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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:金継ぎ/古美術/漆芸( 168 )

高台脇までタテに割け少し歪んで破れた古唐津無地茶碗を刻苧(こくそ)で成形し、呂漆でしっかり固め梨子地銀と青貝を蒔き梨子地漆と拭き漆で仕上げました。
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古伊万里(藍柿右衛門)薄手染付鷺文皿(裏に‘二重角渦福’、19㌢)に小さな欠け疵(2箇所)が、あり金継ぎしていましたが、見事二つに割れて私のもとに帰ってきました。
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今度は、趣向を変えて薄手染付の淡いブルーの色調に合うよう下地漆に浅葱漆を使い本銀直しにしました。
2、3年もすると下地のブルーが、被覆(コーティング)している銀の層を透して薄っすら表われ、薄手染付鷺文のa0212807_18315796.jpg色合いと融合すると思います。
まず、麦漆(糊漆)で割れた二つを繋ぎ、繋いだ下地のラインをきれいに整え本銀直しの共継ぎにしました。
アクセント(ご愛嬌)に最初に直した金継ぎ箇所を一つ残しました
by blues_rock | 2017-07-07 07:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
一年前(昨年6月)の「漆で遊ぶ」では、拭き漆と塗り立て漆を掲載しました。
「漆で遊ぶ その二」は、梨子地漆を掲載したいと思います。
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シャンペン・グラス(ラタフィアからの依頼品)の小さなキズをワンポイントの金直し(上写真左奥、下写真右奥 裏から撮影しているので下地の赤漆が透けて見える)で修理しました。
ステム(軸)にキズは、ないのですが、加飾し‘赤漆梨子地銀蒔絵’にしました。
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梨子地銀粉(3号)を蒔き、拭き漆して磨きあげると蒔いた梨子地銀が、乾いた漆の層を透して金色(こんじき)に輝くようになります。
私のチャチなカメラとヘタな撮影技術のダブルパンチでステムの蒔絵部分の不鮮明さが、少し残念です。
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グラスの中にコルクを落としエアプラントに根を張らせ室内飾りにするのも好いかもしれません。
住まい近くのユーズド・ショップの棚にあったワイングラス、シャンペン・グラスを買い占め(‥と云っても11個ですが)色漆で下地を作り、梨子地銀粉・錫箔粉を蒔き固め、漆で拭きあげると出来上がりです。
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好みのワインやシャンペンを飲むも好し、エアプランツを入れ眺めて楽しむもまた好し、あとは、人それぞれに「comme vous voulez」(お好きなように)です。
私が、普段使うサーモス製ステンレス真空断熱タンブラー(400ml)の胴まわりの 手で持つ部分を蒔絵(青貝と
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梨子地銀漆)にしてみました。
そして、いま エアプランツ ‥ 漆芸が、楽しいのは、回りにある道具や器に‘自由な遊び心’を持ちこめること、
人生‘遊びをせんとや生まれけむ’です。 
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by blues_rock | 2017-06-26 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
江戸時代後期の古伊万里色絵 花鳥扇皿一枚の中央(半月部分)に小さな窯疵が、ありました。
窯疵のうえから白釉が、かけられているので疵は、素焼きしたときにできたものと推察、気にならない窯疵でし
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たが、見たとたん私は、この皿に月を入れて ‘花鳥風月’ の色絵扇皿にしようと思いました。
こうして、世界で One & Only の古伊万里色絵 花鳥風月 扇皿(銘 銀の半月)が、完成しました。
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当初、半焼成気味であったこの古い皿は、縁が欠け、皿の中央部に高台に抜ける深い底割れもありました。
玄洋窯で再焼成してもらったところ灰釉(自然釉)が、かかってたようで渋いシックな色に仕上がりました。
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底割れ(亀裂)を刻苧と錆漆で埋め呂漆で固め、錫粉3と銅(ブロンズ)粉2のブレンド粉を蒔いて仕上げました。
金継ぎ教室の無料教材(高級料亭の疵あり向付舟皿)を2枚分けてもらい、縁の欠け疵を錆漆で固め真鍮粉を
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蒔いて使えるように再生しました。
by blues_rock | 2017-06-20 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
園芸店で売られていたガジュマルの木を欲しいわけでもないのに、何気に買い、これまた何気に作った陶漆の器にあれこれ入れみました。
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何気なく思いついた「ガジュマルミニ盆栽」ながら‥また持病の誇大妄想に火が、点き、次のミニ盆栽は、どんな
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植物をどのような陶漆器にいれようかとアイデア空想に耽っています。
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これ(下)は、山瀬の半焼成皿と思っていましたが、違うと分かりすっきり、二転三転してできた作品です。
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なんだか皿のオブジェみたいになってしまいましたが、‘まっ、いいか’ と これ以上深追いしないことにしました。
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by blues_rock | 2017-05-27 00:07 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_354836.jpg沈金(ちんきん)と読みます。(右写真 : 松葉文様の沈金)
沈金(ちんきん)は、漆器の装飾(加飾)技法のひとつで、蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)、髹漆(きゅゆしつ、塗り立てのこと)と並ぶ代表的な漆工芸の加飾技法のこと、ほかにも卵殻(らんかく)、彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま) など概ね10の装飾技法が、あります。
5月14日 日曜日の午後、アクロス福岡で開催された沈金師 水尻清甫氏による「輪島塗(わじまぬり)沈金教室」を受講しました。
沈金は、塗面にノミ(刀)で意匠の文様を彫り、刻線(点・面)の凹に漆を摺り込み、そこに金箔や金粉を埋めてa0212807_3172181.jpg模様とする輪島塗の技法です。
① 置目(おきめ): 美濃紙に描いた下絵を漆面に写す
② 文様彫り(もようほり): ノミで文様の輪郭線を彫る(ノミ先の角度45度)
③ 仕上げ彫り(しあげぼり): 花心や葉脈などの細かな線を彫る
④ 漆引き(うるしひき): 彫刻した漆面に漆を塗り拭く
⑤ 金箔・金粉入れ(きんぷんいれ): 拭き上げた漆面に金箔あるいは金粉を入れる
a0212807_320294.jpg当日、設えられた実習(ワークショップ)コーナーで、沈金(①~⑤)を行ない、一応修了証をいただきましたが、出来上がった初めての沈金作品は、ノミ先の暴れあまりにひどく、ここで披露するには、とても恥ずかしいので下を向き沈黙することにしました。
沈金を体験して痛感したことは、展覧会場で目の前にある漆工芸の数々の名品を見て、そして指に触れ精緻極まる工(たくみ)の技術(わざ)とその才能に只々脱帽するばかり‥漆工芸は、ジャパンクールの極みと思います。
a0212807_3204369.jpg漆や漆器を英語で Japan(Japanese lacquer)と云うくらいですから古代より日本の漆工芸は、世界に知られていたという何よりの証と思います。
会場におられた蒔絵師の水尻里見さん(沈金師 水尻清甫氏夫人)に「どうしてこんなすばらしい沈金が、できるのですか?」との私の不躾な質問にもイヤな顔されず「ノミが、自分の体と一体になるまで毎日修業するのです。」と微笑みながらクールに答えられました。  (下写真 : 木スプーンの拭き漆 23工程)
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ひとつ漆塗りのスプーンを完成させるためには、最低でも2か月、概ね3か月くらいの時間が、必要です。 
なぜ、そんなに時間が、かかるのかは、 ‘漆の特性’ を理解しなければなりません。
こちらの「漆の話」を参考にしてくださり、一人でも多くの漆器ファンが、増えれば、私は、うれしく思います。
by blues_rock | 2017-05-21 00:01 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
a0212807_104472.jpg1180年の平安時代末期、歴代朝廷にあって稀代の政治家にして最高権力者であった後白河法皇は、当時の流行り歌であった今様(いまよう、現代の歌謡曲)の大ファンで 「梁塵秘抄」(りょうじんひしょう)という歌謡集を編纂しています。
その代表的な歌の一つで最も有名なのが、「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ」です。
私の場合、「遊びせんとや生れけむ」のところが、‘漆’と「遊びせんとや 生れけむ」になります。
さらに、これも「梁塵秘抄」にある有名な歌で「仏は 常にいませども 現(うつつ)ならぬぞあわれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ」の‘夢’の部分が、私の場合‘刻苧(こくそ)’に変わります。
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私の戯言をこれ以上書くと友人のケアマネージャーから「介護申請してください」とまた言われそうなので ここまでにします。
by blues_rock | 2017-05-15 00:05 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
20年余り前、当時住んでいた船橋の骨董店で、2箇所に燻(いぶし)銀色した銀直し痕のある得体の知れない熊川茶碗(こもがいちゃわん、朝鮮から渡来した高麗茶碗のひとつ)を衝動買いしました。
その時、どことなく薄汚なく見えたのは、焼成不足(生焼け)による出来損ないのだからだろうとと勝手に考えて
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長い間放置していました。
福岡に移り住み、金継ぎで出会った目利きの方々に、正体不明の茶碗を見ていただき、焼成窯元を尋ねてみましたが、どなたも一様に「分からない」のとのことでした。
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玄洋窯(こちら)陶工の冨永さんにお願いして生焼け茶碗を再度焼成してもらったところ、薄汚れた灰被り茶碗の生焼け釉が、白く発色しました。
2箇所のキズ痕のうち、口縁の外にあるキズに金箔粉(消粉)を、口縁内側のキズは、白い雲の間に現われた
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月に見立て、銀を蒔き「銀の月」と風流に洒落てみました。
by blues_rock | 2017-05-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
自己流で‘金継ぎ’をしている方、これから‘金継ぎ’を始める方にお薦めしたい本(ハンドブック 15㌢正方形)が、「金継ぎをする(うめる、まく、みがく、つける)」です。
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書かれたのは、蒔絵の専門家にして金継ぎ師の小松知子さん(なおす、つくる。Kiatsugi & Maki-e)です。
4、5年前、「骨董じじばば」で小松さんが、金直しされた古唐津茶碗の金継ぎを拝見しその仕上がりの見事さに
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私は、一目ぼれ、それ以来、私の金継ぎのお手本として密かに私淑して来ました。
その小松さんが、ご自分の教室の方々のために(初めての人にも)分かりやすく金継ぎのノウハウとマニュアル
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を「金継ぎをする(うめる、まく、みがく、つける)」として本にまとめられました。
この金継ぎマニュアル書「金継ぎをする(うめる、まく、みがく、つける)」(全48ページ/@1、200) を拙ブログに
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(帯封のようなものとして)勝手に紹介いたしました。 (詳細は、こちらをご覧ください。)
金継ぎの手順書(入門書)として無駄がなく、見開きの写真付きで誰にでも分かりやすく、良くここまでa0212807_1134585.jpgコンパクトにまとめられたものと感心しています。
私は、いま金継ぎを学んでいるまわりの人たち、これから始められる方たちに、<この本のとおりを実践し、より数多く取り組めば上達する> と教えてあげたいと思います。
(左写真は、「漆器の直し方」 です。 )
by blues_rock | 2017-05-04 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
高台の残る古絵唐津の向付か 何かの陶片を梨子地銀直しの香立にしました。
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刻苧(こくそ)で整形し向付に復元しようとも思いましたが、このところ刻苧(こくそ)ばかりしているので少し遊び心も入れて、梨子地銀直しの香皿にしました。
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縁の割れた凸凹を峰に見立て、錆漆で成形し梨子地銀を蒔き梨子地漆で拭きあげました。
普段、私が、部屋で焚いている京都 松榮堂の‘堀川’(スティックタイプ)の香立(香皿)にぴったりでした。
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お茶の時間に茶菓子をのせて愉しんでも風情が、あるかもしれません。
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by blues_rock | 2017-04-30 00:03 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)
長年、私淑していた玄洋窯主人の冨永さんに、この春から押しかけ入門し、陶芸を学んでいます。
初日、工房に入るなり陶土(つち)の塊をどんと目の前に置かれ「ロクロ?手びねり?」と冨永さんから訊ねられ
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ましたので「手びねりで‥」と神妙にお願いしました。
東京から福岡に帰り、念願の金継ぎをするようになると ‘呼継ぎ’や‘共継ぎ’ はおろか、高台のある古陶片に
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は、刻苧(こくそ)で成形して金継ぎするようになり、やがて自分の好き勝手に作陶した茶碗や器にも金継ぎ(陶漆)したくなりました。
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安土桃山時代から江戸初期の博多の豪商にして有名な茶人であった神谷宗湛(1551~1635)は、利休の後継者であった茶人古田織部(1543~1615)好みの茶碗を「ヘウゲモノ也」と呼び宗湛日記に書き残していますが、
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そんな織部風の沓(くつ)茶碗や畏敬する本阿弥光悦川喜多半泥子の作陶した茶碗の写真を持参し、私は、とにかく「歪(いびつ)な形の茶碗」や「窯疵(かまきず)のある器」を焼成したいとロクロ名人の陶工 冨永さんにa0212807_7274657.jpg無礼な戯言(たわごと)と承知のうえでご指導をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。
陶土(つち)を練り、塊を叩き、成形したかたちを歪ませ、削り、引っ掻き、釉を生がけし‥と、まだ窯に入れて焼成は、していないものの、少しずつ棚にならんでいく未完の傑作を眺めていると次第に妄想だけが、ビックバンのようにとめどなく広がっていきます。
そんなことを私が、働く 高齢者介護 施設で同僚の皆なに話していていると私の話を聞いていたケアマネージャーから「介護認定を申請したらどうですか? 介護度2は、いくと思いますよ。」と、真顔でアドバイスされました。
by blues_rock | 2017-04-20 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)