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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:高齢者介護(認知症)( 44 )

パラサイト・シングルとは、「親と同居し基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言う」と定義され、親の家に居候(いそうろう)し、自分の生活費(家賃・光熱費・食費など)を丸抱えしてもらい、親の家に居ても外で働いていたらまだマシな方で自室に引きこもり家のことすら何もしないオール‘親のスネかじり’パラサイト・シングルa0212807_21162625.pngも相当数います。
団塊の世代の親である戦争を体験した旧世代の親たちは、戦前・戦中の艱難辛苦と滅私奉公を強いられた生活の反動で我が子たち(団塊の世代)には、二度と同じ苦労をさせまいとの思い強く‘自由・権利・義務’を人権教育の理念としてきました。
戦後70年、私たち日本人は、自分の自由と権利(要するにワガママ)だけは、しっかり主張する国民になりましたa0212807_21183480.gifが、同時に負うべき‘義務’と‘自立・自助・自己責任’のない異形の国民になりました。
団塊の世代は、子供のころから自由と権利を主張、やがて都会に出て親の仕送りで大学を卒業、企業に就職し結婚、子供が生まれ、核家族をつくり、田舎の親は、次第に老いて我が子夫婦と孫の盆正月の帰省を楽しみに生きて来ました。
団塊の世代の80~90才代の親たちの中には、過疎化した限界集落で老夫婦の‘認認介護’か‘認知症独居’をa0212807_21192645.jpgしている方も大勢おられます。
日本の経済発展を担った団塊の世代も高齢になり、間もなく老いた親と同じ身の上、2025年~2050年に日本の抱える深刻な諸問題の中心にいます。
パラサイト(=寄生虫)・シングル(=独身)という表現には、少し毒があり言葉の響きに確かにトゲはありますが、このパラサイト・シングルたちもまた「2025年問題‥老いる団塊の世代」(こちら)と密接な関係があり、現在すでに大きな社会問題となっている日本の少子化や高齢者介護の問題に大いに関係しています。
a0212807_0192478.jpg団塊の世代を親にもつ団塊ジュニアの世代は、日本経済のバブル期に何の不自由もなく贅沢三昧に育ち、その彼らもいまや‘アラフォー(30代後半から40代)’となり、彼らは一人っ子も多く、親の溺愛と自立できない中年子供の共依存関係にあります。
独身の40才代で親元で暮らし‘オンブにダッコ’の共依存中年が、典型的なパラサイト・シングルです。
後編に続く)
by blues_rock | 2014-02-06 00:06 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
昭和22年~昭和24年(1947年~1949年)の3年間に生まれた子供たちの世代を経済評論家堺屋太一氏(1935~)は、言い得て妙の上手い呼び名で‘団塊の世代’と名付けました。
その3年間に生まれたベビーブーマー(団塊の世代)は806万人、65年経った今でも700万人が、健在です。
その‘団塊たち’もほとんどが、今では会社をリタイアし年金生活高齢者(65才以上の老人)の仲間入りです。
a0212807_2144310.jpg現在65才以上の高齢者は、過去最高の3,186万人となり総人口の25%に達しました。
つまり今や日本国民の4人に1人が、65才以上の高齢者となり、そのうちの22%(4.5人に1人)を昭和22年~昭和24年のわずか3年間に生まれた老ベビーブーマーたちが構成しています。
この700万人が、10年後の2025年に‘後期高齢者’となり、ほとんどの方は、国民健康保険と介護保険(とくに認知症は医療と介護の双方)のお世話になることでしょう。
国(厚生労働省)は、このことを‘2025年問題’と呼んでいますが、「いまさら騒ぐなんぞ、チャンチャラおかしい、65年前に806万人の赤ん坊が、オギャーっと産声上げた時から分かっていたことでしょう。」と私は、霞が関の役人を叱責したいと思います。(こちら
さて、2013年現在(昨年8月現在)、介護支援あるいは介護が、必要と認定された高齢者は、572万人そのうち自立生活ができず、介護員の身体介助を必要とする‘要介護Ⅰ~Ⅴ’認定の高齢者は、417万人に上ります。
団塊の世代700万人が、後期高齢者となる‘2025年まであと10年’、国(厚生労働省)は、2015年8月から単身で
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年収280万円以上、夫婦の年収359万円以上の高齢者が、介護保険を利用する場合、自己負担率を20%(現在一律10%)に引き上げることを決定しました。
いよいよ‘長生き老人虐待’のカウント・ダウンです。
もうひとつ、これには、介護費用として利用者に自己負担がないので、本人・家族、介護現場もメディアもあまりa0212807_2193544.png関心を示さず、それとも知らないのか話題(ニュース)になりませんが、要介護高齢者417万人のケアプランを作成するケアマネージャー(居宅介護支援専門員)には、介護保険から介護度に応じケアプラン料として月1人当たり11,000円~14,000円が給付されます。
介護保険から全額給付されるケアプラン料は、年間4,500億円~5,000億円と推定され、国は、膨らみ続ける後継者介護予算カットのターゲットにしています。
同時に国は、所定の認知症研修を修了した介護サービス計画担当者(ケアマネージャー資格必要)1名の設置a0212807_21103180.jpgを義務付けた地域密着の‘小規模多機能型居宅介護支援事業所(利用定員25名)’を積極的に推進しています。
この‘小規模多機能型居宅介護事業所’と介護サービス利用契約を結んだ高齢者は、介護サービス計画担当者のプランにより「通い・訪問・宿泊」の包括的な介護サービスを受けられますので、デイサービスや訪問介護(ヘルパー派遣)のようなケアマネージャーのプランが必要なくなり、月1一人当たり11,000円~14,000円のケアブラン料の削減を国は、狙っています。
2025年問題‥老いる団塊の世代が、高齢者介護と言う辛気臭い話になりました。
さらに関心のある方は、こちらの介護・福祉・保健・医療の総合情報サイト‘ワム・ネット’をご覧ください。
by blues_rock | 2014-02-03 23:53 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
国(厚生労働省)は、高齢者介護の理念に‘高齢者個人の尊厳’を謳い、高齢者が長年住んだ地域で暮らし続ける‘地域密着’を推進する高齢者在宅介護の推進を掲げていますが、国家としての負うべき国民(主権者=納税者)福祉義務を地域社会(地方自治体)に押し付けようとしているだけの高齢者介護政策で本末転倒、介護予算の財源も人的体制もない市町村は、地域の善意・好意の旗を振り、無償の‘ボランティア介護’に依存する高齢者介護を美辞麗句で推進するでしょう。
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金(予算)のないところに介護なし、つまるところ家族の高齢者は、在宅で家族の自己責任により介護せよと言っているも同じことです。
ならば、国家予算の執行権も含め「厚生労働省は要らない」と思います。
介護現場は、介護保険制度のウソ八百の欺瞞と詭弁の狭間で悩み苦しんでいるというのが、現実です。
十人十色と言いますが、高齢者介護の背景には、100人の高齢者には、100パターンの人生模様と家族実態が
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あり、介護の区分けはできても同じ高齢者がいないように同じスタイルの介護はありません。
とくに認知症疾患のある高齢者こそ十人十色‥認知症は、脳の病気なので認知症の発症パターンが違い(こちら)、ついては認知症高齢者の介護対応もそれぞれ違いますので、認知症患者への適切な対応は‘現場経験’の介護キャリアこそ大切な財産(たから)です。
認知症の高齢者の介護は、家族にはムリ‥見当識障害・徘徊・不潔生活などの介護に対処する家族が、精神
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的にも経済的にも追い詰められていきます。 (上図:国の財政赤字の推移を表したグラフ、日本は‘最悪’)
「何度言ったら分かるの!」とついカッとなって我を忘れ虐待したり、疲れ果てて拘束したりする事実を介護当事者ではない者が、上辺で非難したり責めたりする資格はありません。
高齢者を抱える家族にも十人十色の家族の風景があり十編の愛憎ドラマを見る思いです。
家族にもそれぞれの生活があり「自分で介護するより一割負担なら安い、‘厄介払い’にできるだけ介護施設をa0212807_11583796.gif利用しよう」というドライな家族、高齢者の介護などマッピラながら高齢者の資産・財産ネライで同居(骨肉の遺産相続争いで拉致同然のケースもある)し、低コストの介護施設に世話を‘丸投げする’家族、親の年金を家族の生活費に充当、高齢者の清潔のための入浴介助費一割負担の50円さえも認めない家族など枚挙に暇(いとま)がありません。 (上図:国家100年の国債発行推移‥戦争時を超える累積赤字、国家崩壊前夜?)
家庭に年寄りの居場所がなく老人は、家族の中で弱い立場ながら、人生で蓄えた年金受給資格や資産・預貯金があります。
a0212807_123089.jpgわが国の介護保険制度は、早晩40才未満の若年層にも及び勤労者全員の給与から介護保険料が、強制徴収されることになると推察します。
併せて2015年(平成27年)4月改定の自己負担率20%もいずれ医療保険と同じ自己負担30%になるでしょう。
高齢者介護の現場レポート(中)の冒頭で要介護Ⅱの自己負担コストを書きましたが、自己負担20%になると3万円から4万円、30%では、4万5千円から6万円、これプラス食事代・介護用品代・宿泊料など自費分が加算された利用料になり、いよいよ地獄だけではなく「介護の世界も金次第」になりました。 (上写真:福岡市城南区の友泉亭)
これまで正直に納税して来た高齢者の皆さん、これから高齢者になる‘明日はわが身’の皆さん、国税予算に厳しい監視の目を光らせ、政治(国策)に自己主張し、自分の資産・預貯金などの財産は、自分の最期のために使って欲しいと思います。
参考サイト:ワムネット‥福祉医療機構が運営する福祉・保健・医療の総合情報サイト
by blues_rock | 2013-12-22 00:55 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
例えば、私の働く通所介護事業所(デイサービス)で、要介護Ⅱの介護サービスを利用される場合(介護サービスの内容により当然個人差はありますが)、10%の自己負担分は、ざっと1万5千円から2万円くらいでしょうか?
つまり、市の認定審査を受けて要介護度Ⅱと認定された高齢者(程度の差こそあれほとんどが認知症発症)の介護コストは、15万円~20万円(これプラス食事代・介護用品代・宿泊料など自費分加算)になります。
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「介護保険制度」が、ないとしたら自費負担も合算すると総額20万円から25万円の介護コストとなり、これを本人または家族で自己負担することになります。
本人または家族で全額負担することは、到底ムリな相談、家族の生活が破滅し家庭崩壊となるでしょう。
自分または家族の介護費用を自己責任で支払う経済能力がなければ、家族で高齢者を看る(介護・介助する)a0212807_11352073.gifことになりますが、認知症など手のかかる高齢者(老人)の面倒を家族で看る(介護・介助する)心労や日常生活の介護・介助は、筆舌に尽くしがたい大変な苦労です。
家族による高齢者介護は、精神的にも経済的にもその介護負担が、高齢者家族の肩にズッシリと圧しかかります。
つまり、現行の‘自己負担10%の介護制度’あってこそ成り立つ家族の高齢者介護ですが、介護コストの残り90%の介護費用は、40才以上の勤労者給与から強制徴収される介護保険料と国からの税金で賄われます。
a0212807_11372295.gifこの公的介護費用の負担増は、これから毎年1兆円ずつ増えて行くと予想されます。
平成25年12月20日日経新聞夕刊2面に「介護費用の自己負担を20%に改定」の記事が、掲載されていました。
国(厚生労働省)の社会保障審議会は、2015年度(平成27年4月)から介護認定を受けた高齢者が、公的介護サービスを受ける場合、単身世帯(一人暮らし)で年収280万円以上、夫婦世帯で年収395万円以上の自己負担率を現在の10%から20%に引き上げる決定をしました。
これに加えて改定される重要なポイントが、2点あります。
まず一つが、‘予防介護サービス’対象者つまり現行の要支援Ⅰ・Ⅱと認定された高齢者介護を‘介護保険制度の対象外’にするので「市町村レベルで介護せよ」との社会保障政策の転換です。
二つめは、‘特別養護老人ホーム’に入居できる条件を重度の「要介護Ⅲ以上」にすると決定しました。
a0212807_1149589.jpg国(厚生労働省)は、2000年から急増する介護高齢者と認知症高齢者対策にハード面で公的介護保険の適用のハコモノ施設デイサービス・グループホーム・特養老人ホームなどをじゃんじゃん建設促進してきました。
ソフト面では、介護サービスの自己負担率10%(生活保護者は無料)、ケアマネージャー(居宅介護支援専門員)、地域包括センターなど介護保険制度を担う裾野を拡大しました。(に続く)
by blues_rock | 2013-12-21 01:48 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
日本語の“金”から最初に想像するのが‘金(きん)’、正しく黄金(おうごん、こがね)、ゴールドのこと、次に‘金(かね)’と言えばお金のこと、つまりマネーです。
金属・金釘・金型の‘金(きん・かな)’と同じ文字を書きながら呼び名が、これまた違います。
「地獄の沙汰も金次第」の‘金’は、お金のこと、マネーのことです。
a0212807_11143727.pngお金は、人間の性で有るともっと欲しくなり、お金が無い人のサイフからは、まるで円札に羽があるかのようにサイフに留まることはなく、あっと言う間に素通りしていきます。
古来日本人は、現世での行ない悪い者が、地獄に落ちても、お金(マネー)さえあれば罪人に情け容赦のないエンマ大王も地獄の阿鼻叫喚(あびきょうかん)の苦しみから手加減してくれるにちがいない、だから「地獄の沙汰も金次第」と、お金に執着する人たちは、金儲けの方便にしてきましたが、地獄ならずとも現世もまた高齢になると‘介護の沙汰も金次第’の現実に直面します。
誰しも年を取り高齢になると、家族か他人かどちらかの‘介護’の手助けがなければ生活できなくなります。
a0212807_236029.png「公的介護保険があるから大丈夫、私の老後は心配いらない。」と思っている方は、余程おめでたい人か、ノーテンキな方、あなたがやがて必ずやって来る老後に対し‘明日はわが身’(こちら)と考えるならば、現在の介護保険制度を基盤とするわが国の高齢者介護政策にしっかり目を向け、すでに財政破綻している現実を直視しなければ大変な事態になります。
あなたが高齢者になった時、あなたの老後を看る(介護のお世話をする)公的介護サービスは、すでになく全額自己負担の介護を覚悟しておかなければなりません。
つまり‘地獄の沙汰’ばかりではなく「介護の沙汰も金次第」となるでしょう。
a0212807_1126268.jpg2000年に設計された介護保険制度では、40才以上65才未満の勤労者給料から控除徴収された介護保険料(強制加入)と税金の介護財源を基に、高齢者に介護が必要になると本人または家族が、行政(市町村)に介護「申請する」と、行政は、申請を「審査して」介護が、必要と認定すると「介護度を7段階に区分」(詳細はこちら)します。
その要介護度区分に応じて高齢者の介護サービス内容(介護単位)が、自ずと決定いたします。
介護認定された高齢者が、介護サービスを受けた時、介護単位(介護経費)の90%が、介護保険(国民健康保険連合会)から各介護事業所に給付されます。
介護サービス利用者の個人負担(本人または家族)は、介護経費の10%です。(に続く)
by blues_rock | 2013-12-20 00:24 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
普段あまり聞き慣れない言葉ですが、高齢者介護施設の日常業務では、居宅介護支援員(ケアマネージャー)のケアプランや介護員のケア・アセスメントで普段に使われています。
高齢者介護事業所の事務方として働いている私も門前の小僧よろしく、小僧の経読みのように耳で高齢者介護の専門用語を憶えました。
先日、私たちの高齢者介護施設ご利用のお客様のために訪問診療していただいている先生(循環器内科医)a0212807_2235233.jpgから‘嚥下(えんげ)障害と誤嚥(ごえん)性肺炎のリスク’についてレクチュアしていただきました。
嚥下(えんげ)とは、飲み物・食べ物を咽喉(のど)から食道を通して胃に飲み込むこと、誤嚥(ごえん)とは、飲み物・食べ物が、咽喉(のど)から誤って気管支へ行き、唾液や飲み物・食べ物に混じった細菌が、気管支炎や肺炎を発症させ、死に至る致命的な炎症に至ることくらいは、門前の小僧も予備知識としてありました。
先生は、さらに嚥下障害と誤嚥性肺炎の因果関係を分かりやすく話してくださり、医学の素人アタマにもストンと落ちるような図解入りでした。
年齢的に若いころは、当然身体も若く、内臓器官も内分泌器官も活発で意識せずとも健康に働いています。
高齢になり老いていくと活発で健康であった内臓器官・内分泌器官にも衰えが目立つようになり自覚しようがしまいが、高齢による劣化衰弱から何人なりとも逃れることはできません。
a0212807_22355138.png左図で分かるとおり脳や身体マヒの疾患があると嚥下障害と誤嚥性肺炎の発症リスクが高く、その疾患により咽喉(のど)で食道と気管支の機能を交互に作用させる筋力が、次第に劣化衰弱し嚥下障害による誤嚥の発生リスクも高くなります。
「誤嚥性肺炎は、右の肺に起きます。」と先生が説明されたので、私は「どうして左の肺に誤嚥性肺炎がないのですか?」と質問しました。
左には‘心臓がある’ので、肺は左右対称ではなく、少し右の肺のほうに気管支が傾いているからと先生から説明がありました。
a0212807_224036.jpg私は、聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥とばかり「人の心臓は、なぜ左ですか?右心臓では、何か不都合なのでしょうか?」と質問すると先生の答えは「右心臓の方もおられ、内臓が左右逆位になります。」とのことでした。
後で調べたところ右心臓(内臓全逆位)の人が、10万人に1人くらいの割合でいるそうです。
先生から嚥下障害と誤嚥防止対策は‘おしゃべり’にあるとアドバイスがありました。
嚥下障害疾患は、統計的に女性高齢者に少なく、男性高齢者が多いとのこと、それは女性に‘おしゃべり’が多く日ごろから咽喉(のど)の筋肉を鍛えているからだそうです。
男性に嚥下障害患者が多いのは、昔からの間違った男性への‘寡黙’教育に起因していると喝破されました。
‘おしゃべり’を自認している私への啓示に聞こえました。
by blues_rock | 2013-09-08 00:24 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
私たちの高齢者在宅介護事業所(福岡市南区)が運営する「デイサービス森の家」と「小規模多機能ホーム 森の家みのり荘」では、毎週金曜日午後、合同の俳句・川柳句会を開きます。 (下写真:福岡市城南区 友泉亭)
a0212807_2133533.jpg昨日(7月26日)の句会のテーマは、「夏空」・「お墓参り」で13名の方が、参加されました。
皆様方の詠まれた数句の中からお一人1句を選び名前を伏せて、もぞう紙に大きく書き写し、ご利用者・介護スタッフ全員で‘今日の一句’を選びます。
俳句の作者ご自身たちは、多かれ少なかれ‘認知症’の症状があるので、ご自分の句を憶えておられないことが多く、「えーっ、それ私の句?」とか「わたしゃ、俳句など作っとらん!」と言われる方もおられます。
そんな時には、ご本人が、書いた原稿を見ていただくと「あーっ、ホントだ!」とか「あらま‥私の字だ。」と大仰に驚かれるので一同大笑いです。
今日の句会にも、いずれ劣らぬ見事な13句が、披露されました。
その中から私の好きな2句をご紹介いたします。
                                  ◇
     夏空の  雲の姿よ  原爆忌   ( 82才男性 要介護Ⅰ )
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                                   ◇
     この暑さ  お墓の中も  暑かろう   ( 88才男性 要介護Ⅱ )
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by blues_rock | 2013-07-27 00:01 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
これは、私の働く高齢者在宅介護事業所の代表が、今月のニュース(5月号)に書いたコラムです。
筆者(代表)は、公的な高齢者介護の‘か’の字もまだ、世の中になかった30数年前から、真夏の暑い夜も、暴風雨でも、真冬の凍てつくような早朝にも身体介護の必要な高齢者(お年寄り)の自宅を一軒一軒訪問し、毎日夜遅くから翌朝未明にかけて身のまわりの世話を実践してきた方です。
厚生労働省の官僚のように空調の効いた部屋でのデスクワークや紙の山を積み上げた会議室で、高齢者介護についての机上の空論に時間を浪費していた人ではありません。
まず、筆者の許しを得て、コラムをそのまま転載いたします。
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元気なお年寄りよ 立ち上がれ!
厚生労働省は、今月、介護保険制度の中で「要支援」という区分の高齢者を介護保険サービスから切り離す(切り捨てる)ことを検討すると発表しました。
介護保険の費用の膨張を抑えるのが狙いだそうです。 
「要支援」とは、平成18年高齢者の「尊厳の保持」と「自立支援」を目的に制度が、見直され新設されたもので、要介護度の判定が要介護1~5までだったのを、要介護1の前に「要支援」1と2という段階が追加されたのです。
介護予防の観点からの改定でした。 
介護保険は回転の速い数々の国の施策ですが、今回の「要支援」切り捨て見直しには、呆れてしまいました。理由が、“効果が上がってない”ということなのだそうです。
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本当にそうでしょうか?
これは、日頃から自分に出来ることは、出来る限り自分でやろうと気丈に頑張っているお年寄りの気持ちを踏みにじるものです。 
甘えることは、たやすく、人生は、自己責任とはいえ、簡単に要介護状態になります。
介護保険料をちゃんと納めながら必死に自立して暮らすお年寄りに、“予防介護サービスは役に立たなかった” “自立支援に繋がっていない”ということは、介護予防を創設した当初の理念や目標が、挫折したということでしょうか? 
自ら努力する者を応援しない介護保険制度は、逆に医療費、介護保険費用の増大につながると思います。
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高齢者介護では、門前の小僧の私ながら、このコラムの内容を少し数字をあげて補足したいと思います。
現在「要支援1・2」の介護保険認定高齢者は、介護保険適用者全体の27%、150万人くらいです。
介護保険から支払われる介護費用は、年間4千億円、介護保険費用の総額が、7.8兆円なので全体の5%を占めます。
団塊の世代(昭和22年~24年生まれの世代)が、75才になる2025年に介護費用の総額は、21兆円になると見込まれています。
厚生労働省が、目論む「要支援1・2」の高齢者介護費用4千億円、全体介護費用の5%をカットすることです。
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本格的な介護の必要のない予防介護「要支援」の高齢者27%を週1~2回程度の通所介護サービスをカットして、自宅に閉じ込めると、認知症が進行、引きこもることで下肢筋力も衰え、あっと言う間に介護度の高い「要介護」状態へ追いやります。
このことは、介護保険費用増大、家族の介護負担、精神的苦悩を増やすだけで何のメリットもありません。
予防介護「要支援」適用の高齢者は、何らかの病気を抱えていますから、自立歩行ができることもあり、通所介護サービスをカットすれば、病院通いになり、病院内は、高齢者で溢れ、一般外来の患者の診察に悪影響(窓口の混雑と長い待ち時間)を及ぼします。
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さらに、健康保険からの医療費支出が、増えるだけで、何の解決にもなりません。
国(厚生労働省の官僚)の浅知恵と安直な発想は、在ろうことか地域のボランティアをアテにし、さらに只でさえ職員のいない市町村の介護保険課に、一番苦労の多い現場仕事を押し付けるなど愚の骨頂で、傲慢の極みと言えるでしょう。
付録:写真は、九州ロマンチック街道(こちら)の‘棚田’からお借りしました。
棚田の写真は、九州ロマンチック街道に掲載されている写真が、一番美しいと思います。
by blues_rock | 2013-05-16 00:01 | 高齢者介護(認知症) | Comments(2)
毎週金曜日午後の俳句会(こちら)で、MC(司会)を担当している私の心に響いた晩春の3句をご紹介します。
俳句17文字で表現された「人生の寂寥感」は、まさしく詩人の才に溢れています。
                                 ◇
              水仙も  花の重さに  寄りそうて   (要支援Ⅰ 74才女性)
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             哀しみや  恩を謝したる  彼岸かな   (要介護Ⅰ 92才女性)
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            友逝きて  いずこにいるのか  声のする   (要支援Ⅱ 92才女性)
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by blues_rock | 2013-04-12 00:40 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)
私の働く高齢者在宅介護施設では、毎週金曜日の午後、俳句会を開催しています。
句会に参加されるのは、金曜日ご利用の15名~20名の平均年齢85才の方々で、個人差はありますが、全員認知症を発症されています。
俳句会の様子は、平成24年10月9日ブログに紹介(こちら)していますので、興味お有りの方はご覧ください。
今年(平成25年)になって新たに作られた数多くの句の中から、私の好きな5句を紹介いたします。
                                  ◇
            恙(つつが)なく  過ごせる幸や  宵の月 (要支援2 91才女性)
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            つくしんぼ  春のあぜ道  とおせんぼ (要介護3 71才女性)
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            猫の恋  聞くや更けゆく  独り夜 (要介護3 87才女性)
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            地方紙に  つつまれ餅が  送られる (要支援2 91才女性)
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            風強く  カラス啼きゆく  寒さかな (要介護2 87才男性)
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by blues_rock | 2013-03-01 00:24 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)