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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:自然/農耕/食料( 45 )

a0212807_0452957.jpg子供のころ住んでいた古里の家の庭に、夏みかんの老木があり、毎年たわわに実を付けていました。
母が、よく幼い私に皮をむいて食べさせてくれたことを憶えています。
しかし、夏みかんの果肉の酸っぱいこと!酸っぱいこと!‥重曹(炭酸ソーダ)を果肉にふって食べるか、白砂糖にまぶしてもなお子供の私には、本当に酸っぱくて苦手でした。
いま懐い出しても口内が酸っぱくなり、唾液が出てきます。(上下写真:たわわに実る八朔)
a0212807_046045.jpg古里の夏みかんの老木は、カミキリムシの被害にあい枯れてしまいましたが、子供の私には夏みかんより、害虫のカミキリムシのほうがうれしくて、捕まえては虫カゴに入れ、自分の前髪を噛み切らせて遊んでいました。
夏みかんの酸っぱさの体験から初めて「八朔」を食べた時は感動‥「八朔」の果肉は、粒が硬く、サクサクとした食感と酸味のバランスが良く、美味しい!と思いました。
三つ子の魂、百までの喩えのとおり、それ以来「八朔」は、数多(あまた)ある柑橘(ミカン)類の中で、今でも私の一番好きなミカンです。
a0212807_0482222.jpg「八朔」は、実生(みしょう)で普及し、今では温暖な近畿以西の地域で栽培されています。
「八朔」の名の由来は、お寺でミカンの花咲く季節である新緑の候、その実の食べ時を質問された住職が、トンチンカンに八月朔日(8月1日)過ぎた頃と答えたことから「八朔」となり、このミカンの名前の由来となったそうです。             (上写真:おんしゅうミカンの花)
「八朔」の原産国は日本で、文献にはCITRUS-HASSAKUと表記されています。
江戸時代に瀬戸内海の因島(広島県)のお寺で発見されたと文献にありました。
a0212807_0592763.jpg今日もこのブログを書く前に、二個食べました。
皮をむき、袋を破り果肉をとりながら味わう果汁たっぷりでサクサクとした歯ざわりの食味感は、私にはうれしいデザートです。
「八朔」には、独特の酸味(クエン酸)があり、甘味(果糖)とのバランスも良く、ビタミンCほか栄養成分を多く含んでおり疲労回復や風邪の予防の効能もあるそうです。
お蔭様でこの数年、私は一度も風邪を引きませんでした。(左写真:雪の中の八朔)
また八朔の皮には、発ガン抑制に効果的なオーラプテンという成分が多く含まれているそうです。
八朔の皮は、マーマレードやチョコレート・ピールにしたら美味しく、微妙な苦味が絶妙の風味となり、私の大好物になりました。
うれしいかな‥今年もまた美味しい「八朔」の季節(1月~3月)が、訪れました。
桜の花が咲く候まで、私の食卓の楽しみは、八朔です。
       
by blues_rock | 2012-02-02 00:43 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
a0212807_348866.jpg私が、レスター・ブラウン氏(1934~77才)に魅かれたのは、1984年の著書「誰が中国を養うのか」を読んでからでした。
当時の日本は、バブル経済にどっぷり浸かり、地価高騰という土地神話に酔い痴れ、世界中の不動産物件の買占めに奔走、そして飽食と浪費に明け暮れていました。
国民は、総中流階級意識でピーヒャラ浮かれ踊り‥日本円で買えないものはないと豪語し、傲慢になっていました。
バブルが崩壊すると日本経済は一気に奈落の底へ‥現在、日本の株価は、当時の‘5分の1’の水準で低迷しています。
日本の経済は、収縮したままデフレ脱出の糸口もつかめず、20数年苦しみ続けています。
この著書の発表当時、原油の価格は1バレル20ドル台(現在100ドル)で、著書のあまりの衝撃的な内容に日本のほとんどの人たちが、反発し嘲笑するか、あるいは無視しました。
私は、本を読んだ時、傲慢な覇権国家アメリカにも明晰な知性を持った優秀な人もいるんだなと感心したことを憶えています。
レスター・ブラウン氏は、今や地球環境学者として世界的に有名になりました。
それだけ地球環境破壊の現状が、彼の解析した悪化の予測よりずっと早いスピードで進行しているからに他なりません。
5年前の2006年5月25日、立教大学大学院で「持続可能な未来環境~水・食糧(農業)・自然・人類」と題したレスター・ブラウン氏の講演を聞く機会がありました。
世界は、深刻な問題と課題に直面していますが、講演の内容は、それに対する人類の未来への提言でした。
レスター・ブラウン氏は、自ら世界中の現地に行き、自分の目で現場を調査された事実を元に仮説を立てられ、その証明には、具体的な統計数字で分析されており未来環境の予測と提言は、説得力と迫力があります。
a0212807_352498.jpg講演は、実に明解で明晰です。
ゆっくりそして確実に、人類滅亡の淵に向かう、地球の生態系バランス破壊の実態、絶滅が加速し減少続けていく種の事実、厳しく難しい課題を、平易な言葉で未来の主人公である次世代の人たちに分かるように話されるので、しっかりと聞く者の心に入ります。
1.世界人口の5%を占めるアメリカが、地球資源33%~40%を消費していたが、中国はいま鉄でアメリカの3倍、食肉で2倍を消費している。
25年後の2031年(今年30才の人が55才の近未来‥遠い将来ではない)中国の14~15億人が、現在の中国経済成長(現在の10%台が少し落ち8%の成長で推定)するなら、アメリカ人1人当たりの消費量で計算すると、世界穀物全生産量の70%、紙の200%を消費するが、もう地球のどこにもそんな土地も森林もない。
自動車は、アメリカでは4人で3台所有(日本は2人で1台)している。
中国が、それを望み実現しようとしたら11億台の自動車が必要となる。
現在、世界全体の自動車総保有数は8億台だが、2倍近い自動車数となる。
それだけの自動車を走らせる原油は、地球のどこにも埋蔵していない。
2.インドの人口はやがて中国を上回り、現在BRIC'S4国の人口は30億人、全世界人口の半分を占める。
3.20世紀までのオールドエコノミー・パラダイム(生活価値観)からニューエコノミー・システムに変革しなければならない。
自分たちが、地球の住人でありたいなら、地球環境では観客や応援団ではない。
a0212807_352519.jpg(右写真は、上が1968年当時のチベット高原とエベレスト、下は2007年の風景)
4.西ヨーロッパでは、風力発電で2千万人が生活し2020年までに2億人が、暮らせるようになる。
例えば、アムステルダムでは、市内の交通移動の37%が自転車で、インフラも整備されている。
日本のエネルギー資源は、地熱であり世界最大の資源国、全国に1万以上の温泉が湧く国は、他にはない。
寒冷な国アイスランド全建物の85%は、地熱暖房である。
海外の遠い国から輸入する残り少ない原油に依存せず、各地域に豊富にある、太陽光・風力・水力・地熱など、自然の中で循環する電気エネルギーに転換すべき時である。
21世紀になり、日々枯渇に向かう原油は60ドル(注、2011年現在100ドル)を越え価格が、高留っている。
この価格であれば、エタノールもバイオ・ディーゼルもコストに見合ってくるだろう。   
5.自分(レスター・ブラウン氏)は、古代文明の跡地に行き、そこでなぜ繁栄した古代文明が滅亡し消えて行ったかを考える。
どの古代文明にも必ず滅亡した理由(サイン)がある。
a0212807_454241.jpg(下写真は、地熱発電先進国アイスランドの地熱発電所)
高度に繁栄した古代文明シュメール国家は、潅漑農業による土壌の塩害汚染で滅び、マヤ文明も古代都市生活を維持するための森林伐採で耕地の表土が流され、食料の再生産が不能となり滅亡した。
6.新エネルギーとして期待されるエタノール・バイオディーゼル燃料も、新たに食料問題として火種となった。
ブラジルで生産する砂糖の50%がエタノール用原料であるが、価格が1年前の2.5倍と高騰している。
大豆・トウモロコシ・パームなどエタノール・バイオディーゼル燃料用原料供給のため大規模生産農地が必要となり、世界の「熱帯雨林」が開墾開発され、地球気象に影響が出るようになってきた。(台風・ハリケーン・サイクロン・旱魃など広域で多発、同時性)‥商品市場は、もっと自然の生態系を知らなければならない。
7.スエーデンは、国家目標として2020年オイルフリー(原油ゼロ)にすると宣言した。
ノルウェーのオースティン氏は、「エコノミー(経済)の真実を伝えなかった共産主義は滅亡した。エコロジー(環境)の真実を伝えない資本主義もまた崩壊する。」と警告している。
a0212807_4195810.jpg8.生存しえる持続可能な自然環境と生態系保護のためには、貧困撲滅も重要なもう一つの仕事である。
最貧国・貧困地域の人口抑制コストは、680億ドル(7兆5千億円)、自然環境生態系の維持コストは930億ドル(10兆円強)、この合計1,610億ドル(17兆7千億円)があれば、現在の問題解決ができ、未来に生きる人類のプログラムを示すことができる。  (上の写真は、パリ市の自転車レンタル・システム)
9.アメリカの軍事費は、5千億ドル(55兆円)全世界軍事費の50%を占めている。‥これは、冷戦構造下の国家対立の軍事費である。
現実に、高額高性能ハイテク武器に巨大なコストを支払っても、テロに対応できていない。
その日その日の食事が満足にできない貧困の民(収入の70%以上が食費)は、推定で20億人と推定される。その最貧国・貧困地域にアメリカが、軍事費の20%を世界の貧困国・地域に食糧・医療等として支援提供すれば、アメリカは真に世界のリーダー国家として敬愛されるであろう。
a0212807_424113.jpg(左写真は、スペインの太陽光発電設備の風景)
10.講演の最後にレスター・ブラウン氏は、「時間が私たちの最も大切な資源である。エネルギー資源を太陽に求めれば、太陽と同じ時間持続可能になるであろう。」と私たちにメッセージされた。
以上が、講演の要約です。
2006年5月以降、世界では“想定の範囲外”の予期せぬ出来事が、次々に発生しました。
アメリカ経済の破たん(サブプライム崩壊・リーマンブラザース破産など)、ユーロ経済圏諸国の財政破たん、日本では東日本大震災と「レスター・ブラウン予想」に追い打ちをかけるかのように世界(地球環境)の悪化は進行しています。
by blues_rock | 2011-12-30 04:35 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
日本の春の風物詩は、里山や田舎の一面に広がる菜の花畑でした。
昼は、ミツバチが飛び交い、夜には風にのって菜の花の香りが漂ってきました。
伝統的な日本のナタネ油の抽出は、石臼か機械による圧搾製油でした。
今や非遺伝子組換え(NON-GMO)の国産ナタネ油は、貴重品でなかなか手に入らなくなりました。
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地域の篤農家による限定生産(上の写真は福岡県築上郡築上町菜種生産組合の食用ナタネ油)か、特定生協(生活クラブ生協とグリーンコープ生協くらい)の契約栽培生産くらいです。
搾り滓(かす)は、有名ブランド緑茶を生産するお茶畑施肥の良質な有機肥料としても重用されています。
日本のナタネ油の自給率は0.05%で、現在日本の食用油総消費量の97%は、海外からの輸入です。
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自給できているのは、米油(米ヌカから抽出した油)の一部で、全体の3%だけです。
江戸時代、夜の灯りは、ナタネを搾った油を燃料にした行灯(あんどん)か、櫨(はぜ)から搾った蝋(ろう)による蝋燭(ろうそく)でした。
江戸以前、食事を油で調理をすることは、最高の贅沢でしたから、今のように普段の食事でテンプラを食べることなど夢のまた夢、テンプラは天下人の宴(うたげ)に饗される料理でした。
a0212807_035179.jpg古来より、日本人の調理の原点‥煮る・焼く・蒸す・茹でるが、出汁(ダシ)を使った料理の文化を発達させ、日本食三大旨み成分である乾シイタケのグアニル酸・昆布のグルタミン酸・かつお節のイノシン酸の味覚を発達させました。
さて現代、食用ナタネ油・サラダオイルの原料ナタネは、北米(カナダがメイン)からの輸入品で、除草剤・殺虫剤などの農薬に耐性をもつ(つまり畑の雑草は枯れてもナタネは枯れない)よう遺伝子組換えされたナタネ(キャノーラ種)です。
収穫輸入されたナタネの油分抽出には、石油から精製されたノルマルヘキサン(ベンジンの主成分)が、溶媒として使用されています。
a0212807_051286.jpgノルマルヘキサンは、油分抽出のあと揮発させますので残るのは、ナタネの搾油とスカスカになった残滓だけです。
参考までにヘキサンは、自動車の油汚れ洗浄スプレーにも利用されています。
さらに、日本の原風景を変え始めたのが、各地の港で陸揚げされた輸入ナタネを運搬するトラックから零れおちた遺伝子(DNA)組換えナタネの発芽と自然交雑です。
なにせ遺伝子(DNA)組換えされたナタネなので超パワフル‥菜の花畑は、日本の春の風物詩など今は昔の話、霜が降りても雪が降ってもなんのその、びくともしないで越年するモンスター菜の花が現れ始めました。
菜の花の幹(みき)も樹木のようになり、切り倒すにはノコギリが必要です。
そのうち庭一面に生い茂った菜の花の木が、各家自慢の銘木になっているかもしれません。
by blues_rock | 2011-11-20 23:44 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
九州とくに大分県には見渡す限りのクヌギの森があり、山に入ると四季折々の美しい自然に出会います。
◇ 赤松の根元で発生したマツタケ(下の写真)
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いろいろな資源の枯渇が心配される昨今、九州にはキノコ栽培のための資源であるクヌギ・コナラなどの落葉広葉樹が、山いっぱいにあります。a0212807_14574265.jpg
いまスーパーや八百屋には、一年を通していろいろなキノコ類が、たくさんあり消費者はいつでも購入できます。
野生のキノコは、秋の味覚というのが日本人の常識なのに、一年中店舗の棚に並ぶキノコ類を不思議に思わない消費者の感性こそ、私は不思議に思います。
この不思議なキノコたちは、木の子ではなくほとんど「オガクズの子」、木の子のように自然の中で栽培されたキノコではなく空調施設の中で生産される「菌床培地の子」なのです。
                    ◇ 野生のアミガサタケ‥「お吸い物」にすると美味しい(下の写真)a0212807_14592311.jpg
オガクズを晒(さら)してタンニンを抜き、高温で無菌消毒、ヌカで固め栄養剤を入れ培地を作り、キノコの種菌を植え、温度調整して人工栽培している言わば、キノコ工場の製品なのです。
キノコの王様といえば「マツタケ」、高価で売れるので一攫千金を狙った人工栽培に、バイオ企業も研究機関もマツタケの人工栽培技術開発に投資し挑戦していますが、成功していません。
マツタケは、赤松の根元に生息する微生物(バクテリア)を栄養にシロ(培地)を作り発生します。
だが、果たしてそれは木の子なのかな?「バクテリアの子」では?‥とヘソ曲がりの私は思います。
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               ◇ 野生のヤマブシタケ‥歯応えがあり食味感良い(上の写真)
薬膳・漢方で珍重されている高価なキノコ「冬虫夏草」は、ガ・セミ・アリ・ハチ‥などから生えるキノコですが、これは「虫の子」なのでは?‥と私は思います。
「バクテリアの子」・「虫の子」の品名表示では、消費者のイメージ悪く、食欲も失せることでしょう。
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                       ◇ トリュフ‥キノコの宝石(上の写真)
さて、話を戻して、近年原木シイタケの価格が高騰し、原木シイタケ生産者の将来は明るいのですが、山に若い生産農家の姿はありません。
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原木シイタケ栽培のノウハウは、次のとおりです。
裏庭の木かげで原木シイタケ栽培にトライしてみてください。(こちら参考)
秋と春の二回、食べきれないくらいの美味しい原木シイタケが、収穫できます。
1.秋の黄葉期に樹齢20年くらいの原木(クヌギ・コナラなど)を伐採します。
2.葉枯らししてから1m~1.2mの長さに原木を玉切りします。(または、玉切り原木を購入します。)
3.(梅の花~桜の花のシーズンに)原木に植菌‥そして、半年~一年伏せこみます。
4.原木がシイタケ菌糸の活着で成熟(1~2年)したら榾木(ほだぎ)になります。
5.榾木を起こし発生(一日の気温の高低差が15℃で発生)を待ちます。
6.菌糸の小さな塊を原基といいシイタケに成長します。
7.5~6分開きくらいで採取‥厚肉なドンコ・シイタケで食べると極上の食感が味わえます。
8.乾シイタケにするには、専用乾燥機が必要ですが(少量なら)石付部分にタコ糸を通し、風通しの良いところで陰干し、そのあと天日干しすると出来上がりです。
  ‥焼いて良し、煮て良し、蒸して良し、頬っぺたが、落ちるほど美味しいシイタケを味わえます。
by blues_rock | 2011-10-20 20:32 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
10月になり福岡も秋めいて涼しくなりました。
今年の日本列島は、台風の当たり年のようで、各地で台風による豪雨被害が発生しています。
そんな時に“水”のない国‥日本などと書き、気は確か?アタマ大丈夫?と言われそうですが、これは私の意見(たわ言)ではなく、日本経済新聞に掲載された「国別国民1人当たりの水資源(淡水)ランキング」という記事の紹介です。
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6月9日の拙ブログに「水の話」(こちら)を書きましたが、その続編として読んでいただけると幸いです。
さて、日本経済新聞の記事によると日本人一人当たりの水資源(淡水)は98番目で、砂漠に覆われているアフリカ・アラブ諸国よりも下位でした。
日本では淡水を貯水している自然環境が、水田・池・沼・湖・川なので、私たちの回りに散見され(可視的領域、つまり見えるところにあり) “水”に対する危機意識は、日本国民にはありません。
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しかし現実は、非常に危険な状況にあり、“水”の危機管理が必要になりました。
私たちの可視的領域に、実はもう淡水(飲める水)は、それほどないのです。
記事では、1位グリーンランド・2位ギアナ(フランス領)・3位アイスランド‥と続き、砂漠地帯で水がないはずの中東アラブ諸国には、意外と水資源がありました。
グリーンランドとアイスランドは、積雪と氷河が貯水機能を果たし、ギアナはギアナ高地に1年中降る雨が、水資源なので理解できました。
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中東アラブ諸国は、豊富なオイルマネーで海水を淡水化(海水を沸騰させ水蒸気を冷却した水)し、生活用水・工業用・飲料水にしています。
水と一口で言っても、地球の水の97.5%は、海水なのです。
淡水は、地球の水全体わずか2.5%で、氷河・地下深水・河川・湖にあります。a0212807_1041497.gif
その2.5%の淡水のうち、工業用・農業用・生活用・飲料用の水として利用可能な水資源は3%で、淡水の97%は人類の手の届かないところに存在しています。
つまり水の惑星地球にある豊富な水の‘たった0.07%’だけが、人類にとって利用できる“水”の総量というわけです。
人類の“水”の総量をイメージで説明しますと「地球全体の水を1リットル(1000cc)のペットボトル」に例えれば、人類が利用できる淡水は0.7cc、つまり「一滴のしずく」と想像してください。
世界の水は、一滴のしずく~「国別国民1人当たりの水資源(淡水)ランキング」記事が、98位の日本に暗示したもの、それは「日本の水飢饉」不可避という過酷な未来予想図でした。
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信じられない方のために「水の危機」サイト(ウィキペディア)を添付しましたので本当のことを知りたい方は、ぜひご覧ください。
「水の危機」 : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%B1%E6%A9%9F
(ウィキペディアは、リンクを貼ることができませんので、コピーして検索願います。)
by blues_rock | 2011-10-10 07:47 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
私は、筑後平野に生まれ大学を卒業するまで暮らしていました。
秋になるとボイルした「菱(ヒシ)の実」を良く食べたものです。
一昨年、東京で定年を迎え故郷の福岡へ還り、今年もまた昔懐かしい秋の味覚を愉しみました。
二つの鋭いトゲを避けながら、硬い外皮を包丁で真ん中から二つに割るとでんぷん質の白い子実あり、これをスプーンで掬(すく)いながら食べます。a0212807_22482140.jpg
食感は、クワイやユリネに似ていますが、ホクホクとした感じはクリを少し淡白にしたような味で、筑後平野の秋の味覚を愉しめます。
小学校唱歌で歌われる「里の秋」の‥ああ母さんとただ二人/クリの実煮てます/囲炉裏(いろり)端、と続くクリの実がヒシの実に取って変わると思えば、その雰囲気を感じていただけると思います。
子供の頃、筑後平野には、稲作のため田んぼに水を引くクリーク(細長く続く堀割)がたくさんあり、平野の中を縦横に流れていました。
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クリークには、ヒシや布袋葵(ウォーターヒヤシンス)が繁茂しており、水面いっぱいに茎や葉を広げ可憐な花を咲かせていました。
私の子供の頃、トモダチと夏の間いつも、そのクリークで泳いだり、フナやコイを釣ったりして遊んでいました。
a0212807_22493832.jpg秋になると両親や親戚の大人たちは、木造タライ(私の記憶に間違いがなければハンギリとかバンコとか呼んでいたような気がします)に乗り、クリークに漕ぎ出してヒシの実を採っていました。
収穫したヒシの実は、秋の味覚として家族や親戚と一緒に食べたり、隣近所にお裾分けしたりしていました。
ヒシの実は、筑後平野の特産品で、故郷の秋の味覚と長年思っていましたが、昔アイヌの人たちも盛んに食べていたとの伝承があることや、現在でも全国各地の沼や池で生育しているとのことなので、どうやら私の思い込みだったようです。
それでも私にとってヒシの実は、クリの実より故郷筑後平野の秋を届けてくれる味覚です。
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君がため

浮沼(うきぬ)の池の

菱(ひし)摘むと

我が染めし袖

濡れにけるかも


万葉集
柿本人麻呂
by blues_rock | 2011-10-07 06:55 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
百舌(もず)は、東アジアに生息する渡り鳥です。
百舌(もず)は「百の舌」の名のとおり、いろいろな渡り鳥の鳴き声を真似て鳴く(百の舌)のだそうです。
私は、百舌(もず)本来の鳴き声を知りませんが、記憶しているのは、庭先の渋柿の大木の枝にとまり‥ギギギギと啼き叫ぶあの声です。
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渋柿の実は、完熟すると渋がぬけ、トロリとした甘い果肉になります。
熟し柿の美味しかったこと!この季節になるとそんな些細なことを懐い出します。
a0212807_1213197.jpgさて、先日の日本経済新聞(朝刊)記事に図らずも、拙ブログの「TPPついての話題」をバックアップ(応援)してくれる記事が、二つありました。
一つは、国(農林水産省)が、昨年発表した最新の農業総産出額のこと‥前年比5%のマイナス、たった1年で▲5%の減少です。
1984年が、農業総産出額のピークで、それから26年間でなんと▲30%のマイナスです。
わが国の農業生産基盤の低下は、まだ続いています。
今年3月の東日本大震災の大津波で東日本地域の農業地帯が、相当なダメージを受けましたので、わが国の農業生産基盤の低下は加速するでしょう。
二つめは、15面に掲載のコラム「大磯小磯」で、要約すると「‥TPPがなくても今のままでは、日本の農業を待ち受けているのは衰退の道である。1986年のウルグワイ・ラウンドで6兆円強の農業対策費をつぎ込んでも日本農業はいまだにひ弱であり、市場を開放できていない。産業は保護すればするほどダメになるといわれる。‥」と続きます。
農業鎖国の日本に住む私たちの食料自給率は、わずか39%(2010年)です。
これは、例えば10人家族に必要な食料が、4人分しかないようなものです。
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私たちが、お金を湯水のように使い自国の農業をいくら保護しても、今のままでは農業生産力はさらに低下するばかりです。
もはやここまでと覚悟を決めて‥不足している残りの家族6人分の食料を外国からの輸入しようにも、農業産品の異常な高関税率では、その分食料価格が高くなります。それがイヤならTPPを批准して食料調達するか、自分で汗して田畑を耕して自給自足により家計の足しにするしか方法はありません。
自前の田畑での自給自足なら「食の安心・安全」も保証されるので、一石二鳥です。
ともあれ国(政府)は、農業を世界貿易のカヤの外に置いて万一の時、国民の台所を守れるのでしょうか‥ねえ。
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空青く

百舌と分け合う

熟し柿 
    
(拙私凡)
by blues_rock | 2011-10-06 07:04 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
私は、農業団体全国組織で定年退職するまで37年間働いていました。
そのうち概ね20年、原木栽培によるシイタケ生産と消費の振興に関わる仕事をしてきました。a0212807_2211928.jpg
2年半前に定年退職、住まいを東京から福岡に移し四季折々、九州の山里を眺めていると、いたるところに原木シイタケ生産資源である雑木林の宝庫が残っていることに気がつきました。
シイタケ栽培用の原木の種類は、たくさんあります。
落葉広葉樹のコナラ・クヌギ(いわゆるドングリの木)を中心にクリ・シデ・ミズナラ・アベマキ・サクラなど日本の自然の山にある雑木がシイタケの原木になります。
秋の紅葉(黄葉)シーズンに、樹齢15年~20年の木を伐採したら一ヶ月くらいそのまま山に放置し、原木の葉を枯らし水抜きします。
伐採した木の根元(切り株)は、春になると新しく萌芽(ほうが)して再び成長しますので、杉やヒノキのように植林する必要はありません。
「ひこばえ」とは、切り株の根元から萌芽した‘新しい木’のことを意味します。
また15年~20年後に伐採すれば、同じように萌芽再生しますので原木資源が枯渇することはありません。
一ヶ月過ぎたら1m(90cm~120cm)くらいに原木を玉切りし“梅の開花から桜の散る季節”の候に、植菌します。
a0212807_2214999.jpg冬場の山での作業は、寒さ厳しく作業が、し辛いことや降雪・積雪などによる山での事故の危険が大きいことなどにより、梅の開花が始まる早春まで待って植菌作業を行います。
そして、桜の花が散り始める季節になると外気温が上がり、日によっては初夏の陽気になり、高温に弱いシイタケ菌は、せっかく苦労して原木に種菌しても活着率が低下しシイタケ生産のマイナスなりますので桜が散るころには、種菌を終えていなければなりません。
反対に高温に強い菌トリコデルマ菌は、シイタケ菌の最大の敵でトリコデルマ菌の繁殖したところでは、シイタケ菌は死滅いたします。
そのために原木に早くシイタケ菌を活着させ成長させて、榾木(ほだぎ)にします。
a0212807_2224363.jpgシイタケ菌は、原木のセルロースを分解し、栄養源にして成長します。
成長した菌糸体が、集合しキノコの卵である原基(げんき)を形成したら、日中の寒暖の温度変化が15度を超える季節‥春と秋に、榾木からキノコ(シイタケ)が発生します。
榾木を榾場(原木シイタケ栽培地)に伏せこみ、栽培管理(水管理)をきちんと行えば5、6年の間、毎年春と秋にシイタケを収穫することができます。
毎年少しずつ原木に植菌していけば5、6年後にはスタートした時より多くの榾木が、榾場に並びます。
古榾(ふるほだ)になり、シイタケが生えなくなると廃榾(はいほだ)として、山の端に捨てます。
自然の生態系が、偉大であるのは、伐採原木の再生もありますが、使用済みとして廃棄された榾木(廃榾)に、
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自然界のカブトムシやクワガタが卵を産卵し、ものすごい数の幼虫たちを育てるカブトムシ・クワガタのベビーベッドとなるからです。
幼虫たちは、スカスカになった廃榾をエサに成長しながら、古榾を有機質の土壌に分解していきます。
その有機質土壌が、自然の肥料として山を豊かにし、雑木林を育てるのです。
そして成虫になったカブトムシやクワガタは、萌芽再生し大木に育ったコナラ・クヌギの森で、木々の樹液を糧に、次の命を育てます。(下は廃榾の中でスクスク育ったカブトムシの幼虫たち)
a0212807_2233999.jpg今でも山(限界集落)に住んでおられる農家の方々は、見事な自然の生態系循環システムの中で原木シイタケ生産という「食料=農業=経済」という三位一体の偉大な行為を暮らしの中で生かしておられます。
by blues_rock | 2011-09-26 20:33 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
子供の頃から見慣れた花、彼岸花が今年も「お彼岸(秋分の日)」を前に、里山の棚田や田んぼの畦に一斉に咲き始めました。
彼岸花は別名「曼珠沙華」と呼ばれ、古代インドのサンスクリット語マンジュシャカが語源で、天上の花を意味しています。
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日本では、古くより「彼岸」を死後の世界としたことから、縁起を担いで彼岸花を忌避してきたように思います。
ともあれ、初秋の候の陽射しを浴びて、火を噴いたような朱色の彼岸花の美しさは、魅惑的で感動いたします。
2年半前まで西武新宿線沿線の西東京市東伏見に住んでいました。
西武線をいくつか乗り継ぎ、秩父に行く途中の埼玉県日高市高麗(こま)駅で電車を降りて巾着田まで歩くと、この季節短い間ながら、ここは別世界となり、極楽浄土はかくありなんの(極楽浄土をまだ見たことはありませんが)風景を提供してくれます。
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巾着田の辺り一面が、彼岸花の海原で大地が朱色に染まります。
巾着田はその名のとおり、高麗川が巾着袋のカタチのように蛇行し、川が運んだ土が堆積した平野です。
その平野一面に彼岸花の群生があります。
私も二度、彼岸花で朱色に染まる巾着田の極楽浄土に行きました。
しかし、あまりの見物人の多さに天国を味わうには至りませんでした。
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まだ巾着田の極楽浄土に行かれたことがなく、極楽浄土に興味がある方は朝の早い時間をお薦めいたします。
さて、私の住まう博多では、この季節、博多どんたく・祇園山笠とならび博多三大祭の一つ筥崎宮の「放生会(ほうじょうや)」が行われています。
これは神仏習合の行事で、いま全国各地の神社やお寺で放生会(ほうじょうえ)が行われ博多だけ放生会(ほうじょうや)と呼ばれています。
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一つの宗教行事が、神仏習合で行われるところに、日本古来の信仰の懐の深さがあります。
人間を幸せにするための道具である宗教は、この放生会のように人々(衆生)に寛容でなければならないと私個人は無宗教・無信心ながらそう思います。
by blues_rock | 2011-09-17 08:56 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
筑後川は、故郷(ふるさと)の川です。
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子供の頃、この川で泳いだり潜ったりフナやコイ・ウナギを釣って遊びました。
筑後川は、別名筑紫次郎、子供の頃は暴れん坊の一級河川でした。
梅雨に入り、長雨・豪雨があると川の水位が増え、土手が決壊し洪水となりました。a0212807_22113688.jpg
田植えを終えだばかりの筑後平野の流域一面が、水没し湖と化してしまいます。
大人たちは、田んぼが水没すると稲への被害が出るので、大層心配し頭を抱え込んでいましたが、子供たちは家まで舟が炊き出しを届けてくれることを喜び、窓から釣り糸を垂れ小魚やカエルを釣ってはしゃいでいました。
筑後川初夏の懐い出と言えば斉魚(エツ)漁です。
斉魚(エツ)は、日本では筑後川と有明海奥域だけに棲む魚で極めてめずらしい魚です。
それも筑後川下流から河口の気水域だけに限定され獲れる魚で、川がおだやかな梅雨の晴れ間に舟を出し流し網で漁をします。
斉魚漁の解禁は、5月1日~7月20日だけなので特に珍重され、流通されず郷土料理の季節限定メニューになっています。
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料理としては、刺身・煮物・南蛮風唐揚酢漬け・和え物などがあります。
私の好物は、南蛮風唐揚酢漬けでした。
日本以外では、中国東シナ海沿岸の特定河川の河口にしか生息しないので、珍重され漢方として食用されているそうです。
斉魚の大きさは30cm~40cmで、形は葦(よし)の葉にそっくりです。
銀白色の小さな鱗に覆われ、小骨の多い魚でカタクチ鰯科に属します。
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この時期、福岡県久留米市(南部)~大川市に行かれる機会がありましたら、ぜひ一生の懐い出に斉魚(エツ)料理を堪能してください。
by blues_rock | 2011-07-04 22:12 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)