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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:美術/絵画/彫刻( 117 )

a0212807_13135060.jpgもうずいぶん昔のことになりますが、当時岡山市の福武書店本社ビル内にあった「国吉康雄美術館」に福武コレクション(国吉康雄の作品を多数所蔵)を見に行きました。
国吉康雄(1889~1953)の作品(絵画・版画・写真など)が、かなり展示されていたことを記憶しています。
2003年4月福武書店本社の国吉康雄美術館が閉館し、福武コレクション(絵画・版画・写真ほか関連資料も含め570点)は、岡山県立美術館へ一括寄託されました。
国吉康雄(1889-1953)は、岡山市に生まれ、1906年アメリカに渡り、働きながら美術を学び、アメリカの画家として有名になりました。
1922年には、ニューヨークで最初の個展を開き、1929年ニューヨーク近代美術館で開催された「19人の現存アメリカ作家展」の一人に選ばれました。
1948年ホイットニー美術館(ニューヨーク)で国吉康雄の回顧展が開催され、さらに1952年にはヴェネツィア・ビエンナーレにアメリカを代表する画家として参加しました。
アメリカの画家国吉康雄の作品所蔵数では、福武コレクションが世界最大です。
by blues_rock | 2012-12-14 06:12 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
ヒエロニムス・ボッシュ(1450~1510、ボスとも表記)は、初期フランドル派(北方ルネサンス)の画家です。
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油彩画技法を完成させたヤン・ファン・エイク(1395~1441)の初期フランドル派を継承しファン・エイクの影響を受けました。 (油彩祭壇画「快楽の園」220cm×389cm:左「エデンの園」・中央「快楽の園」・右「地獄」 )
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聖書を題材に寓話のような作品が多く、サルバドール・ダリも敵わない元祖シュールレアリストです。
ボッシュの記録は、ほとんど残されていませんが、題材に当時の堕落した聖職者や乱れた風俗を風刺する作品
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なども多く保守的な教会から嫌われ排斥されたともあり喪失、現在30点が残っています。
スペインのプラド美術館(マドリッド)には、「快楽の園」も含め10点のボッシュの絵が、所蔵されています。
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16世紀のヨーロッパと大航海時代の世界の海を支配したスペイン王国絶頂期の王フェリペ2世は、当時自国領土であったフランドルの画家ヒエロニムス・ボッシュのファンでコレクションしていました。
by blues_rock | 2012-12-12 00:36 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
初期フランドル派(北方ルネサンス)後期の風景画家ピーテル・ブリューゲル(1525~1569)の名作「雪中の狩人」(油彩画117㎝×162㎝)は、ウィーン美術史美術館にあります。
ピーテル・ブリューゲルの二人の息子(長男ピーテル、次男ヤン)も画家でしたので見る人に分かりやすく父ピーテルをピーテル・ブリューゲル(父)と称しています。
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ブリューゲル(父)は、絵のモティーフに当時の農民の暮らしや農村の風景画を多く描いていますので‘農民画家ブリューゲル’と呼ばれています。
初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボッシュ(1450~1510)の影響を受け、30代半ばまで版画の下絵やデッサンを描いていましたが、1560年代から1569年に亡くなるまで多く風景画の名作を残しました。
ブリューゲル(父)の風景画は、絵画の名作というだけではなく当時の暮らしを知るうえで貴重な歴史資料、風俗史資料としても貴重です。
by blues_rock | 2012-12-10 00:08 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
ドレスデン国立美術館(ドイツ)所蔵のフェルメール「窓辺で手紙を読む女」は、2005年国立西洋美術館(上野)で開催されたドレスデン国立美術館展で来日しました。
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この絵には、フェルメール‘ワン&オンリー’の典型的な個性が、すべて表現されています。
by blues_rock | 2012-12-08 03:10 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
ウィーン美術史美術館でフェルメールの「画家のアトリエ」を初めて見た時の感動は、いまでも忘れません。
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1975年3月ウィーンの早朝、ヨーロッパ特急の夜行列車を降り、美術館が開館するまでウィーン駅構内のカフェでウィンナ・コーヒーとクロワッサンで朝食を摂りながら時間調整しました。
壮大な石造りの建築であるウィーン美術史美術館で膨大なコレクションを取捨選択しながら見ていると目の前
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に突然、このフェルメールの「画家のアトリエ」が、現れました。
とびっきりの美女が、いきなり目の前に現れたようなl‘胸キュン’状態となり、ドキドキしながらじっと見入り、立ち去り難かったことを昨日のことのように憶い出します。
ヨハネス・フェルメールのプロファイルは、こちらでご覧ください。
by blues_rock | 2012-12-06 01:45 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
アムステルダム国立美術館に所蔵されているフェルメールの「牛乳を注ぐ女」も忘れられない名作です。
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ミルクを注ぐ静謐(しずか)な音しか聴こえない室内に左上から射し込む光と室内の静物を巧みな質感で表現した綿密な画面は、‘一瞬の時’を永遠に留めています。
フェルメールについてのプロファイルは、こちらをご覧ください。
by blues_rock | 2012-12-05 00:40 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(1)
九州国立博物館(大宰府)で、現在開催中のベルリン国立美術館展に行ってきました。
もちろんお目当ては、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」です。
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予想していたとは云え、大宰府天満宮は、大勢の観光客で混雑し、天満宮となりの九州国立博物館は、それをさらに上回る黒山の人だかりで、東京の美術館での名画鑑賞を思い出しました。
a0212807_2324880.jpg会場でフェルメールの絵の前で立ち止まりゆっくり見ることなどできまいと覚悟していましたので、モノキュラ(単眼鏡)を持参しました。
フェルメール作(と美術研究家・美術史家が認定した)絵の中に‘ホントかな?’と感じる作品(もの)もないわけではありませんが、ベルリン国立美術館所蔵の「真珠の首飾りの少女」は、紛れもない本物で、すばらしい作品でした。
フェルメール真贋の決め手は、“絵の品格とフェルメール・ミスト(空気感)”です。
フェルメール絵画には、凛とした気品があり、絵がフェルメール独特の空気感をもっています。
同展覧会に他には、デューラー最期の肖像画やクラナッハ(父)の肖像画・裸婦像の名品なども来ていました。
by blues_rock | 2012-11-25 20:12 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(1)
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館(ボストン)の創立者が、1892年パリのオークションでフェルメール(1632~1675)の作品「合奏」を購入しました。
フェルメールの作品で現存するは、油彩画の34点だけで、素描・下絵など一切残っておりません。
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1990年3月18日深夜、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に警察官を名乗る二人組の男が侵入、警備員を縛りあげてフェルメールの「合奏」、レンブラントの作品3点など13点を盗んで逃走しました。
侵入から逃走まで1時間21分、ガードナー美術館にある数多の作品の中からフェルメールやレンブラントを選ぶ手際の良さは、相当絵画を熟知したプロの仕業と思われます。
13点の作品は、忽然と消えたまま、いまだ1点も発見されておりません。
現在も捜査中なので、早く無傷で発見されることを切に願います。
by blues_rock | 2012-11-23 02:08 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(2)
ルネッサンス全盛期の代表的な画家ラファエロ・サンティ(1483~1520没、享年37才)は、世界美術史に名を残す‘天才の中の天才’と思います。
日本では、ルネッサンス(Renaissance とはフランス語で直訳すると‘再生’)を文芸復興と翻訳してきました。
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それは、ルネッサンス期(14~15世紀)のイタリアにおける芸術上の成果から翻訳された意訳であってルネッサンスの本質は、当時のキリスト教原理主義による禁欲思想と宗派対立に閉塞(うんざり)した中世ヨーロッパ社会に芽生えた古代ギリシャ・ローマ文明への回帰と文化(学問・知識の)復興運動で、ヨーロッパ社会の価値規
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範(パラダイム)を新プラトン主義(ネオプラトニズム)におき「人間の理想」を実現しようという文化革命でした。
それを人々に最も分かりやすく顕著に表わしたのが“芸術”でした。
当時のヨーロッパ社会の人々は、キリストの人間愛を美に求め「美に対するプラトン的な愛(プラトニック・ラブ)
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により人間は、キリストの教える神の領域に近づくことができる」と考えました。
その美意識を昇華し絵画に表現したのが、ルネッサンス期の天才たちで、なかでもダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリは、人類美術史上‘天才の中の天才’でした。
この4人が、同じ時代フィレンツェで暮らしていたことを奇跡と呼ばないで一体何を奇跡と呼べるのでしょうか?
私は、フィレンツェを1970年代と1990年代に2度訪ね、4人の作品を見るたびに、彼らは‘神の領域から来たエイリアン’ではないかと思いました。
<作品所蔵>
小椅子の聖母(1514) フィレンツェ/ピッティ美術館
聖母子と幼児ヨハネ(1507) パリ/ルーヴル美術館
大公の聖母(1504) フィレンツェ/ピッティ美術館
by blues_rock | 2012-10-31 05:25 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)
フィリッポ・リッピ(1406~1469没、享年63才)晩年の作品で初期ルネッサンス絵画の傑作です。
a0212807_175241.jpgフィリッポ・リッピは、修道士でしたが、恋多き破戒僧でした。
フィレンツェ郊外プラートの大聖堂壁画を委嘱され、司祭となったフィリッポ・リッピは、50才の時プラートの修道院で知り合った23才の修道女ルクレツィアに恋をし誘惑、駆け落ちしました。
司祭と修道女との駆け落ちは、一大スキャンダルとなりローマ教会から告発されました。
フィリッポ・リッピの画家としての才能を高く評価していたコジモ・デ・メディチは、教皇に執り成して、二人の還俗(げんぞく)を認めてもらい、二人は結婚しました。
「聖母子と天使」のモデルは、母となった妻ルクレツィアおよび息子二人と推察します。
この絵の美しさは、聖母マリアの甘美で官能的な表情と絵画に表現された世俗的な雰囲気にあると思います。
by blues_rock | 2012-10-30 01:08 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(0)