付矢筈文 江戸後期
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そんなとき、蕎麦猪口のカケ・ヒビは、金継ぎ仕上げとの相性も好いので最適です。
今回掲載した古伊万里の蕎麦猪口 7口は、江戸後期から明治初期にかけて焼成されたものです。
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それぞれ呉須(ごす=コバルト釉のこと)による染付あるいは印判で文様が、描かれています。
(上写真) 古伊万里 染付微塵(みじん)唐草文 幕末~明治初期
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(上写真) 左から 古伊万里 染付竹笹文、印判村雲文、染付草むら文 江戸後期 (村雲文 幕末~明治初期)
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(上写真) 古伊万里 染付 染付矢筈文 江戸後期
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(上写真) 古伊万里 染付微塵(みじん)唐草文 幕末~明治初期
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(上写真) 古伊万里 印判村雲文 幕末~明治初期
by blues_rock | 2016-11-07 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)